2024年6月データベースエンジニアはリモートワークできる?リモート/在宅ワーク求人・案件実情や要求されやすいスキルを解説!

近年、ビッグデータ活用やIoTデバイスの普及により、データベース専門家の需要が高まっています。
しかし、セキュリティ上の理由から、インフラ系IT職ではリモートワークが難しいのではないかと懸念する声もあります。
データベース専門家がリモート勤務を実現するには、どのような能力が求められるでしょうか。
本稿では、データベース専門家がリモートで働くことができるかどうか、そのためには何が必要とされるのかについて解説します。

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データベースエンジニアはリモート/在宅ワークできる?

データベースエンジニアはリモート/在宅ワークできる?

データベース専門家としてリモートで働くことができます。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」ではデータベース関連の在宅案件を取り扱っています。
リモートワークにおけるデータベース専門家の業務は、

  • データベースの移行
  • 設計・構築
  • 管理・運用

などが含まれます。
案件によっては、上流から下流までデータベース専門家としての業務を一貫して任されることもあります。

データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件実情

データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件実情

データベース分野においてリモートワークが可能な案件は限られており、完全リモートとなるとさらに希少です。
データベースは重要な情報を扱うため、厳格な管理が求められます。
リモート環境下でデータ流出のリスクを抑えることが課題となっています。
そのため、データベースエンジニアの求人案件の多くは一部出社が必須とされています。

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が取り扱うデータベースエンジニア案件のうち、リモート可能なものは約20%にとどまります。
前年比で10%増加しているものの、完全リモートとなるとさらに絞り込まれます。

希少な案件を獲得するには、高度な専門性が不可欠です。

  • 各開発フェーズで3年以上の実務経験が求められるでしょう。

データベースエンジニアの年収

データベースエンジニアの年収

フリーランスのデータベース専門家の収入状況は以下の通りです。
職種別の平均年収は810万円、中央値は780万円、最高額は1,920万円、最低額は360万円となっています。
この数値は、データベース関連の案件における月額報酬相場を年間ベースに換算したものです。

  • 月額報酬の平均は67.5万円
  • 中央値は65万円
  • 最高額は160万円
  • 最低額は30万円

でした。
一方、正社員のデータベース専門家の平均年収は583万円と低めです。
フリーランスの方が収入面で有利であることがわかります。
正社員で年収1,000万円を目指すのは難しい一方、フリーランスなら実力次第で若くても可能です。
データベース分野ではフリーランスへの転向が収入アップにつながるため、検討する価値があります。

データベースエンジニアのリモート求人と単価

データベース専門家の収入は、リモートワークと常駐勤務ではほとんど変わりません。
リモート案件の最高月額は150万円、最低は30万円でした。
一方、常駐とリモートを合わせた全体の最高月額は160万円、最低は30万円でした。

リモート勤務では、セキュリティ上の理由から業務範囲が制限されるため、高単価案件は少ない傾向にあります。
しかし、データベース分野ではリモートでも常駐と同等の単価が設定されています。

  • 多くのリモート案件では、週または月に数日の出社が必要とされています。
  • セキュリティレベルが高くない業務はリモート、高い業務は常駐と分けられているだけで、業務内容自体は常駐と大きな違いがないため、単価にも差がつきにくいのです。

また、フルリモート案件の方が単価が高い傾向があります。
実際、月額100万円以上の高単価案件の多くがフルリモートとなっています。
フルリモート案件では、一企業のデータベース業務を一任されることが多く、複数人で分担するよりも効率的で安全性が高いためです。

ただし、フルリモートを希望する場合、情報漏えいなどのリスクが高いため、常駐以上の実力とセキュリティ意識が求められます。
リモート案件を探す際は、そうしたリスクを十分に検討した上で応募することが重要です。

インフラエンジニアの月額単価相場と業務範囲

フリーランスの月額単価相場を見ると、インフラエンジニアとデータベースエンジニアでは、平均値や中央値にはあまり差がないものの、最高額と最低額には大きな開きがあることがわかります。
この理由は、両者の業務範囲の違いによるものです。

インフラエンジニアは、サーバー、ネットワーク、データベースなどのインフラ全般の設計、構築、運用を担当します。
高単価の案件では、これらすべての設計と構築を任されるため、高度な技術力と経験が求められます。
一方で、単価の低い案件は主に監視や運用業務を担当するため、経験の浅いエンジニアが従事することが多くなります。

