Go言語でできること5選!具体例つきでわかりやすく解説

Go言語は比較的新しい開発言語ながら、シンプルな構文と高速な処理能力により、近年注目を集めています。
この言語は多岐にわたる用途に対応可能ですが、具体的にどのような分野で活躍しているのでしょうか。
本稿では、Go言語の特性や実用例、一方で制約となる点、さらには学習方法について詳しく解説します。

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Go言語とは、どんなプログラミング言語?

Go言語とは、どんなプログラミング言語?

Go言語は、Googleによって2009年に開発された比較的新しいプログラミング言語です。
しかし、優れた機能を備えているため、近年注目を集めています。
この言語の特性について、以下で説明していきます。

  • シンプルな構文
  • 静的型付け
  • ガベージコレクション
  • 並行処理のサポート
項目 説明
シンプルな構文 Goの構文は非常にシンプルで、読みやすく書きやすい
静的型付け 変数の型を宣言する必要があり、型安全性が高い
ガベージコレクション メモリ管理が自動的に行われるため、プログラマは手動でメモリを解放する必要がない
並行処理のサポート goroutineとチャネルによって、並行処理が簡単に実現できる

優れたプログラミング言語Go

Go言語は、記述の簡潔さ、高速な処理能力、並行処理と並列処理の実現、複雑なシステム構築への適性、そしてメモリ処理の安全性など、多くの長所を備えています。
このような優れた特性により、比較的新しい言語ながらも広く人気を博しています。

Go言語でできること5選!

Go言語でできること5選!

Go言語は、様々な用途に活用できる汎用的なプログラミング言語です。
システムプログラミングから、Webアプリケーション開発、クラウドサービスの構築まで、幅広い分野で利用されています。
シンプルな構文と高い並列処理性能が特徴で、効率的なコーディングが可能です。
また、豊富なライブラリと活発なコミュニティにより、開発者をサポートする環境が整っています。
Go言語の柔軟性と生産性の高さは、プロジェクトの成功に大きく貢献するでしょう。

Go言語のWebサービス開発適性

Go言語は、Webサービス開発に適した特徴を備えています。
まず、クロスコンパイル機能により、開発したプログラムをOSなどの環境に左右されずに実行できます。
つまり、環境を選ばずにWebサービスを構築することが可能です。
また、高速な処理性能を持つため、多数のユーザーアクセスがあっても対応できます。
クラウド環境でのネットワーク負荷が高い場合でも、安定した動作が期待できます。
さらに、Net/httpパッケージの提供により、Webサーバーソフトを別途用意する必要がなく、プログラム開発からサーバー構築までをGo言語単体で行えます。
このように手軽に開発を開始できるのが特徴です。

Go言語によるスマホアプリ開発の効率化

Go言語には、スマートフォンアプリケーションの開発を支援するツールが備わっています。
AndroidとiOSの両方のモバイルOSに対応しているため、効率的にアプリを制作することができます。
日本では2種類のスマートフォンが普及しているため、それぞれのプラットフォームに合わせたアプリケーションの開発が求められます。
従来は、

  • AndroidではJavaやKotlinを
  • iOSではSwiftやObjective-Cなど、それぞれの言語を習得する必要がありました。

しかし、Go言語を使えば、両方のプラットフォームでアプリを開発できます。
さらに、Webアプリとモバイルアプリのコードを共有できるため、効率的な開発が可能となります。

Go言語によるIoT/ドローン開発

Go言語には、ロボットやドローンの制御システム開発に特化した「Gobot」というフレームワークが用意されています。
このフレームワークを活用することで、ロボットやドローンの操作を制御するシステムを構築することができます。
近年、お掃除ロボットやスマート家電などのIoT製品、自動操縦ドローンなどの開発が進んでいます。
これらの家電やドローンをネットワークに接続して制御する際にも、Go言語の高速な処理能力を生かし、高性能なプログラムを作成することが可能です。
従来のプログラミング言語では、IoTやドローン開発への対応が困難な面もありましたが、Go言語には専用のフレームワークが用意されているため、開発がしやすくなっています。

クロスプラットフォームCLI開発におけるGo言語の利点

Go言語は、コマンドラインインターフェース(CLI)ツールの開発に適しています。
CLIアプリケーションは、コマンド入力によって実行されるため、Go言語のクロスプラットフォーム性が活かせます。
Go言語を使えば、オペレーティングシステムやプラットフォーム、実行環境に依存することなく、CLIの開発が可能です。

