Javaエンジニアの転職需要や資格など解説!

プログラミング言語Javaの未経験者が転職できるかどうかについて不安に思う人もいるでしょう。将来的にJavaを習得し、Javaエンジニアや組み込み/制御エンジニアとして転職を希望する人もいるはずです。

Javaは2016年時点で900万人の開発者がいると言われており、世界で最も有名なプログラミング言語の一つです。

しかし、Javaエンジニアの転職事情はどのようになっているのでしょうか。

本記事では、以下の点について解説します。

  • Javaエンジニアの転職ニーズ
  • 求人・案件情報
  • 年収
  • 未経験からの転職可能性
  • 転職時の留意点
  • おすすめの資格
  • 転職方法
  • フリーランスエージェント

Javaを仕事で活用したい人には役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。

特に、以下の人は本記事を一読されることをおすすめします。

  • Javaエンジニアの転職事情を知りたい人
  • 現役のJavaエンジニア
  • 将来的にJavaエンジニアを目指す人
  • Javaエンジニアに興味がある人
  • 現在ITエンジニアとして働いている人

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Javaエンジニアの転職ニーズ

Javaエンジニアの転職ニーズ

この章では、Javaプログラミング言語の特徴と、Javaエンジニアの職務内容について説明します。
Javaは、1972年にAT&Tベル研究所で開発された汎用プログラミング言語です。「Write once, run anywhere」というスローガンからも分かるように、様々な環境で動作することが特徴です。オブジェクト指向のプログラミング言語であり、金融や保険など大企業のシステム開発に多く利用されています。世界的に需要が高く、Androidアプリ開発にも使用されています。また、

  • Spring Framework
  • Java EE
  • Apache Struts

など、充実したフレームワークが存在します。

Javaは、

  • Webアプリケーション
  • PCアプリケーション
  • Androidアプリ
  • 基幹システム
  • 組み込みシステム
  • IoTシステム
  • Webサイト

など、幅広い分野で活用されています。Javaエンジニアが関わることが多いのは、Webアプリケーション開発と業務システム開発です。Webアプリケーション開発では、大規模なシステムが多くなります。TwitterやGoogleなどの有名サービスもJavaで開発されています。業務システムでは、人事データや給与計算、会計業務など、大量のデータと大規模な計算処理を扱います。そのため、Javaが適しています。人事管理システム、会計システム、営業管理システムなどの開発を担当することが多いでしょう。

Javaエンジニアの求人・案件情報

Javaエンジニアの求人・案件情報

ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」によると、Javaの案件数は27,894件と非常に多くなっています(2021年8月時点)。
Javaの案件数は圧倒的に多いことがわかります。
これは、

  • Webアプリ
  • PCアプリ
  • スマホアプリ(Android)
  • 基幹システム
  • 組み込みシステム
  • IoT開発
  • Webサイト制作

など、幅広い分野でJavaが利用されているためと考えられます。

次に、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」内でJavaの案件を多く保有しているエージェントを見てみましょう。

レバテックフリーランス 1996件
TechStock 1276件
at-engineer 991件
Midworks 895件
PE-BANK 794件
techtree 745件
グッドワークスエンジニア 686件
ギークスジョブ 559件
FREE-DA 501件
フォスターフリーランス 486件

(2021年8月時点)
Javaの案件を最も多く保有しているのはレバテックフリーランス、TechStock、at-engineerであることがわかります。
Javaに興味のある方は、これらのエージェントの案件を確認してみるとよいでしょう。

Javaエンジニアの年収

Javaエンジニアの年収

この節では、Javaプログラマーの収入水準について説明します。
フリーランスのJavaエンジニアの年収の詳細は以下の通りです。

  • 職種の平均年収は757万円
  • 最高額は2,400万円
  • 最低額は240万円です(ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」調べ/2021年8月時点)

この年収は、同サービスが公開しているJavaのフリーランス案件の月額単価を年換算したものです。

平均月額単価 63.1万円
中央値 60万円
最高額 200万円
最低額 20万円

一方、従業員としてのJavaエンジニアの平均年収は約545万円と言われています。
Javaプログラマーの収入に関する詳細を知りたい方は、関連記事をご覧ください。

Java、未経験からの転職は出来る?

Java、未経験からの転職は出来る?

