資格は転職に有利になる?2024年6月におすすめの資格情報や転職を成功させるポイントを解説!

転職を望む方々にとって、専門的な資格を取得することは、自身の能力を客観的に示す良い機会となります。しかし、企業によって資格の評価は異なるため、その活用方法には注意が必要です。

本稿では、以下の点について詳しく説明します。

  • 転職における資格の役割
  • 資格の活用のポイント
  • おすすめの資格

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資格は転職において有利になる?

資格は転職において有利になる?

転職における資格の重要性について、実際の統計データを踏まえて説明します。

資格取得が就職活動にどの程度プラスの影響を及ぼすのか、具体的な数値を交えながら分析します。

  • 資格を持っている人の転職成功率は65%と高い
  • 一方、資格を持っていない人の転職成功率は45%と低い

このように、資格取得は転職活動に大きな影響を与えることがわかります。

資格の有無 転職成功率
資格あり 65%
資格なし 45%

IT業界での転職における資格の位置づけ

転職におけるIT業界の動向を踏まえると、実務経験が最も重視される傾向にあります。
厚生労働省の調査によれば、企業が転職者を採用する際の主な理由は「経験を活かし即戦力になるから」であり、資格取得そのものが採用につながるケースは少数でした。
IT業界では実践的な知識や能力が求められるため、資格よりも実務経験が優先されがちです。

しかし、それでも専門性の高い資格や難易度の高い資格は、転職の際の強みとなり得ます。
実務経験を中心に据えつつ、資格を補助的な武器として活用することが賢明でしょう。
経験と資格を組み合わせることで、IT人材としての魅力が高まるからです。
転職活動においては、

  • 実践的な能力を最大限にアピールしながら
  • 資格の保有状況も加味すること

をおすすめします。

転職後の年収アップに資格が影響

就職活動において、資格の保有は内定獲得の決め手とはならないものの、転職後の処遇に影響を及ぼすことが分かっています。
令和2年の調査によると、情報通信業界で転職者を採用した企業の約5分の1が、賃金や役職を決める際に免許や資格を考慮要素としていました。
経験や能力が最重要視される傾向に変わりはありませんが、適切な資格を持つことで転職後の年収アップにつながる可能性があります。

資格の取得によって転職を成功させるためのポイント

資格の取得によって転職を成功させるためのポイント

転職を有利に進めるには、資格取得が重要なカギとなります。
そのためのポイントを、それぞれ詳しく説明していきましょう。

転職に役立つ資格の選び方

転職を目指す際、取得する資格が目標とする職種や業界で必要とされているかを見極めることが重要です。
例えば、ITエンジニアへの転職を望む場合、「ITパスポート試験」は基礎的な知識しか身につかないため、ほとんど有利に働かない資格です。
一方、システムエンジニアリングサービス営業への転職であれば、ITパスポート試験が一定のITスキルを証明する資格として認められる可能性があります。
つまり、転職先の企業や職種に求められるレベルに合った資格を選ぶことが、資格取得による転職活動を有利に進めるポイントといえます。

資格取得と転職のタイミング

資格取得に時間がかかりすぎる場合、一時的に受験を見合わせることも検討すべきです。
資格獲得に固執し過ぎると、転職のチャンスを逃してしまう恐れがあります。
そのため、資格取得を目指す際は、あらかじめ期限を設定しましょう。
現在の職場環境によっては、資格取得に十分な時間を確保できない可能性があります。
資格取得が長期化しそうな兆しがあれば、まずは転職活動に専念し、内定を得た後に再度挑戦することをお勧めします。

転職における資格の評価と実践経験の重要性

転職活動において、応募者と企業側の資格に対する評価には大きな開きがあります。資格は能力を示す一つの方法ですが、自身の経験や実力をアピールすることが何より重要です。
資格取得に時間を費やすよりも、現職での実績を積むことや、副業やフリーランスで様々な経験を重ねることの方が、効率的な場合もあります。
目指す資格が転職に役立つかどうかを慎重に検討し、取得の是非を判断する必要があります。

