悩みや相談ごとの解決方法

職場生活を送る上で、さまざまな課題に直面することは避けられません。
技術者の間でも、

  • 労働環境
  • 報酬
  • キャリアパス

など、様々な問題を抱えている人が多数います。
一人で解決できれば理想的ですが、そうであれば当初から悩む必要はないでしょう。
そういった方々は、まず自身が抱える課題を明確化し、第三者の意見を求めるべきです。
本稿では、技術者が抱える一般的な課題と、相談先として推奨できるサービスについて説明します。

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エンジニアの多くが抱える相談ごとや悩み

エンジニアの多くが抱える相談ごとや悩み

技術者たちが直面する課題や心配事は何でしょうか。
一般的な技術者が抱える悩みをいくつか取り上げましたので、自分の悩みに当てはまるものがないか確認してみてください。

  • 新しい技術の習得に追われる
  • 仕事と私生活のバランスが取れない
  • キャリアアップの機会が少ない
  • プロジェクトの期限に追われる
  • チームメンバーとの意思疎通が難しい
悩み 解決策
新しい技術の習得に追われる 自分のペースで学習する
仕事と私生活のバランスが取れない 上司や家族と相談する
キャリアアップの機会が少ない 自己啓発に努める
プロジェクトの期限に追われる タスク管理を徹底する
チームメンバーとの意思疎通が難しい コミュニケーション能力を高める

プログラマーの年収とキャリアパス

エンジニアの多くは収入アップのため、下流工程から上流工程への移行を望んでいます。
両者の間には年収の格差があり、プログラマーの平均年収は418万円ですが、システムエンジニア(SE)は498万円と高くなっています。
経験年数の違いもありますが、数十万円の開きがあれば、できるだけ早期に上流工程を任されたいと考えるのは自然でしょう。

一方で、35歳を過ぎてもプログラマーのままでは仕事が見つからなくなる「35歳定年説」という概念もあり、日本ではプログラマーは下級職、SEは上級職と位置付けられがちです。
そのため、30代前半までに上流工程に移行できないと、クライアント側から問題視される可能性があり、仕事を得にくくなります。
これは本人の適性不足が原因の場合もあり、そうなれば転職を検討する必要があるかもしれません。

エンジニアにもコミュニケーション力が重要

エンジニアの仕事においては、チームメンバーやクライアントとのスムーズな意思疎通が不可欠です。
IT業界ではコミュニケーション能力が不要と考えられがちですが、実際には開発プロセスを円滑に進めるためにも対人スキルが求められます。

  • プロジェクトの進捗状況を共有したり、要件を正確に伝達したりするには、適切な対話が欠かせません。
  • また、客先常駐の場合は異動が頻繁に起こるため、新しい環境で人間関係を構築する力が必要とされます。

コミュニケーション能力に乏しいと、業務遂行や人的ネットワークの構築に支障をきたす可能性があります。
さらに、エンジニアのキャリアパスとして管理職への昇進が一般的であり、部下やステークホルダーとの良好な関係性が重視されるため、対人スキルの重要性は高まる一方です。

自社サービス開発への転職

エンジニアの中には、より安定した職場環境を求めて、顧客先での常駐業務から自社サービスへの移行を希望する者が少なくありません。
顧客先常駐は、システムインテグレーター企業の正社員としての立場ではあるものの、実態としては派遣労働に近い形態であると捉えられがちです。

  • 上司と離れた場所で業務を行うため、自身の業績が適切に評価されにくく、それが給与に反映されないことへの不満を抱えている人も存在します。

この課題に対処するには、自社サービス開発の人員枠が限られている現状を踏まえ、自社サービスを手掛ける企業への転職を検討するのも一案でしょう。
大規模システム開発の経験があれば、採用に前向きな企業は多数あるはずです。

年収アップの障壁と転職の検討

収入が伸び悩む理由は個人差があります。

  • 業務能力の欠如により企業の利益創出に結びつかない
  • 年次昇給が低水準
  • 上司から適切な評価を受けられない
  • 一定のキャリアレベルに到達し給与が頭打ちになる
  • 自身の市場価値と現行給与に乖離がある

