Rubyの派遣エンジニアについて解説!メリットや将来性など

Webアプリケーション開発において、サーバーサイド言語としてRubyが広く採用されています。
この人気の高いプログラミング言語は、多くの案件で活用されているため、

  • 派遣やフリーランスのRubyエンジニアとしてキャリアを歩む人も少なくありません。

収入は技術力だけでなく、言語の需要にも左右されるため、高収入を目指すエンジニアにとって言語選びは重要な要素となります。
同じ現場でも、雇用形態が派遣かフリーランスかで収入額が変わってくるのが実情です。
本記事では、Rubyエンジニアの相場単価と、派遣エンジニアとして働く際のメリット・デメリットについて解説します。

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Rubyとは?

Rubyとは?

Rubyは、まつもとゆきひろ氏が開発した動的型付けのプログラミング言語です。
この言語の特徴は、自由度が高いことにあります。
Rubyの開発者は、楽しく書けることを重視しており、そのためコードは簡潔でシンプルな構造となっています。

  • Webアプリケーション開発で利用される他の言語としては、PythonやPHPなどが挙げられます。

検索エンジンにおけるRubyの話題性は低めですが、日本国内ではある程度の需要があります。
その理由は、

  • 国産の言語であること
  • 構文が簡単で学習コストが低いこと

などが挙げられます。
中小ベンチャー企業を中心に一定の需要を確保しており、今後もRubyの需要が完全になくなることはないと考えられています。

Rubyエンジニアの単価相場

Rubyエンジニアの単価相場

この章では、Rubyエンジニアの収入水準について説明します。フリーランスやアルバイト、正社員など、様々な雇用形態のRubyエンジニアの収入データを紹介しますので、参考にしてみてください。

フリーランスのRubyエンジニアの平均時給は4,895円、中央値は4,640円でした。最高時給は13,750円、最低時給は750円と幅がありました(2022年7月時点の調査)。Rubyの仕事は単純なコーディングから幅広い業務があるため、最低時給が一般的なアルバイト並みの水準にあります。しかし、平均時給は比較的高額で、高単価の案件が期待できます。

一方、フリーランスのRubyエンジニアの平均年収は789万円でした。最高年収は2,400万円、最低年収は240万円と開きがあります(2022年7月時点)。平均月額単価は65.8万円、中央値は75万円、最高は200万円、最低は20万円でした。

フリーランス全体の年収を見ると、

  • 800万円未満が80%を占めています。

Rubyエンジニアの平均年収は、フリーランス全体の平均よりやや高い水準にあります。

正社員のWebエンジニアの平均年収は573万円(時給換算約2,666円)でした。フリーランスのRubyエンジニアは正社員の約1.4倍の年収水準にあり、年収アップを目指す上で独立する価値は大きいと言えます。

Rubyの派遣エンジニアとして働くメリット

Rubyの派遣エンジニアとして働くメリット

確かに、派遣従業員としての処遇面での不利益が指摘されることもあります。
しかし、Rubyプログラマーの中には、正社員やフリーランスではなく、あえて派遣形態を選択している人々もいます。
そこで、Rubyエンジニアが派遣就労を選ぶ利点について探ってみましょう。

  • 様々な業界や企業の環境を経験できる
  • スキルアップの機会が豊富
  • 自由な働き方が可能
  • 高い時給が期待できる

派遣エンジニアの強み

契約社員として様々な職場を経験することで、上司や同僚との相性の良し悪しを見極める機会が増えます。
一般的に、キャリアアップの可否は上司次第と言われがちですが、同一企業に勤めていると上司が固定されがちです。
そのため、相性が悪い場合にはスキルを伸ばすことが難しくなります。
一方、契約社員は現場を渡り歩くため、自分に合った指導者と出会える確率が高まります。