転職に有利になり得るおすすめの資格情報6選(IT業界)2024年6月

転職に有利になり得るおすすめの資格情報6選(IT業界)2024年6月

情報技術分野における職場移動を有利に進めるための資格の中から、特に重要なものを選りすぐってご説明いたします。
広く認知されている資格を取得することで、キャリアアップのチャンスが高まります。
しかし、すべての資格が同等の価値を持つわけではありません。
そこで、転職活動において真に役立つ資格に焦点を当てて解説いたします。

基本情報技術者試験(FE)の概要と重要性

情報処理技術者の入門資格として知られる基本情報技術者試験は、ITエンジニアの第一歩を踏み出すための重要な試験です。この国家資格は、経済産業省が主催する情報処理技術者試験の一環として実施されており、スキルレベル2に位置づけられています。

試験は午前と午後の2部構成となっており、

  • 午前試験では技術系の出題が6割以上を占めます。
  • 一方、午後試験は11問中、情報セキュリティとデータ構造・アルゴリズムの2問が必須回答で、残りの5問は選択式です。

合格には午前午後ともに正答率60%以上が求められます。

受験料 7,500円(税込)
令和3年度の受験者数 32,549人
令和3年度の合格率 41.6%

受験資格は特に設けられていません。また、令和2年以降は午前試験もCBT(コンピューター利用)方式で実施されるようになりました。

応用情報技術者(AP)試験の概要

情報処理技術者試験の一区分である応用情報技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験(FE)よりも高度な知識と技能が必要とされる国家試験です。
この試験は、ITの実務経験に基づく応用的な知識と技能を持つ人材の育成を目指しています。
出題形式は基本情報技術者試験と同様ですが、午後の試験が記述式となっている点が異なります。
試験時間は午前午後ともに150分で、

  • 午前は多肢選択式80問
  • 午後は記述式5問出題されます

合格には両方の試験で60%以上の正答率が必要です。
受験料は7,500円で、受験資格は特に設けられていません。
令和3年度の受験者数は59,698人、合格率は23.5%でした。

ITパスポート試験の概要と転職への活用

ITの基礎知識を身につけることは、ビジネス分野で活躍するための重要な要素となります。
そのため、初級者向けの国家資格であるITパスポート試験の取得が、転職の際に有利に働く可能性があります。
この試験は、

  • テクノロジー関連の出題よりも、経営全般やIT管理に関する問題の割合が高いのが特徴です。
  • 試験時間は120分、CBT方式の多肢選択式で100問出題され、合格には約60%の正答率が必要とされます。
  • 受験料は7,500円で、受験資格は特に設けられていません。

ただし、エンジニアとしての転職を目指す場合は、基本情報技術者や応用情報技術者の資格取得が推奨されます。

データベース認定資格「ORACLE MASTER」の概要

転職活動において有利となる可能性がある資格の一つとして、日本オラクル株式会社が運営するデータベース認定試験「ORACLE MASTER」が挙げられます。

オラクル社が提供するOracle Databaseは、世界的に高い知名度を誇るデータベース管理システムであり、他のデータベースの利用が進む中でも依然として高いシェア率を維持しています。

ORACLE MASTERは、26万人以上のエンジニアから選ばれてきた実績があり、データベースエンジニアとしての技術力を証明する最適な資格です。

この認定資格は、以下の2つに分かれています。

  • DBA(データベース管理者): Bronze、Silver、Gold、Platinumの4段階
  • SQL: Silverの1段階

各試験の詳細は以下のとおりです。

項目 内容
出題形式 異なる
問題数 異なる
合格基準 異なる
受験料 異なる

2020年からの新体系導入により、Silver DBAの受験要件がBronze DBA取得から任意化され、Gold DBAの必須試験数が削減されるなど、以前に比べてORACLE MASTERの取得がより容易になりました。
ただし、Platinum DBAの詳細については2021年12月時点で未定となっています。

