CCNA試験内容の詳細やおすすめの勉強サイト、資格取得メリットを解説

CCNAという資格試験について、公式ウェブサイトを見ただけでは内容が把握しづらいと感じる人が多いかもしれません。
一部の公式ページが英語で記載されているため、読解に苦労する人もいるでしょう。
CCNAはネットワーク技術者入門レベルの国際的な認定資格です。
ネットワーク分野で活躍したい人は、CCNAの受験を検討すべきでしょう。
本記事では、CCNAについて詳しく説明します。

  • CCNAの概要
  • 試験の内容と形式
  • 難易度
  • メリット・デメリット

などをまとめています。
CCNAの詳細を知りたい方は、本記事を参考にしてください。

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CCNAとは

CCNAとは

CCNAは、シスコシステムズ社が主催する認定資格プログラムであり、「Cisco Certified Network Associate」の略称です。
この資格の正式名称は、CCNA(200-301 CCNA)と呼ばれています。
シスコシステムズ社は、米国に本社を置く世界有数のネットワーク機器ベンダーです。
CCNAでは、同社の主力製品であるルータやスイッチに関する知見に加え、ネットワークに関する包括的な基礎知識が問われます。
ネットワークエンジニアを志す方や、現役のエンジニアとしてスキルアップを図りたい方にとって、CCNAは受験に値する重要な試験の一つと言えるでしょう。

シスコ技術者認定のグレードとは

シスコ社が主催する技術認定プログラムは、CCNAを含む様々な資格試験で構成されています。
これらの試験では、シスコ製ネットワーク機器に関する問題が出題され、合格者はネットワークエンジニアとしての実力を証明することができます。
シスコ技術認定は、大きく4つのレベルに分類されています。

  • エントリー
  • アソシエイト
  • プロフェッショナル
  • エキスパート

エントリーレベルは最も基礎的な試験で、ネットワーク分野への第一歩を踏み出す方向けです。
アソシエイトレベルは、ネットワークエンジニアとしての基本的な知識を身につけるための試験であり、CCNAがこのカテゴリーに属します。
プロフェッショナルおよびエキスパートレベルは、さらに高度な技術スキルを習得したいネットワークエンジニアを対象とした上位資格です。

CCNA試験の詳細

CCNA試験の詳細

CCNA試験の詳細について詳しく説明します。
以下の項目について詳しく解説していきます。

  • CCNA試験の会場と日程
  • 試験時間と受験料
  • 出題形式と出題内容
  • 申し込み手順
  • 難易度と勉強時間
  • 有効期限

ここで紹介する情報は、CCNAの公式ウェブサイトを参考にしています。
さらに詳しい情報が必要な場合は、CCNAの公式サイトをご確認ください。

CCNA試験の詳細情報

ここでは、CCNAの試験会場、試験日程、試験時間、および受験料について説明します。
CCNAの試験は、ピアソンVUEのテストセンターまたはオンラインで受験することができます。

  • 多くの会場から選択可能で、ピアソンVUEのウェブサイトから会場リストを確認できます。
  • 会場によっては直接予約ができる場合とできない場合があります。
  • オンライン受験の場合は、事前にPCのシステムテストが必須です。

試験日程は予約時に自身で決定します。

  • 会場を選ぶと、受験可能な日時が表示されるので、そこから選択します。
  • オンライン受験であれば、都合の良い時間に受けられます。
試験時間 120分
受験料 33,600円(税抜)

CCNA試験の出題形式

CCNA試験は、コンピューターを使って問題に解答する形式で行われます。
従来の鉛筆と解答用紙を使う方式とは異なり、画面上に表示された問題に対して

  • マウスやキーボードで回答を入力します。

初めてこの試験形式を経験する場合、戸惑うことがあるかもしれません。
そのため、事前にピアソンVUEが提供する体験版デモを活用し、実際の試験の雰囲気に慣れておくことをおすすめします。
デモでは、

  • 問題がどのように画面に表示されるかを確認できます。

また、CCNA試験は

日本語 英語
受験可能 受験可能

の両言語で受験可能です。英語が得意でない方でも、安心して挑戦していただけます。

CCNA試験の出題内容

CCNA試験では、ネットワークの根幹的な概念から実践的な運用まで、幅広い範囲が出題対象となります。
主な分野としては、

  • ネットワークの基本原理
  • アクセス方式
  • IPによる接続性
  • IPサービス
  • セキュリティの基礎
  • 自動化とプログラミング能力

が挙げられます。
具体的な問題内容を把握するには、

問題集の購入
後述するPing-tの学習サイトで実践的な演習を行うこと

をおすすめします。

CCNA試験申し込み手順

ここでは、CCNA試験の申し込み手順について説明します。
まずはピアソンVUEのウェブサイトにアクセスし、アカウントの作成または既存のアカウントへのログインを行います。次に、CCNA試験の詳細情報を確認し、受験料の支払いを済ませます。具体的な手順は以下の通りです。

