ネットワークエンジニアは副業で稼げる?案件例や必要スキルも解説!

ITエンジニアには「Web制作エンジニア」や「アプリケーションエンジニア」など、様々な種類があります。今回ご紹介するネットワークエンジニアは何となくイメージがつく方はいらっしゃると思いますが、具体的な仕事内容まではご存じない方も多いでしょう。

この記事ではネットワークエンジニアの具体的な仕事内容や、副業で案件を獲得するための方法を中心に詳しく解説していきます。

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そもそもネットワークエンジニアとは?

そもそもネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアの仕事はネットワークの構築と運用がメインになります。

サーバと端末、サーバ同士を繋ぐネットワークを構築、運用、保守することを任せられます。

中身の部分だけでなく、外側の配線やスイッチなどに触れることが多いのが、ネットワークエンジニアの特徴。

分かりやすい配線の仕方や、誰かが足を引っかけてしまわないような収納方法など、物理的な仕事も多いです。

ネットワークエンジニアは緊急の仕事が多いという点も、大きな特徴の1つ。

例えばクライアントのホームページのネットワークがつながらなくなったという事態が発生すれば、早朝であっても深夜であっても、大きな損害になります。

顧客にも大きく迷惑をかけてしまうため、迅速に対応しなければいけません。

緊急の仕事が多いという事は、それだけネットワークエンジニアは欠かせない存在という事であり、需要も高い職業といえるでしょう。

ネットワークエンジニアの副業案件の例

ネットワークエンジニアの副業案件の例

ネットワークエンジニアに副業として取り組む場合、どのような案件があるのでしょうか。

主に下記の3つが副業として取り組む際には、オーソドックスな案件例になります。

下記で詳しく解説していきます。

現場に出向き、特定サイトのインフラ構築

クライアントの会社などに常駐し、特定のネットワークを構築する仕事。

まずはネットワークの構築をし、そのテストを行い、実際にユーザーが利用するという流れです。

構築だけでなく、ネットワークの運用や保守も続けて担当していくケースも多いです。

副業として案件に取り組む場合、現場は東京である割合がとても高くなっています。

東京以外にお住まいの方は、リモートワークで取り組める仕事を選ぶと良いでしょう。

土日や週2日のインフラ上流工程の支援

「要件定義」、「設計」、「構築」の3つの業務が上流工程と呼ばれ、土日や週2回などの限定的な稼働でサポートする案件も多いです。

ネットワークエンジニアでは上流工程と下流工程に分かれ、上流工程の方が収入が高い傾向にあります。

稼働日数が少なくても、多くの収入を得られる可能性があるのが、上流工程のサポートの大きなメリットです。

上流工程の仕事に携わるためには、最低でもCCNAの知識は持ち合わせておかなければいけません。

案件によってはCCNPの知識についても、求められることがあります。

在宅でできる既存ネットワークの保守・運用

既存のネットワークの保守・運用は在宅でも可能で、人気がある業務です。

既存のネットワークに異常が無いよう、運営できるように管理するのが主な仕事になります。

既存のネットワークのメンテナンス作業には、通信機器の更新やファイアウォールの設定の変更などがあります。

保守・運用は既存の内容の変更や更新の作業が主になるため、他の工程と比べると求められるスキルはやや低く、経験が浅い方であっても、採用してもらえることもあります。

しかし、異常が発生した際には緊急の仕事の対応が求められるケースもあります。

どの部分で障害が発生しているのか、原因の特定をしなければいけません。

深夜や休日でも対応しなければいけないことがある点が、ネットワークエンジニアの特徴ともいえるでしょう。

ネットワークエンジニアの副業での年収相場

ネットワークエンジニアの副業での年収相場

ネットワークエンジニアに副業で取り組む場合の年収の相場は、スキルによって大きく異なります。

上級者向けの案件となりますと、週1回の稼働で月に40万円の報酬が得られるものもあり、本業に匹敵する収入を稼ぐ方もいます。

一方初級者向けの案件となると、週1回の稼働であれば月に5万円以下の収入になってしまうことも珍しくありません。

実績が少ないうちは収入は低いものの、スキルや経験によって年収が大きく向上する可能性を秘めていることが、副業でネットワークエンジニアに取り組む大きなメリットといえるでしょう。

ネットワークエンジニアとして副業できるプラットフォーム

ネットワークエンジニアとして副業できるプラットフォーム

ネットワークエンジニアとして副業で案件に取り組む際には、下記の4つのサービスを利用するのがおすすめです。

どのサービスも案件数が豊富で、様々な案件から自分に合ったものを選ぶことができます。

各サービスの特徴やメリットを解説していきます。

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズはITエンジニア用のエージェントで、ネットワークエンジニアの案件数も豊富なため、上級者向けの案件が多く掲載されています。