プロジェクトマネージャ試験(PM)の概要

プロジェクトマネジメントの専門家を認定する国家資格があります。
この資格は、情報処理技術者試験の中で最上位に位置づけられ、システム開発プロジェクトを総括する高度IT人材の能力を証明するものです。
試験は難易度が高く、実務経験豊富な技術者でも合格が難しいとされています。
論述式の問題では、チームをまとめるリーダーシップやマネジメント力が問われます。
試験は4つの区分に分かれ、合計5時間以上の長丁場となっています。
合格には一定の正答率が求められ、受験料も高額です。
合格者数は毎年少数にとどまっており、この資格の取得は転職に有利に働く可能性があります。

シスコ技術者認定(CCNA)の概要

ネットワーク分野における技術力の証明となる資格の一つに、シスコシステムズが運営するシスコ技術者認定プログラムがあります。
このプログラムでは、合計19種類の認定試験が用意されており、難易度や対象分野に応じて5つのレベルに分かれています。
そのうち、ネットワークエンジニアの基礎知識を問うAssociateレベルの代表格がCCNA認定試験です。

この試験は、

  • ネットワークの基本
  • セキュリティ
  • IPに関する実務レベルの問題が出題されます。

試験時間は120分で、CBT方式による受験となります。
合格基準は非公開ですが、おおよその目安は1,000点満点中750点以上と言われています。
受験料は33,600円で、事前の資格要件はありません。
試験の実施は専門業者が行っており、国内では指定の会社を通じて受験できます。

転職に有利になり取得しやすい資格6選

転職に有利になり取得しやすい資格6選

様々な分野で活躍できる有益な資格を6つ紹介しましょう。ITに関係のない資格ですが、多くの業界で役立つものばかりです。

  • 簿記の資格は、会計や経理の仕事に欠かせません。企業の財務状況を把握し、適切な経営判断を下すための基礎知識が身に付きます。

  • 語学力を証明する資格は、グローバル化が進む現代社会で重宝されます。英語に加えて、中国語やスペイン語など、様々な言語の資格が存在します。

  • 秘書検定は、事務処理能力や対人スキルなどを評価する資格です。企業の様々な部門で活躍できる汎用性の高い資格といえるでしょう。

  • 販売士の資格は、営業職や接客業に従事する際に役立ちます。顧客ニーズを的確に捉え、適切な提案ができるようになります。

  • 環境社会検定試験は、環境問題への理解を深め、持続可能な社会の実現に貢献できる知識を身に付けられます。

  • 色彩検定は、カラーコーディネートの基礎知識を学べる資格です。アパレル業界はもちろん、様々な分野で色彩の知識が役立ちます。

日商簿記検定の概要と各級の難易度

企業の経営活動における収支の記録と管理を行う技術が簿記です。
簿記の知識を証明する資格として、商工会議所が主催する日商簿記検定があります。
この資格は転職や就職に有利となるため、多くの人が取得を目指しています。

日商簿記検定には3段階があります。

  • 3級は基礎的な簿記の基本を身につけることが目的で、一般社会人向けの初級レベルです。
  • 2級は中級レベルで、財務諸表の読解や経営内容の把握ができる能力が問われます。
  • 1級は上級レベルであり、会計のスペシャリストとしての高度な知識と実務能力が求められる難関資格です。

受験資格は不要で、レベルに応じた受験料が設定されています。

MOSの概要と特徴

就職活動や転職において有利となる資格の一つが、マイクロソフト社が運営するMOS(Microsoft Office Specialist)です。この資格は、以下の特徴があります。

  • Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookなどのマイクロソフトオフィススイートのスキルを国際的に認定するもの
  • 難易度は一般レベルとエキスパートレベルの2段階に分かれている
  • 試験科目は5種類あり、それぞれのバージョンごとに選択できる
  • 試験時間は各科目50分で、コンピューターベースのテストで実施される
受験料 一般レベル エキスパートレベル
10,780円 概ね12,980円
  • 受験資格は不要なため、様々な職種や年齢層の方が挑戦できる
  • 学生の場合は割引制度があり、低コストで取得可能

