コンサルタントへの転職を実現させるコツを紹介!

コンサルタントを志望する際の道筋が見えづらく、多くの人が戸惑っているのではないでしょうか。コンサルタント職の求人数は限られており、転職は容易ではありません。未経験からコンサルタントになれるのか疑問に思う方も多いはずです。

本稿では、以下の点について説明します。

  • コンサルタントの業務内容
  • 必要なスキル
  • 転職方法

また、未経験者がコンサルタントを目指す方策や、おすすめの資格についても触れていきます。

本稿を読めば、コンサルタントに関する全体像が把握でき、転職の一助となるでしょう。コンサルタントへの転職・キャリアアップに意欲的な方は、ぜひ本稿を参考にしてみてください。

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コンサルタントの仕事内容

コンサルタントの仕事内容

ヒアリング・分析
顧客企業の現状を把握するため、以下の作業を行います。

  • ヒアリングによる課題の抽出
  • 業務プロセスの分析
  • システム環境の調査

提案
ヒアリング・分析の結果を踏まえ、以下の提案を行います。

  • 業務改善策の提案
  • システム導入・改修の提案

マネジメント
提案内容の実現に向けて、以下の業務を担当します。

  • プロジェクト管理
  • 進捗管理
  • リソース調整
工程 業務内容
ヒアリング・分析 ・ヒアリングによる課題の抽出
・業務プロセスの分析
・システム環境の調査
提案 ・業務改善策の提案
・システム導入・改修の提案
マネジメント ・プロジェクト管理
・進捗管理
・リソース調整

ヒアリング・分析

企業の経営陣から現在直面している課題や悩みについて詳しく聞き取りを行います。

  • 売上向上
  • マーケティング戦略の改善
  • 人材育成

など、様々な問題点を把握します。
コンサルタントは収集した情報を基に分析を行い、問題の根本原因を特定することが重要となります。
例えば売上が伸び悩んでいる場合、業務プロセスの非効率性を見抜き、ITツールの導入を提言するなどです。
ただし、一時的な対症療法では本質的な解決にはなりません。

  • 人員増強による売上アップは短期的な効果しかなく、長期的視点に立った改善策が求められます。

また、商品の売れ行きやユーザーの評価なども調査し、商品自体に課題がある場合は品質向上のための提言を行う必要があります。
このように、コンサルタントは聞き取りと調査を通じて企業が抱える本質的な問題を明らかにしていきます。

提案

分析の結果をお客様に説明すると同時に、新たなシステムの導入や業務プロセスの見直しなど、具体的にどのように改善すべきかについての提言を行います。
この場合、なぜその方法が問題解決につながるのかを説明する必要があり、高度なコミュニケーション能力と論理的思考力が求められます。
システム開発に係る予算と工数も考慮に入れ、その企業に最適な方策を提示することになります。

マネジメント

クライアントが提案に同意すれば、課題解決のためのシステム開発に着手します。その際、コンサルタントは開発チームに対してクライアントの要望を正確に伝達する必要があります。

  • 要望を正しく伝えられなければ、要求とは異なる製品ができあがり、開発をやり直さなければならなくなります。
  • そうなれば工数が増えてしまうため、慎重かつ正確な伝達が求められます。

開発期間中も、制作物がクライアントの要望から外れていないかを確認し、問題や修正点があれば助言を行います。コンサルタントは、製品の品質が維持されるよう、マネジメントする責務があります。
製品を納品すれば、コンサルタントの任務は一旦終了します。その後、クライアントが求める成果が得られているか、課題解決につながっているかを再度分析します。

  • 中長期的な視点で成果を追跡し、成果が得られていない場合は問題点の改善を提案します。

コンサルタントの種類

コンサルタントの種類

ITコンサルタント
企業のIT戦略の立案や、システム導入・運用支援などを行います。

  • 業務内容
    • 企業のIT戦略の立案
    • システム導入・運用支援
    • システム開発支援
    • IT人材育成支援
  • 求められる能力
    • IT知識
    • プロジェクト管理能力
    • コミュニケーション能力
    • 問題解決能力

経営コンサルタント
企業の経営課題の解決や、業務改善などを支援します。

  • 業務内容
    • 経営戦略の立案
    • 組織改革支援
    • 業務プロセス改善
    • 人事制度改革
  • 求められる能力
    • 経営知識
    • 分析力
    • プレゼンテーション能力
    • リーダーシップ

戦略コンサルタント
企業の中長期的な戦略策定や、新規事業開発などを支援します。

  • 業務内容
    • 中長期戦略の立案
    • 新規事業開発支援
    • M&A支援
    • グローバル戦略支援
  • 求められる能力
    • 戦略思考力
    • データ分析力
    • 創造力
    • グローバルマインド

