ヤフーやLINEなど、私たちの日常生活に密接に関わる有名サービスを提供する企業は、「自社開発企業」として知られています。これらの企業は多くが大手であり、転職先として非常に人気があります。
本記事では、そのような自社開発企業への転職方法や成功事例について詳しく解説します。また、SIerやSESとの違いについても触れ、自社開発企業の特徴をより明確にしていきます。
自社開発企業への転職を考えている方にとって、有益な情報をお届けします。
週10時間の副業案件を
会員登録した方限定で配信中！
気になる内容をタップ
SIer・SESと自社開発企業、転職するならどれ？
Web系自社開発企業の特徴と強み
自社開発企業、特にWeb系の企業は、独自のアプリケーションやオンラインサービスを開発することに特化しています。
これらの企業の特徴は、サービスの企画から実装、そして運用に至るまでの全プロセスを社内で完結させる点にあります。
- 初期の構想段階から
- 詳細な設計
- 実際の開発作業
- ローンチ後の継続的な改善やメンテナンス
まで、一貫して自社のリソースと専門知識を活用して行います。
このアプローチにより、迅速な意思決定と柔軟な対応が可能となり、市場のニーズに即したサービス提供を実現しています。
自社開発企業、SIer、SESの特徴と転職のポイント
自社開発企業と受託開発企業であるSIerやSESの違いについて解説します。
SIerはSystem Integratorの略で、企業からシステム開発や運用を受託する業務を行います。一方SESはSystem Engineering Serviceの略で、クライアント企業にエンジニアを派遣して技術提供を行うサービスです。
SIerは上流工程を担うことが多く、SESは下流工程を担うことが多いという違いがあります。
自社開発企業に向いているのは、自社の製品やサービスに愛着を持てる人や、社内の人と積極的にコミュニケーションを取りたい人です。自社のサービスを一貫して開発できる環境があります。
- SIerに向いているのは、大規模システムの構築に携わりたい人や、大企業・官公庁を相手に仕事をしたい人です。
- SESに向いているのは、様々な案件に携わりたい人や、環境の変化に抵抗がない人です。
自社開発企業への転職には一定のスキルが求められるため、未経験の場合はプログラミングスクールに通ったり、SESなどで経験を積んでからチャレンジするのがおすすめです。
自社開発企業への転職を考える際は、自身のスキルの棚卸しをして活躍できそうな分野を見つけることが大切です。また、転職エージェントを利用すると、キャリアプランの相談や企業とのマッチングなどのサポートを受けられます。
自社開発企業は開発の始まりから終わりまで一貫して携われ、親しい同僚と仕事ができる環境があります。年収も比較的高く安定しているため、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
自社開発企業の例【厳選5社】
ヤフー：多角的事業展開と成長戦略
ヤフーは、多様なインターネットサービスを提供する大手企業です。
主力事業である「Yahoo!検索」に加え、マーケティングソリューション、eコマース、コンシューマ向けサービスなど、幅広い分野で事業を展開しています。
さらに、クレジットカード、FX取引、決済システムなどの金融サービスも手がけており、総合的なデジタルプラットフォームとしての地位を確立しています。
従業員の待遇面では、平均年収が1,079万円と高水準を維持しています。
年齢層別では、
- 20代で460万円
- 30代で630万円程度
の年収が想定されています。
最近の注目すべき動向としては、ヤフー、LINE、ZHDの3社合併計画が挙げられます。この合併は2023年度中の完了を目指しており、日本のデジタル産業に大きな影響を与えると予想されています。
また、TVerとの業務提携も進行中で、広告分析技術の共同開発やサービス連携を通じて、エンターテインメント分野の活性化に取り組んでいます。
LINEの事業展開と従業員待遇
LINE株式会社は、コミュニケーションアプリ「LINE」を中心とした「LINEプラットフォーム」を基盤に多角的な事業展開を行っています。
主要な事業領域には、以下が含まれます：
- LINEアプリ本体
- 広告事業
- 金融事業
LINEアプリは単なるメッセージングツールを超え、決済、フードデリバリー、オンラインショッピング、デジタルコンテンツ配信など、多様なサービスを統合したプラットフォームへと進化しています。
従業員の待遇面では、LINE株式会社の平均年収は770万円となっています。年齢層別では、以下のように設定されています：
| 年齢層 | 想定平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 460万円 |
| 30代 | 630万円 |