単価もとても高いため、副業でも十分な収入を得ることができますが、高いスキルを持っていないと案件を獲得できない可能性が高いです。

ネットワークエンジニアとしてのスキルを磨き、実績を積み重ねてから利用すると良いでしょう。

ITプロパートナーズに掲載されているような案件を引き受けられるようになれば、副業という枠を超えて、本業として独立するという道も見えてきます。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスはITエンジニア用のエージェントの中でも案件数はNo1になります。

中級者でも取り組める案件も多く、様々な案件の中から自分に合った案件に応募することができます。

またサポートがとても手厚く、面接の日程調整や単価の交渉なども含めて、必要な手続きをエージェントが仲介してくれます。

確定申告など税金関係のセミナーが開催されたり、税理士を紹介してくれたりするサービスもあり、これから副業でエンジニアに取り組むファーストステップとして、レバテックフリーランスはとてもおすすめです。

ポテパンフリーランス

ポテパンフリーランスはITエンジニアのエージェントの中でも、在宅ワークの案件が多いことが特徴です。

実務経験が浅い方でも取り組める案件が多く掲載されており、1年以上の実務経験があれば、案件を獲得することができるでしょう。

またベンチャー企業の案件が多いため、ベンチャー企業の風土や方針が自分に合うと感じる方にとっては、特におすすめのエージェントです。

ポテパンフリーランスは自動マッチング機能が備わっていて、自分のスキルや経歴を登録しておくと、似ている人材を求めている企業と自動でマッチします。

本業が忙しくなかなか案件をリサーチしている時間が無いという方は、ぜひ自動マッチング機能を利用してみてください。

シューマツワーカー

シューマツワーカーは土日のみ、週10時間のみといった短期の稼働で引き受けられる案件が、多く掲載されています。

副業としてネットワークエンジニアに取り組みたい方に、とてもおすすめのエージェントです。

スタートアップ企業の案件が多いため、濃密な実務経験を積むことができ、今後のステップアップにつながっていくでしょう。

案件の単価は他のエージェントと比較するとやや安価で、求められるスキルも少し低い傾向にあります。

どちらかといえば初中級者向けのエージェントとなっています。

ネットワークエンジニアの副業に必要なスキル

ネットワークエンジニアの副業に必要なスキル

副業でネットワークエンジニアに取り組むためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

主に下記の5つのスキルがとても重要なので、1つずつ確認していきましょう。

ネットワーク関連のスキル

ネットワークエンジニアとして仕事に取り組むのであれば、当然ながらネットワーク関連のスキルは必須です。

ネットワークに関する専門的な知識として、TCP/IPの知識・技術スキル、OSI参照モデルなどの知識、プロトコルの理解やX進数の計算などが求められます。

近年ではクラウドが加速的に普及しているため、SDNやOpen Flowなどに対応できることも重要です。

また知識として知っているだけでなく、業務の中で活かせることが重要で、実務経験を重ねていくことがとても大切です。

セキュリティに関するスキル

ネットワークエンジニアはセキュリティ面とも密接にかかわるため、セキュリティに関するスキルも求められます。

近年はサイバー攻撃も多様化しているため、日々新しい知識を吸収していかなければいけません。

セキュリティの強いネットワークの構築や保守・運用ができるよう、スキルを磨いていきましょう。

最も難易度が高いとされる「情報処理安全確保支援士試験」を保有していれば、サイバー攻撃などの知識が豊富であることの証明になり、条件の良い案件を獲得しやすくなるでしょう。

