ノマドワーカー向け職種や仕事探しサービスも紹介!

ここでは、場所に捉われない柔軟な労働形態である「ノマドワーカー」について解説します。
従来の勤務スタイルから脱却し、自身の好みに合わせて作業場所を選択できるメリットがあります。
近年、日本においてもこの働き方を実践する人々が増加しています。
自由度の高い就労形態といえば、フリーランスも想起されるでしょう。
本稿では、ノマドワーカーの特性やフリーランスとの相違点、フリーランスがノマドワーカーとして活躍する方策などを説明します。

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フリーランスとノマドワーカーについて

フリーランスとノマドワーカーについて

フリーランスとは、特定の企業に雇用されず、自らの技術やスキルを活かして仕事を請け負う働き方のことです。
一方、ノマドワーカーとは、場所を選ばずに働くことができる人々を指します。

主な違いは以下の通りです。

  • フリーランスは、雇用関係がなく、自らの技術やスキルを活かして仕事を請け負う
  • ノマドワーカーは、場所を選ばずに働くことができる

つまり、フリーランスは雇用形態に関する概念であり、ノマドワーカーは働く場所に関する概念です。

区分 フリーランス ノマドワーカー
雇用形態 自営業 雇用または自営業
働く場所 特に制限なし 場所を選ばず

フリーランス

フリーランスとは、特定の企業や組織に所属せずに独立して活動する労働形態を指します。
案件ごとに様々な依頼主と契約を結び、業務を請け負います。
この呼称の起源は、中世フランスで主従関係のない傭兵を指す言葉「フリーランス(freelance)」にあると言われています。
フリーランスは雇用契約がないため、自ら獲得した仕事から得た報酬が収入源となります。
この働き方には、

  • 組織に拘束されず自由に活動できる点
  • 実力次第で会社員を上回る収益を得られる可能性がある

というメリットがあります。
一方で、

  • 安定した収入が保証されない
  • 責任が重い

といったデメリットも存在します。
実力主義の労働形態と言えるでしょう。

ノマドワーカー

ノマドワーカーとは、特定の職場に拘束されることなく、自らが望む場所で業務に従事できる人々を指します。
この言葉の語源は、フランス語の「nomade」にあり、本来は「遊牧民」を意味していました。
さまざまな地を渡り歩きながら働く様子が、遊牧民の生活に似ていることから、このような呼称が生まれました。
日本においては、2010年前後から新たな労働スタイルとして注目を集めるようになりました。

ノマドワーカーとフリーランスの違い

フリーランスとノマドワーカーは、しばしば混同されがちですが、その労働形態には違いがあります。

フリーランスは「契約形態」の一種であり、個人事業主として企業に雇用されることはありません。
しかし、仕事の内容によっては、取引先に常駐したり、顧客のオフィスを訪れたりする必要があり、働く場所に制限がかかる可能性があります。

一方、ノマドワーカーは「働く場所」や「ワークスタイル」を指します。
リモートワークの普及により、会社員でも自宅やカフェなどで業務を行えるようになりました。
つまり、会社に雇用されていても、働く場所を自由に選べるのであれば、ノマドワーカーと呼ばれます。

もちろん、フリーランスとノマドワーカーは相性が良く、

  • Webエンジニア
  • Webデザイナー
  • Webライター

などの職種では、ノマドワーカーを選択する人が多数います。

テレワーク、リモートワーク、在宅勤務について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ノマドワーカーのメリット・デメリット

ノマドワーカーのメリット・デメリット

フリーランスがデジタル遊牧民として活動する際の長所と短所を理解していますか。それぞれの要素を個別に検討しましょう。

メリット:

  • 自由な働き方が可能で、時間と場所に縛られない柔軟性がある。
  • 自分のペースで仕事を進められ、ワークライフバランスを保ちやすい。
  • 様々な分野の仕事に携わることができ、経験を広げられる。
  • 自分の得意分野を活かして高収入を得られる可能性がある。

