Androidエンジニアの仕事や年収アップに必要なスキルを解説

2024年6月17日

Androidエンジニアという職種について、年収や仕事内容、必要なスキルなどの詳細を解説します。
IT業界では人手不足が深刻化しており、多くの方がIT業界への転職を検討しているのではないでしょうか。
転職を考える際、年収は気になる点の一つです。
本記事では、Androidエンジニアの

平均年収や最高年収
具体的な業務内容
年収アップに必要なスキル
有利な資格
フリーランスの需要
将来性

などを詳しく説明します。
Androidエンジニアの年収に関心がある方、この職種を目指している方、スマートフォンアプリ開発に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

気になる内容をタップ

1 Androidエンジニアの仕事内容
2 Androidエンジニアの年収
3 Androidエンジニアの年収アップに必要なスキル
4 Androidエンジニアの年収アップにおすすめの資格(2024年6月)
5 Androidエンジニアのニーズ(2024年6月)
6 Androidエンジニアの将来性
7 まとめ

Androidエンジニアの仕事内容

Androidエンジニアの職務は、モバイルデバイスやIoT機器向けのソフトウェア開発を中心に行われます。
プログラミング言語としてJavaやKotlinなどを用い、

要件定義
設計
コーディング
テスト
運用・保守

に至るまでのライフサイクル全般を担当します。

新規アプリ開発
既存アプリの改修
他プラットフォームからの移植業務

も行います。
また、市場調査などのマーケティング活動にも従事する場合があります。

Androidエンジニアの年収

この章では、Androidエンジニアの収入状況について説明します。フリーランスとして働く場合と会社員として勤務する場合の年収を比較し、それぞれの特徴を明らかにします。

フリーランスのAndroidエンジニアの平均年収は859万円、最高年収は1,680万円、最低年収は36万円です(ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」調べ/2021年7月時点)。
この年収は、月額単価の年間換算値から算出されています。
月額単価の平均は71.6万円、中央値は70万円、最高値は140万円、最低値は3万円となっています。
また、時給単価では平均が4,620円、中央値が4,640円、最高値が16,250円、最低値が2,500円となっています。

一方、会社員エンジニアの平均年収は469万円です。
年代別では、

20代が373万円
30代が509万円
40代が605万円
50代以上が701万円

となっています。
会社員のAndroidエンジニアに限れば、平均年収は585万円と言われています。

以上の数値を比較すると、フリーランスのAndroidエンジニアの方が会社員よりも274万円程度高収入であり、約1.5倍の年収を得ていることがわかります。また、会社員エンジニア全体の平均年収よりも高く、30〜40代の平均年収の範囲内に収まっています。

つまり、Androidエンジニアとして活躍するなら、フリーランスの方が高年収を得やすい傾向にあります。

Androidエンジニアの年収アップに必要なスキル

この節では、Androidエンジニアとして高収入を得るために必要な能力について説明します。
適切な技術を身につけることで、収入アップの機会が広がります。
今後Androidエンジニアを目指す方も、高給与を手にするための参考にしてください。

Android開発スキルと年収アップ

Androidアプリケーション開発者にとって収入を向上させるためには、プログラミング能力が不可欠です。

Androidアプリの制作には主に以下が用いられます。

Java
Kotlin

また、Androidエンジニアとしては、以下の技術や経験、知識が求められることが多くあります。

Java	Swift	Objective-C
C++	Unity	JavaScript
Ruby	iOS	React Native
Android Studio	要件定義	設計

さらに、MySQL、Apache、Git、Oracleなどのミドルウェアに関する技能や知識を有していれば、希少性が高まり、Androidエンジニアとして高収入を得る可能性が高くなります。

高年収を獲得するAndroidエンジニアのマネジメントスキル

モバイル開発の専門家にとって収入を伸ばすための重要なスキルは、リーダーシップ能力です。
高収入を得ているAndroidエンジニアは、チームをまとめる役割を担っています。

アプリやシステムの開発を効率的に進めるためには、適切な人員配置や作業手順、スケジュール管理が不可欠です。

こうした調整力があれば、自身の価値を高めることができます。
その結果、希少な存在となり、高い報酬を得られるのです。

Androidエンジニアの年収アップに必要なスキル

モバイルアプリ開発者にとって収入を増やすための重要なスキルは、円滑なコミュニケーション能力です。
プロジェクトでは、他の技術者と緊密に連携し、常に意思疎通を図る必要があります。
高い年収を望むのであれば、コミュニケーション力の向上が不可欠です。
また、自ら新機能の提案や開発を行うこともあるため、

論理的な思考力
説明力

も求められます。

Androidエンジニアの年収アップにおすすめの資格(2024年6月)

この節では、Android開発者の収入向上に役立つ資格について説明します。
Android開発者になるためには多様な能力が求められるため、関連資格を取得することで自身の力量を裏付けることができます。

Android Certified Application Developer
Android Certified Professional Developer
Android Certified Associate Developer

資格名	概要	受験料
Android Certified Application Developer	Androidアプリ開発の基礎知識を問う	$149
Android Certified Professional Developer	高度なAndroidアプリ開発スキルを問う	$249
Android Certified Associate Developer	エントリーレベルの資格	$99

Android技術者認定試験の概要

Androidの開発能力を公認する試験が存在します。
この試験は世界中で実施されており、日本語や英語、中国語での受験が可能です。
試験の種類は2つあり、

アプリケーション開発
プラットフォーム開発

の分野に分かれています。
それぞれ

初級者向け
上級者向け

のレベル設定があります。
Androidに関する知見や組み込み開発の知識が身につくため、Android開発者にとって有益な資格と言えるでしょう。

システムアーキテクト試験の概要

システム設計の専門性を評価する国家資格がシステムアーキテクト試験です。この資格は、

システム開発において必要な要件を特定し、その要件を具現化するためのアーキテクチャを構築する能力を認証するものです。

情報システムや組み込みシステムのアーキテクチャ設計を担当したり、システム開発をリードしたりするエンジニアを対象としています。
システムアーキテクト試験に合格すれば、システム開発の上流工程を深く理解していることが証明されるため、Androidエンジニアにとって有益な資格と言えます。

組込み技術者試験制度(ETEC)について

組込みシステム分野における技術力を評価する試験制度が存在します。
この試験は一般社団法人組込みシステム技術協会が主催しており、合否の判定はありません。
代わりに、受験者の実力に応じてグレードCからグレードAまでの等級が付与されます。
試験の種類は2つあり、

「エントリレベル」
「ミドルレベル」

に分かれています。
この試験に合格すれば、組込みソフトウェアに関する一定の知識とスキルを有していることが証明されるため、Androidエンジニアとしてキャリアアップを目指す人にとって有益な資格となります。

Androidエンジニアのニーズ(2024年6月)

この節では、フリーランス求人・案件の数値を基に、Androidエンジニアに対する需要について説明します。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が公開している職種別の求人・案件数を分析すると、Androidエンジニアの求人・案件数は4,721件となっています(2021年7月時点の同社調べ)。
同時期にITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が取り扱っていた全求人・案件数は201,378件でしたので、Androidエンジニアの求人・案件が占める割合は約5.4%に相当します。
この数値から、一定数のAndroidエンジニアに対する需要があることが確認できます。