環境構築やサーバー関連の知識

ネットワークエンジニアに限らず、エンジニアは環境構築のスキルが求められます。

環境構築には様々なツールをインストールする必要があり、手順も複雑なので、慣れておかなければいけません。

またサーバー関連の知識を身につけることで、ネットワークエンジニアとしてステップアップできます。

ネットワークとサーバーは、ネットワークインフラを構成するサービスを提供する上でとても重要です。

サービスの提供の際に必要なOSのインストールやインターネットの設定などはこなせるようになっておいた方が良いでしょう。

LPICというLinuxの知識に関する資格も取得しておくと、サーバーに対する理解が深いことを証明できます。

IT業界の基本的な知識

ネットワークエンジニアはITエンジニアの中に含まれ、IT業界で働く職種です。

ネットワークに関する事だけでなく、IT業界の全体像や動向はしっかりと理解しておくことが大切です。

他のエンジニアと関わる機会もありますので、幅広い知識を持っておくに越したことはありません。

IT業界は常に技術が進歩し、新しい知識の吸収やスキルアップが求められる業界です。

広い視点でIT業界のことに常に関心を持って、積極的に学習していく姿勢がステップアップにつながります。

コミュニケーションスキル

ネットワークの構築の際には、クライアントの要望をしっかりと聞き取り、要件を理解して最適なシステムを構築していくことが求められます。

クライアントのニーズを十分に把握するためには、ヒアリング力を含めコミュニケーションスキルがとても重要です。

顧客との信頼関係を築き、より深いニーズを聞き出したり、こちら側から提案したりすることができるため、コミュニケーションスキルが高いエンジニアは重宝されます。

またトラブルが発生してしまった時などに、クライアントに冷静に状況を説明し、対処法やスケジュールを伝えなければいけないケースも出てきます。

緊急時でも落ち着いて、論理的にコミュニケーションを取れる能力も身につけておきましょう。

ネットワークエンジニアが副業するメリット

ネットワークエンジニアが副業するメリット

ネットワークエンジニアが副業で案件に取り組む際には、どんなメリットがあるのでしょうか。

大きく4点のメリットがありますので、確認していきましょう。

収入が上がる

当然ですが副業で案件に取り組んでいけば、収入を上げられます。

副業で磨いたスキルが本業に活きて、昇進や昇給につながることもあるでしょう。

逆に本業の実務経験を積み重ねていくことで、副業で受注できる案件の条件も上がっていきます。

副業と本業の両方でステップアップして、収入が上がっていくという点が、副業に取り組む大きなメリットです。

近年はフリーランス向けの案件の単価も上昇しており、副業の収入が本業を超えるという方も少なからずいらっしゃいます。

副業として収入を得られるようになれば、会社からの給与に依存しすぎることがなくなり、将来的なリスクの軽減にもつながります。

自力で収入を得る力が身につけば、定年退職後でも無理なく働いて収入を増やすことができるでしょう。

スキマ時間を有効活用できる

会社員としてネットワークエンジニアに取り組む場合、仕事終わりや土日などに時間を持て余してしまうこともあるかもしれません。

副業として案件に取り組んでいけば、スキマ時間を有効活用できます。

スキマ時間でスキルアップできて、なおかつ収入も得ることができるので、とても有益な時間になるでしょう。

外出中でもパソコン1台とネット環境さえあれば作業ができるので、例えば新幹線の移動時間や、人を待っている時間など、これまで何となく消化していた時間さえも成長と収入アップの時間に代わります。

知識やスキルが伸ばせる

会社員として仕事に取り組むことと、個人で案件を請け負うことは、取り組む業務や責任も大きく変わってきます。

会社員で学べる知識やスキルとは異なり、また別の角度から成長することができるでしょう。

成長した分だけ本業での成果の向上にもつながりますし、副業としても受注できる案件の幅が広がっていきます。

例えばフリーランスとして案件を引き受ける場合、クライアントと直接契約を結ぶため、お金周りのことから実務のトラブルまで、全て自分で責任を取らなければいけません。

足りないスキルが見つかった場合は、そこの補填も必要となります。

直接契約を結ぶからこそ、学べる知識や伸ばせるスキルがたくさんあります。

スキルが伸びるにつれて案件の単価が上がっていき、自分自身の市場価値も上がっていることが体感できるでしょう。

人脈が広がる

副業としてネットワークエンジニアの案件に取り組むと、会社とは別の方と関わることになります。

社外の人脈を広げることができ、そこから案件や転職先の紹介につながることもあるでしょう。

社外の方と関わることで、新たな知識の吸収やスキルアップにつながることも多いです。

クライアントはエンジニアでないケースも多いため、エンジニア以外の方とのつながりも広がっていきます。

ネットワークエンジニアとして副業を始める際のポイント

ネットワークエンジニアとして副業を始める際のポイント

ネットワークエンジニアとして副業で案件に取り組んでいく場合、注意すべきポイントが大きく3つございます。

この3点を頭に入れて仕事に取り組むことで、トラブルなくスムーズに仕事が進んでいくでしょう。

断る際は技術力の向上を全面に出す

ネットワークエンジニアに限らずフリーランスとして案件に取り組む場合、案件を断るケースも少なからず出てきます。

せっかく依頼していただいた案件なので、失礼が無いように断らなければいけません。

金銭を理由にして断ると角が立ってしまいますし、継続的な依頼をしてもらえなくなってしまう可能性があります。

「こういった仕事に取り組んで、この技術を磨きたいから、断らせてほしい」というように、前向きな理由で断るように意識しましょう。

そうすれば意欲の高さをアピールすることができ、別の案件をまた依頼してくれることも多いです。

技術的に難しい案件はしっかり断る

副業で案件に取り組んでいく場合、特に最初は1件でも多く案件を取りたいと考え、依頼された業務が自分のキャパシティを超えていても、引き受けてしまう方もいます。

自分の技術では対応が難しい案件を引き受けてしまうと、膨大な工数がかかってしまって納期に遅れてしまったり、途中で契約をキャンセルしてもらったりしなければいけなくなってしまいます。