などが典型的な例として挙げられます。
給与面での課題は転職によって解決できることが多いですが、本人の適性そのものに起因する場合もあり、そうした場合は冷静に現状を分析した上で転職を検討する必要があります。

トレンド技術への転職の落とし穴

需要に対して供給が限られているため、トレンド技術を扱えるエンジニアは高収入を望めます。
また、トレンド技術には魅力的なイメージがあり、その分野で働きたいと考えるエンジニアが多数います。
しかし、クラウドやAIなどの最新技術に携わる人材は僅かしかいません。
トレンド技術の現場に移るには、その技術を用いた実務経験が不可欠です。
加えて、IT業界は日進月歩で進化しており、今人気の技術が時代遅れになる可能性もあります。
そのため、

  • 単に流行りに乗るだけの理由で転職するのは賢明とは言えません。
  • 数年先を見据えた上で、トレンド技術の将来性を見極めた上で転職を検討するべきでしょう。

労働環境改善のためのスキルアップの重要性

労働環境や生活スタイルに合わせた働き方を望む人は多いでしょう。IT業界では改善の兆しがあるものの、まだ長時間労働を強いる企業が存在します。特にインフラ系の職種では不規則なシフト勤務を余儀なくされる場合もあります。

理想的な環境を手に入れるには、高度なスキルが必須となります。スキルがなければ、転職先も現状と変わらない可能性があります。
一方で、過酷な環境下ではスキルアップの機会が得られないこともあるでしょう。

そういった場合は、

  • 現在のスキルで採用が見込めて成長の余地のある企業を選び
  • そこから段階的に目標を達成すること

が賢明です。

エンジニアの相談ごとや悩みを解決するために

エンジニアの相談ごとや悩みを解決するために

様々な悩みに対処するための方策を検討していきましょう。
これまでご紹介した課題をどのように克服できるかを探っていきます。
問題解決に向けた具体的なアプローチを提示していきます。

悩みの本質を把握するジャーナリング術

自身の問題の核心を把握するために、紙に書き出して視覚化し、現状を客観的に捉えることが重要です。転職や労働環境の改善に取り組む際も、当事者が問題の本質を理解していなければ解決は難しくなります。

そこで推奨する手法が日記づくりです。日記づくりとは、自分の考えを思うままに紙に書き出すことです。
日記づくりのポイントは、

  • 無駄な思考をせずに問題を書き出す
  • 10分以上時間をかける
  • 静かな環境で取り組む

という3点です。
これらのポイントを意識しながら、仕事の悩みを書き出しましょう。

一通り書き出せたら、数日後に振り返り、フィードバックを行いましょう。日記づくりで重要なのはフィードバックです。書き出した悩みを確認し、悩みの深刻度や関連性を把握することで、本質的な問題を捉えられるようになります。

悩みの解決には第三者の客観的な意見が重要

深刻な悩みに直面した際は、客観的な視点を得るために第三者に助言を求めることが賢明です。
私たちは疲労や心配事に囚われがちで、自身の状況を冷静に判断することが難しくなります。
そのため、まずは日記などを活用し、自分なりの解決策を見出す努力をした上で、その案が本当に適切なものかどうかを第三者に確認するべきです。
相談相手としては、

  • 友人や家族
  • 上司

ではなく、キャリアカウンセラーなど中立的な立場の専門家に相談するのが理想的です。
人間関係の問題であれば身内でも構いませんが、給与などの機微な事柄については、身内は本音を言いにくい場合があります。
また、親しい人ほど無意識のバイアスが入りやすく、客観性に欠ける可能性があります。
転職のプロフェッショナルに相談すれば、現状を的確に把握した上で、現実的な助言が得られるでしょう。

転職・独立への道のり

現状に満足できない場合、状況を客観的に分析し、転職や独立の選択肢を検討することが賢明です。

  • 転職を希望する際は、一般の求人サイトよりも転職エージェントを活用するのが得策です。
  • エージェントは非公開求人への接触が可能で、適切な職種を提案してくれます。
  • また、応募先への良い印象作りにも尽力してくれます。