デメリット:

  • 安定した収入源がなく、収入が不規則になりがちである。
  • 社会保障制度の恩恵を受けにくい場合がある。
  • 仕事と私生活の境界線が曖昧になりやすい。
  • 人間関係が希薄になる可能性がある。

ノマドワーカーのメリット:仕事場所や住居が制限されない

場所を選ばずに働ける自由が、ノマドワーカーの最大の魅力です。
インターネットとコンピューターさえあれば、どこでも業務を行えるため、自分に合った環境を選択できます。
ノマドワーカーといえば、おしゃれな空間で作業する姿が想像されがちですが、

  • 田舎
  • 観光地
  • リゾート地

などでも活動できます。
フリーランスのノマドワーカーは、国内の高額案件を請け負いながら、生活費の安い国で暮らすことも可能です。
そのような働き方は、世界中で見られます。

2024年6月:ノマドワーカーのメリット:調整次第でプライベートの時間を多く確保できる

フリーランスとしてノマドワーカーで働く人は、スケジュールを自身の都合で調整できるため、プライベートな時間を十分に確保しやすいという利点があります。
出勤が義務付けられているオフィスがないため、通勤に費やす時間を全て個人的な用事に活用することができます。
人気の少ない朝方のカフェで、ゆったりとした雰囲気の中で業務を行うこともできるでしょう。
仕事の合間を見計らって、プライベートな時間を設けることも可能です。
例えば、

  • 旅先の空港やホテルでノマドワーカーとして仕事を済ませた後、空いた時間を存分に観光を楽しむ

など、自由な時間の使い方ができます。
ノマドワーカーの働き方は、子育ても両立しやすいのが特徴です。

  • 都会の人気の高い保育園を避け、子育て環境が整った郊外に転居したり
  • 実家の近くに移り住んで両親の助けを借りる

など、無理なく仕事と子育ての両立ができます。

2024年6月ノマドワーカーのデメリット:自己管理力が必要

ノマドワーカーとしての仕事スタイルには、様々な課題が存在します。

  • フリーランスとしてノマドワーカーを選択する場合、強力な自己管理能力が不可欠となります。
  • 上司や同僚がいない環境では、業務に関わる全ての事柄を自身で把握・管理する必要があるためです。

また、ノマドワーカーは私生活を充実させやすい一方で、仕事と生活の切り分けが困難な働き方でもあります。

  • 気分次第で休暇を取り続けると、怠惰な習慣が身に付き、結果としてフリーランス自体を継続できなくなる危険性があります。

長期的にノマドワーカーとして活動するためには、自己投資や事業計画についても自ら検討する必要があります。

  • 単に仕事を請け負うだけでは、スキルの向上や収入増加は期待できません。
  • 数年後の目標や、どのような業務に従事するかなど、中長期的な視点で物事を捉えることが苦手な人にとって、ノマドワーカーとしての働き方は適さない可能性があります。

2024年6月ノマドワーカーのデメリット:セキュリティに細心の注意が必要

ノマドワーカーにとって最大の課題は、インターネット環境のセキュリティリスクです。
公共の無料Wi-Fiを利用する際は、ウイルス感染や情報漏えいの危険性を認識しておく必要があります。
一部の無線ネットワークでは通信が暗号化されておらず、第三者による通信傍受の可能性があるのです。
さらに、不正なアクセスポイントを設置する犯罪も発生しており、誤って接続するとマルウェアに感染したり、アカウントが乗っ取られる恐れがあります。
個人情報の流出はもちろん、最悪の場合は雇用主の企業にも被害が及ぶ可能性があります。
そのため、ノマドワーカーは

  • 専用の無線ルーターを携行したり
  • VPNを活用するなど、セキュリティ対策が不可欠です。

また、パソコンの盗難にも注意を払い、目を離さないよう心がける必要があります。
ワーケーションについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ノマドワーカーにおすすめの職種

