日本のフリーランス人口は増加傾向|2024年6月の展望を解説

フリーランスの現状と将来展望について、様々な角度から掘り下げていきましょう。フリーランス人口の推移、国内外の比較、今後の見通しなど、詳細なデータを基に分析を行います。この記事は、

  • フリーランスとして活躍する人
  • 将来的にフリーランスを検討している人
  • 現在は従業員として勤務している人
  • 日本の働き方の行方に関心がある人
  • 副業に興味がある人

など、幅広い層の方々に役立つ情報が詰まっています。

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フリーランス人口

フリーランス人口

フリーランサーの人数に関しては、各機関が異なる数値を示しています。
ランサーズ、リクルート、内閣府が発表しているフリーランサー人口とその定義を比較していきましょう。

機関名 フリーランサー人口 定義
ランサーズ 約107万人 クラウドソーシングを利用して収入を得ている人
リクルート 約96万人 自営業主、フリーランス、副業の人
内閣府 約103万人 自営業主、フリーランス、副業の人

フリーランス人口の急増と経済規模の拡大

フリーランスの実態を示す最新の調査結果が明らかになりました。
2021年の時点で、日本におけるフリーランス従事者の数は1,670万人に上り、労働力人口の約4分の1に相当します。
さらに、フリーランス関連の経済規模は28兆円を超えていることが分かっています。

この調査では、過去12ヶ月以内に報酬を得た労働者のうち、以下の条件を満たす人々をフリーランスと定義しています。

  • 特定の条件を満たす人々

近年のフリーランス人口は増加傾向にあり、2018年から2021年にかけて500万人以上の大幅な増加が見られました。
純粋なフリーランス従事者に限らず、新規参入者の数も2020年の320万人から2021年には517万人へと約62%増加しています。

今後は副業としてフリーランスに従事する人々がさらに増加していく可能性が高いと予想されます。

フリーランス人口の実態

日本における自営業者の実態は、調査機関によって異なる定義が用いられているため、数値に開きがみられます。
リクルートワークス研究所の調査では、本業として自営業に従事する人が約324万人、副業として自営業に従事する人が約148万人と報告されています。本業として自営業に従事する人は前年比で19万人増加し、6%の伸びを示しています。
一方、別の調査機関が示すフリーランス人口は、リクルートワークス研究所の数値を大きく上回っています。
この違いは、自営業者の定義が異なることに起因します。リクルートワークス研究所では、実店舗を持たず、農林漁業従事者でない自営業者をフリーランスと定義しているのに対し、他機関ではそうした条件は設けられていません。

フリーランス人口の試算方法と実態

政府は様々な手法を用いてフリーランス従事者数を推計しています。
内閣府の政策分析レポートによると、算出方式によって306万人から341万人とされています。
推計条件は、

  • 自営業で雇用者がおらず実店舗を持たない者
  • 内職従事者を対象とし
  • 農林水産業従事者の有無で人数が変わります

リクルートワークス研究所の定義と内閣府の一部条件は類似しますが、前者が472万人と推計するのに対し、内閣府は341万人と少なめです。
一方で、2020年5月の官房調査では462万人とされるなど、推計値は様々existしています。

日本におけるフリーランス人口は増加傾向

日本におけるフリーランス人口は増加傾向

フリーランス人口は近年急増しており、2021年時点で1,670万人に達しています。経済規模は28兆円を超え、うち副業・複業フリーランスが約13兆円を占めています。
フリーランスは以下の4つのタイプに分類され、特に複業系パラレルワーカーの増加が顕著です。

  • 3年間で自由業系フリーワーカーは約5.6倍
  • 自由業系独立ワーカーは約1.7倍に増えています

副業フリーランスの職種ではビジネス系が47%と最多で、会社員のリモートワーク推進による時間的余裕が要因と考えられます。一方で、フリーランスの平均年収は146.2万円と低めですが、自由業系独立ワーカーの36%が400万円以上を獲得しています。

フリーランス人口は副業解禁や柔軟な生活志向、雇用形態の変化などから今後も増加すると予想されます。収入の不安定さは課題ですが、高収入を得る可能性もあります。

フリーランス人口の国際比較

フリーランス人口の国際比較

日本における自由な働き方を選択する人々の割合は、2021年の時点で労働人口の約4分の1に達しています。

一方、アメリカでは2019年の調査で労働人口の3分の1以上がフリーランスとして活動していました。

コロナ禍の影響で在宅勤務が広がったことから、日本でも副業やフリーランスを選ぶ人が増加傾向にあり、今後もこの流れが続くと見られています。

結果として、日本のフリーランス人口がアメリカに近づくとともに、労働市場全体におけるフリーランスの重要性が高まっていくことが予想されます。

フリーランス・副業求人の増加によりフリーランス人口も増加してくる

フリーランス・副業求人の増加によりフリーランス人口も増加してくる

フリーランスの人数が増えているのは、副業としてフリーランスを行う人や、会社に所属せずに独立して自由に働く人が多いためです。
今後も、フリーランスや副業の求人が増えれば、フリーランスの人口はさらに増加すると考えられます。
フリーランス人口の増加要因として、日本経済の動向を分析する必要があります。

副業・フレックス勤務を推進するヤフーの新制度

ヤフーは、2021年8月の時点で、ギグパートナーと呼ばれる在宅勤務形式の業務委託を募集しています。
会社の事業を牽引し、支える人材を広く求めており、適切な職種やポジションの募集が開始された際に、その情報を受け取ることができる仕組みがあります。
ヤフーは、「働く場所や時間を選べる柔軟な働き方が可能で、副業もしやすくなる」と説明しています。

地方企業の副業求人増加

コロナ禍の影響により、地方における副業の求人数が大幅に増加しました。
従来から地方企業は首都圏在住の優秀な人材を求めていましたが、感染リスクを避けるため都市部を離れ、リモートワークや副業を希望する人が増えたことで、企業側も積極的に採用活動を行うようになったと考えられます。
このようにコロナ禍がフリーランス人材の増加につながる可能性があります。

まとめ

まとめ

フリーランス人口の変化について説明します。2018年のデータと比較し、現在のフリーランス人口がどのように変動しているかを解説しています。
コロナ禍以降、リモートワークを推奨する企業が増加しました。そのため、

  • 副業やフリーランスとして空き時間を活用する「複業系パラレルワーカー」
  • 「自由業系フリーワーカー」

が2018年より多くなり、フリーランス・副業人口が急増しています。
フリーランス人口の増加に伴い、経済効果も年々拡大しています。
コロナの影響が続く中、企業の在り方や雇用形態、働き方が見直されています。数年で経済が大きく変わり、企業側と労働者側の両方の考え方に変化が出てきており、フリーランスの働き方がより一般化する可能性が高まっています。
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