転職履歴書の学歴・職歴欄の正しい書き方を解説!書ききれない場合の対応は?記入見本や年度早見表も紹介

転職活動において、履歴書の作成は重要な第一歩です。

特に学歴・職歴欄は、応募者の経歴を端的に示す重要な部分ですが、正確に記入することに苦労する方も多いでしょう。

本記事では、学歴・職歴欄を適切に記入するためのポイントを解説します。

また、以下の点についても触れていきます:

  • スペースが足りない場合の対処法
  • 年度を正確に把握する方法

これらの情報を参考に、自身の経歴を効果的にアピールできる履歴書を作成しましょう。

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転職履歴書の学歴・職歴欄を書くときの基本ルール

転職履歴書の学歴・職歴欄を書くときの基本ルール

転職履歴書の重要な構成要素である学歴・職歴欄の記入方法について、ここでは基本的なルールを解説します。

これらの項目は応募者の経歴を簡潔かつ正確に伝える重要な役割を果たすため、適切な記入が求められます

以下では、学歴と職歴それぞれの記入における注意点や効果的な表現方法について詳しく見ていきます。

履歴書の日付表記:統一性の重要性

転職用の履歴書を作成する際、日付の表記方法は一貫性を保つことが重要です。

西暦か和暦のどちらかに統一して記入しましょう。

両者を混在させると、注意力や細部への配慮が欠けているという印象を与える可能性があります。

統一された日付表記は、あなたの丁寧さと細やかな気配りを示す良い機会となります。

履歴書全体を通して同じ形式を使用することで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

履歴書の学歴欄の正しい書き方

履歴書の学歴欄を記入する際は、まず1行目の中央に「学歴」と書きます。

次の行から実際の学歴を記入していきますが、最初は高校の正式名称と入学年月から始めます。
その後、最終学歴まで順番に記入していきます。

学校名や学部・学科名はすべて正式名称を使用することが重要です。

中退経験がある場合は、「〇〇の理由により中退」というように簡潔に理由を記します。

最終学歴が大学院の場合、「卒業」ではなく「修了」という表現を使うことに注意しましょう。

これらの点に気をつけて、正確で見やすい学歴欄を作成することが大切です。

履歴書の職歴欄の書き方

職歴欄は学歴欄と同様に、一行目の中央に「職歴」と記入します。
次の行から、社名と所属部署を正式名称で記入していきます。
部署異動や退職があった場合はその情報も含めます。

社名が変更された場合、入社時の行には旧社名を記入します。
正社員以外の雇用形態の場合は、社名の横に「(契約社員/アルバイトとして)」と明記します。
後に正社員になった場合も、その変更を記載します。

最後の職歴の下の行に「現在に至る」と記入し、その次の行の右端に「以上」と記入して締めくくります。
これにより、職歴の記載が完了します。

退職理由の適切な記載方法

退職理由は簡潔な定型文で十分です。「一身上の都合により退職」「契約満了のため退職」「会社都合により退職」などが一般的です。特別な事情がない限り、詳細な理由は職務経歴書や面接で説明するのが適切です。

自己都合退職の場合は「一身上の都合により退職」と記載します。これは自ら退職願いを提出して退職した場合に該当します。

派遣社員や契約社員など、期間が定められている雇用の場合は「契約満了のため退職」と書きます。契約期間満了日での退職であれば、契約延長を断った場合でもこの表現を使用できます。ただし、契約期間途中での退職は「一身上の都合」となります。

会社側からの解雇や倒産、事業所廃止などによる退職は「会社都合により退職」と記します。これは労働契約が会社側の理由で終了した場合に使用します。

いずれの場合も、退職年月日と共に簡潔な理由を記載するのが一般的です。

履歴書の賞罰欄の書き方

「賞罰」欄の「賞」は、主要な受賞歴を記載する項目です。
国際大会での入賞や、国内の大規模な大会での上位入賞(優勝・準優勝)が該当します。
記入する際は「第〇回 〇〇大会 優勝」のように具体的に記載しましょう。
ただし、規模の小さい大会や知名度の低い大会での受賞は、記載を控えた方が良いでしょう。