ノマドワーカーにおすすめの職種

ノマドワーカーとしてキャリアを歩みたいフリーランサーに向けて、移動しながら働くスタイルに適職の職種を提案します。

  • ライター
  • Webデザイナー
  • プログラマー
  • 翻訳者
  • コンサルタント

職種 概要
ライター 文章を書く仕事。ブログ記事やWebコンテンツ、小説など幅広い
Webデザイナー Webサイトのデザインを行う。コーディングも必要
プログラマー アプリやWebサービスの開発を行う
翻訳者 文書や映像作品などを他言語に翻訳する
コンサルタント 専門知識を活かし、企業や個人にアドバイスを行う

Webエンジニア

ノマドワーカーの代表的な職種として、Webエンジニアが挙げられます。

  • 50万円から100万円程度の高額な報酬が期待できる案件が多数存在し、高収入を望むノマドワーカーにとってWebエンジニアは魅力的な選択肢です。
  • Webエンジニアの需要が高く、売り手市場となっていることも大きな利点の一つです。
  • 経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足する可能性があると指摘されており、Webエンジニアのスキルを持つ人材には長期的な安定した需要が見込まれます。

一方で、Webエンジニアとしてのスキルを身に付けるには長い年月を要し、実績を重視する企業も多いため、未経験者がノマドワーカーとして活躍するのは容易ではありません。

  • 未経験からWebエンジニアを目指す場合は、専門学校への通学や企業での実務経験の積み重ねなど、スキル習得の機会を探すことが賢明でしょう。

Webエンジニアの実情について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

Webデザイナー

Webクリエイターは、Webエンジニアと同様に移動しながら働くことができる職種の一つです。
企業のウェブサイトのデザインやオウンドメディアのビジュアル制作・編集が主な業務となります。
収入は個人のスキルや案件によって異なりますが、

  • ウェブサイトのトップページデザインは一件で10万円から20万円程度
  • コーディングは一日あたり4万円から5万円程度が相場とされています。

作業時間に比べて高額な案件が多く、フリーランスとしても注目を集めている職種です。
Webエンジニアと比較すると参入障壁が低く、短期間でノマドワーカーとしてデビューできるのが特徴です。
未経験からすぐにノマドワーカーとして独立することはできませんが、1か月から半年程度の学習期間を経てフリーランスのノマドワーカーとして活躍するWebクリエイターも存在します。
Webクリエイターの実情について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

フリーランスのノマドワーカーにおすすめの仕事探しサービス

フリーランスのノマドワーカーにおすすめの仕事探しサービス

フリーランスとして活動するノマドワーカーにとって、仕事を見つける方法は複数存在します。
しかし、最初の一歩として、案件を仲介してくれるサービスに登録することが賢明でしょう。
ここでは、フリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスの中から、いくつかご紹介させていただきます。

  • フリーランスエージェント
  • サービス名 概要
    ランサーズ 国内最大級のフリーランス向けクラウドソーシングサービス。案件の種類も豊富で、初心者にもおすすめ。
    クラウドワークス ランサーズに次ぐ国内大手サービス。案件の質は高く、中級者以上が利用することが多い。
  • クラウドソーシングサービス
  • サービス名 概要
    Upwork 世界最大級のクラウドソーシングサービス。海外の質の高い案件が多数ある反面、国内案件は少ない。
    Fiverr 小さな単発案件が中心のマーケットプレイス。低単価の案件が多いが、初心者の練習にはよい。

フリーランススタート

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」は、複数のフリーランスエージェントが公開している求人・案件を一括で検索できるサービスです。
検索メニューが充実しており、

  • 単価
  • 業界
  • 開発言語
  • 稼働日数
  • リモートワーク

など、自分の希望に合わせて絞り込み検索が可能です。
自由な働き方を求めるノマドワーカーにぴったりのサービスと言えるでしょう。
さらに、フリーランスエージェントの

サービス内容 手数料 対応エリア

などを比較しやすいため、自分に合ったエージェントを見つけるのにも役立ちます。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」で求人・案件を検索してみては如何でしょうか。

