転職活動に掛かるお金事情や貯金の目安などを解説!

就職活動には様々な費用がかかります。

  • 服装や交通費、応募に必要な経費などが発生します。
  • さらに、新しい職場への引っ越し代も必要となる場合があります。

現在の職を続けながら就職活動を行えば、すぐに新しい仕事が決まれば良いですが、給与が支払われるまでには期間を要します。
内定が得られずに就職活動が長期化すれば、その分多くの費用がかかってしまいます。
就職活動にどの程度の資金が必要となるのか、どれくらいの貯蓄があれば安心できるのかを始め、就職活動中に発生する費用の内訳を詳しく確認しましょう。

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転職活動にかかるお金(費用)事情を知ろう

転職活動にかかるお金(費用)事情を知ろう

転職活動には様々な費用が発生します。自身の状況に応じて、必要な支出項目とその金額を事前に洗い出すことが重要です。
主な費用としては、

  • 面接用の服装費(スーツ、シャツ、ネクタイ、靴、バッグなど)
  • 移動に伴う交通費
  • 履歴書や対策書籍の購入費
  • 遠方への転居に伴う引っ越し代

などが挙げられます。
面接先の距離によっては交通費が膨らむ可能性があり、宿泊費も必要になる場合があります。
自身の転職活動で具体的にどのような費用が見込まれるのかを把握し、適切な予算を立てることが肝心です。

転職活動にかかるお金(費用)の実態

リクルートメントプロセスに伴う経費の総額は、個人差が大きいものの、多くの場合は10万円以内に収まると考えられます。リクナビNEXTの調査では、約7割の回答者が10万円未満の支出であったと報告しています。エン転職の調査でも、

  • 5万円未満が最多回答で
  • 次いで5〜10万円未満が多数を占めました

主な支出内訳は、

  • スーツなどの服装代
  • 交通費

となっていますが、遠方での活動を行った場合は経費がさらに嵩む傾向にあります。遠隔地への転職や引っ越しが伴わない場合、10万円前後を目安にしておくと良いでしょう

転職活動に必要な貯金額

就職活動を行う際、現職を維持しながら次の職場を探すことが難しい課題となります。
しかし、その際に必要となる貯蓄額についても検討する必要があります。
リクナビNEXTの調査によると、就労中の転職で最も多く必要とされる貯蓄額は「10万円未満」であり、次いで「10~50万円未満」が多いことがわかっています。
現職を継続することで、当面は収入が確保されるため生活面での心配はありません。
しかし、転職活動に伴い新しいスーツや靴の購入など、費用が発生する場合があり、その際は貯蓄を取り崩す必要が出てくるでしょう。
就労しながらの転職活動では、まず必要となるものをリストアップし、その費用を算出してから着手することが賢明です。

必要なもの 費用
スーツ 50,000円
20,000円
履歴書・写真 5,000円
合計 75,000円

転職活動のための退職と貯金

現職を離れて転職活動に専念する場合もありますが、リクナビNEXTの調査では、転職活動中に必要な貯蓄額に大きな差はありませんでした。
ただし、退職後は収入がなくなるため、10万円から50万円程度の生活費を確保しておくと安心できます。
十分な資金があれば、焦りなく条件の良い求人を選べます。
また、失業保険を受給しながら転職活動を進められますが、受給期間や金額に制限があるため、あらかじめ一定額の貯蓄が望ましいでしょう。

転職活動において掛かる費用とは?

転職活動において掛かる費用とは?

転職活動には、直接的な費用だけでなく、間接的な出費も発生します。

  • スーツや交通費などの直接費用
  • 家賃、光熱費、通信費といった生活費も必要となります
  • 食費も例外ではなく、自炊が難しくなれば外食費がかさむ可能性があります
  • さらに、住民税、年金、保険料などの税金も忘れてはなりません

税金については次項で詳しく説明します。

転職活動中でも住民税や国民年金、健康保険は掛かる

転職活動中でも住民税や国民年金、健康保険は掛かる

職を失った際には、住民税、年金、健康保険料の支払い義務が発生します。
従業員として勤務中は会社と費用を折半していましたが、退職後は全額自己負担となります。
そのため、退職後速やかに管轄の区役所で年金や国民健康保険への切り替え手続きを行い、退職後の分を支払う必要があります。