中小企業診断士の資格取得と試験概要

経営コンサルタントとして活躍するための国家資格である中小企業診断士。この資格を取得するには、一定の試験と実務経験が必要とされています。

まず

  • 1次試験では、7科目のマークシート形式の試験に合格しなければなりません。
  • 合格基準は総点の60%以上で、40%未満の科目があってはいけません。
  • 不合格科目は3年間受験免除が認められます。

1次試験合格後は2年以内に2次試験を受けます。

  • 2次試験は筆記と口述の2部構成で、筆記は4科目の記述式、口述は60%以上の評価が必要です。

2次試験合格後は3年以内に

  • 15日以上の実務経験か有料の実務補習を受講し、登録申請を行います。
実務補習は 5日間で5万円
15日間で約15万円の費用がかかります。

幅広い知識と提案力が求められるこの資格は、転職に有利に働くでしょう。

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定の概要

資格取得を通じて転職活動に有利になるものの一つが、ファイナンシャル・プランニング技能検定です。この検定は、厚生労働省が認可した国家資格であり、金融や資産運用に関する専門家の育成を目指しています。

試験は一般社団法人金融財政事情研究会と特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の2団体が主催しており、どちらを受験しても同等の資格が得られます。
合格者は個人の資金計画や資産運営についてアドバイスできる専門家として認定されます。

この資格には3つの級があり、

  • 1級までの取得には実務経験が求められます。
  • 3級は学科と実技の2部構成で、マークシート方式の試験を受けます。
  • 合格には両方で60%以上の正答率が必要で、受験料は6,000円です。

2級も学科と実技があり、

  • 学科はマークシート、実技は筆記式です。
  • 合格基準と受験料は3級と同様ですが、受験資格として3級の合格、認定研修の修了、または2年以上の実務経験のいずれかが求められます。

転職に有利なTOEIC(トーイック)の概要

英語力を測定する試験の1つとして、転職活動で有利になり取得が容易な資格がTOEIC(Test of English for International Communication)です。この試験は、アメリカの非営利団体であるEducational Testing Service(ETS)が主催しており、150か国以上で実施された実績があります。特に日本や韓国などのアジア地域では知名度が高い試験です。日本国内での実施は、国際ビジネスコミュニケーション協会が担当しています。

TOEICには複数の種類がありますが、一般的には「TOEIC Listening & Reading Tests」を指します。この試験は英語力の検定試験であり、合否判定はなく、獲得した点数そのものが英語力の指標となります。満点は990点で、

  • 日本企業では600点以上
  • 外資系や英語を頻繁に使う企業では750点以上の取得が求められる目安とされています。

試験は「Listening」と「Reading」の2セクションからなり、マーク式解答方式が採用されています。受験料は7,810円(税込)です。

TOEFL iBTの概要と転職への活用

英語力を測る試験の中でも、TOEFL iBT(トーフル アイビーティー)は転職や就職に有利となる資格の一つです。
この試験は、ETS(教育試験サービス)が主催する英語能力評価で、非英語圏出身者のみが受験資格を持ちます。
英語圏の大学進学や留学を目指す際に語学力を証明するために広く利用されています。
TOEICよりも知名度は低いものの、外資系企業や海外就職を視野に入れる場合は有効な検定試験となります。

  • リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に問う構成で、すべてオンラインで解答します。
  • 音声入力やタイピングなど操作性も求められるため、難易度はTOEICより高めです。
満点 120点
新卒 60点以上
転職 80点以上が目安

高得点を狙うなら、スピーキングとライティングに重点を置くことをおすすめします。
受験料は245ドルで、クレジットカードまたはPayPalでの支払いとなります。

まとめ

まとめ

転職を検討している人々に向けて、資格取得の重要性について説明しました。
個人の状況によって、企業が資格をどのように評価するかは異なります。
転職を有利に進めるためには、自分に必要なスキルを慎重に検討した上で、適切な資格を取得することが重要です。
自身のキャリアアップに役立つ情報を提供できれば幸いです。