保守と運用の違いについても解説!保守運用エンジニアの仕事内容って?

企業が提供するサービスやビジネスを支えるシステムを稼働させ、問題の有無を確認する作業を行うのがシステム保守運用エンジニアの役割です。トラブルが発生した際には、システムを復旧させ、再発防止のための修理作業に従事します。

現代社会ではIT技術が至る所に浸透しており、システムが24時間365日利用可能であることが当たり前と思われがちですが、実際にはシステムを安定稼働させることは容易ではありません。ユーザーが不自由なくシステムを利用できるのは、保守運用エンジニアの尽力あってこそです。

本稿では、以下の点について詳しく説明します。

  • システム運用業務の内容
  • 保守業務の内容
  • 保守運用エンジニアに求められるスキル
  • 保守運用エンジニアの年収水準
  • 保守運用エンジニアの需要動向
  • 保守運用エンジニアのキャリアパス

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システム運用の仕事内容とは

システム運用の仕事内容とは

システムの円滑な運用を維持するためには、以下の点が欠かせません。

  • ネットワークやサーバーなどの監視を怠らず、不具合の発生を防ぐ努力

万が一トラブルが起きた場合は、迅速な復旧作業に取り組む必要があります。
加えて、問題の未然防止策として、運用手順書の整備も重要な任務となります。

システム保守の仕事内容とは

システム保守の仕事内容とは

システムの適切な運用を維持するためには、ITシステムの監視と管理が必要不可欠です。
障害が発生した場合は、原因の特定と修復作業を行う必要があります。
さらに、

  • システムのアップグレード
  • 新規導入
  • ハードウェアの交換

など、さまざまな作業が求められます。
システム保守業務は定型的な側面もありますが、トラブル発生時には柔軟な対応力が求められます。

保守運用エンジニアに必要なスキル

保守運用エンジニアに必要なスキル

保守運用エンジニアの役割は、システムの安定稼働を維持することです。
トラブルの未然防止と発生時の迅速な復旧対応が求められます。
業務範囲は広範にわたり、状況に応じた柔軟な対応力が必要不可欠です。

保守運用エンジニアに求められる主な能力は以下の4点です。

  • 不具合対処の経験と知見
  • コミュニケーション力による的確な状況把握と指示出し
  • システム開発に関する深い理解
  • インフラストラクチャに関する専門知識

これらの能力について詳しく説明していきます。

システム不具合対応の重要性

システムの安定稼働には、構成要素や動作原理に関する深い理解が必要不可欠です。
トラブル発生時には、

  • 原因を特定し、
  • 適切な対策を講じる能力が求められます。

様々な不具合に対処するためには、

  • 幅広い知識に加え、
  • 実践的な経験の積み重ねが欠かせません。

保守運用エンジニアに求められるコミュニケーション力

システム保守管理の専門家には、単に技術的知見を有するだけでなく、円滑なコミュニケーション能力も求められます。
顧客企業がシステムの不具合や障害に直面した際、専門家に対応を求めます。
その際、現状を的確に把握できなければ、適切な対処が遅れてしまう恐れがあります。
また、顧客側はシステム障害により混乱している可能性があり、そうした状況下でも、わかりやすく正確に情報を伝達できる能力が不可欠となります。

保守運用エンジニアの役割と必要な知識

システムの運用管理業務に従事するエンジニアは、既にリリースされた製品のメンテナンスを担当します。
適切な運用を行うには、製品に関する専門知識と技術力が欠かせません。
顧客からの要求に迅速に対応し、発生した問題を素早く解決するためには、開発プロセスに精通した経験と知見が求められます。

インフラ知識の重要性

システムの維持管理作業を実施する際には、インフラストラクチャに関する専門知識が欠かせません。
インフラの専門性は、

  • システムの運用面で必要とされる知見
  • 保守業務においても求められる知見

となっています。
例えば、システムはハードウェア機器上で動作していますが、トラブルの原因がシステム側にあるのか、機器側にあるのかを見極める必要があります。
そのため、システムの保守業務であっても、インフラに関する専門知識が不可欠となるのです。

保守運用エンジニアの年収

保守運用エンジニアの年収

ITエンジニアの中でも保守運用の分野は、専門性が比較的低いため年収水準が低めとなる傾向にあります。
平均的な日本人の年収と同程度の400万円台が一般的です。
しかし、マニュアルに従えば対応できるため、未経験者でも比較的参入しやすい職種です。
フリーランスとして活躍すれば、案件や実力次第で収入アップの機会も広がります。

保守運用エンジニアの需要は2024年6月もなくなることはない

保守運用エンジニアの需要は2024年6月もなくなることはない

保守運用エンジニアの需要は当分の間続くでしょう。
システムが稼働している環境では、保守・運用業務は常に必要とされます。
さらに、社会におけるシステムへの依存度が年々高まっているため、そのニーズも増加しています。
自動化ツールなどに置き換わる可能性はありますが、仕事そのものがなくなることはなく、むしろニーズが高まる可能性さえあります。

保守運用エンジニアの次に目指せるキャリアパス

保守運用エンジニアの次に目指せるキャリアパス

運用業務に従事し一定の経験を重ねた後は、専門性の高い技術者を志向するのも選択肢の一つです。
保守運用エンジニアから次のステップとして、

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • インフラエンジニア

といった職種が考えられます。
それぞれの役割と必要なスキルについて説明を加えます。

プログラマーの業務と必要な知識

プログラミング作業は開発プロジェクトにおいて重要な役割を果たします。
システムエンジニアが作成した仕様書に基づき、プログラミング言語を用いてコーディングを行うのがプログラマーの主な職務です。
しかし、それ以外にも

  • バグの修正
  • テスト作業

など、様々な業務が課されることがあります。
プログラマーには幅広い知識が求められるため、保守運用の経験があれば有利に働くことができるでしょう。

システムエンジニアの役割と業務

システム開発の初期段階において、システムエンジニアは重要な役割を果たします。

  • 要件定義や設計書の作成を主な業務とし、顧客のニーズを把握し、それに基づいて仕様を決定したり設計を行ったりします。
  • また、プロジェクトによっては、予算管理、役割分担、進捗状況の管理など、マネジメント業務も担当することがあります。

インフラエンジニアの役割と保守運用からの転職

ITインフラストラクチャの企画、構築、運用、保守などを担当する専門家がインフラエンジニアです。
コンピューターシステムやWebサービスの基盤となる設備の管理に加え、

  • サーバーやネットワーク機器の設置作業も行います。

保守運用業務に従事すれば、自然とインフラに関する知識が身につくため、インフラエンジニアへのキャリアチェンジが比較的容易になると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

システムの安定稼働を維持し、トラブル発生時に対応するのが保守運用エンジニアの役割です。
企業のシステムが問題なく機能し、業務が円滑に進むよう重要な任務を担っています。
ITやデジタル技術が社会に浸透する中で、保守運用エンジニアの需要はますます高まると考えられます。

また、

  • プログラマー
  • システムエンジニア
  • インフラエンジニア

などへのキャリアパスもあり、実力次第では年収アップの機会も期待できます。
上流工程への関与も可能となり、多様な選択肢が用意されています。