健康保険については、社会保険から任意継続被保険者制度を利用して最長2年間継続できます。
この制度の利用条件は、

  • 在職中の被保険者期間が2か月以上あること

です。
一方、国民健康保険に加入する場合は、退職翌日から14日以内に手続きを行わなければなりません。

年金についても、厚生年金から国民年金への切り替え手続きを退職後14日以内に行う必要があります。

住民税については、退職時期によって納税方法が異なりますが、基本的には役所から納税通知書が送付されるため、特段の手続きは不要です。

転職活動は多忙ですが、健康保険や年金の切り替え期限を守らなければなりません。期限を過ぎると保険料の未納や遡及徴収などのリスクがあるため、注意が必要です。

転職者も失業保険(雇用保険)を知っておこう

転職者も失業保険(雇用保険)を知っておこう

職を転じる際、現在の職を離れて新たな雇用先を探索する人もいるでしょう。そのような場合、「雇用保険」について理解しておくことが重要です。

雇用保険に加入した期間が通算12か月以上あり、離職状態にあって所轄の公共職業安定所に求職の申込みをした方は、失業給付を受給する資格があります。

  • 新しい職を得るまでの間、経済的な不安を抱えがちですが、
  • 失業給付はその間の生活費を賄い、早期の再就職を後押しするものです。

雇用安定と就職支援のための失業保険制度

労働者の雇用の安定と就職を支援するための制度が雇用保険です。
企業には原則として加入が義務付けられており、

  • 一時的な病気や怪我による休職時の手当金
  • 育児や介護のための休業給付金

も含まれています。
つまり、雇用保険は労働者全般を対象とした制度なのです。

失業手当金の受給開始時期

雇用を失った後、直ちに失業給付を受け取ることはできません。
まず、所轄の公共職業安定所を訪れ、受給資格の手続きを行う必要があります。
失業の理由によって、給付開始時期が異なります。

  • 契約期間満了、解雇、定年退職の場合、離職票の提出と求職申込から7日間の待機期間後に支給が開始されます。
  • 一方、自己都合退職や懲戒解雇の場合、離職票提出と求職申込から7日間の待機期間に加え、2か月または3か月が経過した後に支給が開始されます。

つまり、契約期間満了による転職活動では前者が、自己都合退職による転職活動では後者の規定が適用されます。

失業手当金の受給条件と手続き

失業手当金の受給には、以下の要件を満たす必要があります。

  • 就労意欲があり、転職活動の意思を持ち、実際に働ける状態にあること
  • 病気や怪我で就労できない場合や、次の就職先が決まっている場合は対象外
  • 退職する日より前の2年間で、12ヶ月以上雇用保険の被保険者期間があること
    (この期間は通算でも構いません)
  • 離職後にハローワークで求職の申し込みを行うこと

これらの条件を満たした上で、7日間の待機期間を経ると、給付開始日を迎えます。
自己都合退職の場合、2ヶ月間は給付制限があるため、実際に手当てが支給されるのは手続きから約2ヶ月半後となります。

転職するにあたって、貯金は幾ら必要?(2024年6月)

転職するにあたって、貯金は幾ら必要?(2024年6月)

転職に際して必要な資金は個人差があり、最低でも5万円から10万円程度の準備が望ましいでしょう。
新しい勤務先が近場で、スーツの購入や引っ越しが不要な場合は、ほとんどコストをかけずに転職できる可能性があります。
しかし、実家への移住や一人暮らしを伴う場合は、状況によって必要経費が大きく変わってきます。

まずは希望する企業のイメージを具体化し、転職活動で必要となるものや行動を洗い出して、概算費用を算出しましょう。
退職後に転職活動を行う場合は、収入がなくなるため、生活費を確保してから動き出すことが賢明です。

  • 失業給付金の申請も視野に入れ、計画的にスケジュールを立てて着実に活動を進めることをおすすめします。

まとめ

まとめ

転職活動には一定の費用がかかりますが、事前に必要経費を概算しておけば金銭的な不安を和らげることができます。

  • 働きながら転職活動する場合は給与から捻出し、退職後であればハローワークで失業保険金の説明を受けましょう。

自身の希望する職種や企業を明確にし、それに応じた費用を見積もっておくことが重要です。
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