ITエンジニアおすすめの資格を職種別に紹介!メリットも解説!

ITエンジニアの世界では実力が何よりも重視されており、実践的な経験を積むことが成功への鍵となります。
しかし、自身の技術力や知識レベルを客観的に示すことは容易ではありません。
そこで有益なのが、専門資格の取得です。
本稿では、転職や就職を視野に入れたITエンジニアにおすすめの資格を、分野別に20種類厳選してご紹介します。
特に、資格取得を検討中の未経験者、エンジニア転職・就職を目指す方、資格取得のメリットを知りたい方は、ぜひご一読ください。

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ITエンジニアが資格を取得するメリット

ITエンジニアが資格を取得するメリット

この節では、IT技術者が専門資格を取得することの長所について説明していきます。
資格取得は、単なる名誉や自己満足を超えた意義があります。

  • 技術力の客観的な証明となり、就職や転職の際に有利に働くでしょう。
  • また、給与アップや昇進への道も開かれる可能性があります。
  • さらに、最新の知識や技術を身につけられるため、スキルアップにもつながります。

一方で、資格取得には時間とコストがかかることも事実です。
しかし、長期的な視点に立てば、それ以上のリターンが期待できるはずです。

資格取得の意義と体系的な知識習得

ITエンジニアの資格を取得することには、さまざまな利点があります。

まず、技術的な知識を体系立って習得できる点が挙げられます。
実務経験を積むと、実践的なスキルは身につきますが、習得する分野に偏りが生じがちです。
一方、資格取得のための学習では、必要な知識を網羅的かつ体系的に学ぶことができます
現在の業務で活用していない知識でも、将来的に新たな分野を学ぶ際に役立つ可能性があります

資格取得のメリット

専門的な資格を取得することで、企業からの評価向上や収入増加が期待できます。
職場では、様々な価値観や基準に基づいて評価されます。
たとえ業務に熱心に取り組んでいても、思うように評価されないことがあるかもしれません。
上司の主観的な判断によって、評価が左右される側面があります。
しかし、資格取得により、自身の努力や能力を客観的に示すことができます。
関連する資格を取得すれば、査定において確実にプラスの評価につながります。
また、一部の企業では、

  • 特定の資格保持者に対して手当てを支給する制度を設けているところもあります。

資格取得の重要性

エンジニアが専門的な認定を取得することで、転職の際に有利な立場に立つ機会が増えます。
面接では自身の技術力を明確に伝えるのが難しい場合があります。
しかし、認定資格を所持していれば、自分がどの分野でどの程度の専門性を持っているかを客観的に示せます。
さらに、資格取得を通じて業務へのモチベーションや熱意の高さも証明できます。
同等の経歴を持つ候補者がいた場合、資格保持者を優先して採用したいと考えるのは自然なことでしょう。

アプリケーションエンジニア向けの資格

アプリケーションエンジニア向けの資格

この節では、アプリケーション開発者向けの認定資格について説明します。

  • 認定資格には以下の3つがあります。
資格名 概要
AWS 認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト AWSを使用したシステム設計の基本を理解していることを証明する資格です。
AWS 認定デベロッパー - アソシエイト AWSを使用したアプリケーション開発の基本を理解していることを証明する資格です。
AWS 認定DevOpsエンジニア - プロフェッショナル AWSを使用したDevOpsの実践を理解していることを証明する資格です。

これらの資格を取得することで、AWSの知識とスキルを客観的に証明できます。

基本情報技術者試験の概要

ITエンジニアの入門資格として知られる国家試験があります。企業でも社員教育の一環として取得を奨励しているケースが多数見られます。
この試験では、以下が問われます。

  • 情報戦略に関する基礎的な知識
  • システム開発に関する基礎的な知識

「基本」と名前が付いていますが、決して簡単ではなく、合格率は25~30%程度と低めです。
アプリケーション開発を中心に携わるエンジニアには、基礎知識を身につける良い機会となります。
試験は以下の通り実施されます。

  • 年2回
  • 午前と午後に分かれて実施
  • マークシート方式
受験料 7,500円(税込)

応用情報技術者試験の概要

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験よりも上位の資格となります。
システム開発における高度な知識が求められ、

