資格取得が武器になるSE(システムエンジニア)向けお勧め資格(国家資格・ベンダー資格別)

SEの職務に従事する方々の中には、専門的な資格の取得を検討されている人も少なくありません。
資格を手にすることで、収入の増加やキャリアの発展に好影響を及ぼすことが期待できます。
本稿では、SEの業務内容について簡単に触れた上で、SEにとって有益な資格について詳しく解説します。
この内容を参考に、資格取得に向けた勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

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SE(システムエンジニア)とは

SE(システムエンジニア)とは

確かに、システムエンジニアという職種の詳細は一般的にあまり知られていません。この役割は、コンピューターシステムの設計、開発、実装、およびメンテナンスに関わる専門家を指します。

彼らの主な責務は、

  • ソフトウェアとハードウェアの両面から
  • 企業や組織のニーズに合わせて効率的で信頼性の高いシステムを構築すること

です。

この職種は高度な技術力と問題解決能力を必要とし、適切な報酬が支払われる傾向にあります。

システムエンジニアの具体的な業務内容と収入水準について、より詳しく説明しましょう。

システムエンジニアの役割と業務

システム開発において、顧客のニーズを把握し、それに基づいて全体の構想を立案するのがシステムエンジニアの役割です。
企業や開発チームによって業務内容は異なりますが、主な作業は

  • 要求の分析
  • 要件の明確化
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • テスト

などの上流工程を担当することです。
プログラマーとは役割が異なり、システムエンジニアは顧客の要望をシステムとして具現化するための設計を行い、プログラマーはその設計に沿ってプログラミングを実施する立場にあります。

SEの年収事情

コンピューター関連の専門職である、システムエンジニアの収入水準は高いと言えます。
政府の統計資料によれば、2019年のシステムエンジニアの平均年収は568.9万円と、日本の平均年収420万円を大きく上回っています。
年代別に見ると、

  • 20代で約394万円
  • 30代で533万円
  • 40代で607万円

となっており、年齢が上がるにつれて収入も増加する傾向にあります。

SE(システムエンジニア)が資格を取得するメリット

SE(システムエンジニア)が資格を取得するメリット

確かに、システムエンジニアが専門的な資格を取得することには、さまざまな利点があります。

  • 一定の条件を満たせば、企業から資格手当が支給されることがあり、これは年収の増加につながります。
  • 採用時に有利に働く可能性もあります。
  • クライアントからの信頼性が高まる効果も期待できます。

つまり、経済的なメリットだけでなく、キャリアアップやビジネス面での好影響も期待できるのです。

資格取得による年収アップ

企業によっては、従業員が保有する資格に応じて手当を支給する制度があります。
資格を取得することで年収が増加する可能性があります。
例えば、

  • 「基本情報技術者試験」に合格すれば、年間6万円の収入アップが見込めます。

一方、難易度の高い資格を取得した場合、年収が大幅に増える企業もあり、収入面でのメリットが期待できます。

資格取得によるキャリアアップ

プログラミングの専門家としての能力を客観的に示すには、関連する資格を取得するのが賢明です。
企業によっては、採用時に資格保持者を優先する傾向があり、キャリアアップのチャンスが広がる可能性があります。
資格取得は転職活動において有利に働くでしょう。

SEの資格取得のメリット

SEの資格を取得することは、顧客からの信用を高める上で有益な影響を及ぼします。
顧客の信頼を獲得できれば、

  • 継続的な案件の受注や価格交渉においても有利に作用するでしょう。

資格取得には、システムエンジニアにとって様々な利点があるのです。

SE(システムエンジニア)の資格には2種類ある

SE(システムエンジニア)の資格には2種類ある

情報技術分野で活躍するプロフェッショナルとしての資格取得のメリットについて説明してきました。
次に、この職種で取得をおすすめできる資格種別を紹介します。
システムエンジニアの方が目指す資格は、大きく分けて2つのカテゴリーに分類されます。