ドーシージョブ

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」は、国内最大級のフリーランスエンジニア向けの求人・案件情報サービスです。

  • 有名企業からベンチャー、スタートアップ企業まで、750社以上の企業から6,500件を超えるフリーランスの求人・案件情報を掲載しています。
  • 掲載されている全ての求人・案件は企業との直接契約のため、中間マージンや手数料がかからず、高単価での参画が可能です。
  • 企業の採用担当者と直接コミュニケーションを取ることができ、スムーズな案件参画や社内情報の入手も可能です。
  • さらに、登録したフリーランスには、企業から直接スカウトが届く機能もあります。自分では気づかなかった求人・案件に出会えたり、企業とのつながりや人脈形成もできます。

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」では、「開発環境・言語・職種」「都道府県」「単価」「キーワード」など、詳細な条件でフリーランス求人・案件を検索できるため、最適な案件を見つけやすくなっています。
フリーランスエンジニアやデザイナーとして活躍したい方は、ぜひ活用すべきサービスです。

レバテックフリーランス

レバテック株式会社が運営するフリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスであるレバテックフリーランスは、以下の特徴があります。

  • 公式サイトで平均年収862万円と高い収入水準を掲げており、高単価の案件を多数取り扱っています。
  • 専門知識を有するテクニカルカウンセラーやフォロワーなどのコーディネーターが在籍し、参画前後を問わず手厚いサポートを提供することが特徴です。
  • 勉強会や確定申告セミナー、健康診断など、会社員並みの福利厚生が整備されています。
Webエンジニア向けの案件が中心ですが、Webデザイナーとしてのフリーランス活動を望む場合は、同社が運営するレバテッククリエイターへの登録がおすすめです。

レバテックフリーランスの詳細は以下のリンクから確認できます。

クラウドワークス

ノマドワーカーとして本格的に活動する前に、副業からスタートすることをお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そういった方々にはクライアントとフリーランスをマッチングするサービス「クラウドソーシング」がおすすめです。
クラウドワークスは国内最大級のクラウドソーシングプラットフォームで、株式会社クラウドワークスが運営しています。
俳優の椎名桔平さんや女優の葵わかなさんが出演するCMでも知られています。
クラウドソーシング業界のパイオニアとして、登録ユーザー数約443万人、案件数約570万件と圧倒的な規模を誇ります。

  • 案件の種類が豊富で、初心者向けの副業から専門家向けの高額案件まで、スキルに合わせて選べます。

報酬の最大20%がクラウドワークスの手数料となりますが、支払いは仲介されるため、初めてのお取引でも安心して業務に従事できます。

ランサーズ(Lancers)

ランサーズは、ランサーズ株式会社が運営する長年の実績を持つクラウドソーシングサービスです。
登録者数約100万人、案件数約235万件と、クラウドワークスに次ぐ規模を誇っています。
機能面ではクラウドワークスとほとんど変わりませんが、サポート体制が手厚いのが特徴です。

  • 「依頼アドバイス機能」では、報酬が適正でない案件や納期が短すぎる案件を排除したり、モラル違反のクライアントに是正を求めたりと、フリーランスが安心して業務に従事できる環境が整備されています。
  • さらに、「税務サポート」「福利厚生による生活支援」「スキルアップ教育」を受けられる「フリーランストータルサポート」が用意されているのもメリットの一つです。

まとめ

まとめ

ノマドワーカーとしてフリーランスで働く方法をご紹介しました。
仕事と個人生活のバランスを保つ上で、ノマドワーカーはフリーランスの理想的な形態の一つと言えるでしょう。
デメリットやリスクを理解した上で、フリーランスの長所を活かせるノマドワーカーを目指すのはいかがでしょうか。

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に興味がある方は、ぜひ登録をご検討ください。
本記事が皆様のお役に立てば幸いです。