自社開発の特徴やメリットデメリット、転職エージェントなどを解説!

ソフトウェア開発の分野において、自社製品の開発に携わることは多くの人々から注目されています。

  • 社内でプロジェクトが完遂されるため、コミュニケーションが円滑に行える点
  • 製品の始まりから終わりまで関与できることで技術力を存分に発揮できる点
  • 長期間にわたり同一製品に携われる点

などが魅力的です。
そのため、自社開発企業への転職を希望する人も少なくありません。
本記事では、以下の点について詳しく解説します。

  • 自社開発企業の特徴
  • 転職のメリット・デメリット
  • 転職活動に役立つ職業紹介サービス

自社開発企業への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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自社開発とは

自社開発とは

企業内で独自の製品やサービスを開発することを自社開発と呼びます。
スマートフォンアプリ、Webサービス、パッケージソフト、ゲームなど、幅広い分野での開発が含まれます。
自社開発企業は、IT業界の変化に対応するため、常に新しい技術やトレンドを追求し、ユーザーニーズを的確に捉える力が求められます。
特に競争の激しい領域では、アイデアから製品リリースまでのスピードが重視されることが多く、新しいものを生み出したいという想いを持つ人にとって魅力的な仕事となるでしょう。

  • Google
  • リクルート
  • DeNA
  • サイバーエージェント

など、BtoCサービスを提供する有名企業が自社開発を行っており、多くの消費者に知られるサービスの開発に携われる機会があります。
一方で、ベンチャー企業やスタートアップ企業も自社開発に含まれるため、必ずしも待遇が良いとは限りません。
企業の規模によっては、安定性や制度面での整備が十分でない場合もあるため、転職の際は企業の実情を慎重に確認する必要があります。

受託開発の特徴と自社開発との違い

受託開発と自社開発には大きな違いがあります。

受託開発は、他社からシステム開発を請け負うことです。

  • BtoBサービス
  • 金融システム
  • 官公庁のシステム

などが代表的です。SIerも受託開発企業に該当します。
受託開発は主にプロジェクト単位で進められ、数ヶ月から数年間の期間があります。
エンジニアにとっては、多くの現場を経験できるため、スキルと実績を積むことができ、市場価値を高められるメリットがあります。

受託開発には、クライアントから直接業務を受ける「元請け」と、二次受け以降の「下請け」があります。
一般的に元請けの方が待遇が良い傾向にあります。
元請け企業の主な役割は開発者の管理であり、自らプログラミングする機会は少ないでしょう。
一方、下請け企業ではプログラミングと納期への対応が主な業務となります。
自らコーディングしたいエンジニアにとっては、下請け企業の方が適している可能性があります。
転職時には、自分の希望と企業の業務内容が合致しているかを確認することが重要です。

自社開発企業へ転職するメリット

自社開発企業へ転職するメリット

自社開発企業への転職は、さまざまな利点を提供します。

  • 製品やサービスの開発プロセス全体に携わることができるため、幅広い経験を積むことができます。
  • 企業の成長に直接貢献できるため、やりがいを感じやすくなります。
  • 技術力の向上や新しいスキルの習得にも役立ちます。
  • 自社製品への愛着や誇りを持つことができ、モチベーションの維持にもつながります。

ただし、求められる責任も大きくなるため、ストレスも増える可能性があります。

自社開発企業と受託開発企業の開発スケジュールの違い

自社内で利用するシステムの開発では、収益に直接つながらないため、比較的ゆとりのあるスケジュール設定が可能です。
自社開発企業は、プロジェクト全体を自社で管理できるため、無理のない計画立案が行えます。
また、非IT人材が少なく、現場の状況を熟知した人材が多いことも要因です。
このように、自社開発企業ではある程度余裕を持った業務遂行が可能とされています。

さらに、労務管理を行う主体が自社であるため、違法残業などのリスクが低くなります。
一方、受託開発企業は発注元の要求に沿ってプロジェクトを進めるため、厳しいスケジュールが組まれがちです。
特に元請け企業の場合、開発の難易度を無視した無理な要望を受けることもあり、長時間労働を強いられる可能性があります。

自社開発企業の魅力と留意点

当社では、サービス・製品の企画段階から携わることができるのが特徴です。自社の商品を一から生み出せる達成感や喜びは、自社開発企業ならではの魅力といえます。

一般的に、自社開発企業には専門の部門が設置され、そこに所属するケースが多くみられます。その上で、他部門と緊密に連携しながら、目標のシステムを設計していくことになります。

