志望動機・志望理由に困っていませんか?志望動機の構成方法や例文を紹介!

就職活動において、志望動機や転職理由の適切な表現方法に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
単に思いついたことを書いただけでは、企業側に自身の熱意や能力が伝わりません。
効果的な志望動機や転職理由を作成するには、目指す企業について多角的な調査が不可欠です。
採用担当者は、その会社で働きたいという強い意欲と、即戦力として活躍できる資質を持っているかを見極めようとしています。
本記事では、志望動機や転職理由の構成法、良い例と悪い例を挙げながら、転職時に求められる的確な伝え方をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

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履歴書に志望動機・転職理由を書く目的

履歴書に志望動機・転職理由を書く目的

履歴書に志望動機を記載する目的は、企業の採用担当者が職歴に次いで志望動機を重視しているためです。
企業側からすれば、多くの企業の中から自社に応募した理由に興味を持つのは自然なことです。志望動機や転職理由について一貫性のある明確な説明ができれば、採用担当者も納得し、あなたに関心を持つでしょう。

パーソルキャリア株式会社が実施した企業の採用担当者向けアンケートでは、履歴書の記載内容で最も重視されるのが

  • 「職歴」で38.8%
  • 次いで「志望動機・志望理由」が23.3%

でした。

職歴は事実を記すしかありませんが、志望動機や転職理由は書き方次第で評価を高められます。

  • 企業への関心の理由
  • 転職動機
  • その企業を選んだ理由

など、志望動機に書ける内容は多岐にわたります。

企業のウェブサイトやSNS、口コミサイト、知人からの情報など、様々な方法で企業をリサーチし、企業側に共感を得られる志望動機を記載することが、書類選考を通過するカギとなります。

志望動機・転職理由の構成方法

志望動機・転職理由の構成方法

志望の背景や職場移動の理由を記述する際の構成方法について、順を追って説明していきます。
これを参考にしながら、あなた自身の志望動機や転職理由を作成してみてください。

  • 現在の状況や課題を説明する
  • その課題を解決するために、新しい環境が必要だと気づいた経緯を述べる
  • 志望する企業や職種の魅力を具体的に挙げる
  • 自身の経験やスキルが、志望先でどのように活かせるかを説明する
  • 志望先で自身がどのように成長できるかを述べる

転職理由の結論から書き始める

履歴書作成時、志望動機や転職理由を記載する際は、結論から先に明確に示すことが重要です。
企業側の採用担当者は、応募者の動機や理由が分かりやすく魅力的に書かれていれば、好印象を持ち関心を寄せるでしょう。
一方で、動機や理由が不明確だと、

  • 文章を最後まで読まれない可能性がある
  • 多数の応募書類を丁寧にチェックする時間的余裕がない場合も想定される

結論から伝えることは、読み手への配慮であり、ビジネスにおける暗黙のルールでもあります。
志望動機や転職理由の記述を通じて、常識的なビジネスマナーを理解している人材であることをアピールしましょう。

志望動機・転職理由の詳細や根拠

ここでは、応募先企業への関心の理由と転職の動機について、あなた自身の視点から具体的に説明することが重要です。単に企業の魅力を列挙するだけでは不十分で、なぜその企業に惹かれるのか、そしてなぜ転職を決意したのかという経緯を分かりやすく伝える必要があります。

まずは、現在の職場環境に対する不満や課題を振り返り、転職によってどのような実現を目指しているのかを明確にしましょう。

  • 例えば、現在の職場では裁量権が小さく、自身の能力を十分に発揮できないことに不満があるとします。そうした状況から、応募先企業では自身の力を存分に発揮できる環境があると感じ、転職を決意したという具合です。

このように、転職の動機となった背景や理由を明らかにした上で、応募先企業の魅力や将来の展望を説明します。企業の経営理念や事業内容、社風などに共感を覚え、そこで自身の能力を最大限活かせると考えた点を具体的に示しましょう。さらに、転職後にはどのような貢献ができるのか、将来的にはどのようなキャリアを描いているのかについても言及するとよいでしょう。

ただし、伝えたい内容の分量には注意が必要です。自身のエピソード、企業への思い、将来への展望などをバランスよく盛り込み、過不足のない適切な長さの志望動機・転職理由を作成するようにしましょう。

転職先において自分の活かせるスキルや経験

転職先の企業で自身の能力を最大限に発揮できるよう、保有するスキルや経験を詳しく説明することが重要です。
採用担当者は、あなたの実績から具体的な活躍シーンを想像し、プロジェクトメンバーとしての適性を判断します。
志望企業の特性を理解し、求められる人材像を分析することで、自身の強みを的確に伝えられます。
単に経歴を列挙するだけでは不十分です。
企業ニーズに合わせて、スキルや経験をどのように表現すれば魅力的な人材像が浮かび上がるか、工夫が必要不可欠です。
採用担当者の関心を惹きつけるよう、企業が求める人物像に沿った表現を心がける必要があります。

