HTMLの知識がない初心者でも転職は可能です。
HTMLは比較的簡単な言語ですが、その需要は高く、エンジニアとして活躍するチャンスがあります。
- HTMLの習得を目指し、将来的にJavaScriptなどの高度な言語にも挑戦したい方も多いでしょう。
本記事では、
- HTMLエンジニア(Webコーダー)の転職事情
- 求人情報
- 年収
- 転職のポイント
- おすすめの資格
- フリーランスエージェント
などを紹介します。
HTMLスキルを活かしたキャリアを検討中の方や、ITエンジニアとしての将来を考えている方にとって、有益な情報が満載です。
ぜひ参考にしてみてください。
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HTMLエンジニア(Webコーダー)の転職ニーズ 2024年6月
この節では、ウェブページを構築するためのマークアップ言語であるHTMLとスタイルシート言語であるCSSについて説明します。
HTMLはハイパーテキストを記述するための言語であり、テキストや画像などのコンテンツを配置し、構造化することができます。
一方、CSSはHTMLで作成したコンテンツの見栄えを調整するための言語で、色や大きさ、配置などのスタイルを指定することができます。
現在ではHTML5が最新バージョンとなっており、従来のHTMLよりも豊富な機能を備えています。
- プラグインを使わずに動画や音声を埋め込むことができたり
- アプリケーション開発が可能になったりしています
また、主要ブラウザとの互換性が高まり、記述方法もシンプルになっています。
HTMLとCSSはウェブサイトを制作する上で欠かせない技術です。
ウェブコーダーと呼ばれる職種では、以下の作業を行います。
- デザイナーが作成したデザインをHTMLとCSSを使ってコーディングし、実際のウェブページとして表示できるようにする
- 公開後の更新作業や保守作業を担当する
このようにウェブサイト制作にはHTMLとCSSの知識が不可欠であり、その需要は高いと考えられます。
HTMLエンジニア(Webコーダー)の求人・案件情報
この節では、HTMLエンジニア(Webコーダー)の仕事情報について説明します。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」のデータによると、HTMLフリーランス案件は1,556件あり、全体の204,330件の中でSwiftやUnityと同程度の需要があります。
HTMLはWebページ制作、ECサイト構築、ゲームデザインなどWebサイト開発に不可欠なスキルであり、需要が高い理由の一つです。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」内で、HTMLスキルを持つフリーランスエージェントを分析すると、
- レバテッククリエイターが208件
- techtreeが92件
- ITプロパートナーズが51件
- ギークスジョブが35件
- Midworksが32件
- TechStockが32件
- PE-BANKが30件
- フォスターフリーランスが28件
- レバテックフリーランスが27件
- FREE-DAが24件
のHTMLフリーランス案件を保有しています。
HTMLフリーランス案件を多く扱うエージェントは、レバテッククリエイター、techtree、ITプロパートナーズであることがわかります。
HTMLエンジニアの方は、これらのエージェントの詳細情報をご確認ください。
HTMLエンジニア(Webコーダー)の年収
この節では、HTMLエンジニア(Webコーダー)の収入状況について説明します。
フリーランスのHTMLエンジニアの年収は、
- 平均で688万円
- 最高で1,320万円
- 最低で240万円
となっています。
この年収は、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」が公開しているHTML5のフリーランス案件の月額単価相場を年ベースに換算したものです。
月額単価の
平均 | 57.4万円 |
中央値 | 55万円 |
最高値 | 120万円 |
最低値 | 20万円 |
です。
一方、HTMLを活用できる会社員のWebデザイナー・コーダーの平均年収は約466万円と言われています。
HTMLエンジニアの収入に関する詳細を知りたい方は、関連記事をご覧ください。
HTMLエンジニアとして転職する際のポイントについては、「5.HTMLエンジニア(Webコーダー)に転職する上で抑えておくべきポイント」をご参照ください。
HTML、未経験からの転職は出来る?
