Unityエンジニアの転職需要や資格など解説！

2024年6月19日

今後、Unityを習得してゲーム開発の分野で活躍したいと考えている人も多いでしょう。
Unityの経験がない初心者が転職できるかどうか不安に感じる人もいるかもしれません。
UnityはスマートフォンアプリやAR/VRゲームの開発において、50%を超えるシェアを持つゲームエンジンです。
しかし、Unityエンジニアとしての転職事情はどうなのでしょうか。
本記事では、

Unityエンジニアの転職ニーズ
求人・案件情報
年収
未経験からの転職の可能性
転職時の留意点
おすすめの資格
転職方法
フリーランスエージェント

について解説します。
Unityを活用した仕事に携わりたい人にとって、役立つ情報が満載です。
特に、

Unityエンジニアやゲームエンジニアの転職事情に興味がある方
現役のUnityエンジニア
将来的にUnityエンジニアを目指す方
ITエンジニアの方

は、ぜひ一読をおすすめします。

気になる内容をタップ

1 Unityエンジニアの転職ニーズ
2 Unityエンジニアの求人・案件情報
3 Unityエンジニアの年収
4 Unity、未経験からの転職は出来る？
5 Unityエンジニアに転職する上で抑えておくべきポイント
6 Unityエンジニアとして転職する上でおすすめの資格
- 6.1 Unity認定試験の概要と重要性
- 6.2 CGエンジニア検定とUnityエンジニアの関係
7 Unityエンジニアとして転職する方法
8 まとめ

Unityエンジニアの転職ニーズ

この節では、ゲームエンジンUnityを活用する技術者の転職需要について説明します。

Unityは2005年にユニティ・テクノロジーズ社が開発したゲーム制作ツールで、以下の特長があります。

3Dゲーム開発が容易なこと
2D/3D両対応
マルチプラットフォーム対応
初心者でも習得しやすいこと
アセットストアが充実していること
無償利用できること

Unityを使う現場では、JavaScript、C#、C++、Cocos2d-x、Illustrator、PhotoShop、After Effects、Mayaなどのスキルが求められます。

Unityは、モバイルゲーム、デスクトップゲーム、家庭用ゲーム、AR/VRゲーム、3D/2Dデザイン、グラフィックデザインなど、様々な分野で活用できるため、Unityエンジニアの転職ニーズは高い水準にあります。

Unityエンジニアの求人・案件情報

この節では、Unityエンジンに関連するフリーランス案件の需要と、それらの案件を多数保有するITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」について説明します。
フリーランススタートのデータによると、Unityフリーランス案件は2,141件存在しており、全体の218,000件の案件の中でも一定の割合を占めています。
このように、Unityに対する需要は確かにあります。
その理由の一つは、Unityが

モバイルゲーム
デスクトップゲーム
家庭用ゲーム
AR/VR
3D/2Dデザイン
グラフィックデザイン

など、幅広い分野で活用されていることにあります。

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」内で、Unityの案件を最も多く保有しているのは、

レバテックフリーランス	278件
レバテッククリエイター	226件
at-engineer	164件

です。
その他、

ギークスジョブ(81件)
Midworks(69件)
FREE-DA(69件)
techtree(66件)
ITプロパートナーズ(64件)
マノア・リノ(50件)
ハックスペック(47件)

も一定数の案件を保有しています。
Unityに興味のある方は、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の案件を確認するとよいでしょう。

Unityエンジニアの年収

この節では、ゲームエンジン「Unity」に関連する職種の収入状況について説明します。

フリーランスのUnityエンジニアの年収データを紹介しましょう。
平均年収は822万円、最高額は1,800万円、最低額は240万円となっています。
この年収は、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が公開している月額単価相場を年間ベースに換算したものです。
平均月額単価は68.5万円、中央値は70万円、最高額は150万円、最低額は20万円と幅があります。

一方、ゲーム開発エンジニアの会社員としての平均年収は約509万円と言われています。

Unityエンジニアの収入に関する詳細を知りたい方は、転職のポイントについても別の項目で解説しています。

Unity、未経験からの転職は出来る？

Unity未経験からの転職は可能ですが、条件が付きます。フリーランスとして未経験でUnity案件を受注することは極めて難しい状況です。
転職の可否は、プログラミング経験の有無によって異なります。

プログラミング経験がある場合、

Unreal EngineやCocos2d-xなどの他のゲームエンジン
C#、C++などUnityで使用される言語の実務経験

があれば、Unity未経験でも転職の機会は十分にあります。
一方、プログラミング自体が初めての場合は、まずUnityの学習から始める必要があり、この段階での転職は現実的ではありません。

プログラミング初心者は

Unityの独学
プログラミングスクールでの学習

が選択肢となります。近年では、オンラインでの学習サービスやメンター制度を備えたプログラミングスクールが増えており、しっかりとサポートを受けながら学習できる環境が整っています。そのため、プログラミングスクールを活用することをおすすめします。

一定のスキルを身に付けた後は、クラウドソーシングサービスなどで実績を重ね、ポートフォリオを作成することで、転職活動に有利になるでしょう。

Unityエンジニアに転職する上で抑えておくべきポイント

この節では、Unityエンジニアとしてキャリアを歩む際の重要なポイントを説明します。
以下の内容を習得することで、高い市場価値を持つUnityエンジニアとみなされる可能性が高まります。
特に初学者の方は、ぜひ目を通しておいてください。

C#プログラミング言語の習得
ゲームデザインの理解
3Dグラフィックスの知識
物理エンジンの理解
ゲームアーキテクチャの設計
バージョン管理ツールの使用
チームでの開発経験
継続的な学習

