Webデザイナーの仕事や働き方、案件を解説

ウェブデザイナーの中には、オフィスに赴任し、勤務先で業務に従事する者も多数存在するでしょう。
しかし、近年では自宅でリモートワークを行うウェブデザイナーも増加傾向にあります。
とはいえ、リモートワークの就労形態について十分な理解がない人も多いと考えられます。
そこで本稿では、

  • ウェブデザイナーとリモートワークの相性や
  • 従業員のウェブデザイナーとの相違点

などを解説します。
また、

  • フリーランスのウェブデザイナーと従業員のウェブデザイナーの違い

についても説明します。
リモートワークのウェブデザイナーがどのような働き方を送っているのか知りたい方、フリーランスのウェブデザイナーの就労実態に興味がある方は、ぜひご一読ください。

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Webデザイナーと在宅(リモート)ワークの相性

Webデザイナーと在宅(リモート)ワークの相性

Webデザイナーの仕事は在宅勤務に適しています。その背景には以下のような事情があります。

  • 作業環境の柔軟性
    デスクトップPCやノートPCさえあれば、場所を選ばずに業務を行えます。自宅のプライベート空間で集中して作業できるメリットがあります。
  • コミュニケーションツールの発達
    メール、チャットツール、Web会議システムなど、リモートでのコミュニケーション手段が充実しています。クライアントや関係者と円滑に連絡を取ることができます。
  • デジタルデータの共有が容易
    デザインデータはデジタルファイルとして扱えるため、遠隔地からでも簡単に共有・受渡しが可能です。
  • 時間管理の自由度
    在宅ワークでは始業・終業時間を自身で決められます。生活リズムに合わせて効率的に作業できる点がメリットです。

このように、Webデザイナーの業務は場所に捉われずに行えるため、在宅勤務との親和性が高いと言えるでしょう。

Webデザイナーと在宅(リモート)ワークの相性は良い

Webデザイナーが在宅勤務に適している要因は、以下の点が挙げられます。

  • コンピューターさえあれば業務が可能である
  • 進捗状況の確認は対面でなくてもオンラインで行える
  • 求人案件の獲得がインターネット経由で実現できる

まず、Webデザイナーの職務はコンピューターを用いて行われるため、オフィスに赴く必要がほとんどありません。つまり、勤務場所に制約されることなく作業に従事できるのです。

また、デザイン業務の多くは成果物の提出とクライアントとの調整を経て修正を重ねるプロセスで構成されています。そのため、直接対面で打ち合わせを行わずとも、チャットやテレビ電話などのオンラインツールを活用することで円滑なコミュニケーションが図れます。

さらに、求人案件についても、インターネット上の求人サイトやクラウドソーシングなどを通じて獲得可能です。このように、Webデザイナーの職種は在宅勤務との親和性が高いと言えるでしょう。

常駐と在宅(リモート)でやることはほとんど変わらない

ウェブデザイナーの業務は、オフィスに常駐するか在宅勤務(リモートワーク)かで大きな違いはありません。
例えば、ある企業のウェブサイト制作プロジェクトに参加する場合、まず

  • 対象読者(ターゲット層)を特定し
  • 伝えたいメッセージ(コンセプト)を明確化していきます。

次に、そのターゲットとコンセプトに沿ったデザインを、

Illustrator/PhotoShop

といったツールを使って制作します。
このように、ウェブデザイナーの仕事内容は常駐と在宅勤務で大きくは変わらないため、リモートワークでもパフォーマンスが低下することはありません。

Webデザイナーの働き方の違い

Webデザイナーの働き方の違い

収入水準の違い

  • 企業に雇用されているWebデザイナーは、給与制が一般的です。安定した収入が得られる一方、収入の上限があります。
  • 独立して活動するWebデザイナーは、案件ごとに報酬を得ます。収入は不安定ですが、実力次第で高収入を得られる可能性があります。

