リモートワーク向きの職種とは？必須スキルや将来性も解説！

将来的な働き方として、現在の職務においてリモートワークを検討されていますか?
リモートワークは場所や時間の制約が少ないため、毎日の通勤が負担となっている方にとって適した労働形態です。
本記事では、

• リモートワークに適した職種の特徴
• リモートワークを行う上で必要となるスキル

について解説します。
リモートワークへの移行を検討されている方は、適した職種や事前に身につけておくべきスキルを理解することができるでしょう。

リモートワークに適している職種の特徴

遠隔勤務に適した職種の特性は以下の通りです。

• 場所に制約がない仕事内容
• コミュニケーションツールを活用できる
• 自己管理能力が高い

適した職種の例	不向きな職種の例
プログラマー デザイナー ライター	工場作業員 医療従事者 接客業

リモートワークに適した職種

リモートワークに適した職種は、現場に赴かなくても業務を遂行できることが特徴です。

• 建設現場の作業員や接客・販売など、現場に居ないと仕事ができない職種はリモートワークには向いていません。
• 医師や看護師も、病院に出勤しなければ患者の診療や関連業務を行えないため、リモートワークには適さない職種です。
• 事務職でも、機密性の高い情報を扱う場合があり、外部への情報持ち出しリスクがあるため、リモートワークには向かない職種と言えます。

一方、Webエンジニアやシステムエンジニア、Webデザイナー、コンサルタントなど、場所や機材の制約がないIT職種がリモートワークに適しています。

リモートワークに適した職種の特徴

リモートワークに適した職種は、業務の成果が明確に評価できることが重要な条件となります。
一方で、業務の進行状況や勤務態度などが評価の中心となる職種は、リモートワークとの相性が悪くなります。
例えば、接客業務では従業員の対応態度や労働時間が評価ポイントとなるため、場所の制約があり、遠隔勤務には向いていません。

反対に、

• 経理や事務職などは遂行した業務量が把握しやすく、成果が明確であるため、リモートワークに適しています。
• また、システムエンジニアやプログラマー、Webデザイナー、イラストレーター、グラフィックデザイナーなどのクリエイター職や営業職も、成果物の品質で評価できるため、遠隔勤務に向いているといえます。

つまり、一定期間における業務の進捗や成果を視覚化でき、明確に評価できることがリモートワークに適した職種の特徴となります。

リモートワークに適した職種

リモートワークに適した職種は、対面でのコミュニケーションを必要としない特性があります。

• 職場の人々とコミュニケーションを取る必要があったり、顧客に直接対応しなければならない職種は、時間と場所に制約があるため、リモートワークには適していません。
• 一人で業務を遂行することが可能で、対面でのコミュニケーションを強制されない職種がリモートワークに向いています。
• 他者と仕事を分担する必要があっても、チャット、メール、Web会議ツールを活用してコミュニケーションを取り、業務を完了できる環境であればリモートワークとして問題ありません。

販売、人事管理、弁護士などの職種は、対面でのコミュニケーションが重視されるため、リモートワークには適さないと言えるでしょう。

リモートワークに適しているIT職種4選

情報技術分野における在宅勤務に適した職種について説明します。

• Webシステムの開発や運用管理などのIT関連業務は、リモートワークに向いている仕事と言えるでしょう。

オフィスに出勤する必要がなく、自宅のパソコンから作業できるため、柔軟な働き方が可能になります。
ただし、自己管理能力が求められるため、規律ある生活習慣が重要となります。

Webエンジニアのリモートワーク事情

Webエンジニアの職務範囲は広範囲に及びます。リモートワークに適した役割を具体的に挙げると、

• フロントエンド開発者
• バックエンド開発者
• アプリケーション開発者
• インフラストラクチャー技術者

などがあげられます。SIベンダーやWebサービス企業で実務経験を積んだ後にリモートワークに移行したり、独立してフリーランスのWebエンジニアとして活動する人もいます。Webエンジニアは、パソコンとインターネット環境さえ整っていれば、出社せずに一人で業務を遂行できるため、リモートワークに最適な職種と言えます。

