エンジニアとして副業で仕事に取り組む人も増え、副業の収入が本業を超えてしまうというケースも珍しくない時代になってきました。
一方どのようにして副業でエンジニアとして案件を獲得していくのか、イメージがつかない方も多いでしょう。
この記事ではエンジニアの案件の獲得方法や、単価を上げていく方法について詳しく解説していきます。
未経験の方でもエンジニアとして案件を獲得して収入を得るステップも解説していきますので、ぜひ最後まで読んでください。
気になる内容をタップ
エンジニアの副業案件の探し方
エンジニアが副業として案件を獲得したい場合、どのようにリサーチすれば良いのでしょうか。
エンジニアとしてのスキルや、取り組みたい案件の種類によっても、リサーチ方法が変わってきます。
大きく4つのリサーチ方法がありますので、それぞれ解説していきます。
- 転職サイトを活用する
- クラウドソーシングを活用する
- フリーランスエージェントを活用する
- 知人や友人から紹介してもらう
転職サイトを活用する
転職サイトは正社員や契約社員の求人が多いですが、中には業務委託型の案件も掲載されていることがあります。
例えば「求人ボックス」や「indeed」には業務委託を含めて様々な求人や案件が掲載されているので、副業として案件を探している方にもおすすめです。
ご自身が対応できる業務内容で、なおかつ副業としても取り組める条件の案件に応募することができます。
クラウドソーシングを活用する
副業としてエンジニアの案件を探す場合、クラウドソーシングを活用するのが最もオーソドックスなスタイルです。
個人や法人が自由に仕事を発注することができ、ワーカーは受注することが可能。
クラウドワークスやランサーズなどが有名で、毎日多くの案件が掲載されています。
案件の幅は広いですが、初中級者向けの案件が多く、大手企業の上級者向けの案件はあまり見られません。
初級者でこれから副業エンジニアとして活動する方には、まずはクラウドソーシングサイトで案件を探すのがおすすめです。
初級者向けの案件をこなして実績を作っていくことで、より条件の良い案件を担当できるようになっていくでしょう。
フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントで案件を探すケースであれば、大企業の案件なども見つかることがあります。
自分で検索して見つけるパターンだけでなく、エージェントに依頼をして、案件を紹介してもらうという方法もあります。
エージェントに自分のスキルや対応できる案件の種類、単価などを伝えるとおすすめの案件を紹介してくれます。
自分で案件をリサーチする必要が無く、自分にマッチした案件の情報を収集できるため、忙しいサラリーマンの方にもおすすめです。
自分に合った案件を紹介してもらえるので、初心者の方から上級者の方まで利用できるサービスです。
知人や友人から紹介してもらう
知人や友人から案件を紹介してもらうというケースもあります。
知人が働く会社の案件や、運営している事業の案件などを紹介してもらうケースが一般的です。
エンジニアのつながりを広げておくと、案件を紹介してもらえるチャンスも広がるので、積極的に交流会などに参加すると良いでしょう。
ただ紹介してもらった案件を途中で投げ出してしまったり、質の低い仕事をしてしまったりすると、紹介者の顔に泥を塗ってしまうことになります。
紹介で引き受けた案件は特に、責任を持って取り組まなければいけません。
契約の前にどのような業務内容なのかをしっかりと確認し、スケジュールは長めに見積もり、納期までに対応が可能かを計算したうえで引き受ける必要があります。
フリーランスエージェントで検索できる副業案件の条件
フリーランスエージェントで案件を検索する場合、様々な条件を指定して、自分に合った案件を探すことができます。
ご自身の求める働き方や、対応できる業務内容など、様々な角度から条件を絞っていきます。
主に下記の3つの条件を指定する方が多いです。
- 完全フルリモート
- 土日や週2日~などの日数
- 言語の種類や業務内容
完全フルリモート
エンジニアという仕事はリモートワークでも取り組めるケースが多く、完全リモートワークの案件の割合が高いです。
特にコロナ禍の影響があり、リモートワークを採用する企業が増えてきました。
