JavaとJavaScriptの違いとは?

JavaとJavaScriptは名称が類似していますが、実際には全く異なる言語です。
前者はオブジェクト指向型のプログラミング言語であり、後者はウェブブラウザ上で動作するスクリプト言語です。
両者の目的や用途、構文、機能は大きく異なります。

  • Javaはアプリケーションやシステムの開発に使われ、
  • JavaScriptはウェブサイトのインタラクティブな機能を実装するために使用されます。

需要や年収の面でも違いがあり、それぞれの特性を理解することが重要です。
本記事では、両言語の違いを詳細に説明し、混同を避けるための知識を提供します。

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Javaとは

Javaとは

Javaは1995年にサン・マイクロシステムズによって公開されたプログラミング言語の一種です。
多数のプログラミング言語の中でも最も人気が高い言語の一つとなっています。
Javaの主な特徴は、以下の3点が挙げられます。

  • サーバーサイド(バックエンド)の開発に使用される言語であること
  • コンパイラ型の言語であること
  • 最も広く利用されているプログラミング言語であること

これらの特徴について、より詳しく説明していきましょう。

Javaによるサーバーサイド開発

Javaは、サーバー側の開発に用いられるプログラミング言語です。
プログラミング言語は、

  • ユーザーインターフェースを担当するフロントエンド部分
  • ユーザーから見えない処理を行うバックエンド部分

に大別されます。
フロントエンドは、ボタンやテキストボックスなどユーザーが直接操作する部分を指し、バックエンドはそれ以外の領域を指します。
Javaは主にシステム開発などのバックエンド領域で活用されます。

Javaの特徴と用途

Javaは事前に機械語に変換される言語です。プログラムを実行する前に、コンピュータが理解できる形式に翻訳するプロセスを経ます。
この変換作業によって、Javaは高速な処理を実現しています。
そのため、様々な領域でJavaが活用されているのです。

Javaの人気ぶりと求人案件

20年以上の歴史を持つJavaは、今なお世界で最も広く利用されているプログラミング言語の1つです。
日本国内では、

  • 日経クロステックの調査で普段使用されている言語ランキングで5位に位置づけられています。

また、世界的には

  • TIOBEの検索エンジンに基づくランキングで3位と、高い人気を誇っています。

Javaの国内外での活用度の高さが窺えます。

JavaScriptとは

JavaScriptとは

JavaScriptは1995年に登場したプログラミング言語の一種です。
各ブラウザに合わせてカスタマイズされ、年々アップデートが行われています。
JavaScriptの主な特徴は次の通りです。

  • フロントエンド開発用の言語ですが、Node.jsを利用すればサーバーサイドでも利用可能です。

それぞれの特徴を詳しく確認しましょう。

JavaとJavaScriptの違い

プログラミング言語Javaはサーバーサイドのアプリケーション開発に用いられる一方、JavaScriptはクライアントサイド、つまりWebブラウザ上での動的な機能を実装するために活用されます。
JavaScriptを使えば、

  • 画像のスライドショー
  • ボタンクリック時のポップアップ表示

など、ウェブサイトやウェブサービスに動的な要素を付加することが可能です。
現代のウェブサイトやウェブサービスのほとんどが、このようなJavaScriptによる動的機能を備えています。

Node.jsによるJavaScriptのサーバーサイド活用

JavaScriptは従来、ウェブブラウザ上でのみ実行可能なクライアントサイドの言語でした。
しかし、Node.jsの登場により、サーバー側でもJavaScriptを利用できるようになりました。
Node.jsは、MicrosoftやYahoo!などの大手企業が推奨するJavaScriptの実行環境です。
通常、フロントエンドとバックエンドでは異なる言語を使用しますが、JavaScriptは両方の領域で活用できるため、開発の効率化が期待できます。

非エンジニアはJavaとJavaScriptを混同しがちなので注意が必要

非エンジニアはJavaとJavaScriptを混同しがちなので注意が必要

プログラミング言語JavaとJavaScriptは、名前が類似しているため混同されがちですが、その特性は大きく異なります。
非エンジニアの方は、両者の違いを理解しておく必要があります。
前述の通り、JavaとJavaScriptは別物であり、それぞれの言語に適した開発者が求められます。
エンジニアの需要も言語によって変わってくるため、その違いを把握しておくことが重要です。

Javaエンジニア

Javaエンジニア

Javaプログラマーの活躍の場は多岐にわたっています。
モバイルアプリケーションの開発から大企業の大規模システム構築まで、幅広い分野でJavaが利用されています。
様々な環境で動作するJavaの需要が高いため、Javaプログラマーに対する求人ニーズも高水準にあります。

フリーランスエンジニア求人の増加

独立系プログラマー向けの仕事は、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に多数掲載されています。
2022年1月時点で、Javaの案件数は32,486件に上りました。

  • バックエンド開発からアプリケーション開発まで、さまざまな分野の求人があります。

前年度と比べると、案件数は約3割増加しています。

Java開発者の年収事情

統計データによれば、Javaプログラマーの年間収入の平均値は約499万円となっています。収入の幅は306万円から841万円と幅広く、個人のスキルセットや経験年数によって差が生じます。

JavaScriptエンジニア

JavaScriptエンジニア

JavaScriptは多様な用途に活用できるプログラミング言語であり、他の言語と組み合わせて利用することができます。
JavaScriptを主に扱うエンジニアの需要と収入水準について、ここで概観しましょう。

  • JavaScriptエンジニアの需要は高い
  • JavaScriptエンジニアの平均年収は以下の通りです
経験年数 平均年収
0-2年 400万円
3-5年 550万円
6-10年 700万円
10年以上 900万円

JavaScriptは今後も需要が高まると予想されており、習得すれば高収入が期待できます。

JavaScript人気案件の増加

フリーランス向けのWebサイトにおいて、JavaScriptエンジニアの募集案件は12,215件と多数掲載されています。
フロントエンド開発からシステム構築まで、さまざまな業務に携わる機会があります。
Javaよりは少ないものの、需要の高い分野であることは間違いありません。
前年度と比較すると、案件数は250%も急増しており、その人気の高さがうかがえます。

JavaScriptエンジニアの年収事情

JavaScriptを活用するフロントエンド開発者の年収水準は高めです。求人ボックス給料ナビの調査によれば、当該職種の平均年収は571万円と、国内平均を上回っています。ただし、373万円から930万円と幅広い分布を示しており、技術力や経験値によって個人差が大きいことがうかがえます。

まとめ

まとめ

この記事では、JavaとJavaScriptの違いについて説明しました。
両者は名前が類似していますが、プログラミング言語としての特性は大きく異なります。
それぞれの特徴を理解し、混同しないよう注意が必要です。
内容が参考になれば幸いです。