国家資格でSEのキャリアアップ

情報技術分野における公的資格には、以下のようなものが存在します。

  • 基礎レベルの基本情報技術者
  • セキュリティ管理の情報セキュリティマネジメント
  • ITリテラシーを証明するITパスポート

これらの国家資格を取得することで、収入の向上や就職活動において有利に働く可能性が高まります。

SEのためのベンダー資格

ベンダー資格は、民間企業が独自に認定する専門的な資格のことを指します。
システムエンジニアにとって有益な代表的なベンダー資格には、

  • オラクル社のオラクルマスター
  • マイクロソフト社のMicrosoft認定資格プログラム
  • Linux関連の資格であるLinux技術者認定試験
  • シスコシステムズ社のCisco技術者認定
  • Googleが提供するAndroid技術者認定試験制度

などが挙げられます。
ベンダー資格には、広く知られているものから比較的マイナーなものまで様々なレベルのものが存在します。
システムエンジニアとして活躍するためには、自身のキャリアに役立つ適切な資格を選択することが重要です。
システムエンジニアにおすすめのベンダー資格の詳細については、次の章で詳しく解説いたします。

SE(システムエンジニア)の国家資格

SE(システムエンジニア)の国家資格

情報技術分野における国家資格は複数存在します。

  • まず、基礎レベルの資格として基本情報技術者試験があります。

  • 次に、応用レベルの資格としては、応用情報技術者試験データベース関連の資格であるデータベーススペシャリスト試験があります。

  • さらに上位レベルの資格には、システム設計の専門家を認定するシステムアーキテクトプロジェクト管理の専門家を認定するプロジェクトマネージャ試験があります。

これらの資格は、情報技術分野における知識と技能を公的に証明するものです。

ITエンジニアの登竜門、基本情報技術者試験(FE)

ITの基礎知識と技能を公的に証明する資格が基本情報技術者試験です。
ITエンジニアを目指す人にとって重要な一歩となる試験で、システムエンジニアとしてのキャリアアップにも役立ちます。
システムエンジニアの多くがこの資格を持っています。
初学者は

  • 半年から1年程度の学習期間が必要とされています。

応用情報技術者試験(AP)の概要

国家資格である応用情報技術者試験(AP)は、ITに関する基礎知識に加えて、管理や経営に関する知見を評価する試験です。
基本情報技術者の次のステップとして、上位レベルのエンジニアを目指す方々に適した資格試験と言えます。

データベーススペシャリスト試験(DB)の概要と重要性

データ管理の専門家として認められる国家資格がデータベーススペシャリスト試験です。
企業におけるビッグデータ活用の中核を担う「データベースの専門家」としての高度な能力が証明されます。
システムエンジニアの中級者向けの資格であり、基礎知識を身につけた上で取得を目指すことがお勧めです。

システムアーキテクト資格の概要と取得メリット

システム開発プロセスの初期段階において、中核的な役割を担うのがシステムアーキテクト(SA)です。
要件定義から実際のシステム設計に至るまでの過程を主導し、必要なスキルを公的に認定される国家資格です。
システムエンジニア(SE)としてのキャリアを更に上げたい方にとって、この資格は魅力的な選択肢となるでしょう。
しかしながら、合格率が10%前後と非常に低いため、相当の学習量が求められます。
この資格を手にすれば、上位レベルのSEとして高い年収や転職の機会が期待できるでしょう。

プロジェクトマネージャ資格の重要性

プロジェクト運営の専門家として認められる国家資格が、プロジェクトマネージャ試験(PM)です。
この資格は、プロジェクトを成功に導くための計画立案から管理までの能力を認定するものです。
システム開発などのプロジェクトでは、品質、コスト、納期などの制約の中で、確実にメンバーを指揮し、全体を成功に導く力が求められます。
高度な専門性が必要とされるため、多大な学習量が伴います。
プロジェクト運営全般に役立つスキルを身につけることができます。

