リモートワークできる？デザイナーのリモート/在宅ワーク求人・案件実情や要求されやすいスキルを解説！

リモートワークや在宅勤務の機会が増加している昨今、2Dデザイナーの方々も新しい働き方に関心を寄せているのではないでしょうか。
テレワークの普及は、以下のようなメリットをもたらしています。

• 通勤時間の削減
• 自己時間の確保

しかし、2Dデザイナーとしてリモートで業務を行うことができるのか疑問に思う方も多いはずです。
本稿では、2Dデザイナーがリモートワークや在宅ワークを行う際の実情を解説します。
また、求められるスキルや留意点についても触れていきます。
この内容を通じて、2Dデザイナーとしてテレワークが可能かどうかを判断する一助となることでしょう。

2Dデザイナーはリモート/在宅ワークできる？

2Dデザイナーは、キャラクターやグラフィックスなどの制作業務をパソコン上で行うため、リモート環境でも十分に作業が可能です。
ゲームやWebなどのデジタルコンテンツ業界では柔軟な働き方が認められており、在宅勤務のニーズが高まっています。
しかし、フリーランスとしてリモートワークを選択する場合は、

• 自宅に適切な機材を用意する必要があること

に留意しましょう。

2Dデザイナーのリモート/在宅ワーク求人・案件実情

2Dデザイナーのリモートワーク案件は、2022年9月時点で255件と少数に留まっています。
フリーランス案件全体に占める割合は6.9%にすぎず、常駐案件の93.1%と比べると大きな開きがあります。

• 企業側の事情として、セキュリティ上の懸念やリモート環境の未整備が考えられます。

しかし、デザイン業界自体がリモートワークに適しているうえ、コロナ禍の影響もあり、今後リモート案件の増加が期待できます。

2Dデザイナー需要拡大の見通し

ゲーム業界の今後の伸長が見込まれる中、2Dデザイナーの求人やリモートワークの案件も増加すると予想されます。
グローバルゲームマーケットレポート2021によれば、ゲーム市場は2023年に2,000億ドルを超える規模になると発表されています。

• スマートデバイスの普及
• コロナ禍による外出自粛がゲームへの関心を高めた要因

と考えられます。
ゲーム市場の拡大に伴い、2Dデザイナーの需要も高まっていくでしょう。

2Dデザイナーの年収

フリーランスの2Dデザイナーの収入水準は高めとなっています。
統計によると、月収の中央値は55万円、最高額は130万円に達しています。
一方で、会社員の平均年収474万円を上回る640万円の年収が期待できます。
高収入を得るためには、以下が重要視されます。

• 実務経験
• デザインスキル
• センス

また、新しい知識や技術、トレンドを常に学び続けることが収入アップの鍵となります。

リモートワークと年収

リモートワークや在宅勤務の仕事であっても、オフィス勤務と比べて収入が大幅に変動することはありません。

例えば、

• 従業員の場合は労働法の保護を受けているため、リモート勤務を理由に賃金が引き下げられることはありません。
• リモート勤務で残業が発生した場合、企業は残業代を支払わなければ法令違反となります。
• 通勤手当は発生しませんが、基本的な給与水準はオフィス勤務と変わりません。

フリーランスでも、案件ごとに単価が異なる場合があっても、平均的な報酬額はリモート案件とオフィス勤務案件で大きな差はないはずです。

イラストレーターの平均年収と2Dデザイナーとの違い

フリーランスのイラストレーター業界では、月額報酬の平均値は50.1万円となっており、年収換算で601万円程度となります。2Dデザイナーと比較すると、やや低めの水準にあります。月額報酬の相場は、

• 中央値が50万円
• 最高額が200万円
• 最低額が4万円

となっています。中央値と最高額は2Dデザイナーと変わりませんが、最低額の違いが平均値に影響を与えているようです。

イラストレーターとは、雑誌やゲームなどで使用されるイラストを専門的に手掛ける職種を指します。一方でデザイナーは、イラストを含む全体的なデザインを担当しています。デザイナーの方が担当範囲が広いため、報酬水準が比較的高くなる傾向にあります。また、2Dデザイナーの方が専門的なスキルが求められることも、年収格差の一因となっているかもしれません。

2Dデザイナーのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法

2Dデザイナーとしてリモートワークや在宅ワークの機会を見つけるには、様々な手段があります。

まずは、

• フリーランス向けの仲介サービスやクラウドソーシングプラットフォームを利用するのが賢明です。
• 会社員の傍ら副業としてクラウドソーシングに参加し、経験を積むのも一案でしょう。