2020年4月に、ITエンジニア向けプラットフォーム「paiza」を運営するpaiza株式会社が、自社サービスの「paiza転職」利用者963名を対象に、テレワーク(リモートワーク)の実施状況に関するアンケート調査を実施しました。調査結果によると、2020年4月時点でITエンジニアのテレワーク実施率は約80%と高い割合となっています。ITエンジニアの概念にはWebエンジニアも含まれ、明確な区別はありません。今後もコロナ禍を見据えて、Webエンジニアのリモートワークに対するニーズは高まっていくことが予測されます。

システムエンジニア(SE)のリモートワーク

システム開発の上流工程を担当する技術者は、リモートワークに適した職種と言えます。
顧客との対面は必要ですが、工程によっては遠隔で業務を行うことができます。

• 仕様書に基づいたプログラミングからテスト段階まで、社内SNSやチャットツール、Web会議システムなどを活用すれば、出勤する必要はありません。

ただし、遠隔でも顧客やプログラマーとの情報共有を常に意識し、現場の最新状況を把握することが求められます。

Webデザイナーのリモートワーク

Webデザイナーの業務は、コンピューターを活用することが多いため、リモートワークに適した職種と言えます。
自宅などの落ち着いた環境で作業に集中できるため、成果物の品質向上が期待できます。
クライアントや関係者との打ち合わせは、オンラインミーティングツールを利用して行います。
Web/クリエイティブ分野では、リモートワークの実施率が高く、この職種とリモートワークは親和性が高いと考えられます。

コンサルタントのリモートワーク適性

コンサルティング業界では、信頼性と実績が重視されますが、成果を明確に示すことができるため、リモートワークとの親和性が高いと言えます。
コンサルタントは、クライアントから助言や相談を求められた際、連絡を取りやすい状態を維持していれば、オフィスに常駐する必要はありません。
実力のあるコンサルタントは、以下のように積極的に活動しています。

• 他社の外部アドバイザーやコンサルタントとしてプロジェクトに参加する

プロジェクトメンバーとの進捗報告	メールやチャットなどのWebツールを活用
打ち合わせ	メールやチャットなどのWebツールを活用
プロジェクト会議	メールやチャットなどのWebツールを活用

コンサルタントはリモートワークに移行しても業務を円滑に遂行できる職種です。

リモートワークに必要なスキル

在宅勤務を円滑に行うためには、特定の能力を身につける必要があります。職種に関係なく、以下の4つの資質を備えることが重要です。

• 自己管理能力: 自身の作業スケジュールを立て、集中力を維持し、目標を達成するための時間管理力が求められます。
• コミュニケーション力: 対面ではなく、メールやチャットツールなどを使って円滑にやり取りできる能力が不可欠です。
• 技術的スキル: 必要なソフトウェアやツールを適切に操作できる技術力が必要不可欠です。
• 自己啓発力: 新しいスキルを主体的に学び、自身のキャリアアップにつなげる姿勢が重要視されます。

これらの資質を備えることで、リモートワークにおいても高い生産性を発揮できるでしょう。

リモートワークにおけるセルフマネジメント力の重要性

リモートワークでは、上司やクライアントの目が届かない環境で業務を行う必要があるため、自己管理能力が求められます。
自宅では仕事以外の要素に気を散らされやすいため、集中力を維持するための工夫が不可欠です。

• 業務の計画を立て、優先順位を決めてスケジュールに沿って作業を進めることが重要です。
• また、上司やクライアントに対して適切な報告と連絡を行う責任があり、自己管理が不十分だと業務に支障が出る可能性があります。

リモートワークでは、作業環境の整備、気が散りやすい要素の排除、そして仕事に対する真摯な姿勢が欠かせません。

リモートワークにおけるコミュニケーション力の重要性

リモートワークでは、職場の人々やクライアントと直接会わずに業務を遂行するため、電話、チャット、メールなどでのコミュニケーション能力が重視されます。
自身の考えや意向を適切に言語化し、正確な情報共有ができないと、重大な責任を負う可能性があります。
リモートワークにおけるコミュニケーションでは、相手の状況に配慮することも求められます。
対面であれば微妙なニュアンスも伝わりやすいですが、リモートワークでは言葉や文章で正確に伝える語彙力が必要となります。