派遣エンジニアの強み

技術者として幅広い分野での実践経験を積むことができるのが派遣エンジニアの大きな利点です。

  • 様々な企業で勤務することで、多様な業界の知見を身につけることが可能になります。
  • 正社員の場合、特定の業界に特化した経歴となりがちですが、派遣エンジニアならば大手企業から中小企業まで、さまざまな規模の案件に携わる機会があります。

このように豊富な実務経験を重ねることで、将来的に正社員やフリーランスとして活躍する際の選択肢が広がるでしょう。自身に適した業界や企業規模を見極めやすくなるなど、キャリア形成の面でも有利に働くことが期待できます。

プライベート重視の働き方が可能な派遣エンジニア

契約社員は正規雇用者と比べて、プライベートを重視した働き方が可能なのが大きな利点です。

  • 正規雇用者の場合、プロジェクトの進捗状況次第で残業が発生しがちですが、契約社員であれば残業時間が長くなるほど派遣会社への支払い額が高くなるため、残業が生じにくくなります。
  • 勤務地に関しても、正規雇用者は固定されていますが、契約社員なら自宅からの距離を基準に派遣先を選択できます。「近場の現場に従事したい」と担当者に伝えれば、希望が叶うこともあります。

経験の浅い技術者は応募できる案件数が限られるため柔軟性に欠けますが、経験豊富な契約社員ほど、参画する案件に関する要望が通りやすくなります。

派遣エンジニアの人脈形成

契約社員は多様な環境で業務に従事するため、職場の人々と積極的にコミュニケーションを図れば、独立や起業の際に役立つ人脈を構築できます。

正社員は一箇所で勤務するため、私生活の時間を削ってコミュニティに参加するのは容易ではありません。
一方、契約社員は様々な派遣会社から派遣されたエンジニアやフリーランサーと協働します。

契約社員は一般的に待遇が劣ると見なされているため、正社員やフリーランサーを目指す者も多くいます。
既にフリーランスで活躍する人々から経験を学ぶ機会にも恵まれています。
幸運があれば、将来的に仕事を依頼できる人々と出会えるかもしれません。

Rubyの派遣エンジニアとして働くデメリット

Rubyの派遣エンジニアとして働くデメリット

契約社員としての技術者には、確かに不利な側面が目立ちがちです。
しかし、その具体的な課題点を理解することが重要です。
技術者が期間雇用で働く際の不利益を詳しく検討しましょう。

  • 雇用の不安定さ
  • 福利厚生の制限
  • キャリア形成の困難さ
  • 報酬水準の低さ

メリット デメリット
柔軟な働き方が可能 雇用が不安定
高い時給 福利厚生が限定的
プロジェクト単位の仕事 長期的なキャリア形成が難しい

派遣エンジニアの雇用形態と安定性

技術者の雇用形態には様々な種類があり、その安定性は異なります。

  • 常勤型の派遣社員は、正社員と同等の待遇を受けながら、客先企業で業務に従事します。この形態では、次の案件が無い期間でも収入が保証されており、景気の影響を受けにくいため、安定した働き方が可能です。
  • 一方、登録型の派遣社員は、派遣会社に登録し、自身で案件を探して面接を受ける必要があります。仕事が見つからない場合、収入が無くなるリスクがあるため、不安定な雇用形態と言えます。

このように、派遣社員の雇用の安定性は、その形態によって大きく異なることを認識しておく必要があります。

派遣エンジニアの給与査定の難しさ

熟練のエンジニアほど、派遣社員として働く場合、会社員やフリーランスに比べて報酬が低くなりがちです。

  • 派遣社員の給与は年に1〜2回の査定で決められ、派遣先の評価、設定された目標の達成度、上司の評価などが考慮されます。
  • しかし、派遣先は多数の派遣社員を管理しているため、個々人の貢献を十分に把握できていないことが多く、上司も直接の業務を見ていないため、査定が過小評価になりがちです。
  • さらに、派遣会社が派遣先から受け取る報酬の大部分を中抜きしてしまうケースも珍しくありません。経験豊富なエンジニアほど、この中抜き分が大きくなる傾向にあります。