キャリアビジョンや取り組みたいこと

企業への入社後の目標や取り組みたい分野を明確に示すことで、採用担当者はあなたの潜在的な能力と成長性を評価する材料を得ることができます。

将来のキャリアビジョンや志向する業務内容については、自由に記載していただいて構いませんが、企業の方針や理念から大きく外れないよう留意してください。

  • 実務経験を積んだ後にマーケティング分野に挑戦したい
  • 社会貢献につながる新規事業の立ち上げに携わりたい
  • IT人材の育成にも力を入れたい

など、具体的な展望を示すことで、高い意欲と志を企業側に伝えることができます。

長期的な視点で会社に貢献する強い意志を持つ人材であることを採用担当者に印象付けることが重要となります。

転職時における志望動機・転職理由の良い例文

転職時における志望動機・転職理由の良い例文

この節では、転職の際の志望動機や転職理由の適切な例文を3つ紹介します。
各例文には解説も付されていますので、ポイントを参考にしてください。

<志望動機・転職理由の適切な例文1:Webサービス系エンジニア>
「現在は自社のWebサービス開発に従事していますが、最新の技術を習得する機会が乏しく、開発環境も従来のものを使用しているため変化がありません。
そのため転職を決意しました。
貴社では先端技術を多数導入し、新規Webサービスの開発にも積極的に取り組んでいると伺っています。
そうした環境でWebエンジニアとしてのスキルアップが図れると考え、志望する次第です。
自社サービス開発での要件定義から運用までの実務経験やサーバー運用のノウハウを活かし、新サービス開発や既存サービス改善に尽力し、貴社に貢献していく所存です。」

<解説>
経験者は最新スキルの習得意欲をアピールすべきです。
未経験者でもIT分野の経験や知見があれば詳述し、学習姿勢を示すとよいでしょう。
IT業界では流行が早いため、多くのサービス開発に携わりスキルアップを図りたい、転職後の展望を具体的に書くことが重要です。

<志望動機・転職理由の適切な例文2:システムエンジニア(SE)>
「貴社の『クライアントの根本課題を解決するシステム開発』に魅力を感じ志望しました。
人の喜ぶ顔が好きで、試行錯誤を重ねて誰かの役に立つシステムを作りたいと考えていました。
指示されたプログラミングだけでなく、クライアントに寄り添えるシステムエンジニア(SE)を目指しています。
貴社なら、そうした問題解決型のシステム開発に携われると思います。
また大手企業を支援するプロジェクトに参画でき、実務経験豊富な方々から多様なスキルを学べるため、理想のシステムエンジニア(SE)を目指せると考えています。
最新の知識や技術を吸収し、クライアントと貴社がWin-Winとなるシステム開発に取り組みたいと考えております。」

<解説>
企業の特徴と自身が目指すシステムエンジニア(SE)像の共通点をアピールし、応募理由を説明しています。
必要とされる人材像を嫌味なく表現し、自ら貪欲に学ぼうとする姿勢も示されています。

<志望動機・転職理由

転職時における志望動機・転職理由の悪い例文

転職時における志望動機・転職理由の悪い例文

この章では、転職の際の志望動機・転職理由について適切でない事例を3つ紹介し、その問題点を解説します。
不適切な例を確認しながら、どのような点に注意が必要かを理解してください。
<志望動機・転職理由の不適切な事例①:Webデザイナー>
「私が貴社での就業を希望する理由は、国内のWeb業界でトップクラスのシェアを持ち、さらに業績を伸ばし続けている点に魅力を感じたからです。
貴社の具体的な事業内容については未だ調査が不十分ですが、HTMLやCSSはもちろん、Webプログラミング、PhotoshopやIllustratorなどの関連スキルに自信があります。
貴社で働けば、さらなるスキルアップが図れると考え、応募に至りました。」
<解説>
企業の業績のみを志望動機とするのは不適切です。
志望企業の事業内容、経営理念、社風などの基本情報すら調査していないことが露呈しており、採用担当者から好印象は持たれません。
志望企業に関する最低限の調査は必須です。
また、自身のスキルを抽象的に述べるだけでは不十分で、具体的にどのように企業に貢献できるかを示す必要があります。
企業は自身のスキルアップを支援する場ではなく、従業員に業務を通じた貢献を期待しています。
<志望動機・転職理由の不適切な事例②:エンジニア>