• 文章で正確かつ迅速に伝わるのか
• それとも電話やWeb会議ツールを使った方が適切か

を使い分けることが重要です。

リモートワークにおける自己解決能力の重要性

リモートワークでは、職場とは異なり、業務は一人で行うことになります。
疑問点が生じても、同僚に尋ねることができないため、自ら解決する力が求められます。
リモートワーク開始前から、上司や同僚に頼らず、まず自分で考えることを習慣化していた人は、その力が高いと言えるでしょう。
そうでない場合は、

• 手元の資料やインターネットを活用して、問題解決の方法を検討しておくこと

が重要です。
ただし、独断に走らないよう、リモートワークに不慣れで自己解決力が低い人は、行動する前に上司に確認を取ることが賢明です。
リモートワークにおける確認作業は、作業効率の向上と現状把握につながるため、大切な行為なのです。

質問力がリモートワークの鍵

リモートワークにおいては、疑問点を適切に伝達する力が求められます。
例えば、メールで質問する際には、

• 現在の進捗状況
• 課題となっている点
• 自身の考える解決案

を、相手に分かりやすい表現で記載する必要があります。
上司や同僚も多忙な状況にあることが多く、無駄な時間を取られないよう、簡潔かつ明瞭に伝えることが重要なスキルとなります。
質問の仕方次第で、業務評価にも影響を与えかねません。
チャットやメールで質問する際は、

現状	問題点	解決案	結論

といった要素が整理されているかを確認した上で送信するよう心がけましょう。

リモートワークの展望

新型コロナウイルスの影響により、FacebookやGoogle、Twitterなどの大手IT企業では、リモートワークが今後も継続される見通しです。

一方、日本では2020年4月(中小企業は2021年4月から)に施行された同一労働同一賃金ルールにより、正社員と非正規雇用労働者の間で不合理な待遇差が禁止されました。

従来の日本企業で主流だった

• メンバーシップ型雇用では、勤続年数に基づく年功序列制度が採用されていました

が、これは同一労働同一賃金の主旨に反します。

しかし、

• 経済停滞
• 人口減少
• 技術進歩

により、年功序列や終身雇用といった制度は近年崩れつつあります。

リモートワークの普及とジョブ型雇用への移行

リモートワークが普及し、従来の雇用形態から個人のスキルと業績を重視するジョブ型雇用への移行が進んでいます。
ジョブ型雇用では、以下の点を明確に定め、企業と契約を結びます。

• 職務内容
• 勤務地
• 労働時間
• 報酬

この形態は欧米で一般的ですが、日本でも大手企業が導入を表明しています。
コロナ禍でリモートワークを経験し、出勤せずとも業務が可能だと実感した人も多いでしょう。今後、一部企業がフルリモートに移行する可能性があり、IT企業を中心に新しいワークスタイルの模索が始まっています。
オフィス解約や縮小移転など、ポストコロナ時代に向けた動きが見られます。

リモートワークの課題と日本の働き方改革

リモートワークには課題が存在し、十分なインターネット環境が整備されていないケースや、紙ベースの業務が多い場合には対応が困難です。

• IT企業などのようにリモートワーク環境が整っている職種と、そうでない業態の企業では格差が生じる可能性があります。

リモートワークに対応できていれば万全とは限りませんが、IT・デジタル化の潮流はさらに加速するでしょう。
新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、日本の労働スタイルに大きな変化がもたらされました。

この機会を捉え、社会全体がリモートワークに適応していくことが重要ですが、

日本は古い慣習に縛られた働き方を見直す好機を迎えているのかもしれません。

まとめ

リモートワークに適した職種や必要なスキル、今後の展望について説明しました。
フリーランスに近い業務形態のため、自己管理能力が仕事の成果に影響します。
コミュニケーション力や自己解決力は、リモートワークの有無に関わらず磨くべきスキルです。
リモートワークを検討中の方は、将来に備えて必要なスキルを習得しておくことをおすすめします。

IT職種もリモートワークに適していますが、1人で業務を完遂できるよう専門性を高めることが重要です。

• ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用することで、リモートワークの可能性を広げることができます。

関連するスキルの習得に努めましょう。