SAPエンジニアの副業案件は、求人サイトなどにも多数掲載されているため副業に向いています。
今記事ではSAPをエンジニアで行う際に求められるスキルや、好条件の案件を獲得する方法について解説します。
最後まで読むことで、副業でSAPのエンジニアを検討している方も、自分に向いている案件なのか十分稼げるのか分かるでしょう。
【この記事で分かること】
- SAPとは
- SAPエンジニアの需要や将来性
- SAPエンジニアの副業案件の内容
- SAPエンジニアに求められるスキル
- SAPエンジニアが求められるスキル
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SAPとは?
SAPとはSPA社が提供するERPパッケージのことを指します。
ERPシステムとは、統合基幹業務システムと日本で呼ばれており、会社期間業務を統合管理し業務の効率化や一元化を図れるシステムのことです。
これによって会社内の各部署の業務を最適化し、一元管理が可能になりました。
SAPはERPをパッケージ化し、世界中の企業に普及したシステムです。
日本だけでなく多くの国で普及率の高いのが特徴になります。
SAPの今後の需要は非常に高い
SAPは今後も需要が高くなる可能性があるため、エンジニアとして副業で稼ぐのにおすすめです。
現在SAPはOracle社やMicrosoft社をはじめとした大企業にも提供しているERPパッケージです。
また今後もERPパッケージのシェア率が上がると言われており、日本のERP市場も右肩上がりの状況が続いているため、将来性も期待できます。
昨今では大企業だけでなく中小企業でも、SAPのERPパッケージを使用していることからフリーランスのエンジニアも好条件の案件を獲得することも可能です。
SAPは世界トップクラスのシェアを誇る
SAPは現在世界トップクラスのシェア率を誇るERPパッケージです。
シェア率が高い理由として、SAPは独自のシステム設計を保有している点が挙げられます。
SAPは優良企業のノウハウを活かし、最適化を重視してシステム設計を行ったERPパッケージです。
そのため導入している企業は、SAPにあわせてより良質な業務改革を行い、優良企業のプロセスやノウハウを自社に活かすことができます。
これによって数ある大企業から、中小企業まで多くの企業がSAPをシェアするようになりました。
2025年問題によるニーズの上昇
2025年問題により、SAPエンジニアのニーズが上昇する予想があります。
2025年問題とは、「SAP ERPサポートを2025年に終了する」と発表されたことです。
2年まで保守期間を2027年まで延長されたことから、2027年問題と言われるようになりました。
しかし2025年問題に対応が必要な企業が、国内だと2000社にも上ると言われており、その多くがSAPの新製品であるSAP S/4HANAに移行を考えているようです。
移行までにSAPエンジニアの需要が一気に高まると予想が経っているため、今後ニーズの上昇が期待できます。
SAPは副業に向いている
SAPは副業に向いている仕事のひとつです。
理由としては、まだまだSAPエンジニアの数が不足しているため好条件の案件を獲得しやすいためです。
またいち案件自体の単価も他のエンジニアと比べると高く、在宅・リモートに対応している案件も多いのがメリットになります。
ここからはSAPが副業に向いている3つの理由について詳しく解説いたしますので、ぜひご覧ください。
SAPエンジニアの不足
SAPは多くの企業で使用されているシェア率の高いERPパッケージながら、まだまだエンジニアの数が不足しています。
需要が高い仕事にもかかわらずエンジニアが不足しているため、依頼を貰える案件が増えるでしょう。
そのため副業として稼ぐ際にも、優良案件を受けられるだけでなく副業として十分収入を得られます。
SAPエンジニアは専門性の高い案件が多いため、技術・経験を培っているエンジニアの方はすぐにでもいい副業案件を得られるはずです。
案件の単価が高い
SAPエンジニアは案件の単価が高い点も特徴のひとつです。
週3日以内の案件でも、50万円以上の案件が多く安価が高いのが分かります。
また週3日以上の長期的な案件でも、80万円程度の単価が多く、高いものだと100万越えのものもありました。
そのため短期でコツコツお金を稼ぐこともでき、長期的な案件を続けて継続的に収入アップを目指すことも可能です。
在宅、リモート案件が増えている
昨今SAPエンジニアは在宅やリモート案件が増えているため、自宅からエンジニアの副業案件を受けることができます。
フルリモートの案件も多いため、通勤する必要もありません。
自宅から仕事ができ、会議などもリモートで対応してくれることから、通勤範囲外の求人も受けやすいでしょう。
まあフルリモートの案件数も多く、継続的な依頼を受け続けることで単価を上げられるものも多いようでした。
SAP副業案件の業務内容
ここからはSAPの副業案件の業務内容についてご紹介します。
SAPの業務内容は主に3つあります。
- ABAP開発
- 保守運用支援
- SAPコンサルタント
各業務によって、案件の単価や需要、案件数が変わってくるでしょう。
それぞれの業務内容を理解することで、SAPエンジニアとして副業する際の参考にしてみてください。
ABAP開発
ABAP(アバップ)とは、ERP開発に使用されるプログラミング言語のことを指します。
ABAP開発の内容としては、アドオン開発やカスタマイズがメインです。
【ABAPの開発内容】
- ㇾオート
- バッチインプット
- Dynpro
