インフラエンジニアの種類や仕事内容、必要なスキルの解説

インフラエンジニアは、IT業界において安定した職種と見なされており、キャリアパスも多岐にわたります。
未経験者でも応募可能な求人が多数あるため、ITエンジニア経験が浅い方や未経験者の間でも、インフラエンジニアへの転職に関心を持つ人が少なくありません。
本稿では、インフラエンジニアへの転職を検討中の方や、経験が浅いながらもインフラエンジニア業務への参画を希望する方向けに、

  • インフラエンジニアの概要
  • 業務内容
  • 必要なスキル
  • そして転職方法

について解説します。
インフラエンジニアの仕事に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

週10時間の副業案件を
会員登録した方限定で配信中!

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアとは?

インフラエンジニアは、IT業界において重要な役割を果たしています。
彼らの主な業務は、以下のとおりです。

  • サーバーやネットワークなどのITインフラの設計
  • ITインフラの構築
  • ITインフラの運用
  • ITインフラの保守

プログラミングスキルは必須ではありませんが、顧客のニーズを理解し、適切なシステムを選択する能力が求められます。

設計・構築担当者 運用・保守担当者
顧客と協議し、必要なネットワーク機器やサーバーの設定、ソフトウェアの選定と導入を行います。 構築されたITインフラの稼働維持を担います。

未経験者は通常、運用・保守から業務を始めることが多く、この分野は未経験者にとって比較的参入しやすい職種と言えます。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容

インフラストラクチャの専門家の業務範囲を探ります。
システムの基盤となる設備やネットワークの構築、保守、運用が主な役割です。
安定したITサービスを提供するために、

  • サーバーやストレージなどのハードウェア管理
  • ソフトウェアの導入
  • セキュリティ対策

など、幅広い知識と技術力が求められます。

インフラエンジニアの要件定義業務

インフラエンジニアの業務は、最初に顧客との協議を経て、必要なシステムの要求事項を明確化することから始まります。この要求事項の特定では、以下のことを行います。

  • クライアントや社内関係者からの要望を聴取し、求められる機能を把握する
  • その実現に向けてどのようなシステム開発が求められるかを決定する
  • 誰がどのような役割を担うべきかを決定する

要求事項の定義は全体の土台となり、適切なコミュニケーションが不可欠であることから、プロジェクト全体の成否を左右する重要な工程と言えます。そのため、通常は経験豊富なエンジニアがこの役割を担当することが多いでしょう。

システム設計の流れ

システム開発プロセスの次のステップは、要件定義に基づいて必要なシステムを特定した後、設計フェーズに移行することです。
設計作業は「基本設計」と「詳細設計」の2つの段階に分かれており、それぞれ異なる担当者が担当することが一般的です。

  • まず基本設計では、システム開発の全体像を描きます。
  • この段階では、
    利用予定のハードウェア
    オペレーティングシステム
    必要なメモリ容量
    実装可能な機能

    などの概要を大まかに定義します。

次に、基本設計の内容を踏まえて、詳細設計においてより具体的な設計書を作成します。
基本設計と詳細設計はそれぞれ異なる役割を担いますが、システム構築に向けてどちらも不可欠な重要な工程です。

システム構築と検証作業

設計の完了後、システム構築作業に移行します。この工程では、以下の作業が行われます。

  • 事前に決定された設計書に基づき、ネットワーク環境を整備し、実際に接続可能な状態まで進める
  • ネットワーク機器の調整、設定、設置
  • サーバーの構築作業

作業終了後、設計書どおりにシステムが正常に機能するか、通信量の増加にも確実に対応できるかをテストすることが重要です。
実際の現場では、以下の対策を講じながら作業を進めることになります。