一方、フリーランスや起業を目指す場合は、安定した収入源を確保してから独立することが肝心です。

  • 収入が不安定になるリスクを考慮し、着実に準備を進める必要があります。

いずれの選択肢も長所短所がありますが、自身の状況に合わせて最善の判断を下しましょう。

エンジニアに相談できるサービス

エンジニアに相談できるサービス

技術者が抱える課題を解決するには、同じ立場の専門家に助言を求めることが最適な選択肢となります。
現場で活躍中の技術者から直接指導を受けられるサービスが多数提供されており、その中から特に優れたサービスをご紹介します。

  • 現場で活躍中の技術者から直接指導を受けられるサービスが多数提供されている
  • その中から特に優れたサービスをご紹介する

ITキャリア支援サービス「MENTA」

MENTAは、IT分野に特化した専門的な相談サービスです。
登録メンターは3,000人を超え、利用者数は4万人を数えますが、ジャンル特化型のため規模は小さめです。
しかし、メンターのレベルは高く、総合型サービスが初心者向けの転職支援やプログラミング指導に重きを置くのに対し、MENTAでは

  • 実務経験豊富なIT起業家やフリーランスがメンターを務め
  • 実践的な指導やキャリア形成に役立つ仕事の紹介も行っています

特に

  • トレンド技術への携わり方
  • 独立を目指す方

にとって、MENTAは活用に値するサービスと言えるでしょう。

初心者エンジニア向けのココナラの特徴と利用メリット

ココナラは国内最大級のスキルマーケットプラットフォームであり、279万人を超える会員数を誇っています。

主な利用者は、以下のような人々が多くを占めています。

  • キャリアの方向性に悩む初心者エンジニア
  • 上流工程への移行を望む人々

ココナラの魅力は、相談料の手頃な価格設定にあります。
他サイトでは30分から1時間で5,000円程度が一般的ですが、ココナラではIT関連の相談料が以下のように比較的リーズナブルな水準となっています。

相談時間 相談料
1時間 1,000円から2,000円程度

この価格帯の背景には、以下の事情が影響しているものと考えられます。

  • 初心者向けの相談がメインであり、高度な専門性を必要としない
  • メンター側の事情

転職やキャリア形成について、できる限り低コストで相談したい場合、ココナラはおすすめのプラットフォームと言えるでしょう。

タイムチケット:プログラミング指導の質の高いスキルサービス

タイムチケットは、スキルサービスの先駆者として知られ、一時期は多くのメディアで取り上げられていました。
登録者数は70万人を超え、ココナラほどではありませんが、認知度の高いサービスと言えます。

  • プログラミング指導の案件が多く、1時間5,000円から15,000円程度で希望の技術を学ぶことができます。
  • そのため、業務で使用しない技術について深く学びたい場合におすすめです。

また、タイムチケットには「ゴールド認証制度」があり、ユーザーから高い評価を得た人が認定されます。
この認証を基準に質の高いメンターを選べるため、費用に見合わない指導を受ける心配が少ないでしょう。

teratailの特徴と注意点

IT分野に特化した無料の相談サイト「teratail」は、レバレジーズが運営しています。
主に技術的な質問が中心ですが、エンジニアのキャリアや転職に関する相談も可能です。

  • 無料で多くの人から意見が聞けるのがメリットです
  • レスポンスも早く、すぐに助言が必要な場合にも適しています

一方で、無料サービスであるため、質の低下は避けられません。

  • 「うざい」
  • 「説教」
  • 「上から目線」

といった関連キーワードが検索されることからも、期待する回答が得られない可能性や、不快な内容の回答がある点に留意が必要です。
無料で利用できる代わりに、そうしたリスクがあることを理解した上で活用することが重要です。

まとめ

まとめ

エンジニアとして働く際、職場の人間関係、給与、将来のキャリアなど、様々な悩みが生じます。
理想的な環境で勤務したい場合、転職やITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を検討するのが賢明でしょう。
しかし、主観的な視点に捉われると本質が見えづらくなり、適切な解決策を見出せなくなる恐れがあります。
そのため、家族や友人、専門家などの第三者から客観的な意見を求めることが重要です。
自分一人で抱え込まず、外部の支援を活用することをお勧めします。