プログラミングスキルの習得を検討しているシステムエンジニアの方々へ。
本稿では、コーディング能力を身につける重要性と、初学者にとって適切な言語選択について解説します。
システムエンジニアにとって、プログラミングの知識は必須となっています。
コードを理解し、簡単な修正ができれば、業務の効率化や柔軟性の向上が期待できます。
また、新しいツールやフレームワークの習得が容易になり、キャリアアップの機会が広がります。
初心者向けのプログラミング言語には、以下のようなものがおすすめです。
- Python: 読みやすく、学習曲線が緩やかなため初学者に人気
- JavaScript: Webアプリケーション開発に不可欠な言語
- Ruby: シンプルな文法で、Rubyオンレールズと相性が良い
- Java: 企業システムで幅広く利用されている言語
プログラミングスキルは、システムエンジニアにとって大きな武器となります。
ぜひ一歩を踏み出し、新しい可能性を切り開いてください。
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システムエンジニア(SE)がプログラミング言語の知識を習得すべき理由
プログラミングの基礎知識を身につけることで、システムエンジニア(SE)には以下の3つのメリットがあります。
- 開発者との円滑なコミュニケーションが可能になる
- 要件定義の質が向上する
- システム設計の理解度が深まる
プログラミングの概念を理解することで、SEは技術者との対話がスムーズになり、要件をより正確に定義できるようになります。また、システムの内部構造を把握しやすくなり、設計の品質向上にもつながります。
プログラマーとのコミュニケーションが円滑に
システム開発の上流工程を担うシステムエンジニア(SE)は、顧客のニーズから要件定義を行い、概略設計を実施する役割を果たします。
その際、プログラマーに対して指示を出すことになりますが、プログラミング言語の知識があれば、プログラマーとのコミュニケーションがスムーズになります。
- プログラミング言語を理解していない場合、指示が不明確になったり、適切な指示が出せない可能性があります。
- プログラミング言語の習得により、その言語でどのようなことができるか、どの程度の工数や期間が必要か、プログラマーが書いたコードが正しいかなどを把握できるようになれば、SEの業務をより円滑に遂行できるでしょう。
実際、プログラマーとしての経験を積んだ後にSEとしてキャリアアップする人も多くいます。
SEとして活躍する上で、プログラミング言語の知識がないことは、マイナス要因となる可能性があります。
実装工数の見積をプログラマー任せにしなくてよくなる
プログラミング言語の知識があれば、システムエンジニア(SE)はプログラマーに実装工数の見積りを任せずに済みます。
情報システム開発におけるプロジェクト管理、人員配置、進捗管理などの業務はSEの重要な役割です。
しかし、プログラミング言語に関する知見がない場合、
- 実装工数の見積りをプログラマーに依存せざるを得ず、上流工程を担うはずのSE自身が工数を正確に把握できないリスクがあります。
そうなれば、SEの本来の役割であるマネジメント業務が困難になります。
- さらに、工数の見積り誤りにより納期が遅れれば、信頼を失うおそれもあります。
プログラミング言語を習得することで、プログラマーに工数見積りを依頼するのではなく、SEが自ら適切な工数を算出し、プログラマーに指示を出せる体制を整えましょう。
品質を担保できるコードレビューが可能に
システム開発において、エンジニアがプログラミング言語を習得することは非常に重要です。
コーディングスキルを持つことで、ソースコードのレビューが可能になり、品質の確保につながります。
一方、プログラミング言語に不案内であれば、コードチェックをプログラマに依頼せざるを得ません。
しかし、プログラマ自身がミスを見落とした場合、上流工程のエンジニアに責任が及びます。
そのため、エンジニアがプログラミング言語を学ぶことで、上流段階からコードレビューができ、不具合を最小限に抑えられます。
さらに、修正が必要な箇所を特定し、プログラマに対して具体的な改善案を示すことができます。
改善策が明確であれば、修正にかかる期間も見積もりやすくなり、開発をスムーズに進められます。
ただし、プログラマへの指摘の仕方には注意が必要です。
適切でない伝え方をすれば、プログラマのモチベーションを下げてしまう恐れがあるためです。
プログラミング言語を理解していれば、プログラマの視点に立った的確な指示が可能となります。
