プログラミングを学んでいくにしても、どの言語がもっとも稼ぐことが出来るのでしょうか。
今回はプログラミング言語別の平均年収を平均年収順にランキング形式で紹介します。
これからプログラミング言語を学ぼうとしている方は、ぜひ言語選びの参考にしてください。
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プログラミング言語別の平均年収ランキング
プログラミング言語の平均年収のベスト5を年代別にご紹介します。
20代
20代では、R言語が年収ランキング1位となりました。
1位:R(476万円)
2位:Scaia(440万円)
3位:Objective-C(407万円)
4位:COBOL (405万円)
5位:Perl(404万円)
30代
30代でも、R言語が年収ランキング1位となりました。
1位:R(569万円)
2位:Go(562万円)
3位:Perl(555万円)
4位:F#(550万円)
5位:Python(546万円)
40代
40代でも同じく、R言語が年収ランキング1位となりました。
1位:R(753万円)
2位:C++(633万円)
3位:Python(624万円)
4位:C# .NET(616万円)
5位:Scala(608万円)
50代
50代では、C++が年収ランキング1位となりました。
1位:C++(635万円)
2位:Java(629万円)
3位:C(621万円)
4位:COBOL(618万円)
5位:Scala(600万円)
年収が高水準の主なプログラミング言語の詳細とその理由
年代別のプログラミング言語平均年収ベスト3を踏まえて、年収が高水準な主なプログラミング言語の詳細とその理由を解説していきます。
R言語
R言語は、20代〜40代までの平均年収ランキング1位になっているプログラミング言語。
統計解析に特化したプログラミング言語で、ほかのプログラミング言語とは異なり、データ分析にのみ使用されます。
コードはそれほど難しくありませんが、統計分析などの知識が必要となります。
近年のビッグデータの活用や機械学習の分野の発展にともないR言語の需要が高まっているため、年収も高水準になっています。
Scala
Scalaは、年代が上がるとベスト5に入っているプログラミング言語です。
オブジェクト指数と関数型の両方を備えたハイブリットなプログラミング言語。
Javaでできることがすべてでき、Javaの後継言語といわれています。
20年以上蓄積されてきたJavaのライブラリを活かせる有効性が高い言語として需要が高く、年収も高水準になっています。
また、Java仮想マシンのJVM上で動かせるので、OSを気にした処理の必要がないことも人気の理由のひとつです。
Python
Pythonは、30代、40代でベスト5入りしているプログラミング言語です。
WEB開発から人工知能の開発まで幅広く利用できるプログラミング言語。
構文がシンプルで学びやすいのが特徴です。
機械学習や計算機能のライブラリ、フレームワークが数多く用意されており、データ分析やAIの分野で需要が伸びているため、年収も高水準になっています。
C++
C++は、50代では1位、40代でもベスト5入りしているプログラミング言語。
C言語を拡張したプログラミング言語で、PCソフトの開発・モバイルアプリ・家電・ゲーム機・業務システムなどさまざまなところで使用されています。
利用できる幅が大変広く、広い範囲で使えるメリットがありますが記述が複雑になりやすく、それなりのスキルが必要となります。
高いスキルが必要となることから使いこなせるのは、経験を積んだ40代や50代が多いことが、20代や30代でベスト5入りしなかった理由でしょう。
需要が高くスキルの高い言語なので、使いこなせればエンジニアとして重宝されるであろう言語です。
Perl
Perlは、20代と30代でトップ5入りしている言語です。
CGIを実現するために開発された言語で、数多くあるプログラミング言語の中でも長い歴史を持ち、開発当初から現在まで人気です。
コンパイル不要で処理が早いのが特徴で、WEB開発やサーバー管理などに向いています。
記述が簡単で習得しやすいので初心者でも使いこなせることから20代や30代のエンジニアが活躍していることが予想されます。
年収が比較的低水準な主なプログラミング言語を理由とあわせて解説
続いて、年収が比較的低水準な主なプログラミング言語を理由とあわせて解説していきます。
PHP
PHPは、WEBサービス、WEBアプリの開発に使用されるプログラミング言語。
世界中のウェブサイトの3分の1で使用されているWordPressもPHPで作られています。
構築がシンプルで簡単、HTMLに埋め込んで使用できるのが特徴。
簡単な案件も多く、初心者でも使いこなせることから比較的年収は低水準になります。
F#
F#は、Windows OSなどを開発するMicrosoftが提供する「.NET Framework」向けの関数型言語です。
関数型言語と.NET Frameworkの理解が必要で、比較的難しい言語。
日本でのF#は知名度が低く、全体の開発者人口も少なく需要が低いため、年収も低くなりがちです。
海外のプログラミング言語別年収ランキングとその特徴
ここでは、海外のプログラミング言語別の年収ランキングとその特徴をご紹介します。
アメリカのプログラミング言語別の年収ランキングベスト10は以下のとおりです。
1位:Scala($150k)
2位:Go($140k)
3位:Objective-C($135k)
4位:Kotlin($130k)
5位:Perl($130k)
6位:Ruby($130k)
7位:Rust($130k)
