Salesforceでの副業は可能?気になる単価相場や必要スキルも紹介!

Salesforceは全世界で人気のクラウド型ソフトウェアで、近年エンジニアの仕事としても注目を集めています。

企業がSalesforceのシステムを導入する際には、開発から導入後の運用や保守までエンジニアの作業が必須です。

しかし、Salesforceの案件は未経験者には難しく、実務経験が最低でも3年以上ないと案件を受けることすらできません。

本記事ではSalesforceエンジニアに関する基本的な情報から、案件取得や自身の実績を作るための方法について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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そもそもSalesforceとは何?

クラウドサービス
SalesforceとはアメリカのSalesforce社が提供している営業支援(SFA)と顧客管理(CRM)を行うクラウド型ソフトウェアサービスです。

商談内容を全てデータとして保存することでチームとしての情報共有や連携をサポートしたり、AIによる最適な商談のタイミングを知らせたりする多様な機能が備わっています。

マーケティングや営業活動の業績や効率の改善を図れるので、現在日本でも大企業から中小企業まで15万社以上の企業が利用中です。

Salesforceの副業案件の単価相場

単価相場
Salesforceエンジニアの年収は600万円で、月収で50万円程度になります。

後述しますが、Salesforceは知識や経験を積むことでステップアップすることが可能です。

しかし、経験の浅いエンジニアであれば、行える作業も制限されるため、年収は400〜450万円程度になります。

実際の求人でも月収100万円以上の案件は多数存在しており、知識や経験が豊富なエンジニアであればコンサルタントやディレクターのような上流工程も自分で行えるので、年収1000万円も可能でしょう。

Salesforceの副業案件の具体例

仕事
Salesforceエンジニアとしての副業の案件内容は大きく分けて以下の3つがあります。

  • Salesforceシステムの導入・運用
  • Salesforceシステム開発・カスタマイズ
  • Salesforceの利用における教育・指導

技術や知識に自信がない初心者の場合は、導入のサポートや利用方法の説明など簡単な作業から行いますが、経験のあるエンジニアは以下の内容の案件を1人でこなしています。

Salesforceシステムの導入・運用

Salesforceエンジニアは企業がSalesforceを導入する際のサポートを行い、随時新しい要望に応えつつ運用における問題点を解決します。

この際にエンジニアに求められることは、企業側が望む理想的なSalesforceの形をしっかりと聴取しておくことです。

実際の導入後は「ここをもう少しこうしたい」など必ず何かの問題が出てきます。

導入後の運用の問題点を拾い上げて、より良いサポートを行なっていくのもSalasforceエンジニアの仕事です。

日本だけでも非常に多くの企業がSalesforceを導入しており、今後もその数は増加するであろう背景を考えると、Salesformの導入案件はこれからも増加するでしょう。

Salesforceシステム開発・カスタマイズ

Salesforceエンジニアとして最も需要が高いのがシステム開発やカスタマイズの案件です。

エンジニアとしての実力や経験が必要とされる分、報酬単価は実際の募集案件でも80万円前後と高めの金額設定になっています。

導入にあたっては、機能の追加によりカスタマイズしたり、新しく開発をする作業を求められますが、SalesforceではApex言語というSalesforce独自の言語を使用します。

Apex言語の習得にあたっては、JavaやC#に似ているので、言語の経験者は容易に獲得が可能です。

Salesforceの利用における教育・指導

導入後、企業側で問題なく使用できるように使用方法をレクチャーするのもSalesforceエンジニアの仕事です。

企業によっては元々ソフトウェアを使用した管理方法の経験がない企業や、他社システムから移行する場合などがあるので、導入初期は徐々に慣れていく必要があります。

実際に導入後使用していたが、企業内スタッフの認識の違いや操作方法ミスで顧客管理が行われずに、営業支援が進まなかったという事例もありました。

以上の理由からも、導入後の使用方法のレクチャーは必須とも言えます。

Salesforceの案件数および求人数の動向

大量の案件数
2023年1月時点でのSalesforceの需要はまだまだ高く、案件数も徐々に増加傾向となっています。

各案件紹介サイトでの求人数は以下の通りです。

【2023年1月時点でのSalesforce案件数一覧】

サイト名 Salesforce案件数
レバテックフリーランス 503件
テクフリ 194件
Pe-Bank 32件
フォスターフリーランス 51件

どのサイトでも多くのSalesforce案件数を扱っており、平均した報酬単価も50〜80万円が多くなっています。

今後のSalesforceのさらなる普及に伴い、求人数や働き口は増加していくでしょう。

Salesforceの副業で稼ぐために必要なスキル

案件獲得に必要なスキル
一概にSalesforceエンジニアと言っても、エンジニアの力量によって可能な作業内容は変動します。

上流工程にあたる開発業務以外にもエンジニアとして副業で稼ぐには、重要なスキルがあります。

ひとつずつ以下に解説していきます。

3~5年程度の実務経験

どの案件を見てもSalesforceの開発経験の有無を問われているものがほとんどです。

保守・運用の案件であれば、Webアプリケーションの開発経験が3年以上あれば可能として募集をかけている案件を多く見かけます。

システム開発の案件では、他の募集と比べて特に経験が必須と言ってもいいほど、未経験者にSalesforceの案件の受注は難しいです。

Salesforceのエンジニアとしての経験が浅いうちは、単価が低くても実績として自分に構築できるようなものを選択していくことで、将来的にもSalesforceエンジニアとして稼ぎ続けられるでしょう。

