フリーランスのリモートワーク実態｜最新案件・報酬・働き方・長所短所を解説

2024年6月13日

ここでは、リモートワークの実態や必要なスキルについて説明します。

近年、リモートワークを行うエンジニアやデザイナーの数が増加しており、企業側も外部委託に対する抵抗感が薄れてきています。オフィス勤務と比べ、

通勤の手間がなく
人間関係によるストレスが軽減されるため、作業に専念しやすい

というメリットがあります。

しかし、フリーランスのリモートワークに求められる能力や具体的な長所・短所について、十分に理解できていない人も多いかもしれません。

以下の方々にはぜひ一読していただきたいです。

現在フリーランスで常駐案件に従事している方
今後、会社員からフリーランスに転じ、リモートワークを希望している方
今後、会社員としてリモートワークを希望している方

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1 フリーランスのリモートワーク案件の最新動向
- 1.1 在宅勤務エンジニアのフリーランス案件と常駐案件
- 1.2 フリーランスの在宅勤務案件事例 2023年版
2 フリーランスのリモートワークに必要なスキル
3 フリーランスの最新リモートワークのメリット・デメリット
4 概要

フリーランスのリモートワーク案件の最新動向

フリーランサーの在宅勤務（テレワーク）の実態を理解することで、案件の数や具体例から、リモートワークの難しさが分かります。
オフィス常駐の案件と比較して、どのような相違点があるかを事前に把握しておけば、在宅勤務への移行時の戸惑いを最小限に抑えられます。

在宅勤務エンジニアのフリーランス案件と常駐案件

フリーランスエンジニアの仕事は、企業の拠点に赴いて業務を行う常駐型が圧倒的に多数を占めています。
企業側が初めて取引するフリーランサーに対し、自宅での作業を依頼することに難色を示すためです。
常駐型は、企業と個別に契約を結び、その拠点で一定期間作業に従事する形態です。
契約期間は1〜3ヶ月程度が一般的で、合意した報酬を得ることができます。

一方、在宅型は自宅を拠点として業務に就く形態で、企業と個別に契約を交わします。
実際、2022年1月時点でITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が取り扱う案件数は、

常駐型が254,000件を超えるのに対し
在宅型は36,000件強にとどまっています

大手企業の案件では、機密情報漏洩リスクから社外持ち出しを禁じているケースが多いためです。
ただし、持ち帰り可能な案件であれば在宅勤務は可能です。
あるいは、常駐型案件に従事し、実力と姿勢から信頼を獲得した上で、在宅勤務への移行を交渉するルートもあります。
在宅勤務案件を獲得するには、工夫やスキルが求められます。

フリーランスの在宅勤務案件事例 2023年版

ここでは、フリーランスの在宅勤務に関する案件例を紹介します。
案件の種類は以下のようなものがあります。

データ分析基盤の設計支援業務
広告配信のSaaSシステム開発
OAインフラや店舗ネットワークの更改構築計画立案
行政機関向けWebシステム開発
教育分野のライブ配信フロントエンド開発

スキルだけでなく、リモートワークと実務経験の両方が必要とされます。
在宅勤務を目指す場合、以下のような企業や案件がおすすめです。

新しい働き方に取り組むスタートアップ企業
需要の高いデータ解析分野
フレックスタイム制を導入しているスマートフォンアプリ開発企業

リモートワーク以外の案件を探す場合は次のようになります。

フリーランスのリモートワークに必要なスキル

自宅で働く際は、成果が何よりも重視されます。労働時間や作業姿勢ではなく、常に結果が問われます。フリーランスとして活動を始める前や、他の仕事と並行して行う場合、必要なスキルを身につけておかなければ、収入を得ることはできません。
フリーランスには様々な職種がありますが、それぞれで求められるスキルは異なります。
以下に、各職種で必要とされるスキルを紹介します。

職種	必要なスキル
ライター	文章力取材力企画力
デザイナー	デザインソフトの操作力アイデア力トレンド感覚
プログラマー	プログラミング言語の知識論理的思考力デバッグ力

サーバーサイドエンジニアとしての必須スキル

フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして案件を獲得するには、Ruby、PHP、Python、Javaなどのプログラミング言語の知識が必須となります。
言語の習得次第で、以下のような幅広い分野の案件に携わることができます。

Ruby、PHP：ウェブアプリケーション開発
Python：機械学習やデータ分析業務
Java：業務システムや金融システムの構築

また、開発ではフレームワークの活用が一般的です。各言語のフレームワークを習得しておくと有利でしょう。

プログラミング言語	フレームワーク
Ruby	Ruby on Rails
PHP	Laravel
Java	Spring

サーバーサイド処理ではデータベースとの連携が欠かせません。そのため、データベースの知見も求められます。
自身のキャリアプランに合わせて、以下のようなデータベースを学習するとよいでしょう。

MySQL：RubyやPHPのWeb開発で活用
Oracle、SQL Server：業務システム開発で活用

近年、サーバーサイドエンジニアにフロントエンド技術の習得も求められる傾向にあります。
上記に加えて、フロントエンド分野のスキルを身につけることをおすすめします。

フロントエンドエンジニアに求められる最新のスキル

ウェブ開発の分野において、HTML/CSSとJavaScriptの2つの言語を習得していれば、フリーランスのサーバーサイドエンジニアとして案件を獲得することが可能となります。
JavaScriptには多数のフレームワークが存在し、それらの開発経験があれば案件を確保しやすくなります。