次第にフリーランスとしての実績が増えてくれば、SNSなどを活用して直接クライアントを開拓することで、より高い収入を得られる可能性があります。

それぞれの方法には長所と短所がありますので、自身の状況に合わせて検討する必要があります。

フリーランスエージェントの活用メリット

フリーランスの方々が安定した仕事を確保するための有力な選択肢が、フリーランスエージェントの活用です。
このサービスは、独立した働き手と企業との間に入り、スムーズな受発注をサポートします。

• エージェントが経歴書の作成や面接日程の調整、書類手続きなどを代行してくれるため、営業が苦手な方でも本業に専念できます。
• さらに、エージェントから仕事の紹介があるので、安定した収入源を持続できます。

ただし、代行業務の対価として手数料が発生するため、直接案件を獲得するよりも収益性が低下する点は留意が必要です。手数料への懸念がある方は、低料金のエージェントを選ぶことをおすすめします。

クラウドソーシングサービスを活用したリモートワーク獲得

インターネット上のプラットフォームを活用し、リモートワークや在宅勤務の機会を見つけることができます。
これらのサービスでは、企業が不特定多数の人々に業務を発注し、作業者を募集する仕組みとなっています。
提供される業務形態には、

• タスク
• プロジェクト
• コンテスト

の3種類があり、プロジェクト形式が最も一般的ですが、デザイン分野ではコンテストが多く見られます。
フリーランス仲介サービスとは異なり、自ら募集案件を探し、応募する必要があります。
代表的なサービスとしては、

クラウドワークス

ランサーズ

などがあります。

SNSを活用したフリーランス営業の極意

フリーランスとしてビジネスを展開する際、ソーシャルメディアを活用することで、自身のスキルや経験を効果的にアピールできます。
Twitterやフェイスブックなどのプラットフォームを定期的に更新し、

• 実績や活動内容を発信していくことが重要です。

投稿を見た人から直接連絡が来ることもあるため、最初は反応がなくても粘り強く継続することが肝心です。

• 実績集やポートフォリオを準備しておけば、依頼が来た際にすぐに対応できるでしょう。

2Dデザイナーがリモート/在宅ワーク求人・案件で要求されやすいスキル

リモートワークや在宅勤務の機会において、2Dデザイナーに求められる能力は多岐にわたります。

• 描画力
• Webデザインの知識
• 2Dデザインの技術
• コミュニケーション能力
• 自己管理力

が重要視されます。
優れたグラフィックを制作する力に加え、業界の動向やユーザーニーズの変化を捉える見識と経験も不可欠です。
フリーランスとして活動する場合は、さらに別の資質が必要となるため、それらを確実に身につける必要があります。
以下に、それぞれの能力について詳しく説明します。

能力	説明
描画力	優れたグラフィックを制作する力
Webデザインの知識	Webサイトのデザインに関する知識
2Dデザインの技術	2次元のデザインに関する技術
コミュニケーション能力	クライアントや関係者との円滑なコミュニケーション能力
自己管理力	自身の作業を適切に管理する能力
業界の動向の把握	デザイン業界の最新動向を把握する力
ユーザーニーズの変化の把握	ユーザーのニーズの変化を捉える力

キャラクターデザインに求められるスキル

2Dデザイナーには、キャラクターを適切に描写する芸術的な技能と、人気のトレンドやデザインを取り入れる情報力が不可欠です。

• 頭の中のキャラクターを具体化できるかどうかは、デッサン力の熟練度次第です。
• クライアントの求めるイメージと自身のイメージを具現化できれば、お互いの認識に齟齬がないかを確認できます。
• さらに、魅力的なキャラクターを生み出せる創造力と幅広い知識も重要です。

2Dデザイナーだけでなく、あらゆるデザイン職種において、これらのスキルは欠かせません。しっかりと身に付けることが肝心です。

Webデザインスキルの重要性

Webサイトの全体的な構造を念頭に置き、利用者にとって使いやすいよう設計することが2Dデザイナーに求められています。
ゲーム業界でも、キャラクターだけでなく背景やUIなどのグラフィック制作を担当する場合があり、そうした能力が必要とされます。
Webデザインを行うには、以下のような能力が必要とされます。