最近のサービス拡充の一例として、2022年9月から「LINEで予約」機能が強化されました。グルメメディア「ヒトサラ」との連携により、ユーザーはLINEアプリ内で飲食店の検索から予約までをシームレスに行えるようになりました。この機能追加は、LINEの利便性をさらに高める取り組みの一環です。
楽天グループの事業概要と最新動向
楽天グループ株式会社は、国内外で幅広いインターネット関連サービスを展開する企業です。
主な事業分野には、
- インターネットサービス
- 金融サービス
- 通信事業
- 情報サービス事業
が含まれます。また、プロ野球球団の運営も手がけています。
従業員の平均年収は774万円となっており、年代別では以下のように想定されています：
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 573万円 |
| 30代 | 781万円 |
最近のトピックとしては、2023年2月20日に兵庫県加西市と包括連携協定を締結しました。この協定では、ECの活用を中心に、市の経済活性化や市場規模の拡大を目指しています。楽天グループは、このような地域連携を通じて、さらなる事業拡大と社会貢献を図っています。
ZOZOの事業展開と最新トピック
株式会社ZOZOは、ファッションECサイトの企画・開発・運営を主軸とする企業です。
代表的なサービスには、以下があります：
- ファッションEC「ZOZOTOWN」
- ファッションコーディネートアプリ「WEAR」
また、計測テクノロジーの分野でも以下の製品を展開しています：
- ZOZOSUIT
- ZOZOMAT
- ZOZOGLASS
ZOZOの平均年収は573万円で、年代別では以下のように想定されています：
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 425万円 |
| 30代 | 579万円 |
最近の注目トピックとしては、2022年12月16日にZOZO初のリアル店舗「niaulab AI by ZOZO」をオープンしました。この店舗では、以下のサービスを無料で提供しています：
- 独自開発のAI（人工知能）によるファッションコーディネート
- プロのスタイリストによるスタイリング提案
これにより、オンラインとオフラインを融合した新しいファッション体験を顧客に提供しています。
サイバーエージェント：インターネット総合サービスの先駆者
株式会社サイバーエージェントは、インターネットを基盤とした総合サービス企業です。
主要な事業領域として、以下の3つを展開しています：
- メディア事業
- インターネット広告事業
- ゲーム事業
グループ企業には、以下のようなものがあります：
- 動画配信プラットフォームのABEMA
- 競馬情報サービスのWinTicket
- ゲーム開発会社のCygames
従業員の平均年収は817万円で、年代別では以下のように想定されています：
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代 | 571万円 |
| 30代 | 778万円 |
最近の注目トピックとしては、ABEMAが世界的な動画配信サービスNetflixとコンテンツパートナーシップを開始しました。この取り組みを通じて、ABEMAは国際市場への展開を目指しています。
エンジニアとして転職するなら自社開発？SIer？SES？ 業種別比較
自社開発企業に向く人材の特徴
自社製品やサービスに強い愛着を持つ人材は、課題発見能力が高く、優れたシステム開発が可能です。
自社開発企業では、企画からリリースまで一貫して携われるため、サービスの成長に貢献したい方に適しています。
また、社内の同僚とのコミュニケーションを大切にする人にも向いています。
日常的に一緒に仕事をする仲間との業務なので、積極的な交流が容易です。
細かい作業説明や要望などの情報伝達がスムーズに行えるため、チームワークを重視する環境で働きたい人にも適しています。
SIer企業：大規模システム開発のキャリア選択
大規模システムの開発に興味がある方にとって、SIer企業は魅力的な選択肢となります。日本の大企業や公的機関の多くは、自社システムの構築をSIerに依頼しているからです。
大手SIerに転職すれば、以下のような大規模プロジェクトに携わる機会が得られる可能性が高くなります：
- ERPなどの基幹システム
- 予実管理システム
- 管理会計システム
- 在庫管理システム
- データ分析基盤
また、大企業や官公庁との仕事を希望する方にとっても、SIerは適した環境です。特にメーカー系SIerやユーザー系SIerでは、こうした大口顧客との取引が多いとされています。中規模のSIer企業でも、これらのプロジェクトの一部に参加できる機会があります。
このように、SIer企業は規模の大きなシステム開発や重要顧客との仕事を経験したい方にとって、キャリアの選択肢として考慮に値するでしょう。
SESの魅力と適性
SESは多様な職場環境で働く機会を提供します。様々な案件に携わりたい人や、新しい業務に対して前向きな姿勢を持つ人にとって、SESは魅力的な選択肢となります。