リモートワークであれば出勤が不要で時間を節約できますから、副業でも無理なく案件に取り組むことができるでしょう。
またリラックスした環境で働け、自宅だけでなくカフェやコワーキングスペースなど、その日の気分によって働く場所を変えられるのも大きなメリット。
自由に働きたい方にとって、完全フルリモートワークという条件はとても魅力的でしょう。
土日や週2日~などの日数
休日の日数や土日休みかといった条件も、良く検索されています。
サラリーマンの方が副業として案件に取り組むのであれば、土日や、仕事が終わった後に取り組むことが基本になり、あまり多くの日数で稼働することはできないでしょう。
平日の夜や土日でも取り組めて、なおかつ稼働日数が少ない案件をリサーチしましょう。
エンジニアの案件であれば納期のみが決まっており、そこまでのスケジュールは自分で調整できるというケースも多いです。
ご自身の本業がおろそかにならないよう、バランス良く取り組める案件をリサーチしましょう。
言語の種類や業務内容
エンジニアにとって取り組む案件の言語や業務内容はとても重要です。
ご自身が対応できる言語に加え、どんな業務に取り組みたいかで検索をしていきましょう。
検索して出てきた案件を1つ1つ吟味して、ご自身のスケジュールやスキルで対応できそうな案件で、なおかつ条件が良いものに取り組んでいきます。
自分の得意分野である言語や業務内容の方が、より工数がかからずに案件の単価も高くなるでしょう。
エンジニアの副業におすすめのサイト
エンジニアの案件を掲載しているサービスは数多くあり、クラウドソーシングサービスやエージェントなど様々な形態がございます。
その中でも副業として取り組む方におすすめのサービスをご紹介します。
下記の4つのサービスは特に人気で利用者も多いです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
クラウドワークス
クラウドワークスは日本最大規模のクラウドソーシングサービスで、案件数が豊富で、利用者数、案件数ともにナンバーワンのサービスです。
案件の言語や内容、工数、単価など様々な観点で絞って、自分に合った案件を探すことができるでしょう。
クライアントからの評価が貯まっていくシステムが備わっているため、徐々に引き受けられる案件の単価が上がっていきます。
クラウドワークスは法人だけでなく個人も案件を掲載できるため、クライアントの質に差がある点は注意しなければいけません。
案件を引き受けた後に条件が変わったり、最悪のケースではクライアントからの連絡が途絶えてしまったりすることもあります。
クライアント側の過去の評価も見ることができるため、しっかりとチェックをしたうえで、案件に応募するようにしましょう。
ランサーズ
クラウドワークスと同じようなクラウドソーシングサービスですが規模はやや小さく、案件数もクラウドワークスよりは少ないです。
一方ランサーズはクラウドワークスよりも早く立ち上げられた老舗のサービスで、サポートがとても手厚いという特徴があります。
初心者の方や初めてクラウドソーシングサービスを利用する方にとってはおすすめです。
ランサーズもクラウドワークスと同様に、クライアントの質にはばらつきがあります。
クライアントの過去の評価をチェックし、そして継続的に関われるクライアントを見つけていきましょう。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、エンジニア向けのフリーランスエージェント。
エージェントの中では案件数がトップクラスに多く、大企業の案件も掲載されています。
案件数が多いので上級者だけでなく、中級者であっても取り組める案件も見つけることができるでしょう。
案件に応募するとエージェントが仲介に入って、単価の交渉や工数の調整、ワーカーの紹介などをしてくれます。
エージェントのサポートがとても手厚いことで有名で、案件に取り組んでからのアフターフォローもしてくれます。
税理士の紹介や確定申告のセミナーを開催してくれるなど、これから副業として案件に取り組む方のサポートも手厚いです。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、ハイレベルなエンジニア向けのフリーランスエージェントです。