プログラミング言語習得のためのおすすめ言語
プログラマーとしてキャリアを歩む際、言語の選択は極めて重要な決定事項となります。
そこで、システムエンジニア(SE)の方々に向けて、習得を推奨する言語を3つご紹介させていただきます。
- Pythonは、シンプルな文法と高い汎用性を兼ね備えており、データ解析やWebアプリケーション開発などの幅広い分野で活用されています。
- Javaは、オブジェクト指向プログラミングの基本を学ぶのに適した言語です。企業システムの開発で広く利用されているため、Java習得は就職に有利に働くでしょう。
- JavaScriptは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語として知られていますが、Node.jsの登場によりサーバーサイドでも利用可能になりました。動的なWebサイトを構築する上で必須の言語と言えます。
Java - 最も使用されているプログラミング言語
Javaは、オブジェクト指向プログラミングの実装において、クラス間の依存関係を最小限に抑えた言語です。世界中の重要なシステムで活用されています。レバテックキャリアの調査によると、2019年の新規求人割合ランキングで、Javaは2位のPHPを大きく引き離して1位となりました。これは、Javaの需要が非常に高いことを示しています。Javaのスキルを身につけていれば、活躍の場が多数あるでしょう。
Javaには以下のような特徴があります。
- プラットフォームに依存せずに実行可能
- 大手企業のシステムで採用されている
- 大規模開発に適している
- 独学でも習得しやすい
- Androidアプリ開発が可能
- 処理速度が速い
- 豊富なライブラリが存在
Javaは需要が高く、かつ独学でも習得しやすいため、システムエンジニア(SE)を目指し、プログラミング言語を学びたい方におすすめです。Javaを使用した求人・案件を早速チェックしてみましょう。
Webサービスで使用されているRuby・PHP
Rubyは日本人のプログラマーによって開発されたオブジェクト指向のスクリプト言語です。国内で生まれながら、初めて国際規格に認証された日本発のプログラミング言語となりました。
レバテックキャリアの求人数ランキングでは5位に位置し、人気の高い言語の一つとなっています。
- ショッピングサイト
- ブログ
- アプリケーション
など、フレームワークを活用したWebサイト開発に適しています。
一方、PHPはWebページを動的に生成するサーバーサイド言語です。他の言語に比べて文法が簡単なため、比較的習得しやすいと言われています。
求人数は多く、Javaに次いで2位の人気があります。
Javaと同様に需要が高く習得が容易な言語なので、プログラミング言語の選択に迷う方はPHPを検討するのがよいでしょう。
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Python活躍するAI(人工知能)領域
Pythonは、インタープリタ方式の高度な汎用プログラミング言語です。
現在、初心者から職業プログラマーまで、様々な人々がPythonを活用しています。
Pythonは簡潔さを重視しているため、他の言語と比べて覚える必要のある構文規則が少なく、初心者でも学習を始めやすい特徴があります。
また、Pythonは機械学習やAI(人工知能)の分野で活躍するプログラミング言語です。
レバテックキャリアのプログラミング言語別求人数ランキングでは3位ですが、今後AIや機械学習の需要がさらに高まれば、Pythonの需要も増加すると予想されます。
AI分野や機械学習以外にも、
- Webアプリケーションの開発
- デスクトップアプリケーションの開発
- Webサービスの開発
など、Pythonを使用できる領域は多岐にわたります。
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まとめ
この記事では、システムエンジニアがプログラミング言語を習得する重要性について説明してきました。
コーディングスキルを身につけることで、システムエンジニアの業務をより円滑に遂行できるようになるでしょう。
どの言語を学ぶべきか迷っている方には、
- Java
- Ruby
- PHP
- Python
がおすすめです。
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この記事が皆様の助けになれば幸いです。