業務内容の違い

  • 企業に雇用されているWebデザイナーは、主に企業の指示に従って業務を行います。
  • 独立して活動するWebデザイナーは、自身で顧客を開拓し、顧客の要望に応じて業務を行います。

労働形態の違い

企業に雇用されているWebデザイナー 独立して活動するWebデザイナー
勤務時間や勤務場所が決まっています。 自身で時間管理や作業場所を決められます。
有給休暇や社会保険の適用があります。 自身で社会保険に加入する必要があります。

報酬(年収)の違い

従業員としてWebデザイナーに従事する場合と独立してWebデザイナーとして活動する場合では、収入面での違いが生じます。

  • 企業に雇用されていれば、仕事の確保は会社側が行うため、比較的安定した収入が見込めます。
  • 一方、フリーランスとして活動する場合は、自らが仕事を獲得する必要があるため、収入は個人差が大きくなります。

安定性は従業員の方が高いものの、フリーランスには高収入を得る機会があります。
また、フリーランスのWebデザイナーは経験を重ねるごとに、より高額な案件に携わる機会が広がり、高収入を実現できる可能性があります。

仕事内容の違い

会社に所属するWebデザイナーとフリーランスのWebデザイナーでは、実際の業務内容にはほとんど違いがありません。
先に述べたように、常駐勤務と在宅勤務では作業内容はほぼ変わりません。
ただし、

  • 会社員の場合は会社から割り当てられたプロジェクトや案件に従事しますが、
  • フリーランスであれば自由に仕事を選択できる点が異なります。

つまり、

  • 会社員は会社が仕事を確保してくれますが、
  • フリーランスは自ら営業活動を行い、仕事を獲得する必要があります。

最近では、フリーランスエージェントを利用して案件に参加するWebデザイナーも増えています。

働き方の違い

勤め先の企業に勤務するWebデザイナーは、通常は職場に赴き、休暇についても会社の規定に従わなければなりません。
一方で、個人事業主のWebデザイナーは労働時間や休日を自身で決めることができます。
ただし、

  • 一部の会社員Webデザイナーには在宅勤務が認められている場合もあれば
  • 出社と在宅勤務を組み合わせている例もあるため

所属先の方針を確認する必要があります。

フリーランスのWebデザイナーは何で評価されるか

フリーランスのWebデザイナーは何で評価されるか

フリーランスのWebクリエイターは、主に次の3つの基準で判断されます。

  • 過去の実績作品集
  • ユーザー体験を考慮したデザインを提示できるか(指示されたものにとらわれない)
  • HTML、CSS、JavaScriptなどのコーディング能力があるか

ポートフォリオ

ポートフォリオとは、これまでの成果物を集約した作品集を指します。
具体例としては、

  • バナー
  • アイコン
  • ウェブサイトのデザイン

などが挙げられます。
これらの実績は、

  • ポートフォリオサイトにまとめたり
  • Googleドライブに保存して集約したり
  • 紙媒体でファイリングしている場合もあります

ポートフォリオは簡潔にそのデザイナーの実力を示すものであり、そのため評価の基準として重視されています。

UXを踏まえたデザイン提案力

ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザーに行動を促すためのデザインのことを指します。
例えば

  • LINEは、メッセージを縦に表示することで確認しやすく、入力画面近くにスタンプアイコンを配置するなど、利用者の使いやすさを考慮したデザインとなっています。

一方で、UXを無視したデザインは使い勝手が悪く、「見た目は良いが操作性に難あり」といった評価を受けかねません。
つまり、与えられた仕様にとらわれず、デザインの本質的な目的を自ら考えられるWebデザイナーが求められているのです。

Webデザイナーになるためのコーディング力を身につける

ウェブサイトやランディングページ(LP)を実際にインターネット上で形作るための「コード」を記述できるWebデザイナーは高く評価されます。
コーディングとは、ホームページやLPなどをオンラインで具現化するためのコードを書くことを指します。
例えば、ある商品のLPを制作したいクライアントがいた場合、以下の2つのプロセスに分かれます。