8位:C($125k)
9位:Swift($125k)
10位:Haskell($125k)
2020 Developer Surveyによれば、アメリカで最も高いプログラミング言語はScalaで、15万ドルの平均年収であることがわかりました。
15万ドルは、2020年の1ドル110円で計算すると約1,650万円になります。
日本のトップの平均年収を比べてみると、断然アメリカが高いことがわかります。また、トップだけでなく、アメリカでは技術者の年収が日本よりも高い傾向にあります。
同じプログラミング言語でも年収に差が出る理由
同じプログラミング言語を使用しても年収に差が出てくるのは、以下のような理由があります。
開発の種類が違うため
同じプログラミング言語を使用しても、オープン系システム開発・汎用系システム開発・ゲーム開発などさまざまな種類の開発があります。
開発の種類により収入に差が出てくるため、高い年収を得たいのであれば、どのような開発が年収が高いのかをリサーチし、それに向けた勉強をするのがおすすめです。
雇用形態による違いのため
求人ボックスによると、プログラマーの正社員の平均年収は438万円・派遣社員の平均時給は約2,042円・パート・アルバイトの平均時給は約1,145円になっています。
1日8時間の勤務を1ヶ月で20日間行ったと仮定すると、派遣社員の年収は約392万円、パート・アルバイトの年収は約220万円。
雇用形態によって年収に大きな差がでてきます。
企業規模によるため
企業規模によって年収に差がでることもあります。
一般的には、中小企業よりも大企業のほうが年収が高くなる傾向にあります。
また、企業規模だけでなくプロジェクト規模によっても差ができ、規模の大きなプロジェクトほど年収が高くなります。
経験の有無による違いのため
経験の有無によっても年収に差が出ることが多いです。
システム開発の現場では、プログラミング言語スキルのほかにも、チームをまとめるためのマネジメントスキルや、ユーザーのニーズを知るためのマーケティングスキルが必要となります。
マネジメントやマーケティングの経験があると、年収は高くなります。
プログラミングの仕事で年収を上げるため方法をパターン別に紹介
ここでは、プログラミングの仕事で年収を上げるための方法を、経験者、未経験者・初心者のパターン別にご紹介します。
経験者
経験者がプログラミングの仕事で年収を上げるためには、以下の4つの方法がおすすめです。
- 年収の高い企業に転職する
- 副業をする
- キャリアアップを目指す
- 案件を掛け持ちする
①年収の高い企業に転職する
同じスキルであっても企業によって年収は異なります。
自分のスキルで転職できる企業で今より年収が増えるところを探すのがおすすめ。
ひとりで見つけにくい場合は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。
②副業をする
近年は副業を認める企業が増えています。
終業後や休日に副業をおこなうことで、年収アップが見込めます。
また、副業で新しいスキルを身につければ、本業でのキャリアアップも目指せるので年収アップにつながる可能性もでてきます。
③キャリアアップを目指す
今の職場でキャリアアップを目指すのも年収を上げるためには有効です。
プログラマーの人であれば、SEやマネージャーになることで年収アップが見込めます。
キャリアアップのためには、プログラミングスキルを磨くことは必須。
それ以外にもマネジメントスキルやマーケティングスキルなど目指す職種ごとに必要なスキルがあるので、そちらも身につけていきましょう。
④案件を掛け持ちする
フリーランスの人であれば、2つ以上の案件を掛け持ちすることで年収アップが見込めます。
フリーランスの場合は働き方に制限がないため、どのような仕事の請け方もできます。
ただし、請けた仕事は責任を持って成し遂げる必要があるので、現在の自分のキャパを超えないように考えることが大切です。
未経験者・初心者
未経験者・初心者がプログラミングの仕事で年収を上げるためには、以下の2つの方法がおすすめです。
- プログラミングスクールに通う
- 資格を取得する
①プログラミングスクールに通う
未経験者・初心者がプログラミングの仕事で年収を上げるのであれば、まずはプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
独学でプログラミングを習得するのは非常に難しく、モチベーションを保つのも大変。
プログラミングスクールであれば、基礎からしっかりとプログラミングを学べます。
また、わからないところはすぐに質問できるのもポイント。
さらに、同じように未経験からエンジニアを目指す人が周りにたくさんいるので、モチベーションアップにもつながります。
②資格を取得する
資格を取得することも、未経験者・初心者がプログラミングの仕事で年収を上げるのにおすすめです。
エンジニアは資格がなくてはなれない職種ではありません。
しかし、資格があれば資格手当がつくことが多く、年収アップが見込めます。
また、未経験者・初心者は特に、資格を取得することでスキルをアピールすることができ、採用されやすくなります。
まとめ
今回は、プログラミング言語の年収についてご紹介しました。
プログラミング言語の種類によって平均年収が大きく異なるため、稼ぎたいと思うのであれば、平均年収の高いプログラミング言語を勉強するのがおすすめです。
また、同じプログラミング言語であっても、さまざまな要因により年収に差がでてきます。
エンジニアとして高収入を得たいのであれば、ぜひ本記事を参考に自分に合ったキャリアアッププランをみつけてくださいね。