一方、データベースエンジニアの業務は、データベースの設計や構築に特化しています。
高単価の案件では、監視や運用に加えて、チューニングなどの管理業務も任されることが多くなります。
データベースの管理業務は、経験豊富なエンジニアでないと任せられない専門性の高い業務です。
このように、同じ監視や運用業務でも、求められるスキルレベルが異なるため、単価に差が生じるのです。

データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法

データベースエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法

データベース専門家がリモートワークの仕事を見つける方法は様々です。
独立を目指す際、自身に合った効果的な方法を検討することが重要です。

  • 求人サイトを活用する
  • ネットワークを広げる
  • 自身のスキルをアピールするポートフォリオを作成する

と、さまざまな選択肢があります。
自分に合った戦略を立て、着実に行動することで、望む仕事に巡り合えるはずです。

フリーランスエージェントの活用

フリーランスへの移行を検討している方で、独力での案件獲得に不安がある場合、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントは経歴やスキルに合った案件を紹介し、交渉の際にも仲介してくれます。
常駐経験者であれば、雇用形態がフリーランスになるだけで参画までの流れは変わりません。

  • エージェントは人脈がない方でも仕事を斡旋してくれる利点があります。
  • また、報酬未払いなどのトラブルにも対応してくれるため安心です。

近年では給与保障制度や福利厚生を備えたエージェントも増えており、一定の安定収入が見込めます。
ただし、エージェント経由の案件にしか応募できないため、スキル不足では門前払いされる可能性があります。
そのため、最低3年のデータベースエンジニア実務経験を積んでからエージェントを利用するのが賢明でしょう。

データベース求人獲得の難しさとクラウドソーシングの活用

フリーランスの多くは、クラウドソーシングプラットフォームを活用して仕事を見つけています。
こうしたサービスでは、リモートワークが前提となっているため、在宅勤務を希望する人にとって便利な選択肢となります。
しかし、掲載されている求人の多くは

  • Webサイト開発などの技術スキルが必要とされ
  • データベース関連の知識だけでは案件を獲得するのが難しい状況にあります

加えて、

  • クライアントと直接やり取りをする必要があるため、自身の能力をアピールする交渉力が求められます

そのため、初心者にとってはエージェントとの併用が賢明な選択肢となるかもしれません。

データベースエンジニア募集のSNSの落とし穴

データベース専門家の募集は、ソーシャルメディアでも行われています。
そこでは即戦力を求める傾向があり、初回のコンタクトから1週間で業務に着手するケースもあります。
しかし、簡易な手続きが原因で契約内容が不十分になり、トラブルに発展することも少なくありません。

  • 実際、クライアントとの連絡が途絶えたり、報酬の支払いが滞るなどの問題が生じがちです。

そのため、信頼できる情報源からの依頼でない限り、受注は控えるべきでしょう。

データベースエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件で要求されやすいスキル

データベースエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件で要求されやすいスキル

データベース専門家がリモートワークや在宅勤務の機会を得るためには、どのような能力が求められるでしょうか。
フリーランスとしても、遠隔での業務に適した技術力が重視されます。
そこで、リモート環境下で高く評価される資質について検討しましょう。

  • コミュニケーション能力
  • 自己管理能力
  • 問題解決能力
資質 説明
コミュニケーション能力 メールやチャットツールを使って、的確に意思疎通を図る力
自己管理能力 自分で作業を管理し、期限を守る力
問題解決能力 遠隔地からでも問題を解決する力

データベースエンジニアの実力と需要

ここでは、データベース関連の専門職について説明しています。

データベース関連の専門知識と実践経験が不可欠な職種です。設計や構築、運用管理などの業務を担当しますが、特にチューニングなどの高度な管理スキルを持つ人材が重視されます。そのレベルに達するには、最低5年以上の実務経験が必要とされます

また、データベースの種類によっても需要が異なり、

  • 基幹システムで利用されるOracleや
  • ビッグデータ解析で活用されるMongoDBなど

の人気製品の経験があると、リモートワークの機会が増えるでしょう。人気製品に3年以上従事した実績があれば、在宅勤務の案件を見つけやすくなります

データベースエンジニアのセキュリティ知識

データベースには機密性の高い情報が保管されるため、セキュリティに関する専門知識が求められます。
企業によっては、データベース管理者にシステム全体のセキュリティ管理を任せる場合もあります。
データベース管理の実務を通じて、セキュリティに関する経験を積むことができます。
セキュリティ分野でさらに高い能力を示したい場合は、