プログラミングやデータベースなど、ITの基礎知識

Salesforceの案件にはシステム導入であれば、営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)に必要なデータベースの知識や経験が必要とされることが多くあります。

Apex言語に似ているJavaやC#などに精通している場合は、Salesforceと一緒に募集されていることも少なくありません。

システム設計スキル

Salesforceの導入にあたって、企業が求めている設計通りにシステムを構築することは重要です。

募集案件の中には100人以上の大規模システムでの開発経験が条件に提示されているものもあり、大企業であれば導入後にかなりの人数が使用することも十分にあります。

開発段階から依頼主の聴取をしっかりと行っておけば、カスタマイズの段階でニーズに沿っての作成も容易になるので、システムがうまく機能しないなどの問題が起きることは少なくできます。

企業の業務を理解できるコミュニケーションスキル

先ほど述べたように、開発時に依頼主の意見を取り入れた要望に沿って設計ができることはSalesforceエンジニアに求められる能力のひとつです。

潜在的な依頼主の要望まで聴取するためには、コミュニケーション能力は絶対に欠かせません。

導入後に出る可能性が高い問題などを事前に予測して、企業側に聴取できるコミュニケーション能力の高さが求められます。

マーケティング・提案スキル

エンジニアとして、仕事をするうえでマーケティングスキルや提案力もとても重要な能力です。

なぜならシステムをより使いやすくカスタマイズし、依頼主をさらにサポートできるからです。

新たなシステム導入時はまだ慣れていないこともあり、クライアント自身も問題点に気づけていない場合もあります。

開発段階からしっかりとヒアリングしておけば、導入後に「プログラミングで〇〇のようにしてはどうでしょう」など専門的な分野からの提言も可能です。

エンジニアとして要望に応えるだけでなく、プラスαで貢献してくれる存在は重宝されます。

Salesforceの副業で高単価を狙う方法

高単価案件を狙う
Saleforceの副業で高単価の案件を獲得するには実績を積むことが大切です。

以下にエンジニアとしての実績を積むための具体例は以下3つ。

  • 実務経験を3年ほど積む
  • Salesforceの認定資格をとる
  • プロジェクトの上流工程を狙う

これらを地道に達成すれば、高単価案件の獲得も夢ではありません。

Salesforceでの実務経験を3年ほど積む

Salesforceエンジニアとしてステップアップするには経験が必要不可欠です。

Salesforce自体が多機能なうえに、開発にはApexと呼ばれるSalesforce独自の言語を使用します。

全くの未経験からの言語の取得は難しいものがあるので、開発経験などにも乏しい方はApexに近しい言語のJavaなどから徐々に学習を進めるのもひとつの方法です。

既にエンジニアとして経験があり、Javaなどの知識がある場合は、Apexの習得もそこまで難しくはないので、開発の経験を活かしてSalesforceの実務経験を地道に積み上げていきましょう。

Salesforce認定資格をとる

Salesforceの公式サイトで紹介されている認定資格をとることも自身のエンジニアとしての価値を高めることに繋がります。

公開されている資格には以下のものがあります。

  • 管理者/CRMコンサルタント
  • アプリケーション構築者
  • 開発者
  • アーキテクト
  • CRM ANALYTICS
  • PARDOT
  • CPQ

プロジェクトの上流工程を狙う

運用のサポートのみならず、初期からの開発やディレクターなどの上流工程の作業ができるようになれば、報酬単価も大きく変わります。

経済産業省の提示する日本のITエンジニアの年代別の年収を見ても、年数を重ねるごとに徐々に増加していることがわかります。

エンジニア年収【出典:経済産業省 関連データ·政策集より引用】

エンジニアの場合、案件をこなせばこなすほど知識や経験が身につくので、新入社員の頃にはできなかった上流工程の作業が可能になり、次第に年収も増加していきます。

しかし、開発や設計などの上流工程は稼げるエンジニアになるためには必須ですが、豊富な知識と経験が必要です。

まずは簡単な作業からこなしていき、知識と経験を積み重ねながらステップアップすることを目標にしましょう。

Salesforceの副業案件が豊富なサイト

おすすめの副業サイト
Salesforceは副業やフリーランス向けの案件紹介サイトで数多く募集されています。

有名なところは以下の5つです。

  • フォスターフリーランス
  • ITプロパートナーズ
  • Pe-Bank
  • レバテックフリーランス
  • テクフリ

先ほど述べた方法で実績を作りつつ、自身の条件に合ったサイトを選びましょう。

フォスターフリーランス

フォスターフリーランスの特徴は、募集されている案件のほとんどが高単価案件ということです。

ざっと見渡しても平均月収は80万円前後の高単価案件が多数あり、案件の内容としては開発や他社システムからSalesforceへの移行作業などが中心です。

また、メルマガ登録後にITエンジニアや業界に精通した専門コーディネーターがカウンセリングを行い、要望に沿った案件を紹介してくれます。

案件が決まった後もケアをしてくれるサポート付きなので、安心して利用が可能です。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズも多くのSalesforceの案件を取り扱っています。