「罰」の項目は、刑事罰の経歴を指します。行政処分は含みません。
刑事罰がある場合は、「〇〇罪 懲役〇年、執行猶予〇年 刑期終了」というように、詳細を省略せずに記入する必要があります。

賞罰のいずれもない場合は、この項目自体を設けないか、「賞罰」の下に「なし」と記入します。

履歴書作成:手書きvsパソコン

転職用の履歴書を作成する際、学歴・職歴欄を含めて手書きかパソコンでの作成かを選択できます

ただし、応募先によってはどちらかの方法を指定されることがあります。

そのような場合は、必ず指示に従って履歴書を作成することが重要です

どちらの方法でも、以下の点に注意することが大切です:

  • 内容が正確であること
  • 読みやすいこと
  • 丁寧に仕上げること

職歴が書ききれないときの対応

職歴が書ききれないときの対応

転職用の履歴書を作成する際、長年の職歴を持つ方や複数の職場を経験してきた方は、用意された職歴欄にすべての情報を記入できない場合があります

このような状況に直面した際の対応方法について、ここでは詳しく説明していきます。

職歴が多い場合の履歴書作成は、適切な情報の取捨選択や効果的なレイアウトの工夫が重要となります。

職歴欄の効率的な記入方法

職歴欄の記入方法には柔軟性があります。

通常は1社につき入社と退社で2行を使用しますが、スペースに制約がある場合は1行にまとめることも可能です。

例えば「20xx年△月△日株式会社○○入社(20xx年x月x日退社)」のように記載すると、

  • 情報を簡潔にまとめられる
  • 採用担当者にとっても読みやすい形式となる

ただし、会社名は必ず正式名称を使用するよう注意しましょう。

この方法を活用することで、限られたスペースを効率的に使いながら、必要な情報を漏れなく伝えることができます。

履歴書スペース不足の解決策:職務経歴書の活用

履歴書のスペースが足りない場合の対処法として、職務経歴書の活用が挙げられます。

この方法では、履歴書には各職歴の入社日と退社日のみを簡潔に記載し、詳細な情報は職務経歴書に記入します。

職務経歴書には、以下の具体的な内容を記載することで、より詳細な職歴情報を伝えることができます:

  • 所属部署
  • 担当業務
  • 実績

転職履歴書と職務経歴書の違い

転職履歴書と職務経歴書の違い

転職活動において、履歴書と職務経歴書は異なる役割を果たします。

履歴書は主に応募者の基本的なプロフィールを示すための書類です。
一方、職務経歴書はより詳細な情報を提供するものです。

職歴が多い場合や、自己PRをより詳しく記載したい場合に職務経歴書を活用します。

この書類では、単なる経歴の列挙だけでなく、具体的なスキルや実績を詳細に記述することができます。

つまり、職務経歴書は応募者の能力や経験を具体的に示すための重要なツールとなります。

入学・卒業年度を正しく把握しよう

入学・卒業年度を正しく把握しよう

転職履歴書を記入する際は、和暦か西暦かのいずれかに統一することが重要です。
どちらを選択しても、年度を正確に把握することが不可欠です。
特に注意が必要なのが入学・卒業年度の記入です。
これらの年度は、自身の誕生年度を基準にすれば比較的簡単に把握できます。

ただし、以下のような特殊なケースについては、通常の年度計算では対応できない場合があります:

  • 早生まれ
  • 浪人
  • 休学

また、短期大学卒業や大学院修了の場合も、標準的な学歴とは異なる年度計算が必要になることがあります。
これらの点に留意しながら、自身の学歴を正確に記入することが大切です。

