リモートワーク求人・案件実情や要求されやすいスキルを解説！

2024年6月17日

プロジェクトの総責任者であるプロジェクトマネージャー(PM)は、様々な業務範囲を持ち、多岐にわたるスキルが求められます。
しかし、PMの仕事をリモートで行うことは可能なのでしょうか。
ここでは、PMのリモートワーク実態について詳しく説明します。

PMがリモートワークできるかどうか
リモート求人や案件の実情
PMの年収
リモート求人や案件を獲得する方法
求められるスキルセット
参画時の注意点

などを解説します。
リモートワークや副業を検討しているフリーランスのPMは、この内容を参考にしてください。

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1 プロジェクトマネージャー(PM)はリモートワークできる？
2 プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク求人・案件実情
3 プロジェクトマネージャー(PM)の年収
- 3.1 PMのリモートワーク求人・案件の年収
- 3.2 PMとPMOの年収比較
4 プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク求人・案件獲得方法
5 プロジェクトマネージャー(PM)がリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル
6 リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点
7 まとめ

プロジェクトマネージャー(PM)はリモートワークできる？

プロジェクトの総責任者であるプロジェクトマネージャー(PM)は、リモートワークで業務を遂行することが可能です。
PMの主な役割は、以下のようなものです。

クライアントとの打ち合わせ
計画の策定
メンバーの選定
プロジェクトのリリース
進捗管理
課題や問題の共有

これらの業務は、ウェブ会議ツールを活用することで、リモート環境下でも円滑に実施できます。
しかし、人的マネジメントの側面においては、リモートワークには一定の制約があります。

メンバーの通信環境の違いによるコミュニケーション上の課題
業務プロセスや進捗状況、勤務態度の把握が対面に比べて難しい

といったデメリットが存在します。
チームマネジメントや進捗管理など、人的側面のマネジメントについては、対面によるコミュニケーションの方が効率的な場合があります。
つまり、PMの業務全般はリモートで対応可能ですが、人的マネジメントの部分ではリモート環境下での難しさが伴う可能性があります。

プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク求人・案件実情

この記事では、2022年8月時点におけるITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の情報を基に、プロジェクトマネージャー(PM)の求人動向を分析しています。
同サービスには38万件以上の案件が掲載されており、そのうちPMの

常駐案件とリモート案件の割合はほぼ半々

となっています。
具体的には、

リモート案件が1,020件(48.5%)
常駐案件が1,085件(51.5%)

と記録されています。
前年と比べると、リモート案件の割合が大幅に増加しており、PMの働き方にも変化が見られます。

プロジェクトマネージャー(PM)の年収

プロジェクトマネージャー(PM)の収入水準について説明します。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の情報によれば、PMのフリーランス案件の月額報酬は、

中央値が75万円
最高額は210万円
最低額は20万円

となっています。
年収に換算すると、

中央値は900万円
最高額は2,520万円
最低額は240万円

となります。
一方、国税庁の統計では、日本の正規雇用者の平均年収は496万円です。
フリーランスPMの収入水準は平均を上回る傾向にありますが、個人のスキルやノウハウによって年収に開きがあることに留意が必要です。

PMのリモートワーク求人・案件の年収

プロジェクトマネージャー(PM)の在宅勤務の仕事機会と常駐型の仕事機会では、年収に大きな違いはないようです。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」のデータを参考にすると、PMの在宅勤務案件の報酬水準は、従来の常駐型案件と比べて遜色ありません。

個々の企業の待遇や個人のスキルセットによって年収に差が生じる可能性はありますが、
在宅勤務か否かで年収が変動することはないと考えられます。

PMとPMOの年収比較

この記事では、プロジェクトマネージャー(PM)とプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の年収の違いについて説明します。
フリーランスの平均年収を比較すると、PMOの方がPMよりも高い傾向にあります。
PMOとは、

PMをサポートしてプロジェクトの成功率を高める役割を担う部門です。

PMが実際のプロジェクト管理を行うのに対し、PMOはPMを補佐する業務を行います。

優秀なPMOは優秀なPMを育成し、優秀なPMは質の高いプロジェクトを完遂させます。

PMOの業務には高度なノウハウとスキルが必要とされるため、PMと同等かそれ以上の専門性が求められます。
このような理由から、PMOの方が年収が高くなる傾向があると考えられます。

プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク求人・案件獲得方法

プロジェクト管理の専門家がリモートで働く機会を見つける方策を3つご紹介します。

求人サイトやフリーランスプラットフォームを活用するのがおすすめです。
自身のスキルとポートフォリオを適切にアピールすることが重要となります。
ネットワーキングを通じて人脈を広げ、新たな案件につながる機会を見つけましょう。

プロジェクトマネージャー向けフリーランスエージェント活用術

プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワークにおける案件獲得では、フリーランスエージェントの活用が有効な選択肢となります。
フリーランスエージェントとは、フリーランスとして活躍する人材に対し、その能力や希望に合致した企業案件を紹介するサービスです。
プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク案件に精通した専門家に相談することで、新たな案件への参画機会が広がるだけでなく、キャリア相談や契約手続き、福利厚生への加入など、様々な支援を受けることができます。
プロジェクトマネージャー(PM)のリモートワーク案件に強いフリーランスエージェントには、以下のような企業があります。ご検討の際の参考にしてみてください。

ハイパフォコンサル	直接雇用の求人・案件や上場企業の案件が多数あり、報酬単価が高め。13年以上の実績があり、7,000名以上のフリーランスコンサルタントが登録。支払いや登録者フォローが手厚い。

レバテックフリーランス	国内最大規模の78,000人のエンジニア登録。業界トップレベルの直接雇用高単価案件や非公開案件が多数。徹底したサポートとフリーランスエンジニア向けコンテンツが充実。

techtree(テックツリー)	直接雇用の高単価求人・案件や非公開案件が200件以上。支払いや支援体制が万全。専任のキャリアパートナーによる教育・フォロー体制が整っている。

PMのリモートワーク獲得におけるクラウドソーシングの活用

プロジェクトマネージャー(PM)がリモートで働く機会を得るには、オンラインプラットフォームを活用するのがお勧めです。
このプラットフォームでは、世界中の企業や個人がインターネットを介して仕事を発注・受注できます。
発注者と直接会うことはほとんどなく、業務の依頼から納品までをオンラインで完結させることができます。
そのため、年齢や経歴に関係なく、誰でも簡単に利用可能です。

有名なオンラインプラットフォームには、クラウドワークス、ココナラ、ランサーズなどがあります。

しかし、これらのサービスを利用する際の留意点は、

低単価の案件が多いこと
報酬から手数料が差し引かれるため、想定よりも少ない金額しか受け取れないこと

です。
オンラインプラットフォームを活用する際は、これらの点に注意を払う必要があります。

SNSを活用したPMのリモートワーク求人・案件獲得

プロジェクトマネージャーとしての仕事を見つける際、ソーシャルメディアの活用は重要な役割を果たします。
最近では、プロジェクトマネージャーに限らず、優秀な人材を発掘するためにSNSを利用する企業が増えています。

クラウドソーシングサービスとは異なり、SNSを通じて企業と直接つながれば、中間マージンを支払う必要がなく、報酬や納期の調整が容易になるメリットがあります。
しかし、求人や案件の獲得から実務、請求書の処理まで全てを自分で行う必要があるため、特にフリーランス初心者にとっては難しい方法と言えます。

プロジェクトマネージャー(PM)がリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル

プロジェクト運営の専門家として、遠隔勤務の職務や業務委託において頻繁に求められる能力について4つご説明いたします。
PMとしての資質や経験が重視されることが多いため、それらの側面に着目して詳述いたします。

プロジェクト管理能力
コミュニケーション能力
問題解決能力
リーダーシップ

能力	説明
プロジェクト管理能力	スケジュール管理、リスク管理、品質管理など、プロジェクトを円滑に進めるための総合的な能力が求められます。
コミュニケーション能力	メンバーやステークホルダーとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。遠隔環境下でも適切な情報共有ができる能力が重要視されます。
問題解決能力	プロジェクトの過程で発生する様々な問題に対し、適切に対処し解決できる能力が求められます。
リーダーシップ	メンバーをまとめ、目標達成に向けて導く力が必要不可欠です。遠隔環境下でも高いモチベーションを維持できるリーダーシップが重要視されます。

