エンジニア転職にGithubってどうなの?2024年6月Githubを使った転職のメリットや注意点を解説!

ソフトウェア開発の世界で不可欠な存在となったMicrosoftの子会社であるGitHubは、単に企業のプロジェクト管理ツールとしてだけでなく、エンジニアの転職活動においても重要な役割を果たすようになりました。

多くの人が「GitHubのスキルは転職に必要なのか?」と疑問に思うでしょう。
本稿では、以下について説明します。

  • GitHubとGitの概要
  • 転職市場との関係
  • 利用のメリット・デメリット

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Githubとは?

Githubとは?

ソースコードの変更履歴を記録し、世界中の開発者と共有できるオープンソースのプラットフォームが「GitHub」です。
個人のローカル環境で管理したリポジトリをクラウド上のリモートリポジトリに反映(プッシュ)することができます。
主な機能は、

  • ソースコードの公開・共有
  • 修正の提案(プルリクエスト)
  • コミュニティでの質問・会話
  • レビュー機能
  • プライベートリポジトリの作成
  • プロジェクト管理ツール

などがあります。
無料で利用可能ですが、有料プランでは企業向けの高度な機能が使えます。
2019年時点で1億のリポジトリ、4,000万人の開発者が利用し、210万組織以上が活用していました。
2021年12月には7,300万人以上のユーザー、日本市場で170万人のユーザーがおり、Fortune100企業の84%が採用するなど、世界的に広く活用されているツールとなっています。
日本の開発現場でも必須スキルや推奨スキルとして求められることが多くなっています。

GitHubとGitの概要

GitHubは、分散型バージョン管理システムであるGitを活用し、世界中のユーザーと共有できるようにしたプラットフォームです。
Gitを利用することで、プロジェクトやファイル、ディレクトリの変更履歴をローカル環境に保存できます。
対応するファイル形式はソースコードだけでなく、エクセルファイルや画像データなども含まれます。
Gitの主な利点は、以下のようなものが挙げられます。

  • ブランチ機能による並行作業の容易さ
  • ロールバックの簡略化
  • 履歴の整理と管理の簡便さ
  • オフライン作業の可能性

Githubはエンジニア転職に必要?

Githubはエンジニア転職に必要?

エンジニア転職におけるGitHubの重要性は、企業によって異なります。
一部の企業では、求職者のGitHubアカウントやソースコードを採用プロセスに反映させていますが、他の企業では重視していません。
企業の規模、従業員数、開発環境などが影響しています。

大手企業の場合、即戦力よりも将来的な成長を重視する傾向があるため、GitHubの経験は必須とされないことが多いです。
新入社員には十分な人員を配置し、プロジェクトを通じて教育を行います。
そのため、採用時にGitHubスキルを重視することは少ないでしょう。

一方、中小企業やベンチャー企業、スタートアップ企業などでは、即戦力としてのスキルが求められます。
そのような場合、GitHubアカウントで公開されているソースコードのレベルを確認し、GitHubに関する経験やスキルを重視する傾向にあります。

Githubを使った転職のメリット

Githubを使った転職のメリット

2021年5月の時点で、フリーランス求人サイトには約600件のGitHubを含むスキル要件の案件が掲載されていました。
平均報酬は71.5万円、最高額は150万円でした。
中にはGitHubの経験を必須としている募集もありましたが、採用の決め手となるのはプログラミング言語の実力や制作実績、マネジメント能力などの本質的なスキルです。
GitHubの活用経験は補助的な役割に過ぎませんが、転職活動においては有利に働く一つの武器と言えるでしょう。
次に、GitHubを活用した転職活動のメリットについて具体的に見ていきましょう。

GitHubアカウントの活用で転職に有利

ソフトウェア開発者にとって、GitHubでのアカウント活動は重要な意味を持ちます。
・自身のコーディング能力や学習意欲を示す良い機会となるからです。
GitHubに公開したソースコードは、採用担当者から実績として評価されることがあります。
・経験豊富なエンジニアであれば、GitHubアカウントを充実させることで有利になるでしょう。
・未経験者でも、ソースコードを公開することで、真摯な姿勢が伝わり、好印象を与えられます。

