Devopsエンジニアの仕事内容とは?必要スキルもあわせて解説!

devopsエンジニアとは、ITシステムの構築から運用管理までを一括して担当する専門家のことを指します。
従来のインフラエンジニアの役割に加え、より幅広い業務範囲を持つため、技術力の向上や収入増加を目指す方にとって魅力的な職種と言えるでしょう。
本稿では、devopsエンジニアの業務概要を押さえた上で、具体的な職務内容、求められるスキル、平均年収、キャリアパスなどについて詳しく解説していきます。

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そもそもDevOpsとは

そもそもDevOpsとは

devopsは開発とオペレーションの両分野を統合する手法であり、従来の分断された開発と運用の連携を超えた概念です。
近年では、

  • サービスの稼働中にシステムやソフトウェアの継続的な改善を行う考え方
  • 変更をリアルタイムで反映させる方法論

としても捉えられています。
開発、運用、品質管理を一体化した方法論ともいえ、プロジェクトの円滑な運営を目指しています。
開発担当と運用担当の間にはモチベーションや考え方の違いから対立が生じがちですが、devopsはそうした問題を回避し、メンバー全員が同一の方向性を持つことを可能にします。
devopsは開発とオペレーションの溝を埋め、プロジェクトを同一のベクトルに導く開発手法と位置付けられます。

devopsエンジニアの仕事内容

devopsエンジニアの仕事内容

devopsエンジニアの職務範囲は多岐にわたり、所属する企業や担当プロジェクトによって異なります。
ここでは、devopsエンジニアの主要な5つの業務について説明します。

  • 開発チームの生産性向上施策の実施
  • 継続的インテグレーション/継続的デリバリー環境の構築
  • CI/CDプロセスの自動化
  • ライブラリやバージョンの管理
  • インフラのコード化

それぞれの業務内容を詳しく解説していきます。

業務効率化の取り組み

devopsエンジニアは、開発チームと運用チームの架け橋として機能し、両者の円滑な連携を促進する役割を担います。
チーム全体の業務効率向上を目指し、

  • 開発者と運用者の意見や状況を相互に伝達するなど、コミュニケーションの円滑化に尽力します。

様々な関係者と調整を行う必要があるため、高度なコミュニケーション能力が求められます。
devopsエンジニアの存在により、迅速な開発サイクルと業務の最適化が実現されるのです。

CI/CD環境の構築

devopsにおいては、継続的インテグレーションと継続的デリバリー/デプロイメントが不可欠な要素となります。
継続的インテグレーションとは、開発者が作成したコードを主要なブランチに対して頻繁に統合し、定期的にビルドやテストを実行することを指します。
この取り組みにより、

  • 一度に行う作業量を抑え
  • 問題の早期発見と特定が可能になります。

一方、継続的デリバリー/デプロイメントは、ビルドされた変更内容に対して自動化されたテストを実施し、リリース可能な品質であることを保証するプロセスを意味します。

CI/CD運用の自動化

ソフトウェア開発における変更管理を適切に行うには、

  • ビルド
  • マージ
  • 単体テスト
  • 結合テスト

などの作業を自動化し、それらのプロセスが確実に実行されていることを監視する必要があります。

CI/CDを実現するためのツールとして、

  • JenkinsなどのCI環境構築ツール
  • Seleniumなどのテスト自動化フレームワーク

が利用できます。

こうした自動化ツールを活用することで、

  • 作業の効率化が図れる
  • 人為的なミスを最小限に抑えることができます

ライブラリ・バージョン管理

devopsエンジニアの職務には、ライブラリの維持管理やバージョン制御も含まれています。
システム開発において複数の担当者が個別に変更を加えた場合、適切なツールを用いずに管理すれば、誰がいつ変更を行ったのか特定できなくなってしまいます。
devopsエンジニアには、ツールを活用してバージョン管理やライブラリ管理を行い、トラブル発生時のロールバックに加え、過去バージョンでの不具合修正などを円滑に実施できるよう尽力する役割があります。

インフラのコード化

インフラ環境の構築は従来、人手を介して行われていましたが、近年ではコード化によって自動化が可能になりました。
この変化により、作業の正確性と効率性が大幅に向上しました。
しかしながら、コード化に伴い、構成情報の版管理や専用ツールの活用が不可欠となりました。
つまり、devopsエンジニアにはインフラのコード化に関する知識とスキルが求められるようになったのです。

devopsエンジニアに必要なスキル

devopsエンジニアに必要なスキル

devopsエンジニアとしての職務を遂行する上で、どのような能力が必要とされるでしょうか。devopsエンジニアに求められる主な7つの資質は以下の通りです。

  • インフラストラクチャ(サーバー・ネットワークなど)に関する専門知識と構築実績
  • 負荷分散環境の構築経験
  • スクリプト言語を用いたプログラミングスキル
  • 最新テクノロジーへの関心
  • 継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)の構築経験
  • セキュリティに関する知見
  • ミドルウェアに関する理解