• 画像の作成・編集ができるソフトウェアを習熟する
• 代表的なツールとして、
  

  ツール名
  Photoshop
  Illustrator
  Figma

  などがあります

• クライアントからの要望を整理し、これらのツールを活用してデザインに落とし込む力

2Dデザイナーに求められるスキル

デザイナーとしての能力を高めるには、様々なツールの習得が不可欠です。

• Photoshop、Illustrator、Figmaなどの汎用ソフトは基本中の基本として、確実に操作できるようにしましょう。
• キャラクターデザインが得意分野であれば、SAIやCLIP STUDIOといった専門ツールの習得も有利になります。
• さらに、Live2D、Maya、Blenderなど2D/3DCGに関連するソフトウェアの知識も持っていると、より幅広い案件に対応できるでしょう。

多様なツールを駆使できれば、高単価の仕事を獲得する機会も広がります。

デザイナーのコミュニケーション力

デザイナーの仕事は単に優れた作品を生み出すことだけではありません。
関係者との円滑なコミュニケーションが不可欠です。

• クライアントの要望を正確に理解し、それを作品に反映することが重要です。
• 相手の意図に耳を傾け、適切な提案ができれば、信頼を得られるでしょう。

また、コミュニケーション力を磨けば、新規案件の獲得にも有利になります。

• お客様と価値観を共有し、良好な関係を築くことで、仕事を任されやすくなるはずです。

リモートワークにおける自己管理スキル

リモートワークや在宅勤務では、生産性を維持するために自己管理能力が不可欠です。
自己管理には、以下の4つの要素があります。

• 時間管理
• 健康管理
• 感情コントロール
• モチベーション維持

会社で決められた労働時間とは異なり、自身で業務時間を調整する必要があります。
怠惰に陥ったり、過労に陥ったりすれば、業務に支障が出かねません。
効率的な作業を心がけるため、以下の点が重要です。

• 1日の計画を立てる
• 休息日を設ける
• 集中できる環境を整備する

リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点

リモートワークや在宅勤務の機会に参加する際は、いくつかの重要な点に留意する必要があります。

• 評価は成果物のみで行われるため、長時間労働になりがちです。
• また、情報漏えいにも気をつけなければなりません。

オフィスで働くのとは異なり、リモートワークでは労働時間や作業環境を自ら管理しなければなりません。
従来の勤務スタイルとは大きく異なるため、これまでと同じ意識では効率的に業務を遂行できません。
新しい環境で働くことになるため、自己管理を怠ると収入が減少してしまう可能性があります。
それぞれの注意点について詳しく説明しますので、ご確認ください。

リモートワークにおける適切な評価のために

リモートワークや在宅勤務では、業務プロセスを把握することが難しいため、評価基準が成果物のみに偏りがちです。
オフィス勤務であれば、作業姿勢やコミュニケーション能力など、多角的な評価が可能です。
しかし、リモート環境下では業務の進捗管理を任せざるを得ず、対面によるやり取りも制限されます。
適切な評価を受けるには、定期的な進捗報告や業務に関する相談を積極的に行い、コミュニケーションを図ることが重要です。
自身の働きぶりを伝えることで、評価者も安心して公正な判断ができるでしょう。

リモートワークと長時間労働

リモートワークでは、時間管理が適切に行われない場合、長時間労働に陥る危険性が高まります。
オフィスでは定時が設定されており、残業には申請が必要なため、長時間労働を回避しやすい環境にあります。
一方、リモート環境では上司の監視がなく、作業時間に制限がないため、

• 仕事に対する責任感が強すぎたり
• 時間管理が苦手だと

過剰な労働につながりかねません。
長時間労働を防ぐには、納期までの作業スケジュールを立て、1日の作業量を適切に設定するなど、時間管理を徹底することが重要です。

リモートワークにおける情報漏洩対策

リモートワークにおいて、機密情報の取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
情報処理推進機構が公表した「情報セキュリティ10大脅威 2021」では、テレワークを標的とした攻撃が上位にランクインしており、リスクは決して低くありません。
万が一、企業や個人の極秘情報が漏れた場合、損害賠償請求のリスクにさらされかねません。
情報漏洩を防ぐには、

• データや通信の暗号化
• 安全性の高いネットワークの利用
• 外出時のパソコン管理の徹底

など、様々な対策が不可欠です。
これらの対策を確実に実施することで、機密情報の漏洩リスクを最小限に抑えることができます。

まとめ

2Dデザイナーは、ゲーム業界を中心に様々な分野で活躍できる職種です。
安定した需要が見込まれるため、リモートワークやフリーランスとして働くことができます。
デザインスキルを磨くだけでなく、トレンドや新しい技術にも注目することが重要です。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用すれば、リモートワークの機会を見つけやすくなります。