「エンジニアを志したきっかけは、パソコン操作が得意だったことにあります。
ワープロやExcelの検定で1級の資格を持っており、そうした資格取得は比較的容易でした。
パソコンスキルの習得は自分の長所だと自負しています。
この長所をエンジニアの仕事に生かしたいと考えております。
貴社からの内定をいただけましたら、さらに多くの資格取得に努め、自己研鑽を重ねていきたいと思います。」
<解説>
エンジニア志望にもかかわらず、技術的な内容が一切触れられていない点が大きな問題です。
ワープロやExcelなどのスキルは、エンジニアとしての適性を判断する上で関連性が薄いでしょう。
志望動機はもちろん重要ですが、エンジニアとしての実力や経験、具体的な技術スキルなども示す必要があります。
未経験の場合でも、

志望動機・転職理由の作成時のよくある悩み

志望動機・転職理由の作成時のよくある悩み

就職活動や転職の際に直面する課題、志望動機や転職理由の記述について説明します。

手書きとパソコンでの作成、どちらが適切でしょうか。
また、理由が全く浮かばない場合の対処法も併せて解説していきます。

  • 手書きの場合、丁寧な印象を与えられる反面、修正が難しい
  • パソコンの場合、修正が容易だが、字が汚いと見づらくなる
手書き パソコン
丁寧な印象 修正が容易
修正が難しい 字が汚いと見づらい

理由が浮かばない場合の対処法:

  • 自分の長所や経験を振り返る
  • 志望企業の魅力を再確認する
  • 先輩や知人に相談する

履歴書の作成方法

履歴書の作成方法として、手書きかPCかのどちらを選択するべきかについては、企業の採用担当者の間で大きな違いはないようです。
株式会社リクルートキャリアが運営する転職サイト「リクナビNEXT」の調査によると、採用担当者の51%が手書きとPCで差異を感じていないと回答しています。
一方で、10%は「手書きなら丁寧さが判断でき、PCならスキルが確認できる」と一長一短があると指摘しています。

しかし、過半数の企業が作成方法による違いをあまり意識していないことから、志望動機や転職理由の内容こそが重要であり、作成しやすい方を選択すれば問題ないでしょう。
実際、転職者の約7割以上が手書きを選んでいますが、その理由は個人的な推測や事情によるものでした。

ただし、IT業界への転職を目指す場合は、PCでの作成をおすすめします。
IT業界では履歴書1つからでもITリテラシーが確認される可能性が高いためです。

志望動機・転職理由の文字数や長さは?

履歴書の志望動機欄には文字数の制限があり、簡潔に記載する必要があります。20行程度で200文字前後が適切とされ、以下の3点を盛り込むことが求められます。

  • 志望理由
  • 経験・スキル
  • 展望

しかし、熱意が強い場合は別途「志望動機書」を作成することで、より詳細に自身の思いを伝えることができます。志望動機書には文字数の制限はなく、A4用紙の1/2~1枚程度が適切です。
ただし、志望動機書の有無が書類選考の合否に直接影響するわけではありません。200文字では伝えきれない強い意欲があれば、志望動機書を作成して企業に熱意を示すことをおすすめします。

志望動機・転職理由が思いつかない・無い場合の対処法

転職を検討する際、単に現状の不満を解消したいだけでなく、自身の将来ビジョンや達成したい目標を明確にすることが重要です。休暇を取り、これまでの経験から仕事に対する情熱や充実感を感じた瞬間を振り返ることで、自分の価値観や志向性を見つめ直すことができます。

志望企業の情報を多角的に収集し、自身の目標や理想とのマッチングを探ります。単に共通点をアピールするだけでなく、企業の価値観に共感するに至った経緯や実体験を語ることで、志望動機の説得力が増します。さらに、入社後の具体的な貢献イメージを持つことも大切です。

一方で、特定の企業に固執せず、様々な業界の動向に目を向けることで、新たな可能性が見えてくるかもしれません。

  • 志望動機が見つからない場合は、志望動機欄のない履歴書を使い、面接時に説明する準備をしておくと良いでしょう。

まとめ

まとめ

履歴書に志望動機や転職理由を記載する際の目的や構成方法、転職時の具体例などを説明してきました。
転職理由と志望動機は個人差があると思われますが、採用担当者は「入社意欲の高さ」と「自社への貢献可能性」を重視します。

  • 経験やスキル、企業との価値観の共有はもちろん重要です
  • しかし、転職を決意した説得力のあるエピソードと将来ビジョンの提示も求められます

ありのままの自己表現は望ましいものの、そのままでは不十分です。募集要項や企業情報を深く分析し、求められる人材像を捉え、それに合致する志望動機や転職理由を示し、高い意欲をアピールすることが肝心です。
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