求められるスキルが高い案件が多い分、案件の単価水準も高くなっています。
経験者向けのサービスという色が強く、未経験でも取り組める案件はほとんどありません。
フリーランスとして実績を積んでスキルを高めてから、より条件の良い案件を探す際に活用するのが良いでしょう。
週2から取り組める案件や、リモートワークの案件も多いため、サラリーマンの方の副業でも無理なく取り組めるのもとても大きなメリットです。
副業で稼げるITエンジニアの種類
ITエンジニアは幅が広く、様々な種類のエンジニアが存在します。
5つの代表的なエンジニアについて、それぞれ詳しく解説していきます。
Web制作エンジニア
Web制作エンジニアは、WebサイトやWebコンテンツの制作を行うエンジニアです。
主にWebサイトの制作を行うのがエンジニアの仕事で、HTML/CSS、Javascript、jQueryなどのスキルが求められます。
また近年はWordPressを使ったWebサイトの制作の事例が多くなってきており、WordPressの知識も必須といえるでしょう。
Web制作エンジニアはデザイナーやライター、マーケターと打ち合わせを行い、方針をすり合わせるケースもあります。
専門的な言語や制作のスキルはもちろんのこと、プロジェクトの全体像を見渡せる力が求められます。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Web上のシステムやアプリケーションなどの設計や開発を行います。
Webエンジニアは主にフロントエンドエンジニアと、バックエンドエンジニアの2つに分かれます。
フロントエンドエンジニアはユーザーの目に触れる表の部分を作るエンジニアで、UXやUIも考慮して制作していかなければいけません。
バックエンドエンジニアは裏側のシステムなどを構築するエンジニアで、サーバーやデータベースの管理などを行います。
ユーザーからは認知されることが少ない部分を手掛ける仕事ですが、サービスの運用には無くてはならない存在です。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアはITシステムのアプリケーションの開発や運用を担当するエンジニアです。
スマートフォンのアプリはとても需要が高いため、案件数が多い点が特徴として挙げられます。
スマートフォンのアプリケーションだけでなく、企業内のシステムや社会的なインフラまで幅広く必要とされる職業です。
PHP、Python、Java、JavaScript等の専門的な知識が求められ、今後も需要の拡大が予想されるエンジニアです。
AIエンジニア
近年注目されているAIの開発や学習、そして分析などを担当するエンジニア。
主にPythonという言語を使って取り組んでいきます。
AIエンジニアは広く知られている自動運転の開発だけでなく、金融や医療業界など様々な業界で求められるようになっています。
需要が今後も大きくなっていくことが予想される業務であり、未経験の方でも徐々に学習に取り組んでいく方も多くいらっしゃいます。
将来性を考えるとAIエンジニアを目指して、これから勉強をスタートしていくという選択肢を選ぶのも賢い選択ではないでしょうか。
保守・運用エンジニア
既存のサーバーやネットワークに障害が生じないよう、管理やメンテナンスを行うのが保守・運用エンジニアの仕事です。
「システムの最適化」を担当するのが運用システムエンジニアで、「障害対応」を行うのが保守システムエンジニアと分類されることが多いです。
裏側のエンジニアでユーザーとの接点は少ない仕事ですが、正常にシステムを動かし続けるというとても重要な役割を担います。
緊急の対応も多く求められる仕事であり、休日や深夜に稼働を求められることもあります。
未経験からエンジニアとして副業で稼ぐコツ
エンジニアと聞くととても難しそうで、エンジニアに新たに挑戦するのは難しいと感じる方も多いでしょう。
しかし歳を重ねてからエンジニアに挑戦する方も実は多く、全く持って不可能なことではありません。
未経験からエンジニアとして活躍するために、重要なポイントをお伝えしていきます。
プログラミングを学習する
エンジニアとして案件に取り組むためには当然ながら、プログラミングの学習が必須になります。
どのエンジニアを目指すかによって、学ぶべき言語が変わります。