  • IllustratorやPhotoshopでLPのデザインを作成する
  • そのデータを元にHTML、CSS、jQueryでコーディングを行う

従って、Webデザイナーとコーダー(コーディングを担当する人)の2人を配置する必要があり、やり取りも面倒でコストも高くなります。
しかし、Webデザイナー自身がコーディングができれば、1人で全てを完結できます。そうすれば、やり取りも簡単になりコストも抑えられるため、コーディング可能なWebデザイナーの評価は高まります。
加えて、Sketch、Figma、Adobe XD、Dreamweaverなどのデザインツールの経験があれば、市場における自身の希少性は一層高まります。

Webデザイナーの在宅(リモート)求人・案件について (2024年6月)

Webデザイナーの在宅(リモート)求人・案件について (2024年6月)

フリーランスのWebクリエイターとして在宅勤務で働く機会について、仕事の件数、具体的な業務内容、そして報酬水準の3つの観点から説明を行います。

1. 仕事の件数

  • リモートワークに関する需要が高まっており、Webデザイナーの求人案件数は増加傾向にあります。
  • 短期的な単発案件から長期的な継続案件まで、様々な形態の仕事が存在します。

2. 具体的な業務内容

  • Webサイトのデザイン制作
  • コーディング
  • バナー広告のデザイン作成
  • ランディングページの制作
  • UI/UXデザイン
  • その他、デジタルコンテンツ制作全般

3. 報酬水準

  • 案件単価は経験年数や実績によって異なります
  • 初心者でも時給1,000円前後の単価が一般的
  • ベテランになると時給3,000円以上の高単価案件も獲得可能

Webデザイナーのリモート求人・案件数

独立系の人材募集プラットフォームにおいて、テレワーク形式のデザイン関連の仕事の件数を調査しました。
調査対象は著名な2つのサイトで、以下のような結果でした。

一方のサイト 125件
もう一方のサイト 4件

フリーランスのWebデザイナーに対する需要は一定程度存在するようです。

Webデザイナーの在宅(リモート)求人・案件例

ウェブデザイナーとしてフリーランスで活躍する際の在宅(リモート)ワークの機会を紹介します。

例えば、「【デザインリーダー】女性向けアパレルブランド公式サイトのデザイン統括」という募集がありました。
この案件では、大手アパレル企業の女性向けブランドサイトに関する以下の業務を担当することになります。

  • デザインの指揮
  • 企画から情報設計まで一貫して関与
  • スキルによってはUI/UXデザインも可能

その他にも

  • フィンテックアプリのUX/UIデザインサポート
  • 中古車販売サービスのUI/UXデザイン支援

など、様々な募集がございます。

Webデザイナーの在宅(リモート)求人・案件報酬

フリーランスのWebデザイナーとして働く際、勤務形態が在宅か客先常駐かによらず、案件報酬の相場に変化はありません。
様々なサイトを確認すると、40万円から80万円程度が一般的な報酬水準のようです。
中心的な範囲としては50万円から60万円前後になるでしょう。
報酬が高額な案件では、「UI/UXデザインスキルを有すること」が求められることが多いようです。
加えて、

  • HTML/CSS
  • jQueryなどのコーディング能力があれば、報酬がさらに上がる傾向にあります。

上流工程のマネジメント業務を担当できる場合は、報酬がさらに増額される可能性があります。
一方で報酬が低い案件は、サイトデザインではなく「バナー制作」など、コーディングスキルを必要としない比較的簡易な作業が中心となっています。

まとめ

まとめ

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に興味がある方は、ぜひ登録をご検討ください。
ウェブデザイナーとリモートワークは相性が良く、最近では求人案件も多数存在することがお分かりいただけたと思います。
そのため、ウェブデザイナーとしてリモートワークを検討している方は、この機会にチャレンジしてみるのがよいかもしれません。
本記事が皆様の助けになれば幸いです。