HTML/CSSの習得は未経験者でも可能であり、転職の機会を得ることができます。
プログラミング言語の経験がない場合、まずはHTML/CSSの学習から始めることが重要です。
独学でも学べますが、プログラミングスクールを活用すれば、Web制作に必要な周辺スキルも一括して習得できます。
- スクールでの学習と並行して、クラウドソーシングサービスを利用し、実践的な開発経験を積むことをおすすめします。
そうすることで、
- ポートフォリオの充実や職務経歴書の作成が容易になり、転職活動に有利になるでしょう。
HTMLエンジニア(Webコーダー)に転職する上で抑えておくべきポイント
この節では、HTMLエンジニア(Webコーダー)への職種転換を目指す際の重要な要素について説明します。
以下の内容を習得することで、高い市場価値を持つHTMLエンジニア(Webコーダー)として認められる可能性が高まります。
特に初学者の方はぜひご一読ください。
重要な要素 | 説明 |
---|---|
HTML | Webページの構造を記述する言語 |
CSS | Webページのデザインを記述する言語 |
JavaScript | Webページに動的な機能を付与する言語 |
レスポンシブデザイン | 様々な端末に対応したWebデザイン手法 |
アクセシビリティ | 障がい者や高齢者にも配慮したWebデザイン手法 |
HTMLエンジニア(Webコーダー)に求められるスキル
Web制作に関連する開発スキルを身に付けることが、転職を有利に進めるための重要なポイントとなります。
HTMLやCSSだけでなく、
- JavaScriptやPHP、jQueryなどのプログラミング言語
- WordPressなどのCMSツール
- PhotoshopやIllustrator、Sketchなどのデザインツール
の習得が求められます。
これらのスキルを複数持ち合わせていれば、企業から高く評価される可能性が高まります。
また、
- Less Framework 4
- HTML5 Boilerplate
- G5 Framework
- perkins CSS3 LESS Framework
など、様々なHTMLフレームワークの知識も役立つでしょう。
Webコーダー転職のためのポートフォリオと職務経歴書
HTMLエンジニア(Webコーダー)として転職を目指す際には、自身の実績を示すポートフォリオと経歴を整理した職務経歴書を用意することが重要です。
- HTML/CSSの技術力を証明するため、これまでに制作したWebサイトなどの成果物をポートフォリオとしてまとめておくと良いでしょう。
- 面接時に企業側がスキルレベルを把握しやすくなり、適切な役割を想定しやすくなります。
職務経歴書の作成方法については、別の機会にご案内させていただきます。
資料作成能力の重要性
転職を視野に入れる際、ドキュメンテーション能力の向上は重要な課題となります。
HTMLエンジニア(Webコーダー)として新しい職場で働く場合、以下の情報を、ディレクター、プロデューサー、プロジェクトマネージャー、チームリーダーらと共有する必要があります。
- 仕様書
- 開発計画
- 進捗状況
スムーズな情報共有を実現するため、
資料作成スキルの研鑽 |
論理的思考力の向上 |
コミュニケーション力の向上 |
にも努めましょう。
HTMLエンジニア(Webコーダー)として転職する上でおすすめの資格
この節では、HTMLエンジニア(Webコーダー)への転職を目指す際に有益な資格について説明します。
HTMLエンジニア(Webコーダー)としてキャリアアップを望む場合、関心のある資格については十分に調査することをお勧めします。
HTML5プロフェッショナル認定試験について
HTML5、CSS3、JavaScriptなどのマークアップ技術と知識を認証する資格が、特定非営利活動法人LPI-Japanから提供されています。
この資格には、Level.1とLevel.2の2つのレベルがあります。
- Level.1は、マルチデバイス対応のWebコンテンツ制作の基礎を扱い、
- Level.2はシステム連携や最新のマルチメディア技術を活用したWebアプリやコンテンツの開発・設計を対象としています。
実践的なWeb技術の知見とWebアプリ・コンテンツ開発の知識が身につくため、HTMLエンジニア(Webコーダー)にとって有益な資格と言えます。
Webクリエイター能力認定試験の概要と取得のメリット
Webサイト制作に必要な技術力を認定する資格試験があります。
この試験は、コーディングやデザインの基礎力を評価するものです。
認定レベルには以下の2種類があります。
- 上位レベル:より高度な知識と技術が問われます。