プログラミング言語Javaを未経験から習得し、転職を目指す際の道筋について説明します。
Javaは初心者にとって習得が難しい言語とされており、独学での学習は避けた方が賢明です。

  • 既にプログラミングの実務経験があれば、Javaの未経験でも転職の機会は十分にありますが、全くの初心者の場合は無理に転職を目指すよりも、まずプログラミングスクールでJavaを学ぶことをおすすめします。

現在では、オンラインで学習でき、転職までサポートしてくれるスクールが多数存在しています。
一定の習熟度に達した段階で、クラウドソーシングサービスを活用して実践的な経験を積むことも有効な方法です。
ポートフォリオを作成し、実績を重ねることで、将来的な転職活動に役立つでしょう。

Javaエンジニアに転職する上で抑えておくべきポイント

Javaエンジニアに転職する上で抑えておくべきポイント

この節では、Javaプログラマーとしての転職を目指す際の重要な側面を説明します。
以下の事項に取り組むことで、高い価値を持つJavaプログラマーとして認められる可能性が高まります。
特に初心者の方は、ぜひ目を通しておいてください。

  • Java言語の基礎知識を確実に身につける
  • オブジェクト指向プログラミングの概念を理解する
  • データ構造とアルゴリズムの知識を深める
  • フレームワークやライブラリの使用経験を積む
  • データベースやSQL操作の知識を身につける
  • ソフトウェア設計原則やパターンを学ぶ
  • バージョン管理ツールの使用経験を積む
  • テスト駆動開発の実践経験を積む
  • 継続的インテグレーションやデプロイの知識を身につける
  • クラウドサービスの利用経験を積む

Javaエンジニアに求められるスキル

Javaだけでなく、他のプログラミング言語の習得も転職の際に重要となります。
Javaエンジニアとしてキャリアを積みたい場合、Java開発で頻繁に利用される言語を身につけることが賢明です。
例えば

  • Scala
  • Python
  • Ruby
  • PHP
  • C言語
  • C++

などがその対象となるでしょう。
さらに、

  • SQL
  • MySQL
  • シェルスクリプト
  • Git
  • Oracle

などの開発経験や知識、

  • Windows
  • Linux
  • UNIX

などのOS開発経験や知識、EclipseなどのIDEの経験、ハードウェアやソフトウェアの設計に関するITスキルや知識を豊富に持つことで、希少性の高いJavaエンジニアとして企業から評価されやすくなります。
加えて、

  • Spring Framework
  • Java EE
  • Apache Struts
  • Spark Framework
  • JSF

などのJavaフレームワークの経験や知識があれば、転職の際に高く評価される可能性が大きくなるでしょう。

Javaエンジニアの職務経歴書作成のポイント

Javaの専門家として経験を示す履歴書の作成が、転職活動において重要となります。
Javaによるプロジェクトやシステム開発の実績を明確に記載することで、自身の技術力を証明できます。
企業側は履歴書から適切な役割を見極めることができ、面接での評価につながります。
エンジニア向けの履歴書の書き方について詳しく知りたい場合は、専門的なガイダンスを参考にすることをおすすめします。

資料作成能力の重要性

転職を視野に入れる際、ドキュメンテーション能力の向上は重要な課題となります。
Javaエンジニアとしてキャリアを歩む上で、

  • 仕様書
  • 開発計画
  • 進捗状況などの資料を作成し

プロジェクトマネージャーやチームリーダーと情報共有する機会が生じます。
スムーズな情報伝達のために、ドキュメント作成スキルと論理的なコミュニケーション力を磨くことが求められます。
日々の学習を怠らず、この分野での実力を高めていきましょう。

Javaエンジニアとして転職する上でおすすめの資格

Javaエンジニアとして転職する上でおすすめの資格

この節では、Javaプログラマーとしてキャリアチェンジを行う際に有益な資格について説明します。
Java開発に興味や関心がある場合、それぞれの資格の詳細情報を十分に調査することをお勧めします。

Java認定資格の概要と重要性

Oracle社が主催するJava関連の認定資格試験は、プログラマの知識とスキルをレベル別に評価するものです。
2019年6月下旬以降、最新の認定資格は「Java SE 11」に対応しており、

  • 企業システム
  • クラウドサービス
  • スマートデバイス

などのアプリケーション開発の生産性向上を重視しています。
この資格試験には、

  • Bronze
  • Silver
  • Gold

の3つのレベルがあり、Silverイ以上は世界共通の資格となっています。
現在のJava関連資格の中で最も人気があり、オブジェクト指向プログラミングの基礎から設計・実装までの高度な知識・スキルを身につけることができます。
Javaエンジニアにとって有益な資格ですので、関心のある方はOracle社が定期的に開催するセミナーを確認してみることをおすすめします。

Javaプログラミング能力認定試験の概要と取得メリット

Javaプログラミングの基礎から応用までの幅広い知識とスキルを評価する資格試験があります。
この試験は3つのレベルに分かれており、

  • Javaの基本概念から
  • オブジェクト指向によるシステム分析・設計
  • プログラミング
  • 保守まで

をカバーしています。
この資格を取得することで、給与アップや昇進の可能性が高まる場合があります。
Javaのスキルアップを目指すエンジニアや、資格取得によるキャリアアップを望む方にとって、この試験の受験は有益でしょう。