ホームページのトップにもあるように「週2日から働ける」案件を多数紹介しており、副業でエンジニアとして稼ぎたいと思っている方も理想的な案件が見つかるはずです。

案件の内容としては、経験者向けのものが多く高単価案件を多数掲載しているので、経験者の方はITプロパートナーズでの案件探しをお勧めします。

Pe-Bank

Pe-BankではSalesforceの案件を多く取り扱っています。

募集されている仕事内容も導入から開発まで幅広く、単価も50万〜130万とバリエーションに富んだ案件を多数掲載しています。

週3日、フルリモートOKなど副業向けの案件もあり、フリーワードやスキル、希望単価、特徴など細かい検索から自身の条件に合ったものを探せます。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスの1番の魅力は業界No. 1の案件数です。

Salesforceに関する案件の募集数は500以上掲載されているため、さまざまな条件下で案件を比較検討できます。

また、エージェントによる副業探しのサポートも受けられるので、自分で探すのが不安な方でもスムーズな案件探しが可能です。

案件の内容としては中級者向けのものから高度なスキルを必要とする上級者向けのものまで、豊富なラインナップの中から選べます。

レバテックフリーランスは、既にエンジニアとして実績がある程度ある方から初心者の方まで全ての人におすすめです。

テクフリ

テクフリは案件の豊富さもさることながら、働き方を選びやすいのが特徴です。

実際に募集しているSalesforceの案件を見てみると、企業での常駐案件と同程度のリモート案件が充実しているので、条件に応じて案件選びがしやすくなっています。

システムの開発など仕事の内容によっては常駐でなければ作業ができません。

テクフリなら土日のみなら常駐での作業も可能など、自分の状況に合わせた仕事探しも簡単です。

また、中間マージン10%の案件も扱っているため高単価での案件提供も可能で、自分の働き方に合わせて高単価な仕事をしたい方はテクフリでの仕事選びもいいでしょう。

Salesforceの副業案件の獲得におすすめの資格

おすすめの資格
公式サイトにてSalesforceに関する各資格の一覧が紹介されています。

受験ガイドも掲載されているため、資格の概要から試験の詳細まで情報の確認が可能です。

Salesforceエンジニアとして案件獲得するためには、資格取得による自身のブランド力を上げることが求められます。

Salesforceエンジニアとして副業の獲得を増やしたいなら、以下の資格の取得がおすすめです。

認定アドミニストレーター(管理者/CRMコンサルタント)

【認定アドミニストレーター受験ガイド

主にアプリケーション、エンドユーザーが利用可能な機能、システム管理者に必要な設定や管理のオプションを幅広く網羅できます。

最新機能を駆使して、組織の維持やビジネス要件への対応や、その他管理を行う能力が求められます。

受験するにはSalesforce管理者として6ヶ月以上の経験が必要です。

Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー(開発者/アーキテクト)

Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー受験ガイド

この資格の保有により、Lightning プラットフォームの宣言的カスタマイズ機能を使用した、アプリケーション設計・構築・リリースの技術や知識を証明できます。

この資格を取得すれば、開発やカスタマイズの案件での活用が可能です。

また、データモデルやアプリケーションセキュリティ、ビジネスロジック、プロセス自動化の作成・管理・更新などの能力が取得には求められます。

受験には6 か月から 1年の Lightning プラットフォーム、または同様のプラットフォームのアプリケーション構築経験が必要です。

Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト(マーケター/コンサルタント)

Salesforce 認定 Pardot スペシャリスト受験ガイド

資格の取得にはPardotプラットフォームを使用したマーケティングフローの構築やスキル知識が必要とされます。

また、さまざまなツールを活用して戦力的なマーケティング方法に精通していることを証明できる資格なので、システムの導入や運用場面で非常に重宝される存在でしょう。

こちらの資格に関しても、Pardot プラットフォームまたは類似のテクノロジープラットフォームでのマーケティングワークフローの構築について、6 か月から 1 年の経験が必要です。

まとめ

条件に合った案件探し
ここまでSalesforceの副業について解説してきました。

本記事の要点を以下にまとめます。

  • Salesforceを導入する企業は今後も増加が予測されるため、エンジニアとしての需要も高い
  • Salesforceエンジニアの年収は約600万円だが、上流工程を狙えば年収1000万円以上も可能
  • Salesforceの高単価案件を獲得するには、実務経験の積み重ねや認定資格の取得がおすすめ
  • 副業サイトを使用すれば、豊富な案件数の中から自分に合った副業を探せる

Salesforceは現状まだまだ扱えるエンジニアが少ないため、需要の高い仕事です。

本記事を参考に、自分の条件に合った内容の副業探しをはじめてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。