スキル	重要度
C#プログラミング	★★★★★
ゲームデザイン	★★★★☆
3Dグラフィックス	★★★☆☆
物理エンジン	★★★☆☆
ゲームアーキテクチャ	★★★★☆
バージョン管理	★★★★☆
チーム開発	★★★★☆
継続的学習	★★★★★

Unity開発スキルの習得が転職に有利

Unityエンジニアとして活躍するためには、以下のスキルが重要です。

ゲーム開発やサーバー開発で使用されるプログラミング言語の習得

JavaScript Objective-C C# C++ Ruby Python
モバイル、コンシューマー、VR/AR、デスクトップなど様々な分野でのゲーム開発経験
UnrealEngineやCocos2d-xの開発経験や知識
SQL、MySQL、Gitの実務経験や知識
Android、iOS、Windows、Linux、MacOSなどのOSに関する実務経験や知識

さらに、以下の経験があれば、より歓迎されます。

Github、Redmineなどの開発ツールの使用経験

Unityエンジニアの職務経歴書作成のポイント

Unityエンジニアとしての経験を示す履歴書の作成は、転職活動において重要な準備となります。自身のUnityスキルや関連技術力を裏付け、それらを活用してどのような成果を上げてきたかを明確にすることで、面接官に適切な評価を得られるでしょう。
履歴書を通じて、自身の能力と実績を適切に伝えることで、次のキャリアステップにおける活躍の場を見出しやすくなります。

資料作成力の重要性

転職を視野に入れる際、ドキュメンテーション能力の向上は重要な課題となります。
Unityエンジニアとしての業務では、以下の文書を作成し、ディレクター、プロデューサー、マネージャーらと情報共有する必要があります。

仕様書
開発計画書
進捗報告書

スムーズなコミュニケーションを実現するには、論理的な文書作成力と提案力の養成が不可欠です。
日々の学習を怠らず、これらのスキルを磨いていきましょう。

Unityエンジニアとして転職する上でおすすめの資格

この節では、Unityエンジニアとしてキャリアチェンジを行う際に有益な資格について説明します。
もしUnityエンジニアとして取得を検討している資格があれば、その詳細情報を十分に調査することをお勧めします。

Unity認定試験の概要と重要性

Unity社が主催する試験を受けることで、Unityに関する知識やスキルを公的に証明できます。
この試験は4つのレベルに分かれており、初心者から上級者まで幅広いスキルを評価します。

基礎から専門的な内容まで段階的に学習できるため、Unityの理解を深めるのに適しています。
合格者には認定バッジが授与され、世界共通の資格として活用できます。

ゲーム開発を志す方にとって、この資格の取得は将来的にメリットがあるでしょう。

CGエンジニア検定とUnityエンジニアの関係

CGエンジニア検定は、CG-ARTS協会が主催する画像処理やCGに関連する試験群の一つです。
この資格には、ベーシックレベルとエキスパートレベルの2つの難易度があります。
CGエンジニア検定は、CGプログラミングやゲームエンジニアリングに従事する際に必要な知識や理解力を測る試験です。
この資格を取得することで、以下のことができます。

アニメーション、映像、ゲーム、VR、ARアプリケーションなどのソフトウェア開発、カスタマイズ、システム構築に役立つ知見を身につける

Unityエンジニアとしてキャリアを歩む上でも、この資格の取得は有益でしょう。
ただし、Unityのスキルを証明するには、資格取得よりも実務経験やUnity関連の開発スキルを持っていることが重要視されます。
そのため、Unityエンジニアを目指す方で実務経験がない場合は、まず実践の機会を積極的に探すことをおすすめします。
一方で時間的な余裕がある方は、Unityに関連する資格取得も検討してみる価値はあるでしょう。

Unityエンジニアとして転職する方法

この節では、Unityエンジニアとしての新しい職を見つける手段について説明します。主な方法は3つあり、それぞれ詳しく見ていきましょう。

フリーランス仲介業者を利用する
求人サイトを活用する
転職エージェントに依頼する

フリーランスUnityエンジニアのためのエージェント活用術

Unityエンジニアとしてキャリアアップを目指す際、フリーランスエージェントの活用が有効な選択肢となります。
このサービスは、以下のことを行ってくれます。

求人案件の紹介から契約締結までの一連の業務をエンジニアに代わって行う
希望する案件の提案
クライアント企業との面談同席
スキルシートや経歴書の添削
契約手続きや請求書作成の代行
商談の練習支援

さらに、フリーランスエージェントによっては、正社員並みの福利厚生制度や交流会の開催、確定申告のサポートなど、様々な特典が用意されているところもあります。

対象者	ニーズ
スキルアップや高収入を望むUnityエンジニア	フリーランスエージェントを活用できる
多様な開発経験を重ねたい方	フリーランスエージェントを活用できる
在宅勤務を希望する方	フリーランスエージェントを活用できる

ゲームエンジニア転職のための転職サイト活用術

転職を検討するUnityエンジニアには、求人情報を閲覧できる転職サイトの活用が有効です。
転職サイトでは、企業が掲載した求人案件から希望の職種を選んで応募することができます。

リクナビNEXT
doda
マイナビ転職
en転職

などの大手サイトでは、常時全国で1万件前後の求人情報が公開されています。
転職サイトのメリットは、

豊富な求人案件の中から選べること
会員ページで転職活動の進捗を管理できること
タイミングを選んで活動できること

などが挙げられます。
大手サイトに加え、エンジニア特化の転職サイトとしてGreen、paiza転職、Wantedly、転職ドラフトなどがあります。
また、ゲーム業界に特化した転職サイトも多数存在しています。
様々な転職サイトを活用したい方は、詳細な情報を確認することをおすすめします。