  • ピアソンVUEサイトへアクセスし、アカウントを新規作成するか既存のアカウントにサインインします。
  • ダッシュボードから「監督付き試験」のリンクをたどります。
  • 検索ボックスにCCNAの試験番号(200-301)を入力し、検索結果から該当する試験を選択します。
  • 試験の詳細情報を確認した上で、受験料の支払い手続きに進みます。
  • テストセンターでの受験を選択した場合は、試験会場と受験日時を指定します。
  • オンライン受験を選んだ場合は、そのまま受験料の支払いに進みます。

以上の手順を経ることで、CCNA試験の申し込みが完了します。

CCNA試験の難易度と勉強時間

CCNA試験の難易度に関する正確な情報は公開されていないようです。合格率も非公開となっているため、明確な数値は分かりません。しかし、合格に向けた学習時間は概ね160時間程度が必要とされています。
毎日2時間ずつ勉強すれば、約3ヶ月間の期間を要することになります。
公式サイトでは、CCNA受験前に以下の条件を満たすことが推奨されています。

  • シスコソリューションの実装および管理経験が1年以上あること
  • IPアドレス指定の基本的な知識を有すること
  • ネットワークの基礎に関する深い理解があること

CCNAはシスコ認定資格の中では比較的簡単な分類に位置しますが、出題範囲が広範囲に及ぶため、ネットワークの基礎知識がない場合は相当の学習時間を要するでしょう。
ネットワークの知識に自信がない方は、最初からCCNA対策を行うよりも、ネットワーク入門書などで基礎から学習することをお勧めします。
入門書にはイラストや図を用いてネットワーク構成が分かりやすく解説されているものが多数あります。

CCNA資格の有効期限

シスコの公認資格には一定の有効期間が設けられています。取得から3年が経過すると、その資格は無効となり、履歴書などへの記載ができなくなります。
CCNAなどの資格を維持するためには、以下のいずれかが必要です。

  • 再度試験に合格する
  • 上位レベルの試験に合格する

CCNAの資格取得のメリット

CCNAの資格取得のメリット

ここでは、CCNA認定資格の取得による恩恵について説明します。
CCNA資格を手にすることで得られる主な利点は以下の4点です。

  • IT関連企業への就職機会が増える
  • ネットワークに関する専門知識を習得できる
  • ネットワークスキルの実力を証明する手段となる
  • 資格手当や特別報酬を受け取れる可能性がある

このように、CCNA資格には多岐にわたる長所があるため、ネットワーク技術者を志す方にとって、この資格を目指すことは大きな意義があります。
それぞれの利点について、より詳しく解説していきましょう。

IT系企業への就職対策

IT業界への就職を目指す際、CCNA資格の取得は有利に働くでしょう。
この資格を履歴書に記載することで、採用担当者から高い評価を受ける可能性が高まります。
CCNAを所持していれば、シスコ社のネットワーク機器に関する基礎知識を有していることが証明されます。
シスコ製品は多くの企業で活用されているため、CCNAは汎用性の高い資格と言えるでしょう。
特に未経験からIT業界への転職を目指す場合、何らかの強みを持つことが内定獲得に欠かせません。
CCNAを取得し、自身の武器を手に入れた上で、就職活動に臨むことをお勧めします。

ネットワークの知識が身に付く

CCNAの資格を取得することで、ネットワークの基本的な理解が深まります。
ネットワーク技術者として働く上では、ネットワークに関する知見は必須となります。
また、プログラマーの方々にとっても、ネットワークの知識を持っていれば有利に働くことができる場合があります。

  • 例えば、Webアプリケーションでネットワーク上の問題が発生した際に、自ら解決に当たることができます。

トラブルが長期化すると多大な損害が生じる可能性があるため、そうした事態を食い止められる人材は重宝されます。
エンジニアとしてのキャリアアップを目指す方には、CCNAの取得をお勧めします。

ネットワークスキルの証明ができる

CCNAの取得によってネットワーク技術の実力を示すことができます。
この資格試験では、以下の点が問われます。

  • シスコ製ルーターなどのネットワーク機器の操作方法
  • 実践的な知識とスキル

実務経験を有する人材は、企業から高い信頼を寄せられます。
CCNAを所持していれば、以下の利点があります。

  • シスコ製品を扱う業務に携わる機会が増える
  • 世界中で通用する資格であり、高い信頼性が認められている
  • どの企業に勤めた場合でも、CCNAの資格は技術力の証明として活用できる

資格手当や報奨金を得られる

CCNAの取得は、単に技術的な知識を身につけるだけでなく、金銭的な恩恵も期待できます。
企業によっては、資格保持者に対して毎月の手当を支給する慣行があり、その金額は

  • 5,000円前後が一般的ですが
  • 場合によっては数万円に上る可能性もあります

CCNAは国際的に認知された資格であるため、多くの企業でこの手当の対象となることが予想されます。
ただし、資格手当の有無は企業によって異なるため、一概には言えません。

CCNAの資格取得のデメリット

CCNAの資格取得のデメリット

次に、CCNA認定資格の取得に伴う欠点について説明します。
実のところ、CCNA資格を手にする際の不利な点は1つしか存在しません。それは、学習に費やす時間を確保しなければならないということです。
CCNA資格取得には多くの利点がありますが、もし無理に指摘するとすれば、この点が欠点と言えるでしょう。