  • 環境依存の言語を使うと、それぞれの環境に合わせてプログラムを書き換える必要があります
  • しかし、Go言語ならばそのような手間がかかりません

したがって、Go言語を活用することで開発効率を高められるでしょう。

APIサーバーの開発とGo言語

アプリケーションやソフトウェアの機能やデータを外部と共有するためのインターフェースがAPIです。開発した製品を単体で利用するだけでなく、外部と連携させることで実現できる機能が広がります。
その際、機能やデータを公開するためのAPIサーバーが必要となります。
例えば、

  • TwitterのAPIを活用すれば、特定のハッシュタグに関連するツイートをリアルタイムで表示することができます。
  • また、動画共有サービスと連携することで、ウェブサイトやアプリ内に動画を埋め込むこともできます。

このようなAPIサーバーの開発は、Go言語が得意とする分野です。
Go言語は

  • OSや環境に依存しないため、サービス間の連携が容易です。
  • また、高速な処理速度と並行・並列処理への対応により、複数のサービスを実行しても性能が低下しにくいというメリットがあります。

Go言語を使って作成されたWebサービスの例

Go言語を使って作成されたWebサービスの例

Go言語は、実用的なアプリケーションの開発に広く活用されています。
実際に構築されたサービスの事例を紹介しましょう。

  • Docker
  • Kubernetes
  • Ethereum
  • Dropbox
サービス名 概要
Docker コンテナ型の仮想化ソフトウェア
Kubernetes コンテナオーケストレーションツール
Ethereum 分散型アプリケーションプラットフォーム
Dropbox クラウドストレージサービス

YouTubeサーバーに見るGo言語の有用性

YouTubeのような巨大なプラットフォームは、Go言語によって開発されています。この言語は、Webサーバーの構築に適したライブラリが充実しているため、効率的で質の高い開発が可能です。
さらに、コードの記述が簡潔なため、バグが発生しにくいというメリットがあります。
大規模なシステムを構築する際は、多数の開発者が関わりますが、シンプルなコードであれば理解しやすく、大人数のプロジェクトに適しています。
Go言語は比較的新しい言語ですが、YouTubeのように膨大なユーザー数を抱えるシステムを構築した実績があります。
従来は、Javaなどのベテランの言語が安定したシステム構築に適していると考えられていましたが、Go言語のような優れた新しい言語が登場しています。
エンジニアを目指す場合は、実績のある言語に加えて、新しい言語の有用性にも目を向ける必要があるでしょう。

メルカリとGo言語

メルカリは利用者数が多く、人気の高いフリーマーケットアプリです。
このアプリの登場により、個人間での商品のネット売買が急速に普及しました。
メルカリはGo言語で開発されていることで知られています。
このアプリはスマートフォンで利用されることが多いですが、Go言語はAndroidとiOSの両方に対応しているため、それぞれのプラットフォーム向けに別々の言語を使う必要がありません。
そのため、開発効率が高くなります。
さらに、Go言語は並行処理と並列処理に優れているため、多くのユーザーがアクセスする大規模システムの開発に適しています。
メルカリでは、ユーザーごとにおすすめ商品や割安な商品の情報をプッシュ通知で送信しますが、Go言語の並行・並列処理能力が高いため、遅延なく適切に情報を配信できます。

グノシーのGo言語による大量データ処理

ニュースアプリ「グノシー」は、ユーザー個人の嗜好に合わせた情報を提供するサービスです。
同アプリでは、多数のユーザーからのアクセスを処理する部分をGo言語で構築したプログラムが担っています。
国内で幅広く利用されているグノシーですが、Go言語の並列処理能力の高さによって、遅延なく円滑に運用されているのが特徴です。
Go言語は大量のデータを効率的に処理できる能力に長けていることが分かります。

Go言語で開発された大規模音楽配信サービス「AWA」

AWAは膨大な楽曲数と多くのユーザー数を誇る大手音楽ストリーミングサービスです。
海外にもSpotifyやApple Musicなどの同種サービスがありますが、AWAは国内アーティストの楽曲を豊富に取り揃えているため、日本国内で高い人気を博しています。
このように大規模なサービスの開発においても、Go言語が活用されていることから、Go言語の汎用性の高さがうかがえます。

Go言語でできないこと・デメリットとは?

Go言語でできないこと・デメリットとは?