SE(システムエンジニア)のベンダー資格

SE(システムエンジニア)のベンダー資格

確かに、IT業界で活躍するためには専門的な資格取得が有利となります。Linux、Java、Oracle、Cisco、Androidなど、さまざまな分野の認定資格が存在しています。

  • これらの資格を取得することで、技術力の証明となり、キャリアアップの機会が広がるでしょう。

ただし、資格取得は手段に過ぎず、実践的なスキルと経験を重ねることが何より重要です。各資格の特徴を理解し、自身のキャリアプランに合わせて戦略的に取り組むことをおすすめします。

Linuxエンジニア認定試験の概要

Linuxの専門知識を公的に証明する資格制度があります。
この資格は、カナダに本部を置く機関が世界中で運営しており、多くの国で認知されています。
日本国内でも、多数の企業がLinuxを活用しているため、この資格の取得はシステムエンジニアのスキルアップに役立ちます。
システムエンジニアがLinux専任者になることは稀ですが、Linuxに関する問題が発生した際に自力で対処できるようになれば、高い評価を得られる人材となります。
この資格には複数のレベルがあり、

  • 初心者は最初のレベルから取り組むことをおすすめします。

Javaプログラマ資格の重要性

Javaに関する技術力を証明する資格が、米国の大手ソフトウェア企業オラクルから提供されています。
この資格は、

  • プログラマーの実務能力向上
  • キャリア形成に役立ちます。

システムエンジニアとして円滑に業務を遂行するには、プログラミングの実践的な理解が不可欠です。
オラクルの認定資格を取得することで、システムエンジニアとしての活躍の場が広がるでしょう。
難易度に応じて

レベル 対象者
3つ 初心者から挑戦できます。

の試験が用意されており、システムエンジニアのスキルアップに効果的な資格です。

データベース管理の技術力認定資格

この資格は、日本オラクル社が主催する「オラクル・データベース」に関する技術力を評価するものです。
試験では、以下が問われます。

  • データベース管理
  • SQLの熟達度

2003年10月に制度が改定され、世界共通の基準となりました。
オラクル製品は国内の管理ソフトウェア市場で約半分のシェアを占めており、需要の高いスキルと言えます。
システムエンジニアのスキルアップに適した資格です。

シスコ技術者認定の概要と取得のメリット

シスコ技術者認定は、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが運営する、ネットワークエンジニアの技術力を認証する資格制度です。

  • 世界共通の資格であり、ネットワーク分野で最も人気があります。
  • この資格を取得することで、ネットワークに関する基礎的な技術力を証明できます。
  • ネットワークの基礎知識を幅広く網羅しているため、自分の知識の欠落部分を確認できます。

ネットワークでは多岐にわたる技術力が求められ、どこから学習を始めれば良いか分からない人も多いでしょう。
そういった方にとって、シスコ技術者認定は学習の指針となります。
システムエンジニアにとって、ネットワークスキルは必須ではありませんが、キャリアの選択肢を広げる上で効果的です。

Android技術者認定試験の概要

Android技術者認定は、「Android技術者認定試験制度委員会」が運営する資格制度です。
この認定は、Androidに関する技術力を評価し、公認するものとなっています。
対象者は、

  • Javaプログラミング
  • ウェブアプリケーション開発に携わる技術者

です。
現在、AndroidとiOSが主要なモバイルOSとして幅広く活用されており、この資格を取得することで、システムエンジニアとしての高度な専門性を示すことができます。
特に、Androidアプリの開発に関心のある方には、この資格取得をお勧めします。

まとめ

まとめ

この記事では、システムエンジニア向けの資格について説明しました。資格取得によって、収入アップや転職の機会が広がるなどのメリットがあります特に難易度の高い資格は、高度な専門性を示すことができ、トップエンジニアとしての実力を裏付けるのに効果的です
自分のスキルや目標に合わせて、適切な資格を選んで取得することをおすすめします。

  • 独学での合格も可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

本記事が皆様の参考になれば幸いです。
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