当然ながらクライアントからの信頼を失ってしまうでしょう。

クラウドソーシングサービスであれば、契約の途中解除の履歴が、プロフィールに表示されてしまう場合もあります。

契約前に必ず業務内容やスケジュールをじっくりと確認して、最後までやり切れそうかシミュレーションをしましょう。

引き受ける時点で今の自分の技術では対応が難しいと感じたら、断ることは必須。

自分のスキルを少しずつ上げていき、対応できる案件の幅を広げていくことが大切です。

20万円以上の収入が出たら、確定申告をする

副業で収入が20万円以上となったら、確定申告をしなければいけません。

経費となる領収書は日ごろからしっかりとまとめておき、確定申告の手順も確認しておきましょう。

確定申告の期限の直前で取り組もうとすると、必要な経費の領収書を捨ててしまっていて、経費が計上できなくなってしまう可能性があります。

また確定申告の手順は複雑であるため、初めて自分で申告する際には、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。

確定申告の際に住民税の支払いを「普通徴収」と「特別徴収」の2つから選びます。

普通徴収であれば会社に副業で収入を得ていることは伝わりません。

特別徴収の場合は給与から住民税が天引きされる際に、住民税の金額が異なることから、会社が副業収入を認知する可能性があります。

ネットワークエンジニアの副業は未経験では難しい理由

ネットワークエンジニアの副業は未経験では難しい理由

ネットワークエンジニアに副業として取り組む場合、未経験から取り組むことは難しいでしょう。その理由は大きく3点ございます。

 学習難易度が高いから

ネットワークエンジニアになるために学ぶべき知識はとても多く、そして難易度も高いです。

初心者から独学で学ぶことは、かなりの時間を要します。

書籍やインターネット上の学習サービスを活用して、独学でネットワークエンジニアとして独り立ちされる方もいらっしゃいますが、相当な根気や努力が必要になります。

学習過程で挫折してしまう方も多いことから、独学でネットワークエンジニアとして案件を受注することは難しいと言われています。

 好きで興味が無いと務まらないから

ネットワークエンジニアは向き不向きがわかれる仕事で、ネットワークが好きで関心を持てるようでないと、仕事として取り組むことはかなり苦労するでしょう。

お金を稼ぐためだけに副業で取り組もうとしても、難易度が高く地味な作業も多いため、挫折してしまう可能性が高いです。

自分が興味を持てる業務を追求し、取り組むようにしましょう。

 高度な知識、豊富な経験・実績が求められるから

ネットワークエンジニアで副業として案件を引き受けるためには、高度な知識や実務経験、そして実績が求められます。

実務経験が全くない状態ですと、仕事を依頼してくれるクライアントはとても少ないです。

まずは会社でネットワークエンジニアとしての基本を学び、実務経験を積んでから、副業として取り組んでいく方が圧倒的に多いです。

本気でネットワークエンジニアに転職するのであれば、未経験でも採用してもらえる会社に転職し、社内で実務経験を積んでいき、力がついてきたら副業として案件に挑戦するというステップが良いでしょう。

初心者がネットワークエンジニアで副業するなら

初心者がネットワークエンジニアで副業するなら

初心者がネットワークエンジニアで副業をするのであれば、難易度が易しいインフラエンジニアから挑戦すると良いでしょう。

インフラエンジニアの方がより対応しなければいけない幅が広いですが、ネットワークエンジニアの方が求められる専門的なスキルが高いです。

まずはインフラエンジニアとして案件を引き受けられるようになり、それからネットワークエンジニアへとステップアップしていきましょう。

まとめ

ネットワークエンジニアまとめ

ネットワークエンジニアはネットワークの構築や運用、保守に取り組む仕事で、副業で取り組む方も多くいらっしゃいます。

リモートワークで取り組める仕事も多く、実績を積んでいけば単価もどんどん上がっていきます。

副業で仕事に取り組んでいけば、収入のアップはもちろん、知識を広げスキルを向上させるとともに、人脈も広げることができるでしょう。

一方ネットワークエンジニアは難易度が高い仕事で、初心者から簡単に取り組めるものではありません。

まずはインフラエンジニアを目指すところからスタートし、ネットワークエンジニアへとステップアップするのが良いでしょう。