  • 転職サイトでは、GitHubアカウントと連携することで、スキルや実績を可視化できる場合があります。
  • 企業からのスカウトにもつながる可能性があります。

このように、転職活動においてGitHubアカウントは重要な役割を果たすと言えるでしょう。

GitHubを活用したエンジニア採用

GitHubの活用は、エンジニアとしての基礎的な能力を示す良い機会となります。
プログラミング言語の習熟度、コーディングスキル、過去の実績作品などを、採用側に直接確認してもらえます。
即戦力を求める企業はもちろん、人材育成に注力する企業からも高く評価されるでしょう。

実際、「GitHub採用」と呼ばれる手法で、ポートフォリオや経歴書の代わりにGitHubをチェックする企業が存在します。
このような採用方式を取り入れているのは、

  • 先進的な事業や成果を重視するベンチャー企業
  • IT企業が中心

技術志向が強い傾向にあります。

メルカリ ソニックムーブ
サイバーエージェント などの企業がGitHub採用を実施

Githubを使った転職のデメリット

Githubを使った転職のデメリット

エンジニアの転職においてGitHubを活用することには、一定のリスクが伴います。

  • 公開されたソースコードの質が低ければ、企業側から「本当に経験者なのか」「採用しても役立たずではないか」と疑われる可能性があります。
  • GitHubアカウントの更新が滞れば、「参考データが古すぎる」「技術向上への意欲がない」と否定的に判断される恐れがあります。
  • 特に1年以上の空白期間があれば、マイナス評価につながりがちです。

一方で、GitHubを通じて実力を適切に示せれば、新しい職場の業務内容との齟齬を最小限に抑えられるメリットもあります。

GitHubの注意点

GitHubの注意点

職場やキャリア形成においてGitHubを活用する際は、以下の点に留意する必要があります。

  • 機密情報の流出
  • GitHub上での活動履歴

プライバシーと適切な利用に気をつけることが重要です。

GitHubにおける情報漏洩リスク

GitHubは誰もがコードを公開できるプラットフォームですが、企業の機密情報や委託先のデータが意図せず公開されるリスクがあります。
過去にも大手企業のシステムコードが流出する事態が発生しています。

  • 2021年には銀行のシステムコードが、受注業者の不注意によりアップロードされた事例があります。
  • 2019年にはセブン&アイのアプリコードが漏洩しました。

このように、GitHubでは重要な情報が世界中に拡散する危険性があります。
自身の実績としてコードを公開する際は、権利関係に留意し、他者のコードを無断で利用しないよう注意が必要です。
同様に、自身のコードが不正に流用されないよう細心の注意を払いましょう。

GitHubポートフォリオの作り込み

GitHubを転職の際に活用したい場合、ポートフォリオ代替として十分な作品を用意する必要があります。
具体的には、

  • 1ヶ月以上の工数を費やした大作品
  • 多数のスターやレビューが付与されたリポジトリ
  • 継続的な更新履歴があること

が望ましいでしょう。

業務で作成したものを公開する際は、相手先の承諾を得る必要があります。
そうでない場合はオリジナルのソースコードを公開することになるため、見栄えや実用性を意識した仕上がりにしておくことが重要です。

まとめ

まとめ

GitHubは、世界中のエンジニアがソースコードを無料で公開・共有できるプラットフォームです。
企業によっては、採用選考時にGitHubの活用状況を重視することがあります。
GitHubは、エンジニアとしての技術力や実績をアピールするポートフォリオの役割を果たすことができます。
しかし、内容次第ではマイナスイメージにもなり得るため、情報漏洩には注意が必要です。
転職活動においては、GitHubを積極的に活用することをおすすめします。
公開しなくても、個人的な技術の見直しや開発への応用が可能です。
GitHubアカウントを持っていれば、

  • 様々な活用方法があります。

ぜひ一度触れてみることをおすすめします。