Android技術者認定試験の概要と重要性

Android技術者認定試験は、Androidアプリケーションやプラットフォームの開発能力を認証する試験です。
この試験は日本国内だけでなく、世界160か国以上で受験可能で、日本語に加えて英語や中国語(繁体字)でも受けられます。
Android技術者認定試験には、以下の2種類があります。

  • アプリケーション技術者認定試験
  • プラットフォーム技術者認定試験

それぞれベーシックレベルとプロフェッショナルレベルに分かれています。
IDCの予測によると、2019年のスマートフォン世界出荷台数は約13億7000万台で、2023年には約14億8000万台に達すると見込まれています。

Android iOS
2019年 87% 13%
2023年(予測) 割合に大きな変化なし 割合に大きな変化なし

Javaを使ったAndroid向けアプリ開発や組み込み系開発に携わるエンジニア、またはAndroid開発に関心のあるエンジニアにとって、Android技術者認定試験の取得は有益でしょう。
Javaスキルの証明としての資格取得は可能ですが、転職に際して最も重要なのは実務経験とJavaを活用したシステム開発に必要なスキルの習得です。
そのため、Javaの資格取得は時間的余裕のある方におすすめです。実務経験がない場合は、まず実践の機会を積極的に探すことが賢明です。

Javaエンジニアとして転職する方法

Javaエンジニアとして転職する方法

この節では、Javaプログラマーとしての職場移動の手段について説明します。主な選択肢は3つあり、それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • フリーランス仲介業者を利用する
  • 求人サイトを活用する
  • 転職コンサルタントに依頼する

フリーランスエージェントを活用したJavaエンジニア転職

Javaエンジニアとしてキャリアを変更する際、フリーランスエージェントを利用することができます。
このサービスは、エンジニアに代わって以下の業務を代行してくれます。

  • 求人案件の提案
  • クライアント企業との交渉
  • 契約締結

具体的には、

  • 希望する求人案件の紹介
  • 企業面接の同席
  • スキルシートや履歴書の添削
  • 契約手続きや請求書作成の代行

などを行います。
さらに、商談の練習支援も提供されます。

フリーランスエージェントによっては、

  • 正社員並みの福利厚生制度
  • エンジニア交流会
  • 確定申告サポート

などの特典があります。

対象者 フリーランスエージェントの活用が適している
正社員ではなく自由な働き方を求めるエンジニア
スキルアップを目指すエンジニア
高収入を望むエンジニア
様々な開発経験を積みたいエンジニア
在宅勤務やリモートワークを希望するエンジニア

エンジニア転職におけるサイト活用

転職を希望するJavaエンジニアには、求人情報を閲覧して応募できる転職サイトの活用が有効です。
大手サイトでは全国から1万件前後の求人が常時掲載されており、豊富な情報にアクセスできます。
また、会員ページを通じて自身の活動状況や日程を管理することも可能です。
転職時期を自由に選べるメリットもあります。

一方で、エンジニア特化の転職サイトも存在します。
代表例として

  • Green
  • paiza転職
  • bizreach
  • Wantedly

などが挙げられますが、他にも多数のサイトがあります。
転職を検討する際は、様々なサイトを活用することをおすすめします。

エンジニア転職にお勧めの転職エージェント

Javaプログラマーとしての転職を目指す際、専門のキャリアコンサルタントが付き添い、求人情報の提供、履歴書の添削、面接対策などを行ってくれる転職エージェントを利用する方法があります。
転職エージェントを活用するメリットは、

  • 公開されていない求人情報を入手できたり
  • 転職に関する助言を受けられたり
  • 年収交渉を代行してもらえたりすること

です。
一般的な転職エージェントとしては、

  • マイナビエージェント
  • リクルートエージェント

などがありますが、エンジニア特化型の転職エージェントも存在します。
代表例としては、

レバテックキャリア
Geekly
Findy
Tech Stars Agent

などが挙げられます。
転職活動の方法が分からない、時間が取れないなどの理由で、エンジニアの方は専門の転職エージェントを検討するのがよいでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では、Javaエンジニアの転職に関する様々な側面について詳しく説明しました。
Javaは世界的に人気の高いプログラミング言語であり、今後もその需要は衰えることはありません。
転職を検討する際は、事前に十分な調査と準備を行うことが重要です。

  • 実務経験を積んだ後にITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に挑戦するのも一つの選択肢です。

常に新しいスキルを身に付け、キャリアアップを目指すことが大切です。
Javaエンジニアから他の職種へ進むことも視野に入れましょう。
転職やキャリア形成において、適切な判断と行動が求められます。