Go言語は高速な実行性能を備えていますが、一方で欠点や制約もあります。
この言語の弱点について確認していきましょう。

Go言語における継承機能の欠如

オブジェクト指向プログラミングにおける継承機能は、既存のクラスを別のクラスに受け継ぐことで、コードの再利用性を高めることができます。
しかし、Go言語にはこの継承機能が存在しないため、クラスの再利用が困難になります。
ソフトウェア開発においては、リリース後に新機能の追加やバグ修正が求められることが多々あります。
そのような場合、継承機能があれば既存のコードを活用しやすくなりますが、Go言語ではその恩恵を受けられません。
したがって、Go言語を使用する際には、機能拡張やプログラム変更時に注意を払う必要があります。

三項演算子の代替手段

条件式を簡潔に表現する手段として、多くのプログラミング言語には三項演算子が用意されています。
しかし、Go言語にはこの機能が備わっていないため、条件分岐の記述が冗長になる傾向にあります。
三項演算子があれば、IF文を簡潔に書くことができ、コードの可読性が向上するでしょう。
Go言語では、この点において他の言語に劣る側面があると言えます。

Goの新機能Genericsの現状

Go言語は比較的新しい言語であるため、コードの簡素化を目的としたGenericsの導入が2022年と最新になりました。
そのため、まだ情報が不足しており、使いやすさに欠ける面があります。
活用を検討する際は、最新の情報を収集し、動向を注視することが賢明でしょう。

例外処理の重要性

プログラムに予期せぬ振る舞いやエラーが生じる可能性があるのは、例外ハンドリングが実装されていないためです。
しかし、一部の開発者は意図的に例外処理を省略することがあり、それがマイナス点とは限りません。

Go言語と他言語の機能比較

Go言語と他言語の機能比較

プログラミング言語には様々な種類があり、それぞれが得意分野を持っています。
Go言語は主にWebアプリケーションやモバイルアプリ開発に適しています。
一方、Javaは幅広い領域で活用できる汎用性の高い言語です。

  • Webアプリ
  • モバイルアプリ
  • 業務システム
  • 組み込みシステムの開発

にも使われます。
Pythonは人工知能分野で注目を集めていますが、Webアプリ開発にも活用されています。
PHPはWebアプリ開発に特化した言語です。
JavaScriptは

  • Webアプリ
  • ゲーム
  • モバイルアプリの開発

に使われます。
SwiftはApple製品向けのアプリ開発に使われる言語です。
KotlinはAndroidアプリ開発に適しています。
DartはWebアプリとモバイルアプリの両方に対応しています。
Rustは

  • Webアプリ開発
  • C++と同様に業務システム
  • 組み込みシステム
  • ゲーム開発

にも使われます。

Go言語エンジニアの需要・将来性

Go言語エンジニアの需要・将来性

Go言語は新たな処理システムを備え、高速な動作と並行・並列処理の優れた能力を持つ、パフォーマンスに優れた言語です。
大規模システム開発においても実績があり、十分な実力を発揮しています。
需要も高く、将来性が期待できるため、

  • プログラマーやエンジニアを目指す方にとって、取り扱う開発内容次第では習得する価値があるでしょう。

Go言語を学習する方法

Go言語を学習する方法

Go言語の習得方法を解説いたします。
まずは公式サイトのチュートリアルから始めましょう。
基礎文法を押さえた上で、実践的なプロジェクトに取り組むことで実力がつきます。

  • オンラインの学習コースも有用です。
  • サンプルコードを書いて理解を深め、疑問点があれば質問サイトで質問するのがよいでしょう。

継続して学習することが大切です。

Go言語の独学教材

Go言語の学習リソースは多数存在するため、自身のニーズに合致するものを選択し、自主的に習得することができます。
購入する必要はありませんが、テキストを活用すれば効率的な自己学習が可能となります。

Go言語の公式チュートリアル

Go言語の習得には、公式が提供する「Go言語ツアー」が役立ちます。
このガイドに従えば、文法やプログラミングの基礎を効率的に学ぶことができます。
ステップバイステップで進めていけば、Go言語の基礎的な知識を確実に身につけることができるでしょう。

実践を通じた学習

初歩的な理解を得たら、簡素なアプリケーションを制作してみるのがよいでしょう。
そうすれば、

  • 実践を通じてプログラミングの手順を体得し、
  • 実務能力を培うことができます。

Go言語学習の選択肢

プログラミング言語Goを習得するための選択肢として、専門のスクールに通うことも検討に値します。
確かに、スクールには費用がかかる場合が多いものの、経験豊富な講師から直接指導を受けられるため、初学者にとっては有益な機会となり得ます。
ただし、スクールに通うかどうかは個人の事情によって判断する必要があります。

まとめ

まとめ

この記事では、Go言語の特性や実現可能なこと、実際にGoで開発されたサービスの例、そして学習方法について説明しました。
Go言語は比較的新しい言語ですが、優れたパフォーマンスから世界中で広く利用されています。
Go言語を習得すれば、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用してプログラマーやエンジニアとしてキャリアを広げる機会が増えるでしょう。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。