勉強時間を確保する必要がある

CCNA試験に合格するためには、十分な学習時間を確保することが不可欠です。
特に、ネットワークに関する知識が乏しい場合、基礎から丁寧に学習しなければ、合格は困難となるでしょう。
一般的に、CCNA合格には約160時間程度の学習時間が必要とされています。
エンジニアとして就労しながらでは、このような長時間の学習を行うことが難しい方も多いはずです。
そこで推奨されるのが、オンラインで手軽に学習できるサイトを活用することです。
学習サイトを利用すれば、スマートフォンで簡単に練習問題に取り組むことができます。
そのため、多忙な方でも、通勤時間や昼休みなどの空き時間を活用して学習が可能となります。
具体的におすすめの学習サイトについては、次章で詳しく解説しています。

CCNAの資格取得のための練習問題や勉強サイト紹介

CCNAの資格取得のための練習問題や勉強サイト紹介

ここでは、CCNA認定試験の準備に役立つ問題集やオンラインリソースを紹介します。
日本語による学習資料が限られているため、多くの方がCCNAの勉強に苦労されるかもしれません。
そこで、専門のウェブサイトを活用することをおすすめします。
特に次の4つのサイトは、多くのユーザーに利用されており、CCNAの対策に適しています。

  • CCNAイージス
  • Ping-t
  • @network Cisco
  • The Cisco Learning Network

CCNAイージス

CCNAの専門的な学習を支援するウェブサイト「CCNAイージス」は、30の章立てで構成されています。

  • 各章には模擬試験と演習問題が用意されており、豊富な問題数から試験対策に十分活用できます。
  • 初学者にも理解しやすいよう、解説にはイラストが添えられています。

市販の参考書と同等の質の高い教材であり、スマートフォンを使えば空き時間を有効活用して効率的な学習が可能です。
CCNAの合格を目指す方にとって、「CCNAイージス」は活用に値するサイトと言えるでしょう。

Ping-t

Ping-tは、CCNA、AWS、LPIC、ITパスポートなどのIT関連資格取得を目指す人々を支援するウェブサイトです。
CCNAの学習サイトとして高い評価を得ており、多くのユーザーに利用されています。

Ping-tには有料コンテンツもありますが、CCNAの教材は全て無償で閲覧可能です。

  • 600問以上のCCNA問題を無料で解くことができるため、基礎知識の定着に役立ちます。
  • 問題の充実度に加え、「Ciscoコマンド集Wiki」でコマンドの使用方法を調べることもできます。

この「Ciscoコマンド集Wiki」は誰でも編集可能で、ユーザー同士で情報を共有することを目的としています。

さらに、Ping-tにはCCNA合格者の体験記も掲載されており、合格へのヒントやモチベーション向上の一助となります。

ネットワークCisco勉強サイト

ネットワーク分野の学習を目指す方向けに、無料で質の高い教材を提供している@network Ciscoは、個人運営ながら充実したコンテンツを揃えています。

同サイトでは、シスコ製品の実機を用いた実践的な学習が可能です。
写真付きで手順を追って解説されているため、注意点なども理解しやすくなっています。
実機を操作しながら知識を身につけられるため、効率的な試験対策につながるでしょう。

さらに、CCNAの練習問題も掲載されており、

  • 「勝ち抜き戦モード」
  • 「20問モード」

など、楽しみながら問題に取り組めるよう工夫されています。

The Cisco Learning Network

ここでは、シスコ認定資格の学習に役立つオンラインコミュニティについて説明しています。
シスコ公式のThe Cisco Learning Networkは、技術者向けの教育コンテンツを提供するプラットフォームです。

  • 勉強方法
  • トレーニング情報
  • 最新ニュース

などが掲載されています。
特に、CCNAの学習に適した「CCNA Training Videos」という動画コンテンツがあり、単元ごとに分かれた構成になっているため、進捗状況を把握しやすくなっています。
公式の教材なので、正確で質の高い情報を得ることができます。
豊富なコンテンツ数から、CCNAの準備にはこのサイトが不可欠であると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では、ネットワークエンジニアの基礎を身に付けるための資格であるCCNAについて説明しました。

  • CCNAの試験内容、学習サイト、資格取得のメリットなどを紹介しました。
  • CCNAは時間をかけて勉強する必要がありますが、その分ネットワーク機器に関する幅広い知識が得られます。
  • ネットワークエンジニアを目指す方やキャリアアップを望む方にとって、CCNAの受験は推奨されます。

CCNAの対策には、オンラインで学習できるCCNAイージスやPing-tなどのサービスが適しています。

  • これらのサービスでは、説明を読むだけでなく、練習問題に取り組んだり実際の機器を使用しながら学習できるのが魅力的です。

また、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」についても触れました。

  • xhoursはITフリーランスの方々に直接案件をご紹介するサービスです。
  • 将来的にフリーランスを検討している方にもおすすめです。

この記事が皆様の助けとなれば幸いです。