- 標準レベル:最低限の知識問題が出題されます。
実技試験が中心となっており、上位レベルではデザインに関連する専門的な問題が出題されます。
Web関連企業への就職や転職を目指す人が多く受験しており、HTML/CSSの実力を証明する手段として有効です。
ただし、転職に際しては以下の点が最も重視されます。
- 実務経験
- Web開発に関する総合的なスキル
そのため、実務未経験者は資格取得よりも実践的な行動を優先すべきでしょう。
HTMLエンジニア(Webコーダー)として転職する方法
この節では、HTMLエンジニア(Webコーダー)への職種変更の手順を説明します。主な方法は3つあり、それぞれ詳しく見ていきましょう。
- フリーランス仲介業者の利用
- 転職サイトの活用
- 転職エージェントの活用
フリーランスエージェントを活用したHTMLエンジニア転職
HTMLエンジニア(Webコーダー)として独立して働くには、フリーランスエージェントを利用するのが有効な選択肢です。
フリーランスエージェントは、エンジニアに代わって以下のサービスを代行してくれます。
- 求人案件の紹介
- クライアント企業との交渉
- 契約手続き
具体的には、
- 希望する案件の提案
- 面接同行
- 経歴書の添削
- 契約書類の作成
- 請求業務の代行
などを行ってくれます。
さらに、
- 商談の練習支援
- 福利厚生制度
- 交流会の開催
- 確定申告のサポート
など、様々な特典が用意されているところもあります。
正社員としてではなく、フリーランスとしてキャリアを歩みたい方、スキルアップを目指す方、高収入を望む方、様々な開発経験を積みたい方、在宅勤務を希望する方などは、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。
エンジニア転職におけるサイト活用
HTMLエンジニア(Webコーダー)の転職を希望する方は、求人情報が豊富に掲載されている転職サイトを活用するのが有効な手段です。
大手の総合転職サイトでは、常時全国で1万件前後の求人が公開されています。
転職サイトのメリットは、
- 多数の求人から自分に合ったものを選べること
- 会員ページで転職活動の進捗を管理できること
- タイミングを自由に選べること
などが挙げられます。
また、エンジニア専門の転職サイトも存在し、
Green(グリーン) |
paiza転職 |
bizreach(ビズリーチ) |
Wantedly(ウォンテッドリー) |
などが代表的です。
エンジニアとしての転職を検討する際は、様々な転職サイトを活用することをおすすめします。
HTMLエンジニア転職にエージェントを活用
HTMLエンジニア(Webコーダー)として新しい職場を探す際、転職支援サービスを利用することができます。
このサービスでは、専任のキャリアアドバイザーが付き、以下のようなサポートを行ってくれます。
- 希望の求人案件の紹介
- 履歴書の添削
- 面接対策
転職活動全般にわたり、丁寧なサポートを受けられるのが大きなメリットです。
また、以下のような恩恵もあります。
- 公開されていない求人情報を教えてもらえる
- 年収交渉を代行してもらえる
一般的な転職エージェントとしては、以下のようなものが知られています。
- マイナビエージェント
- リクルートエージェント
一方で、エンジニア専門の転職支援サービスも多数存在しています。
代表的なものとして、以下が挙げられます。
- レバテックキャリア
- Geekly(ギークリー)
- Findy(ファインディ)
- Tech Stars Agent(テックスターズエージェント)
転職活動の方法がわからず困っている方、現職が忙しくて時間が取れない方は、このようなエンジニア向け転職支援サービスを検討するのがよいでしょう。
専門のアドバイザーに相談しながら、効率的に次のキャリアを見つけられます。
まとめ
この記事では、HTMLエンジニア(Webコーダー)の転職に関する様々な側面について詳しく説明しています。
まず、HTMLエンジニアの需要と供給の状況を示す調査結果が紹介されています。
次に、転職を検討する際の留意点や、スキルアップの重要性が強調されています。
さらに、
- フリーランスとして活躍するための条件や、
- キャリアアップの可能性についても言及されています。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を利用することで、スキルに合ったお仕事を効率的に探すことができます。
HTMLエンジニアとしての転職を成功させるためのポイントが丁寧に解説されており、転職を検討している方にとって有益な情報が盛り込まれています。