  • システムを顧客に納品する前に、テストを段階的に正確に実施する
  • エラーやバグの発生を防ぐための万全の対策を講じる

システムの運用・保守業務

システムの構築は仕事の一部に過ぎず、エンジニアには継続的な管理と監視が求められます。この継続的な作業を運用・保守と呼びます。

  • 未経験者や経験の浅い技術者が従事することが多い分野でもあります。

システムの24時間365日の監視や、トラブル発生時の適切な対処が必要となるため、シフト勤務を余儀なくされる場合があります。

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアの種類

インフラストラクチャ技術者の役割は多岐にわたります。

  • ネットワーク、サーバー、ストレージなどの基盤システムの設計、構築、運用を担当します。
  • クラウドサービスの活用や自動化ツールの導入により、効率的な環境構築が求められています。
  • セキュリティ対策やコンプライアンス遵守も重要な責務です。
  • 技術の進化に伴い、常に学習を続ける姿勢が不可欠となっています。

サーバーエンジニアの役割と業務

サーバーの設計、構築、運用、保守を担うのがサーバーエンジニアの役割です。

  • メールやWeb、ファイル共有などの目的に応じて、適切なサーバーシステムを企画し、構築作業を行います。
  • さらに、トラブル発生時の対応や定期的なメンテナンスなど、安定稼働に向けた運用保守業務にも従事します。
  • ハードウェアの設置や配線作業など、物理的な作業も職務範囲に含まれます。

ネットワークエンジニアの役割と重要性

ネットワーク環境を整備し、維持管理する専門家がネットワークエンジニアです。
コンピューターをルーターやLAN配線で接続し、安全で信頼性の高いネットワークを

  • 設計
  • 構築
  • 運用
  • 保守

を行います。
現代社会においてネットワークは重要なインフラとなり、様々な分野で需要が高まっています。
一方で、

  • 定期的な保守に加え
  • トラブル発生時の迅速な対応力

も求められる職種でもあります。

セキュリティエンジニアの重要性と育成

近年、サイバー攻撃の増加に伴い、セキュリティエンジニアの需要が高まっています。
主な業務は、

  • セキュリティ機器の導入
  • サイバー攻撃、ウイルス感染の予防対策を講じること

です。

セキュリティエンジニアには、

サーバーエンジニア の領域に関する幅広い知識
ネットワークエンジニア の領域に関する幅広い知識

が求められます。

そのため、

  • これらの職種からステップアップする道もあります。

ただし、未経験からセキュリティエンジニアを目指すのは難しいと言えます。
サーバーやネットワークの分野で経験を積んでから、セキュリティエンジニアの道を目指すことをおすすめします。

インフラエンジニアになるには?

インフラエンジニアになるには?

本文では、インフラエンジニアを目指す初心者や経験の浅い方向けに、その道へ進む手順を説明していきます。
経歴に関わらず、この内容を参考にしていただければ幸いです。

インフラエンジニアの知識と実践

インフラエンジニアとして活躍するには、以下の点が重要です。

  • サーバー、ネットワーク、データベース、クラウドなど、幅広い知識が求められます
  • まずは概要を把握することから始め、徐々に深堀りしていくのが賢明です
  • 理論だけでなく、実践的な経験を積むことも重要不可欠です
  • 実際の機器を操作したり、クラウド環境を自身で構築するなどの実践を通じて、知識の定着を図ることができます

ネットワーク機器の操作には、特定のコマンドの理解が欠かせません。

  • 書籍や学習サイトだけでは十分に習得できない場合も多いため、シミュレーターなどを活用しながら、実際にコマンドを入力し、その動作を確認する経験を積むことをおすすめします

転職成功へ向けた資格取得の重要性

未経験者にとって、関連資格の取得は転職活動において有利に働きます。実際に資格を手にすることで、自身の持つスキルを実証できるためです。
資格取得を目標に掲げることは、学習の指針となり、モチベーション維持にも役立ちます。
代表的な資格には

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験

などがあります。
初心者はITパスポートから、経験者は基本情報技術者試験情報セキュリティマネジメント試験の取得を目指すと良いでしょう。

転職エージェントの活用

新しいスキルを身につけたり資格を取得したりした後は、未経験者歓迎の求人を見つけるために求人サイトや転職エージェントを活用することをおすすめします。

転職エージェントは転職希望者と企業をマッチングさせるサービスで、適切な求人を紹介してくれます。特に一般公開されていない非公開求人を多数扱っているのが大きな利点です。

加えて、

  • 専門のキャリアアドバイザーが履歴書の添削や面接対策などのサポートを行ってくれるのも魅力的です。

実際に応募しなくてもこれらのサービスを利用できるため、転職活動において強力な味方となるでしょう。

転職エージェントは無料で利用可能な国の認可を受けたサービスなので、転職を検討する際は積極的に活用するといいでしょう。

インフラエンジニアに必要なスキルとは?