React.js
Vue.js
Angular

上記のフレームワークは人気が高く、企業からの需要も多いため、いずれかを熟知していれば受注に困ることはありません。
ウェブアプリケーションの要件定義や基本設計など、上流工程の経験を持つ人材はクライアント企業にとって貴重な存在です。
また、近年ではCMSの利用が一般的になっているため、WordPressの知識や、ユーザーの満足度を高めるためのUI/UXデザインスキルを有していれば望ましいでしょう。
フロントエンド開発においてもサーバー側の処理が必要となるため、サーバーサイドの知識があれば企業から重宝されやすくなります。

現代のクリエイターに求められる能力

フリーランスのデザイナーとして仕事を獲得するためには、Adobe社のPhotoshopやIllustratorなどの画像編集ソフトウェアを使いこなせることが重要です。

バナー制作やWebデザインの案件では、ソフトウェアの操作スキルと実務経験が問われるためです。

また、クライアントとの打ち合わせにおいて、相手の要望を正しく理解し、自身の提案を適切に伝えるコミュニケーション能力も求められます。
デザインの目的は課題解決にあり、スキルだけでなく、クライアントとのスムーズな意思疎通が不可欠となるのです。

現代のWebライター必須スキル

フリーランスライターに必要とされる能力は、以下のようなものがあげられます。

論理的な思考プロセスを経て、感情に訴えるのではなく事実を伝達する力。
検索エンジンの動向を踏まえ、上位表示を意識した文章作成力。
クライアントとの交渉を通じて、より効率的な業務遂行を実現する交渉術。

上記に加えて、報酬アップのためには、情報収集力や構成力の向上も重要となります。
安定した収入を得るには、スキルの習得と効率的な執筆作業が推奨されます。

リモートワーク以外の案件を検討する↓

フリーランスの最新リモートワークのメリット・デメリット

フリーランスの在宅勤務は、柔軟な労働時間や対人関係によるプレッシャーの軽減など、様々な利点が強調されがちです。しかし、実際には在宅勤務にも課題があり、それらを認識することで適切な対策を講じることができます。
ここでは、フリーランスの在宅勤務における長所と短所を説明します。
長所:

作業時間の自由度が高い
人間関係によるストレスが少ない
通勤の手間が省ける

短所:

仕事と私生活の境界線が曖昧になりがち
孤独感や集中力の低下に悩まされる可能性
自己管理能力が求められる
社会的つながりが希薄になりがち

在宅勤務には光と影の両面があることを理解し、適切な環境づくりと対策を講じることが重要です。

柔軟な働き方が可能なフリーランス

フリーランスの在宅ワークの利点は、自身に合った時間と速度で業務を行えることにあります。
期限を守れば、いつ作業を行っても依頼主に影響はないからです。

例えば、月末までに20本の記事を納品する場合、1日1本ずつ執筆する人もいれば、1日3本のペースで上旬に終わらせる人もいます。
夜型の人は朝早く起きる必要なく、昼から始めて深夜まで作業を進めることができます。

このように、在宅勤務では自分のスタイルに合わせて業務を行うことが可能です。

人間関係の課題を乗り越え、生産性を高める

フリーランスの在宅ワークには、対人関係の煩わしさから解放され、業務に専念できるという利点があります。
会社勤務では、作業中に無関係な話しかけがあり、中断を余儀なくされることがしばしばあるためです。

本来の業務以外の雑用を押し付けられ、残業を強いられたり
社交的な飲み会への参加を求められたりすることで、生産性が低下してしまいます。

さらに、職場では人間関係によるストレスから逃れられません。
一方、在宅勤務では対人コミュニケーションがメールベースで済むため、人間関係に起因する煩わしさは最小限に抑えられます。
そのため、作業に専念しやすい環境が整っているのです。

収入に見合った作業量

フリーランスの自宅勤務には、労働時間と収益が比例しやすいという利点があります。
なぜなら、作業量と単価の積によって、収入が倍増する可能性があるからです。
一方、従業員の場合は、収入が固定されているため、大幅な給与アップは期待できません。
しかし、フリーランスであれば高額の案件を獲得すれば、すぐに収益を伸ばすことができます。
欠点としては、

適正な報酬と作業時間のバランス

フリーランスの在宅ワークには、労働時間と報酬のアンバランスが生じる可能性があります。

単純作業の場合、代替性が高いため報酬水準が低く抑えられがちです。
一方、プログラミングなど専門性の高い業務では、需要に応じて十分な対価が支払われます。

データ入力やライティングなどの一般的な作業では、時給が1000円を下回ることも珍しくありません。
そのため、フリーランスとして安定した収入を得るには、自身のスキルを磨き上げ、高い成果を上げることが不可欠となります。

自己マネジメント力の重要性

フリーランスの在宅勤務には、自己管理能力が必要不可欠となる欠点があります。

受注案件数を自身の能力以上に抱え込んでしまうと、納期に間に合わせるために質の低い成果物を提出せざるを得なくなり、最悪の場合、クライアントとの契約解除に至る可能性があるためです。

加えて、家庭環境には気を散らされる要因が多数存在し、同僚不在のため作業へのモチベーション維持が困難です。
しかし、周囲の目があることで規律を保てる人もいるため、強い意志を持つことが何よりも重要となります。

報酬は成果に応じて支払われる

フリーランスの在宅勤務では、完成した作品のみが報酬の対象となります。
なぜなら、自宅で働く場合、成果物が労働の証しとなるからです。
会社員であれば、業績が伴わなくても長時間の勤務があれば、努力したと評価され、給与が支払われます。
しかし、在宅勤務でアウトプットがない場合、作業時間だけでは報酬は発生しません。
フリーランスで自宅勤務を行う際は、常に成果を意識することが求められます。