ITコンサルティング

ITコンサルティング企業は、自社で開発したソリューションを活用し、顧客企業の課題解決を図ります。
顧客に対し「こういったシステムの導入が有効ではないでしょうか」と提案を行います。
ITコンサルティング企業の収益源は、自社開発のシステムを顧客に導入してもらうことにあります。
コンサルタント自身はシステム開発には携わらず、開発チームに指示を出したり、外部ベンダーに開発を委託します。
このようにITコンサルティングの業務内容は上記のとおりです。
しばしば誤解されがちですが、ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)は異なる職種です。

  • システムエンジニア(SE)は、システム要件の定義や設計を担当します。
  • 顧客企業から希望のシステムについて詳細を聴取し、その内容に基づき設計書を作成します。

一方、ITコンサルタントは提案業務のみに従事します。

経営コンサルティング

企業の経営面における様々な課題に対し、専門的な知見に基づいたアドバイスを提供するのが経営コンサルティングの役割です。

中長期的な経営戦略の策定や新規事業の立ち上げなどが主な業務対象となります。
コンサルタントは企業の現状を徹底的に分析し、最適な経営プランを提言します。
そのため、

  • 経営に関する幅広い知識
  • クライアント企業が属する業界についての深い理解

も求められます。

経営コンサルタントの多くは、コンサルティングファームと呼ばれる専門企業に所属しています。
同ファームでは、

  • プロジェクトごとにチームを編成し
  • コンサルタントはもちろん、プロジェクトリーダーや情報収集を担当するアナリストなど、様々な役割を持つメンバーが協力してコンサルティングに当たります。

戦略コンサルティング

企業の将来的な方向性を定めるにあたり、戦略コンサルティングは重要な役割を果たします。

  • 合併や買収に関する提案
  • 新たな事業の立案
  • マーケティング戦略の策定など

クライアント企業の今後の戦略面でサポートを行います。
市場動向の分析といったマーケティング力も求められます。
近年では、M&A戦略の実行支援まで手がけるようになってきています。

未経験でもコンサルタントへ転職出来る?

未経験でもコンサルタントへ転職出来る?

要するに、未経験からコンサルタントに転職するのは容易ではありません。コンサルタントには幅広い知識と高度な能力が求められるためです。
多くの場合、まず以下の流れとなります。

  • ITベンチャーなどに転職し、実務経験を積む
  • その上でコンサルタントへキャリアチェンジする

そのため、コンサルタントを志す方は、プログラマーやWebエンジニアとしてIT企業に転職し、専門知識を身につけることをおすすめします。
その後、

システムエンジニア(SE) プロジェクトマネージャー(PM) コンサルタント

へと昇進することができます。
コンサルタントになれば、

  • 独立してフリーランスで活躍する
  • 大手コンサルファームに勤務する
  • 最高技術責任者(CTO)を目指す

と、多様なキャリアパスが開かれます。

コンサルタントとして転職を実現させるには

コンサルタントとして転職を実現させるには

コンサルティング業界への転職を成功させるための具体的なアプローチを説明します。

主要な手順は5つあります。

  • 専門分野の知見と技能
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力を備えている
  • 退職理由と志望動機を一貫させている
  • 転職エージェントを活用している

これらの要件を満たすことで、コンサルタントへの道が開かれます。

それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。

専門的な知識・技術がある

コンサルティング業務を行う際には、専門分野に関する深い理解が求められます。顧客のニーズに合わせた最適なソリューションを提示するためには、そうした知見が不可欠となるからです。

IT分野のコンサルタントであれば、

  • プログラミング
  • サーバー
  • ネットワーク

など、システム開発に関する総合的な知識が必要とされます。単に事実を知っているだけでは不十分で、最新の動向を熟知し、将来の展開も予測できなければなりません。

さらに、顧客が属する業界についての理解も欠かせません。例えば建設業界の企業が主要な顧客であれば、その分野に関する知見がなければ、適切な提案は難しいでしょう。

コンサルタントを志す者は、業界紙や専門誌を精読し、幅広い知識を蓄積する必要があります。

論理的思考力がある

コンサルティング業務を行う上で、合理的な思考プロセスを持つことが求められます。合理的な思考とは、事象を体系立てて理解し、納得のいく解決策を導き出す能力のことです。クライアントに対して説得力のある提案を行うには、合理的な思考力が不可欠となります。この力を身につけるためには、