学歴・職歴欄の記入見本

学歴・職歴欄の記入見本

転職用履歴書の学歴・職歴欄を効果的に記入するための具体例を見ていきましょう。

これから紹介する例文は、これまでに解説してきた重要なポイントを踏まえて作成しています

ただし、この例では職歴が指定された欄内に収まることを想定しています。

実際の記入の際は、自身の経歴に合わせて適切に調整することが大切です。

職務経歴書の学歴・職歴欄の書き方

職務経歴書の学歴・職歴欄の記入例を紹介します。

まず学歴から記入していきます。

2012年4月 私立○○高等学校 入学
2015年3月 私立○○高等学校 卒業
2015年4月 △△大学人文学部文学科 入学
2019年3月 △△大学人文学部文学科 卒業

次に職歴を記入します。

2019年4月 株式会社×× 入社

その下の欄に配属部署を記入します。例えば:

横浜支社 第2企画部 企画1課に配属

配属部署に変更がない場合は、次の欄に「現在に至る」と記入します。最後に右詰で「以上」と記入することを忘れないでください。

余白がある場合は具体的な業務内容を記入するのも良いでしょう。詳細な職務経歴は別途職務経歴書にまとめることをお勧めします。

部署移動時の職務経歴書記入法

部署移動を伴う場合の職務経歴書の記入方法を、具体例を用いて説明します。

2016年4月 株式会社×× 入社
横浜支社 第2企画部 企画1課に配属
2018年11月 北九州支社 企画部に配属
現在に至る

入社時の配属部署の記入方法は前述の通りです。その後、部署移動があった場合は、異動した年月と新しい配属先の管轄(支社)および部署名のみを記入します。会社名は変わっていないため、再度記入する必要はありません。この方法で、簡潔かつ正確に職務経歴を表現できます。

職歴記入の注意点:「以上」と「現在に至る」の使い方

「以上」と「現在に至る」の使用法について再確認しましょう。

「以上」は在職中でも離職中でも使用可能ですが、「現在に至る」は在職中の場合のみ使用します。

現在就業中の場合は、「現在に至る」と「以上」を組み合わせて記載します。「以上」は下段・右詰めで記入してください。スペースが限られている場合は、最終行に以下のように記載することも可能です:

2018年11月 北九州支社 企画部に配属 現在に至る   以上(右詰め)

一方、離職中の場合は、最後の職歴の1行下に右詰めで「以上」と記入します。

これらの表記がないからといって、選考から除外される可能性は低いですが、職歴は採用判断の重要な要素です。正確な記載がないと、入社可能日に関して誤解を招く可能性があるため、注意深く記入することが大切です。

採用担当者に好印象を残すためのポイント

採用担当者に好印象を残すためのポイント

転職活動において、履歴書は採用担当者があなたを短時間で評価する重要な資料です。

好印象を与えるためには、「読んでみたい」と思わせる履歴書を作成することが大切です。そのポイントは、正確さと読みやすさのバランスを取ることです。

内容が充実していても、小さな文字で詰め込みすぎると逆効果になる可能性があります。適切な文字サイズを使用し、見やすいレイアウトを心がけましょう。

もし履歴書だけでは情報が収まりきらない場合は、職務経歴書を活用して補完することができます。

さらに、第一印象を良くするために、姿勢の良い清潔感のある証明写真を選ぶことも効果的です。

これらの点に注意を払うことで、採用担当者の目に留まりやすい履歴書を作成できるでしょう。

転職履歴書を正しく書いて採用担当者に好印象を与えよう

転職履歴書を正しく書いて採用担当者に好印象を与えよう

転職履歴書の学歴・職歴欄の正しい記入方法について解説しました。

基本的なルールを守りつつも、職歴が多すぎて書ききれない場合や、正確な年度を思い出せない場合があるかもしれません。そのような状況では、本記事で紹介した対処法を活用することをおすすめします。

採用担当者に良い印象を与える、読みやすい転職履歴書を作成することで、転職活動を有利に進めることができます。丁寧に作成された履歴書は、あなたの経歴を効果的にアピールし、面接の機会を増やすことにつながります。

なお、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を利用すれば、履歴書作成の手間を省きつつ、自分のスキルや経験を効果的にアピールすることができます。