自社開発企業のサービス・製品には、以下の2種類があります。

  • 社内利用向けのシステム開発
  • 外部ユーザー向けのサービス・システム開発

それぞれ求められる知識や資質が異なるため、転職の際は単に自社開発企業と一括りにせず、具体的な業務内容まで確認しておくことが重要です。

自社開発の魅力

私たちの会社では、同一のサービスやプロダクトを長期間にわたって開発し続けることができます。これは、単に成果物を納品して終わりの受託企業とは異なり、自社開発企業ならではの醍醐味です。
一つのサービスを作り続けることで、拡張性と保守性に優れたコードを書く技術を身につけることができます。
このような環境で働くことは、自身の市場価値を高め、将来的なキャリアアップにも役立つ貴重な経験となります。
さらに、時間と情熱を注いだサービスが世に出る達成感を味わえることも、大きな喜びとなるでしょう。ユーザーの反応を直接受け取ることができるのも嬉しい特典です。

  • 称賛のコメントは喜びに直結し、リリース後もユーザーの声を反映してサービスを改善し続けられるのも自社開発ならではの楽しみです。

このように、モチベーションが下がりにくい環境で働けるのが自社開発の魅力です。

自社開発におけるコミュニケーション

自社内開発においては、コミュニケーションの相手はほとんどが同僚のエンジニアとなります。
そのため、過剰な気遣いは不要で、専門用語も共有されているため、人間関係の構築は比較的容易です。

  • プロジェクト開始前から知り合いであったり、他部署で一緒に働いていたりすることが多いため、ある程度の親密さを持った関係性を築くことができます。

必要なスキルは、お客様対応での分かりやすい説明力や人当たりの良さではなく、問題解決能力や事実関係の見抜く力など、実際の課題解決に向けたものが求められます。

自社開発企業へ転職するデメリット

自社開発企業へ転職するデメリット

企業内で製品やサービスを生み出す組織に移籍する際の欠点についても検討しましょう。
自社開発企業への転職には、以下のような課題が存在します。

  • ただし、これらの懸念点は個人の価値観や目標によって異なるため、一概に判断することはできません。

転職を検討する際は、メリットとデメリットを総合的に見極める必要があります。

自社開発企業への転職に求められるスキル

自社製品の開発に従事する企業への転職は、請負業務を行う企業への転職と比べると、より高度な技術力が求められます。

受託開発企業では、発注元から仕様を受け取り、工程を細かく分割して管理しながら開発を進めますが、自社開発企業では一定の仕様が決まれば直ちに内容に取り掛かります。
そのため、

  • 途中での変更や軌道修正に正確に対応でき
  • 市場や顧客のニーズの変化にも機敏に対応できる能力が必要とされます。

定石に従って開発を進めるのではなく、自らプロジェクトを主導できる人材が求められているのです。

加えて、自社開発企業への就職は人気が高く、競争率も高い傾向にあります。
転職を成功させるには、一定以上のスキルを有する即戦力であることを強くアピールする必要があります。

  • 基礎的なIT知識に加え
  • ゲーム開発ならC言語やC++
  • Web系ならHTMLやCSS、JavaScriptなど

業務に合わせたプログラミング言語の習熟が求められます。

自社開発企業と受託開発企業のメリット・デメリット

企業内での業務範囲や裁量権には様々な側面があります。

  • 自社開発企業では、ある程度の自由度はあるものの、大手企業では部門が細分化されており、特定の技術分野に偏る傾向にあります。
  • 一方、ベンチャー企業では裁量は大きいものの、予算的な制約から思うように業務を遂行できない場合もあります。
  • また、担当業務が固定化すると、新しい技術に触れる機会が減少する可能性があります。

受託開発企業では、プロジェクトごとに異なる現場に赴くため、常に最新の技術に触れる必要がありますが、それが市場価値の向上につながります。
自社開発企業では、社内独自のフレームワークを使用することもあり、転職時にスキルの通用性が低下する恐れがあります。
したがって、純粋にスキルアップを目指すのであれば、受託開発企業の方が適している可能性があります。
実際、受託開発経験者を高く評価する自社開発企業も多く、キャリアの足がかりとして受託開発企業に勤務するのも一案です。
自社開発企業への期待と現実にはギャップがある場合があるため、転職前に業務内容を確認することが重要です。

自社開発企業におけるエンジニアの人脈形成

社内で業務が完結する企業では、外部との交流が限られがちです。
一方、受託開発では顧客先に常駐することが多く、自然と人脈が広がります。
エンジニアは本来、他業種と比べて人との接点が少ない傾向にあるため、自社開発企業に勤める場合は、より積極的に社外に目を向ける必要があるでしょう。
人的ネットワークを構築するためには、自ら外の世界へアプローチすることが重要となります。

自社開発企業への転職におすすめの転職エージェント

自社開発企業への転職におすすめの転職エージェント

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  • 求職者の希望条件に合った企業を見つけ、スムーズな転職活動を後押ししてくれるでしょう。

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まとめ

まとめ

この記事では、自社開発企業への転職を検討している方向けに、そのような企業での業務内容や転職のメリット・デメリットについて解説しました。
自社開発企業への転職を成功させるためのヒントを提供しました。
転職活動を行う際は、本記事の内容を参考にしていただければと思います。