  • 多くの書物を読み
  • 疑問点に対して「なぜ」と掘り下げて考え
  • 独自の論理を構築したり
  • 物事の本質を捉えるトレーニングが必要不可欠です

また、プログラミング経験者は元々合理的思考力が高い傾向にあり、エンジニアからコンサルタントへキャリアチェンジした人は、自然とその力を身につけていることが多いようです。
さらに、結論から話を展開することで、より論理的なコミュニケーションが可能になります。コンサルタントを志す方は、早期から合理的思考力を鍛えることをお勧めします。

コミュニケーション能力がある

コンサルティング業務においては、円滑なコミュニケーション能力が不可欠な要素となります。
クライアントが経営陣であっても、落ち着いて対話を行う必要があります。
さらに、相手の発言内容から、本当の要望や意見を正確に汲み取る力量が求められます。

  • 問題点を把握できなければ、適切な解決策を提示することはできません。

また、クライアント自身が自身の要求を明確に認識していないケースも少なくありません。

  • 言葉にまとまっていない段階で、コンサルタントに助言を求める場合もあります。

そのため、コンサルタント側が上手に話を整理し、クライアントの本音を推測する能力も必要不可欠です。

退職理由と志望動機の一貫性

コンサルタントを志望する際には、前職を離れた理由と新しい職を求める動機を一貫させることが肝心です。

退職理由は「過剰な残業」「人間関係の悪化」など否定的な内容になりがちですが、志望動機と関連付けることで、前職を去った理由をポジティブなものに変えられます。
前職が不適切だったのではなく、新しい仕事に魅力を感じたからこそ転職を選んだ、という理由であれば、良い印象を与えやすくなります。

また、志望動機を検討する際は、「なぜその会社なのか」を徹底的に吟味することも重要です。

  • 他社でも同様の職務に就けるのであれば、その会社を選ぶ理由が不明確になってしまいます。
  • その会社でなければ達成できないことは何か、それを軸に退職理由と志望動機を構築しましょう。

転職を成功させる方法

就職コンサルタントを志す際は、転職支援サービスを活用することが賢明です。
登録すれば、専門のスタッフが希望条件やスキルに見合った求人を提案してくれます。
さらに

  • 転職に関する助言や
  • 面接の練習
  • 経歴書の添削

も行ってくれます。
コンサルタントのような難易度の高い職種を目指す場合は、専門家の支援を受けることが肝心です。
実力のある転職支援サービスでは、一般の求人サイトには掲載されていない独自の求人情報を多数保有していることがあり、好条件の求人が見つかる可能性が高くなります。
このようなメリットがあるため、コンサルタントへの転職を望む方は、転職支援サービスを利用するのが得策といえるでしょう。

コンサルタントとして転職する場合、資格は必要?

コンサルタントとして転職する場合、資格は必要?

コンサルタントを志す際、資格の取得は必須ではありませんが、保有していれば有利に働くことがあります。
資格を持たずともコンサルタントとして活躍する人は多数いますが、資格があれば、クライアント企業への説得力が増し、契約獲得がスムーズになる可能性があります。
また、資格取得のための学習を通じて、体系的な知識を身につけられるため、コンサルタントとしてのキャリアアップにつながります。
特に経営や会計の知識は、エンジニアとしての経験のみでは習得が難しいため、資格を活用して知見を深めることをおすすめします。
コンサルタントを目指す方に適した主な資格は、以下の3つです。

  • 中小企業診断士は、中小企業向けコンサルティングに関する試験で、経済学や経営理論など幅広い知識が問われます。合格率は低めですが、その分転職に有利になります。
  • 公認会計士は会計分野の試験で、コンサルタントとして役立つ知見が得られます。
  • IT系コンサルタントを志す場合は、基本情報技術者や応用情報技術者、ITストラテジスト、PMPなどのIT資格の取得がおすすめです。

ただし、スペシャリストを目指すのではなく、ゼネラリストとしての幅広い知識の習得にも意識を向ける必要があります。
コンサルタントへのキャリアアップにあたり、資格を通じた知識は大いに役立つでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では、コンサルタントへの転職方法について説明しました。コンサルタントの業務内容、必要なスキル、転職のポイントなどを理解していただけたと思います。
コンサルタントへの転職は容易ではないため、しっかりと戦略を立てる必要があります。高いコミュニケーション力と論理的思考力が求められるので、面接ではそれらの能力をアピールできるよう心がけましょう。
未経験からの転職は難しいですが、IT業界に転職した後、プログラマー、Webエンジニア、システムエンジニア(SE)、プロジェクトマネージャー(PM)を経て、コンサルタントへのキャリアパスを描くことができます。コンサルタントを目指しながら、必要な業界知識やヒアリング能力を身につけていきましょう。

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この記事が皆様の助けになれば幸いです。