開発だけでなく移行の案件などがありますが、ABAPはERPでしか使用しないプログラミング言語になるため、開発ができれば重宝されます。
特に実務経験を積んでいるエンジニアの数は多くないことから、開発までできるエンジニアは副業でもスムーズに稼げるでしょう。
保守運用支援
保守運用支援とは、SAPシステムを安定かつ効率的に稼働させられるようにシステムチェックを行う業務のことを指します。
【保守運用支援の業務例】
- 問い合わせ対応
- バグチェック、不具合の修正
- バグの再発防止のための施策・提案
- システム環境の監視
- システムのアップデート
- データのバックアップ
システムを安定に稼働させるためには、必要な仕事のため保守運用支援の業務もこの先なくなることはないでしょう。
案件によっては短期のものから長期のものまであるため、副業として業務を受ける際も自身がやりやすい業務を選べます。
SAPコンサルタント
SAPにはコンサルタントの業務もあります。
コンサルタントの業務としては、SAP導入コンサルがメインになります。
未だASPを導入していない企業に向けて、導入のコンサルタントを行うといった業務になるようです。
そのため週5日の稼働が多く、副業ですが高単価の案件が多い特徴があります。
フリーランスでSAPのコンサルタント業務を行いたい方は、向いている仕事になるでしょう。
SAPエンジニアに求められるスキル
ここからはSAPエンジニアに求められるスキルについてご紹介します。
- ABAPの知識
- SAP S/4 HANAの知識
- 複数モジュールの知識
各知識を取得しておくことで、副業でSAPエンジニアを始めても案件を獲得しやすくなるでしょう。
また、それぞれの知識だけでなく業務経験や実務経験があれば、より良い案件を受けやすくなるので、必ず参考にするようにしましょう。
ABAPの知識
ABAPはSAPの開発に必要なプログラミング言語です。
ASPのエンジニアにとっては、必須スキルになりますが他のプログラミング言語と比べると未だ需要が低い言語になります。
そのためABAPの知識や使用経験が無いエンジニアも多いため、ABAPの知識を培うだけで多くの案件を獲得できるでしょう。
独学でプログラミング言語を学ぶこともできますが、オンラインスクールや教則本などもあるため、これから開発も行いたい方は習得するのをおすすめします。
SAP S/4 HANAの知識
ASPは2027年にサポートを終了すると明言しており、この先ASPの新製品であるSAP S/4 HANAの需要が高まる傾向にあります。
そのため多くの企業がSAP S/4 HANAへの移行を検討しているようです。
SAPエンジニアの需要も高まると言われており、特にSAP S/4 HANAの知識を有している方は2027年以降も案件を受けやすくなるでしょう。
現在SAPエンジニアとして活躍している方も、2027年までにはSAP S/4 HANAの知識を培っておくことをおすすめします。
複数モジュールの知識
SAPは企業内の各基幹業務の統合システムです。
そのため、複数のモジュール知識を有しておくことで、SAPの案件を受けても効率良く業務を進められます。
ASPのモジュールには、会計系・ロジ系・人事系の3種類があり、各系統のモジュールを知っておけば、統合管理する際にも役立てるでしょう。
また案件を依頼する企業側も、ASPの知識が豊富なエンジニアを採用したいためなるべく普段から知識を増やしていくことをおすすめします。
SAP副業案件の具体例
ここからはSAPの副業案件について具体的にご紹介します。
SAP S4HANA導入支援(SD)/製造業
【業務内容】 ・SAP S4HANA導入におけるSDモジュールコンサル業務 ・現在UATに入っており23年1月に本番稼働を予定 ・リリース後もしばらくは保守運用フェーズの支援をいただく想定(23年5月頃まで) 【必須スキル】 ・SAPにおけるSDモジュールコンサル業務の経験 ・リリースから運用保守まで対応されたご経験 ・月額報酬 120~160万円(税別) |
【SAP/ABAP】シェアードサービス運用保守の求人・案件
【業務内容】 ・SAP案件に参画いただきます。 ・シェアードサービスの運用保守をご担当頂きます。 【求めるスキル】 ・SAPコンフィグレーション経験 ・SAP会計の経験 ・ABAPでの開発経験 ・単価 ~650,000円/月 引用:レバテックフリーランス |
【ABAP】製造業向けS/4HANA導入の求人・案件
【業務内容】 S4/HANAのFI-CO、MM、SDの詳細設計~単体テストまでご対応いただきます。 【求めるスキル】 ・ABAP開発経験3年以上 ※上記に似た経験やスキルをお持ちであれば ・単価 ~950,000円/月 引用:レバテックフリーランス |
3つほど案件をご紹介しましたが、どれも副業案件ながら単価が高いのが分かります。
月単位での収入になりますが、継続したご依頼があれば生活するのにも十分なお金を得られるでしょう。
ただしここでご紹介した案件の多くが、実務経験が必要なものばかりでした。
これからASPのエンジニアとして経験を積みたい方は、先にいくつか未経験でも可能な業務から始めてみるようにしましょう。
まとめ
SAPエンジニアは副業としても十分に稼げる仕事です。
これまでSAPエンジニアとして活躍してきた方はもちろん、これからエンジニアとして副業を始めようか悩んでいる方にも役立つ情報だったかと思います。
SAPはこの先も需要が高まると言われているシステムです。
特に2027年までによりニーズが上昇する可能性があるので、副業するなら今すぐにスタートすることをおすすめします。
1案件でも十分に稼げる仕事のため、副業でも継続した依頼を受け続ければ十分満足に生活できるでしょう。