そのため、給与待遇に不満を持ち、正社員やフリーランスに転職する派遣エンジニアが多数います。

派遣エンジニアの雇用期間と正社員の選択

契約社員としての派遣エンジニアには、雇用期限が設定されています。
短期の案件では3か月程度、長期の案件では1年以上の期間が目安とされています。
派遣として勤務する中で、長期間勤めたくなる職場に出会うことも珍しくありません。

  • 優秀な実績が評価され、契約を更新される場合もありますが、
  • 派遣社員の雇用には一定の期限があり、いずれは別の現場へ移らざるを得ません。

一方、正社員は職場が合わない場合でも転職が難しいリスクがありますが、長期的に安定して勤務したい場合は正社員を選択するのが賢明でしょう。

派遣社員のキャリア形成の課題

非正規雇用のエンジニアは、システムの中核部分を担当する機会が制限されがちです。
内部者以外にシステムの根幹を任せると、機密情報の漏洩リスクが高まるためです。
しかし、キャリアアップには中核システムの開発経験が不可欠です。
結果として、非正規雇用者はシステムの周辺業務に従事することが多く、同期入社の正規雇用者に比べてスキル向上が遅れる可能性があります。

Rubyの派遣エンジニアの将来とは?(2024年6月)

Rubyの派遣エンジニアの将来とは?(2024年6月)

雇用の不安定さは派遣エンジニアにとって懸念材料かもしれませんが、その心配は杞憂に過ぎません。
日本は少子高齢化が進行しており、IT業界に限らず様々な分野で人材確保が課題となっています。
経済産業省の調査によれば、2030年には最大79万人のIT人材不足が見込まれています。
このため、正社員だけでは業界を支えきれなくなることは避けられません。
そのような状況下で派遣エンジニアの需要は高まり続けるでしょう。

ただし、Rubyは主にWeb系開発で利用される言語であり、大規模開発の現場では採用事例が限られています。
仕事の選択肢を広げるためにも、以下の言語の習得も検討する価値があります。

  • Java
  • PHP

など大規模開発で活躍できる言語の習得を検討しましょう。

Rubyエンジニアとして仕事をする場合、派遣とフリーランスどっちがいいの?(2024年6月)

Rubyエンジニアとして仕事をする場合、派遣とフリーランスどっちがいいの?(2024年6月)

Rubyの開発者として独立した働き方を選ぶ際は、フリーランスが推奨されます。
フリーランスは実力に応じた適正な報酬を得られる機会が多く、スキルの向上に伴い収入も増えていく傾向にあります。
一方で、派遣社員の場合は実力が給与に十分反映されにくい側面があります。
両者とも基本的には客先常駐型の勤務形態ですが、仕事の獲得方法が異なります。

  • フリーランスは自身で案件を探す必要があります
  • 派遣社員は営業担当者から仕事を提供されます

フリーランスには税務関連の手続きなどの負担がありますが、それ以上に収入面でのメリットが大きいと言えます。
現在の給与水準と実力との乖離を感じた場合は、フリーランスへの転身を検討するのも一案でしょう。

まとめ

まとめ

フリーランスのRubyエンジニアは高収入を得られる傾向にあります。
一方、派遣社員は派遣会社による報酬の中抜きや、正社員に準じた給与査定方式が採用されていることから、年収が伸び悩む場合が多くなっています。
特に経験豊富なエンジニアほど、クライアント企業からITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に支払われる報酬と実際の給与との開きが大きくなる可能性があります。
適正な評価と報酬を得たい場合、フリーランスの方が有利といえるでしょう。
仕事内容自体は派遣とさほど変わらないため、年収面で不満を抱える派遣のRubyエンジニアはフリーランス転身を検討するのがよいかもしれません。
収入の向上を目指すなら、フリーランスが確実な選択肢となります。