MOS資格は、Microsoft Officeソフトウェアの操作能力を公的に認定する試験制度です。
この記事では、MOS資格の概要、取得のメリット・デメリット、合格に向けた学習教材の紹介など、MOS資格に関する詳細な情報を提供します。
- Word
- Excel
- PowerPoint
などのOfficeアプリケーションの実践的なスキルを身につけたい方、または資格取得を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
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MOS資格とは
MOS資格は、Microsoft Officeの製品を使いこなすための実力を客観的に示す資格試験です。この資格を取得することで、以下のような恩恵があります。
- パソコンスキルを第三者機関が証明してくれること
- 実務に役立つ知識が身につくこと
- 業務効率が向上すること
- 就職や転職の際にアピールできること
- 世界共通の国際資格であること
合格者には、当日の試験結果レポートに加え、後日合格認定証が郵送されます。
さらにウェブ上でデジタル認定証を取得し、すぐに印刷することも可能です。
MOS資格試験概要
MOS資格の試験の概要を説明します。
この資格試験は、マイクロソフトのOfficeソフトウェアの実践的な操作スキルを評価するものです。
試験は、以下のようにアプリケーションごとに分かれており、各アプリの機能や操作方法に関する問題が出題されます。
- ワード
- エクセル
- パワーポイント
合格すれば、その分野での高い実力が認められ、就職や転職の際に有利になります。
試験の詳細については、公式サイトでご確認ください。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)試験概要
全国各地で実施されるマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)の試験について説明します。
この資格試験は、以下の特徴があります。
- コンピューターを使った問題形式で行われ、受験者の実力を評価します。
- 試験時間は50分間です。
- 問題数や合格基準の得点率は非公開となっています。
受験料 | オフィスのバージョンによって異なります。 |
受験資格 | 年齢や国籍に関係なく誰でも挑戦できます。 |
資格の有効期限 | 設けられていません。 |
- 試験は全国約1,700の会場で毎日実施されているほか、年に数回の全国一斉試験日も設定されています。
会場や日程など、詳細は公式サイトでご確認ください。
MOS資格試験科目一覧
MOS資格の試験科目は、ワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックなどのMicrosoftOfficeアプリケーションに関するものです。
各アプリケーションには一般レベルと上級レベル(エキスパート)の試験があり、バージョンごとに異なる試験が用意されています。
- 例えば、ワードではWord 365&2019、Word 2016、Word 2013の一般レベルとエキスパートレベルの試験があります。
- エクセルでは、Excel 365&2019、Excel 2016、Excel 2013の一般レベルとエキスパートレベル(Part1とPart2)の試験が用意されています。
受験方法は全国一斉の試験形式となっています。
MOS試験の出題範囲
文書作成ソフトウェアWordの基本機能を把握している人は、
- 文字の大きさやフォントの変更
- 表の作成・編集
- 作成した文書の印刷
などができます。
一方、高度な機能を理解している人は、
- スタイル機能
- 目次・索引作成
- 他のアプリケーションからのデータ取り込み
などが可能です。
表計算ソフトExcelでは、基本的な操作を理解している人は
- 数式や基本的な関数の作成
- セルの書式設定
- グラフ作成
などができます。
高度な機能を把握している人は、
- ピボットテーブルなどのデータ分析
- 条件付き書式や入力規則の設定
- マクロの作成・編集
などが可能です。
MOS資格の受験者数・合格率・難易度
ここでは、MOS資格の受験者数と合格率、そして難易度について説明します。
MOS資格の正式な合格率は非公開ですが、スペシャリストは約80%、エキスパートは約60%と言われています。
この高い合格率から、比較的取得しやすい試験であると推測できます。
他の試験の平均合格率と比較すると、
- MOSスペシャリストはIC3(アイシスリー)と同程度
- MOSエキスパートはVBAエキスパートやITパスポート試験と同程度の合格率
であることがわかります。
したがって、合格率から見れば、
MOSスペシャリスト | はIC3と同じくらい |
MOSエキスパート | はVBAエキスパートやITパスポート試験と同程度の難易度 |
である可能性が高いです。
ただし、これは推測に過ぎません。合格率が高いからといって油断してはいけません。MOS資格の取得に向けて、しっかりと準備を行う必要があります。
MOS資格の申し込み手順と試験当日の流れ
MOS資格の取得プロセスは、全国一斉試験と随時試験の2つの方法があります。
それぞれの手順は以下の通りです。
全国一斉試験の場合、
- まず試験日と実施地域を確認します。
- 次に受験者IDを登録し、受験料を支払います。
- その後、申し込み手続きを行い、受験票を確認します。
- 当日は指定された会場で試験を受けます。
- 合格者には認定証が送付されます。
一方、随時試験の場合は、
- まず試験を申し込みます。
- 次に受験者IDを登録します。
- 試験当日に会場で試験を受けます。
- その後、試験結果が通知され、合格者には認定証が送付されます。
いずれの方法でも、申し込み後の変更や受験料の返金はできません。この点に留意が必要です。
資格の永続的有効性
この資格には期限がなく、バージョンアップの仕組みもありません。
一度取得すれば、そのバージョンの資格は永久に有効です。
ただし、
- 新しいバージョンの資格が必要な場合は、改めて試験を受ける必要があります。
MOS資格取得のための勉強時間
MOS資格の取得に向けた学習時間は、個人の能力や経験によって異なります。
- 初心者がスペシャリストレベルを目指す場合、1ヶ月程度、1日2~3時間の勉強が必要かもしれません。
- 一方、パソコンに慣れている人がエキスパートレベルを目指すなら、2週間程度、同じく1日2~3時間の学習で十分かもしれません。