  • 予算や工程管理
  • 品質管理
  • 提案書作成

などの能力が問われます。
実務経験を積んだエンジニアが体系的に学習する機会として適しています。
合格率は約25%ですが、受験資格は特に設けられていないため、経験の有無に関わらず受験可能です。
年2回(4月と10月)実施され、午前と午後に分かれた試験時間は各150分です。
午前試験はマークシート方式、午後試験は記述式で行われます。
受験料は7,500円(税込)です。

システムアーキテクト試験の概要

システム開発の上流工程を担う上級技術者を対象とした国家資格試験があります。

  • 外部設計、分析、要件定義などのアーキテクチャ設計や全体最適化に関する問題が中心
  • 合格率は15%程度と非常に難しい試験

エンジニアとしてのスキルアップを目指す方におすすめの資格試験で、年1回4月に実施されます。

試験時間 午前50分、午後40分のマークシート式
受験料 7,500円(税込)

ITサービスマネージャ試験の概要

ITサービスの品質と効率性を高めるための専門的な資格試験があります。
この試験は、顧客のニーズに基づいて安全で信頼性の高いITサービスを提供し、IT投資の最大化を図るための実践的な能力を評価するものです。

  • サービス管理システムの計画と運用
  • リソースや予算の管理
  • ハードウェアやソフトウェアの導入と保守

に関する知識とスキルが問われます。
合格率は約15%と非常に厳しく、上級レベルの試験と位置付けられています。
試験は年に1回4月に実施され、

午前中 共通問題とマークシート式の選択問題
午後 記述式と論述式の問題

に取り組みます。
受験料は5,700円(税込)です。

ITILとITIL認定資格の概要

ITサービスマネジメントの優れた実践方法を集約した文献として、イギリス政府が策定したITILがあります。
この文献をベースとし、ITサービスマネジメントに関する能力を認定する資格制度が設けられています。

  • 資格の種類は初級からエキスパートまで幅広く用意されており、
  • 試験は60分間の多肢選択式で、
  • 受験料は4万3,890円(税抜)以上となっています。

試験の日程などの詳細については、お問い合わせが必要です。

組み込みエンジニア向けの資格

組み込みエンジニア向けの資格

この節では、組み込みシステム開発者に適した資格について説明します。
組み込みエンジニアにとって有益な認定資格を取り上げ、その概要と取得のメリットを解説していきます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要

組み込みシステムの専門家を目指す人のための国家資格試験があります。
この資格は、組み込みエンジニアやIoTエンジニアとしての基礎的な知識とスキルを証明するものです。
就職や転職の際にも有利になるでしょう。

試験は年に1回秋に実施され、

  • 午前中は選択式問題
  • 午後は記述式と論述式の問題があります。

受験料は7,500円(税込)です。

試験の詳細な情報は省略します。

インフラエンジニア向けの資格

インフラエンジニア向けの資格

本文では、インフラストラクチャ分野で活躍するエンジニアに適した資格情報を提供します。
資格取得は専門性の証明となり、キャリアアップにも役立ちます。
各資格の概要や受験対策、合格のメリットなどを解説しますので、ご自身のスキルアップ計画の参考にしてください。

ネットワークスペシャリスト試験の概要

ネットワーク分野における専門知識と実践力を備えた技術者を認定する国家資格試験があります。この試験は、大規模で堅牢なネットワークシステムの企画、開発、運用、保守に関する総合的な能力を問うものです。
受験者は、ネットワークの基礎技術から最新動向まで幅広い知識が求められ、部下の指導力も評価されます。
試験は年1回春期に実施され、

  • 午前は選択式問題
  • 午後は記述式問題

で構成されています。
受験料は

7,500円(税込)

となっています。

CCNAの概要と試験情報

CCNAは、ネットワーク分野における専門知識と技能を示す資格試験です。
この認定は、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが運営しており、同社が提供する5つの技術者認定のうち、2番目に難易度の高いレベルに位置づけられています。
インフラストラクチャエンジニアを目指す方々にとって、この資格は入門的な位置づけとなります。
受験者は任意のタイミングで試験日を設定でき、試験時間は120分CBT方式による選択式と記述式の問題形式となっています。
受験料は3万6,960円(税込)です。