また、環境の変化に柔軟に対応できる人にもSESは適しています。職場が頻繁に変わるため、ストレスを感じる人もいますが、逆に新鮮な気持ちで仕事に取り組めたり、人間関係のリセットができるというメリットもあります。
このように、多様な経験を求める人や、環境の変化を前向きに捉えられる人にとって、SESは理想的な働き方といえるでしょう。ただし、個人の適性や希望によって、最適な就業形態は異なることを忘れないでください。
自社開発企業に転職するには？
自社開発企業への転職戦略
自社開発企業への転職には、通常高度なスキルが要求されます。
未経験者にとっては、このハードルは確かに高いものがあります。
そのため、直接自社開発企業に転職を目指すよりも、まずは以下のステップを踏むことをお勧めします：
- プログラミングスクールで基礎を学ぶ
- SES企業などで実務経験を積む
これらのステップを踏むことで、自社開発企業への転職の可能性が高まり、より円滑なキャリア移行が期待できるでしょう。
自社開発企業のITスキル選定と転職準備
自社開発企業では、エンジニアが主導的な役割を果たし、各業務に最適なITスキルを選定します。
例えば、提供するサービスの特性に応じて必要なスキルが異なります：
- Web系サービスにはHTMLやCSS
- ゲーム開発にはC言語やC++
- システム開発にはJava、Ruby、Python
自社開発企業への転職を検討している方は、自身のスキルセットを事前に整理し、どのような貢献ができるか明確にしておくことが重要です。
これまでの経験を振り返り、携わったシステムやサービスの開発履歴を整理することで、自身の強みを効果的にアピールすることができます。
日頃からスキルの棚卸しを行い、実績を整理しておくことをお勧めします。
転職エージェントの多彩な支援と可能性
転職エージェントには、専門知識を持つコンサルタントやアドバイザーが常駐しています。
彼らは求職者のキャリア分析、面接準備、履歴書や職務経歴書の改善支援など、多岐にわたるサービスを提供しています。
さらに、求職者のスキルや経験に適した企業を見つけ出し、効果的なマッチングを行います。
エージェントとの相談を通じて、自分では気づかなかった新たな可能性を発見できることも多くあります。
例えば、自分ではSESやSIer向きだと思っていた人が、実は自社開発企業に適性があることに気づくケースもあります。
このように、転職エージェントは新たな視点や機会を提供してくれる貴重なリソースとなります。
自社開発企業への転職成功事例
自社開発企業へ転職を果たした方々の実例をご紹介いたします。
これらの事例は、弊社を通じて転職に成功した方々の経験に基づいています。
自社開発企業での新たなキャリアをスタートさせた方々の具体的な転職プロセスや、その結果得られた成果などを含む内容となっています。
エンジニアの転職成功物語
Aさんは20代後半のエンジニアで、インターネット業界でのキャリアを持っています。
JavaとJavaScriptを使った開発・管理、そしてPythonでのシステム構築に携わってきました。
キャリアアップを目指し、より専門的な経験を積みたいという思いから、自社開発を行うWeb系企業への転職を決意しました。
新しい職場では、これまでの技術力を活かしつつ、さらに高度なスキルを磨く機会を得ています。
転職に伴い、年収も100万円増加し、キャリアと待遇の両面で成長を実現しました。
フリーランスからゲーム業界へ：デザイナーの成功転身
Aさんは30代前半のフリーランスWebデザイナーでした。
主にECサイトのデザインと制作を手がけていましたが、長年の夢だったゲーム業界への転身を決意しました。
フリーランス時代に磨いたWebサイトやWebアプリケーションの要件定義から制作までの一連のUI設計スキルが評価され、ゲーム会社のWebデザイナーとしての採用に成功しました。
この転職により、Aさんは以下の成果を得ました：
- 年収を250万円増やすことができた
- キャリアアップと収入アップの両方を実現した
自社開発企業への転職にチャレンジしよう
自社開発企業の特徴や魅力について解説しました。
このタイプの企業では、システム開発の全工程に携わることができ、チームワークを重視した環境で働くことができます。
また、比較的高い年収と安定した雇用条件も魅力の一つです。
自社開発企業は、受託開発企業とは異なる独自の文化や仕事の進め方を持っています。
プロジェクトの始まりから終わりまで一貫して関わることができるため、より深い専門知識と幅広いスキルを身につけることができます。
キャリアアップや新しい挑戦を考えている方にとって、自社開発企業への転職は魅力的な選択肢となるでしょう。
経験者はもちろん、未経験者やフリーランスの方にとっても、自社開発企業は新たな可能性を開く場となる可能性があります。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用すれば、自社開発企業からのスカウトを受ける機会も増えるかもしれません。