ただし、これらは目安に過ぎません。各自のスキルや学習効率によって、合格に必要な時間は変わってくるでしょう。
MOS資格の資格って役に立つ?資格取得のメリット
本文では、MOS資格を取得することによる恩恵について2つの側面から説明いたします。
MOS資格は、
- ビジネスシーンにおいて高い評価を受けており、就職や転職の際に大きな強みとなります。
- Word、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトウェアの実践的な知識とスキルを身につけることができ、業務効率の向上にも役立ちます。
MOS資格の取得は、キャリアアップと生産性向上の両面で有益な投資となるでしょう。
MOS資格で身につくパソコンスキル
MOS資格を取得することで、ワードプロセッサやスプレッドシート、プレゼンテーションソフトウェアなどの実用的なコンピュータスキルと知識を習得できます。
具体的には、
- ワードでは文書や議事録の作成
- エクセルでは計算書やデータ管理
- パワーポイントではスライドショーの制作やアニメーション効果の適用
などが可能になります。
MOS資格の活用
MOS資格の取得は、ITやWebに関連する企業への就職や転職を有利に進める手段となり得ます。この資格を持つことで、Microsoft Officeソフトウェアに関する基礎的な知識を客観的に示すことができるためです。
そのため、顧客や潜在的な顧客に対して、自身のスキルや知識を効果的にアピールすることが可能になります。
- Microsoft Officeを活用している企業が多数存在することから、就職や転職を希望する方にとって、MOS資格の取得は有益な選択肢と言えるでしょう。
MOS資格の資格取得のデメリット
MOS資格の取得には、一定の費用と時間が必要となるデメリットがあります。
- 資格試験の受験料や教材費用
- 学習に費やす労力
などが求められます。
しかし、その対価として実務で役立つスキルが身につき、就職や転職での有利な評価につながる可能性があります。
個人の目的や状況に応じて、メリットとデメリットを慎重に検討することが重要です。
MOS資格取得のための勉強時間
MOS資格の取得には一定の学習時間が求められます。
- 初心者がスペシャリストレベルを目指す場合、1ヶ月程度、1日2~3時間の勉強が必要となります。
- 一方、パソコンに慣れている方がエキスパートレベルを目指すなら、2週間程度、同様の学習時間で対応できるでしょう。
仕事や学業と並行して資格取得を目指す場合、まとまった時間を確保することが難しい点は課題と言えます。
休日や移動時間などの空き時間を上手く活用し、継続的な学習が肝心です。
MOS資格合格のためのおすすめの参考書や勉強方法
この記事では、MOS試験に合格するための効果的な学習方法と参考書をご案内します。
試験対策に役立つ2冊の書籍を取り上げ、それぞれの特徴や長所を解説します。
受験者の皆様が確実に合格できるよう、適切な勉強法をアドバイスいたします。
Excel実践力養成ガイド
この書籍は、Excelの機能に関する包括的な解説と実践的な演習問題を提供しています。
不明な点があれば、解答動画で操作手順を確認できるため、理解を深めやすくなっています。
さらに、基礎的な操作スキルを確認するためのチェックシートも収録されており、体系的な学習が可能です。
合格に導く徹底解説 Excel 2016 Specialist
この書籍は、試験範囲を完全にカバーし、重要なポイントを丁寧に説明しているため、確実に合格に近づけます。
テキストには
- 練習問題が含まれ
付属のCD-ROMには模擬試験が収録されている |
ので、実践的な力を身につけやすくなっています。
さらに、ランダム出題機能により、様々な問題パターンに対応できるようになります。
MOS資格を履歴書に書く
履歴書にMOS資格を記載する際の表記方法をご説明します。
- 一般レベル(スペシャリスト)の場合は、"Microsoft Office Specialist Excel 365&2019 取得"または"マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 365&2019 取得"と記載します。
- 上級レベル(エキスパート)では、"Microsoft Office Expert Excel 365&2019 取得"あるいは"マイクロソフト オフィス エキスパート Excel 365&2019 取得"と表記します。
- 簡潔に"MOS(Word 365&2019 スペシャリスト)取得"や"MOS(Word 365&2019 エキスパート)取得"とする方法もあります。
主催団体名を明記する必要がある場合は"マイクロソフト"と記載してください。
認定番号の記載は任意ですが、デジタル認定証に表示されている英数字を転記することができます。
MOS資格は役に立たない?
コンピューターの活用能力を示すMOS資格は、一部の業界では重視されていない面があります。その理由として、
- 他の資格と比較して難易度が低く、基礎的な内容にとどまっているため
- 職務でMicrosoftのソフトウェアを使用しない場合や、すでに十分な操作スキルがある場合は、資格取得のメリットが小さくなります
しかし、オフィスアプリケーションを扱う職種や、コンピューターリテラシーの習得を目指す人にとっては、MOS資格は有益な選択肢となります。多くの企業がMicrosoftの製品を導入していることから、資格保持者の能力は客観的に証明されます。就職や業務で活かせる機会は必ずあるでしょう。
現在の環境を踏まえ、資格取得の是非を検討するとよいでしょう。
まとめ
この記事では、MOS資格の概要、取得のメリット・デメリット、合格に向けた学習教材について詳しく説明しました。
MOS資格は、Microsoft Officeの製品を使いこなすスキルと知識を客観的に証明する資格試験です。
この資格を取得することで、
- パソコンスキルが身につく
- IT/Web関連企業への就職・転職に有利になる
一方で、
- 学習に時間を要する
というデメリットもあります。
合格に向けたおすすめの教材として、「よくわかるマスター」シリーズの問題集を紹介しました。
MOS資格を取得すれば、Microsoft Officeに精通していることが証明でき、今後ますます需要が高まるITスキルを身につけられます。
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