インフラエンジニアに必要なスキルとは?

確かに、インフラエンジニアとして活躍するためには、特定の能力を身に付ける必要があります。

まずは基礎的な技術力が求められます。

  • ネットワークやサーバー、ストレージなどの知識と実践経験が不可欠です。

加えて、新しい技術トレンドを常に把握し、学習する姿勢が重要となります。

また、

  • 問題解決力や論理的思考力
  • コミュニケーション能力

なども欠かせません。チームで協力しながら課題に取り組む力量が問われるためです。

さらに、セキュリティに関する高い意識を持つことが求められます。インフラを守ることは、インフラエンジニアの大きな責務の一つだからです。

インフラエンジニアのためのプログラミング知識

インフラエンジニアは、IT業界の中でもプログラミングに関する知見が比較的少ないイメージがありますが、実際には一定のプログラミングスキルが求められます。

  • Python
  • Ruby
  • Java

などの言語に加え、シェルスクリプトやPowerShellの習得が必要不可欠です。
近年、クラウド環境の普及に伴い、インフラ構築やセットアップをコード化することで、再現性と汎用性を高める動きがあります。
このため、クラウド関連のプログラミング知識を身につけることが、長期的なキャリア形成に役立つでしょう。

サーバー知識の重要性

インフラ構築やメンテナンス業務を担うエンジニアにとって、サーバーに関する知見と技能は必須となります。
特に未経験者の場合、最初に習得すべき分野と言えるでしょう。

  • 物理マシンや仮想環境
  • 運用ミドルウェア

などの知識を身につけることで、企業の要求に応じた適切なプラットフォームを構築できるようになります。
実務においても、

  • サーバーの設定
  • テスト
  • 運用監視

など、幅広い業務を任されることが想定されるため、早期からサーバー関連の学習を進めることが重要です。

ネットワークとクラウドの知識が重要

インフラエンジニアとして活躍するためには、ネットワークに関する幅広い知識が求められます。

  • TCP/IPやルーティングなどの基礎から、無線LAN、DNS、メール、Webサーバー、アプリケーションサーバーまで、様々な分野の理解が必要不可欠です。

近年では、コスト削減を目的にオンプレミス環境からクラウド環境への移行が進んでいます。この傾向は今後も続くと予想されるため、クラウドに関する知識を身に付けることが重要視されています。

  • 特に、AWS、Azure、GCP(Google Cloud Platform)などの主要クラウドサービスについて学習することをお勧めします。
  • これらのサービスは今後のIT業界を牽引していくと考えられており、公式のレクチャー動画なども提供されているため、積極的に知識を深めましょう。

インフラエンジニアにおけるセキュリティの重要性

インフラ構築を担うエンジニアは、以下の業務を行う必要があります。

  • サーバーやネットワークの管理業務
  • 常にセキュリティ対策を講じること

実務においては、以下のことが求められます。

  • システムにセキュリティソフトを導入する
  • ファイアウォール、WAF、DMZなどの防御策を実装する
  • 外部からの不正アクセスを検知する

そのため、以下のスキルが不可欠です。

  • セキュリティ専門のツールの運用スキル

今後、セキュリティ分野の重要性がますます高まることが見込まれるため、インフラエンジニアとしてキャリアを重ねる上でも、セキュリティに関する知見とスキルを身に付けることが極めて重要となります。

まとめ

まとめ

この記事では、インフラエンジニアの職務内容、必要なスキルセット、そしてその分野への転職方法について詳しく説明しました。
インフラエンジニアへの転職を検討中の方や、経験の浅いエンジニアの方々にとって有益な情報が含まれていると思います。
インフラエンジニアとしてのキャリアに関心がある方は、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」をご利用ください。