PMのITスキル/知識の重要性

プロジェクト管理の専門家を求める企業は、ITに関する知見や経験を重視する傾向にあります。
IT分野においては、プロジェクトの成否がマネージャーの資質に大きく左右されるため、同業他社に勝ち抜くためにも、業界の動向や技術的な素養を身に付けることが不可欠とされています。
プロジェクト管理者自身が開発作業に直接関与することは稀ですが、メンバーへの適切な指導やクライアントの要望の的確な把握には、一定水準のIT知識が求められます。

PMのリモートワーク求人で重要なマネジメントスキル

プロジェクトの遂行において、マネジメント能力は欠かせない要素となります。
特に、以下の3つの側面が重要視されます。

品質管理
スケジューリング
予算管理

品質管理では、成果物がクライアントの要求を満たしているかを常に監視する必要があります。
次に、スケジューリングでは、予算と人員を考慮しながら、プロジェクト完了までの具体的な計画を立て、万が一の事態にも柔軟に対応できるよう調整を行います。
最後に、予算管理では、クライアントから提供された予算の範囲内で、品質目標を達成するための計画、管理、改善策を講じることが求められます。

PMの課題解決力

プロジェクト管理の職務においては、課題対処能力と専門知識が求められがちです。
例えば、

メンバー不足
スケジュール遅延

など、マイナス状況に直面した際、プロジェクトを軌道に乗せ直すことが責務となります。
そのため、迅速な行動力、適切な判断力、決断力が不可欠な資質とされています。

PMのコミュニケーション力

プロジェクト管理の職務においては、円滑な意思疎通能力が不可欠とされがちです。

プロジェクトリーダーは、顧客からの要求事項を把握し、その内容を正確に関係者全員に伝達する責務を負います。

コミュニケーション力の欠如は、この役割を果たすことを困難にするため、その重要性を常に認識しておく必要があります。

リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点

プロジェクト管理者がテレワーク機会に携わる際の留意事項を3点ご説明いたします。

リモートワークにおいては、コミュニケーションの重要性が増すため、定期的な進捗報告や課題共有を怠らないことが肝心です。
また、作業環境の確保にも気を配る必要があります。自宅でも集中できる環境を整備することで、生産性の維持につながります。
さらに、チームメンバーとの信頼関係構築も欠かせません。オンラインでも積極的に交流を図り、相互理解を深めましょう。

リモートワークにおけるPMの評価と課題

リモートワークにおいてプロジェクトマネージャー(PM)は、成果物のみが評価基準となりがちです。
オフィスに出勤せずに業務に従事できるメリットがある一方で、対面によるコミュニケーションが困難であり、プロジェクトメンバーの業務プロセスや勤務姿勢を把握しにくいデメリットがあります。

PMの主な役割は、以下のとおりです。

クライアントとの打ち合わせ
プロジェクトの進捗管理
リリース

プロジェクトを期日通りにリリースすることが、PMの重要な評価ポイントとなります。

リモートワークでは過程が評価されにくいことを認識しておく必要があります。
また、PMはメンバーの評価も担うため、業務プロセスや勤務態度をビジネスチャットやWeb会議で定期的に確認し、公平な評価を心がける必要があります。

リモートワークにおける長時間労働対策

プロジェクトマネージャーがリモートで業務を行う際、職場と私生活の境界線が曖昧になりがちです。
そのため、過剰な労働時間に陥る危険性があります。
この問題を防ぐため、政府は適切な労務管理のためのガイドラインを公表しています。
そこでは、

メールの抑制
システムアクセスの制限
時間外労働の原則禁止
長時間労働者への注意喚起

などの対策が示されています。
リモート勤務では自己管理が重要となるため、各自が適切な労働時間の確保に努める必要があります。

リモートワークにおける情報漏洩リスク

プロジェクトマネージャーがリモートワークに従事する際は、機密情報の流出に細心の注意を払う必要があります。
リモートワークでは作業場所を選ばないため、カフェや公共の場所で企業の極秘情報が漏れる恐れがあります。
情報漏洩には外的要因と内的要因があり、それぞれのリスクを予測し、対策を講じることが重要です。

外的要因としては、

コンピューターウイルス感染による重要データの流出

端末の盗難や紛失によるハードディスクやUSBからの情報漏洩

不正アクセスによる機密情報の閲覧

危険なネットワークへの接続による第三者への情報渡漏の危険性

があります。