  • 情報セキュリティ関連の資格取得を目指す

のも一つの方法です。

クラウドデータベースの活用とリモートワーク

クラウドサービスの普及に伴い、データベースをクラウド上に構築する企業が増加しています。
オンプレミスだけでなく、クラウド環境にも対応できれば、業務の幅が広がり、リモートワークや在宅勤務の機会も増えるでしょう。

しかし、クラウド環境におけるリモートワークや在宅勤務の案件では、

  • データベースだけでなく、サーバーやネットワークなど、インフラ全般を担当することが多くなります。

そのため、実務経験がない場合は、まずデータベースのみを扱うリモートワークや在宅勤務の案件から始め、徐々に範囲を広げていくことで、スキルを磨いていくことが重要です。

クラウドサービスは比較的新しい技術ですが、1年程度の実務経験があれば、上流工程を任されることもあります。
ただし、リモートワークや在宅勤務ができるレベルになるには、3年程度の実務経験が望ましいでしょう。

データモデル作成の重要性

データベースの構築においては、情報間の関連性を示すデータモデルの作成能力が求められます。
一般的には、専用アプリケーションやExcelを用いてデータモデルを作成します。
データモデルは、

  • データベース設計の設計図としての役割
  • 実際にシステムを利用する人々がデータの関係性を理解するためのもの

でもあります。
そのため、データモデル作成時には、

  • 情報間の関連性
  • 各カラムの役割

について、他者が容易に把握できるよう、わかりやすい注釈や説明を付記する力が必要とされます。

スケジュール管理の重要性

リモートワークやテレワークでは、作業スケジュールの管理は個人の責任となります。
オフィスに常駐する場合は、周囲の業務進捗状況を把握しやすいですが、在宅勤務ではそれが難しく、進行の遅れが生じる可能性があります。

  • 複数の案件を抱える場合、別の案件の期限に追われ、手が回らなくなることもあるでしょう。

リモート勤務の仕事を継続的に獲得するには、自身で進捗を管理し、期限内に完了させる自己管理能力が不可欠となります。

リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点

リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点

リモートワークや在宅勤務の求人や案件は、オフィスに通勤する必要がないため、利便性が高いと思われがちです。
しかし、留意すべき点もあります。
ここでは、そうした注意事項について説明していきます。

  • 自宅での作業環境の確保が必要
  • 通信環境の確保が必要
  • 上司や同僚との直接的なコミュニケーションが取りにくい
  • 仕事と私生活の境目が曖昧になりがち
メリット デメリット
通勤時間の削減 孤独感
自由な働き方が可能 集中力の維持が難しい

このように、リモートワークには一長一短があります。
自分に合った働き方を見つけることが重要です。

成果主義とフリーランスの実力主義

在宅勤務では上司の目が届かないため、業績評価が重視されがちです。
たとえ努力を重ねても、提出物の質が低ければ評価は低くなるでしょう。
フリーランスは実力主義が前提であり、高品質の成果物を提供することが求められます。
特に独立間もないフリーランスは、

  • 従業員とは評価基準が大きく異なることを認識する必要があります。

在宅勤務における労働時間管理の重要性

リモートワークやフリーランスの場合、労働時間管理が難しく、過剰労働に陥りがちです。
周囲の状況が把握しづらいため、無意識のうちに長時間労働になる可能性があります。
また、法的拘束力がないため、自己管理が欠かせません。
しかし、休養を怠ると生産性が低下するリスクがあります。
そのため、適切な労働時間と業務量の設定が重要となります。

リモートワークにおける情報漏洩リスクと対策

リモートワークやテレワークでは、情報セキュリティ上のリスクが高まるため、細心の注意を払う必要があります。
オフィスで業務を行う場合は、社内ネットワークを利用できるため、情報漏えいのリスクを抑えられますが、自宅などでリモート環境下では同様の対策が難しくなります。
そのため、

  • セキュリティソフトのインストール
  • 公共の無線LANを利用しない

などの対策が不可欠です。
特に機密性の高いデータを扱う職種では、一度情報が漏れると甚大な損害が発生する可能性があり、万全の対策を講じる必要があります。

まとめ

まとめ

データベースエンジニアのリモートワークや在宅勤務の求人は少ないものの、完全に不可能ではありません。
ただし、重要なデータを扱う業務であるため、多くの求人が一定の出社を求めています。
フルリモートで働くには高度なスキルが必要とされます。
データベースエンジニアには本来高いスキルが求められますが、フリーランスとしてリモートワークの案件を獲得するレベルとなると、さらに優れた能力と経験が不可欠です。
自身のスキルに自信があれば、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用してみるのも一案でしょう。