基本的にプログラミングを学習するのであれば、「独学」「スクールなどを利用する」という2つの手段があります。
独学で学ぶ際には「Progate」など、オンラインで格安で学べるサービスを利用するのがおすすめ。
月額1,078円(税込み)で利用が可能で、実際にコードを打ち込みながら学べるようになっています。
プログラミング学習用のサイトや書籍もたくさんありますので、独学で学んでいくことも不可能ではありません。
一方スクールなどを利用して実践的に学んでいく方が、どちらかといえばオーソドックスです。
テックキャンプに代表されるような、プログラミングスクールもたくさんあります。
スクールは独学と比較すれば費用は高額ではありますが、実践的に段階を踏んで指導してもらえ、習得後の案件の紹介などアフターフォローも充実しているケースが多いです。
環境構築などの周辺知識を学習する
エンジニアには言語の学習はもちろん欠かせませんが、同様に環境構築や周辺知識の学習も必須です。
例えばC言語を習得するうえでは、機器のメモリやソケットの操作を行うため、コンピューターリテラシーなどの周辺知識が求められます。
またプログラミングを行ううえで、ハードウェア環境とソフトウェア環境の2つの開発環境を準備することが必要です。
環境構築をする際には様々なツールをインストールする必要がありますし、手順もやや複雑であるため、初心者にとっては難しいと感じられるでしょう。
ポートフォリオや成果物を作成する
案件に応募するためには、自分の実績やポートフォリオを明示し、信頼を得る必要があります。
自分をアピールできる成果物などを作りながら、言語を習得したり、スキルを磨いたりしていきましょう。
初心者向けの案件であれば、案件に取り組みながら成果物を作ることができます。
実践的に学べて少ないながらも収入が得られ、そしてポートフォリオも作ることができるので、とてもおすすめです。
クラウドソーシングなどで実績をつくる
ランサーズやクラウドワークスに代表されるような、クラウドソーシングサイトで実績を積み上げていくことで、より条件の良い案件を獲得できるようになります。
クラウドソーシングサイトには評価制度があり、クライアントに満足してもらえる実績を多く作っていくと、サイト内での信頼度が上昇します。
信頼度が上がっていけばより条件の良い案件でも、契約してもらえるケースが多くなり、収入も上がっていくでしょう。
プロのエンジニアとして仕事をして、収入を得たという実績は、クラウドソーシングサイト以外で案件を獲得する際にも、実績として提示することが可能です。
1つ1つの案件を責任をもって丁寧に取り組み、クライアントから高く評価してもらい、実績を作っていきましょう。
成果物や実績を武器に就職し、実務経験を積む
エンジニアとしての市場価値を上げるためには、やはり実務経験を重ねることが最も重要です。
個人で案件をこなした実績よりも、会社などの組織で大きな成果を残した方が、高く評価される傾向にあります。
副業で初心者からコツコツ案件をこなして実績や成果物を作っていけば、それを武器に転職するという道も開けてきます。
本業でエンジニアとして実務経験を積みながら、副業としてもより条件の良い案件を担当できるようになるため、スキルと収入の両方が大きく伸びていくでしょう。
実戦経験をたくさん積んだ状態で、独立をしてより高い収入を得ていくというルートを選ぶ方も近年は増えてきています。
実務をこなしつつ、副業する
企業によっては未経験からでも、エンジニアとして採用をしているケースもあります。
未経験からの採用ですと給与水準は低いこともありますが、
実務経験を積みながら副業として案件にも取り組み、実績を作っていきましょう。
副業の実績を積み上げていくことで、より条件の良い会社に転職できるケースもあります。
まとめ
エンジニアとして副業で案件を獲得する方法は、転職サイトやフリーランスエージェント、クラウドソーシングサイト等がメインになります。
エンジニアは完全リモートなどフレキシブルな働き方ができるものが多いため、副業としてとても取り組みやすいです。
初心者の方は自分がどの職種のエンジニアになりたいのかをまずは決めて、必要な言語やスキルを伸ばしていきましょう。
まずは初級者向けの案件から取り組んで徐々に実績を作り、実務経験を重ね、徐々に単価を上げていきましょう。