以上の各項目について、より詳細に説明していきます。

サーバー・ネットワークなどインフラに関する知識・構築経験

devopsエンジニアは、システムインフラストラクチャの企画・構築・運用・保守を担当し、開発工程の迅速化や製品リリース後の安定稼働を確保する広範な役割を果たします。
そのため、インフラに関する深い理解が不可欠な前提条件となります。
サーバーは常時稼働が求められるため、堅牢なネットワーク設計が必須です。
ネットワークや構成管理に関する専門知識も必要とされます。
インフラの構成管理が適切に行われていれば、システム運用を効率的に実施することが可能です。

サーバーの負荷分散を実現した経験

サーバーへの集中的なアクセスにより、突発的な高負荷が発生した場合、DevOpsエンジニアには柔軟にシステムを拡張し、負荷を分散させる能力が必要とされます。
サービスの中断を回避し、規模に応じて適切に負担を分配することで、安定した運用を維持することが重要な役割となります。

プログラミングスキル

devopsエンジニアには、コーディングスキルが求められます。
プログラミング言語には、以下の2種類があります。

  • インタープリタ型
  • コンパイラ型

devopsエンジニアにとって重要なのはインタープリタ型です。
構成管理ツールなどでは、インタープリタ型の言語が活用されています。

最新技術への関心

devopsエンジニアに必要とされる専門知識は多岐にわたりますが、先進的な技術に対する強い興味関心を持つことも重要な要素です。
IT分野やデジタル領域では、新しい技術が日々生み出されているだけでなく、私たちの日常生活やビジネスの場においても、次々と革新的な技術が導入されています。
devopsエンジニアは、最先端の技術動向に熱い視線を向け、必要な情報を常に入手し続ける必要があります。
入手した技術は時間の経過とともに陳腐化していくため、絶えず最新の知見を取り入れていかなければなりません。

CI/CDの構築経験

継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)ツールには、システム構築、テスト実行、展開作業などを自動化する機能が備わっているものが多数存在します。
そのため、CI/CDツールを導入することで、業務の一部を自動化することが可能となります。
しかしながら、完全な自動化は困難であり、CI/CDの環境構築をDevOpsエンジニアが担当する必要がある場合もあるため、構築経験があれば安心感が得られるでしょう。

セキュリティに関する知識

最近の時代、安全性の重要性が高まっています。
外部からの不正な侵入やハッキング行為、サーバーへの攻撃などを防ぐには、安全対策に関する深い理解が求められます。
さらに、安全を維持するためには、どのような安全対策が必要かを検討する能力や、安全性全般についての知識が必要不可欠となります。

ミドルウェアに関する知識

ソフトウェアの中間層として機能するミドルウェアは、インフラ環境の自動化において重要な役割を果たします。
ミドルウェアはアプリケーションがオペレーティングシステム上で動作するために必須の機能を提供しています。
ミドルウェア技術者には、以下の点が求められます。

  • アプリケーションがOSで適切に実行できるよう、機能の設計と実装を行うこと

さらに、ミドルウェアは以下の目的を持っています。

  • OSとアプリケーションの間に位置し、両者の機能を補助すること

devopsエンジニアの年収

devopsエンジニアの年収

devopsの専門家の収入水準は比較的高額で、平均年収は500万円から1500万円程度と見られています。しかし、devopsエンジニアと一括りにしても収入に幅があるのは、勤務先の企業や保有するスキルレベルによる違いが大きいためです。
さらに、フリーランスとして活動すれば、収入を無制限に伸ばすことも可能になります。
実際、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」には、年収1000万円を超える高額案件が多数掲載されています

devopsエンジニアは人口が少なく需要がある

devopsエンジニアは人口が少なく需要がある

devopsエンジニアの将来性と需要については、高い水準が今後も持続する可能性が高いと考えられます。
現代社会では、企業がサービスを中断することなく継続的な改善を行うことが求められているため、devopsに対する需要が高まっています。
特に、クラウドの活用が前提となれば、開発と運用を一体化することは自然な流れとみなされます。
加えて、近年、多くの企業で従業員の働き方改革が重視され、業務の省力化ニーズが高まっているため、自動化やツールの活用による効率化が不可欠となっています。
このような状況下で、devopsエンジニアに対する期待は高まり続けています。

まとめ

まとめ

この記事で説明したように、DevOpsエンジニアは高い需要があるエンジニアの一人です。
DevOpsエンジニアは、エンジニア業界でも幅広い業務を担当し、難易度の高い領域を扱うことが多くあります。
DevOpsエンジニアの存在により、効率的な開発が可能になると言えるでしょう。
DevOpsエンジニアは、以下の業務を多く担当します。

  • アプリケーションの基盤となるクラウド環境のインフラ設計や保守、運用
  • 運用体制に関するマネジメント業務

チームの協力体制の強化やメンバー間の調整役を務めることも珍しくありません。

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に少しでも関心がある方は、ぜひ登録してください。

この記事が皆様の助けになれば幸いです。