CCNPエンタープライズ資格の概要

ネットワークインフラストラクチャに関する高度な知見と技能を示す認定資格がCCNP Enterpriseです。シスコ社の技術者認定プログラムにおいて、5段階の内で3番目のレベルに位置づけられ、CCNAよりも上位の試験内容となっています。

受験は任意のタイミングで日程を設定可能で、

  • 必須時間は120分
  • 選択時間は90分

です。

CBTによる

  • 選択式
  • 記述式

の問題形式で、受験料は6万8,970円(税込)となります。

データベーススペシャリスト試験概要

データ資源の総合的な管理やデータベースシステムの構築・運用に関する専門知識とスキルを有することを公的に証明する資格がデータベーススペシャリスト試験です。
高度な試験内容ではありますが、受験資格は特に設けられていません。
試験は年1回の秋期に実施され、

  • 午前中は共通問題とマークシート式の選択問題
  • 午後は記述式問題

で構成されています。
受験料は7,500円(税込)となっています。

オラクルデータベース資格「ORACLE MASTER Gold DBA」

ORACLE MASTER Gold DBAは、オラクルデータベース管理の専門性を評価する資格試験です。

  • ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのレベルがあり、ゴールドを取得するにはブロンズとシルバーの合格が前提となります。

試験日時は受験者が自由に設定できます。
試験時間は120分で、CBT方式による選択式問題で構成されています。

受験料 税込み37,730円

AWSの認定資格について

AWSの認定資格は、Amazonが提供するクラウドサービスに関する専門知識と技能を公式に証明するものです。
世界最大のシェアを誇るAWSは、幅広い用途に活用できる汎用性の高いプラットフォームです。
この資格を取得することで、AWSの実装やサービス連携の最適化能力を客観的に示すことができます。
難易度や種別が多岐にわたる点が特徴で、

  • 「プラクティショナー」から上位の「プロフェッショナル」まで、レベルに応じた試験が用意されています。
受験時間 90分から180分
受験料 16,500円(税込)

試験形式はCRT方式が採用されており、随時受験が可能です。

Google Cloud認定資格の概要

Google社が提供するクラウドサービス「GCP」に関する知識とスキルを証明する資格認定制度があります。他社のクラウドサービス関連資格と比較検討し、必要なものを取得することが賢明です。

試験は随時実施され、

  • 90分から180分の時間が与えられます。

CBT方式で行われ、

  • 受験料は99ドルから200ドルの範囲となっています。

試験時間と受験料は資格によって異なります。

Azure認定資格の概要

マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」に関する専門知識と技能を公式に認定する資格制度があります。

  • 初心者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルの試験が用意されています。
  • 他社のクラウドサービス関連資格と比較しながら、自身のニーズに合ったものを選択することが賢明です。

試験の時期や形式、所要時間、受験料は試験によって異なります。

基礎レベルの試験 1万2,500円
それ以外の試験 2万1,103円

セキュリティエンジニア向けの資格

セキュリティエンジニア向けの資格

この節では、セキュリティ専門家を目指す方々に向けて、受験することをお勧めする資格試験についてご案内いたします。

  • GIAC認定資格
  • 概要 GIAC認定資格は、世界的に認知されているセキュリティ専門家向けの資格です。
    種類 GSEC、GCIH、GCFA、GPEN、GCED、GCCC、GSNA、GREM、GCPM、GCIA、GAWN、GPPA、GCWN、GCUX、GCDA、GCVX、GMOB、GASF、GCSC、GCCC、GCLD、GCFE、GMOB、GASF、GCSC、GCCC、GCLD、GCFE
  • CISSP認定資格
  • 概要 CISSPは、(ISC)2が提供する最も権威のある情報セキュリティ専門家向けの資格です。
    対象者 情報セキュリティの実務経験が最低5年以上ある方

システム監査技術者試験の概要

システム監査の専門家として認定される国家資格試験は、情報システムやエンベデッドシステムを包括的に点検・評価・検証する能力を持ち、ガバナンス、マネジメント、コントロールなどの適切性について助言できることを証明するものです。

エンジニア関連の国家試験の中でも最難関の一つと言われています。

試験は年に一度秋に実施され、

  • 午前中は共通問題とマークシート式の選択問題
  • 午後は記述式と論述式の問題に取り組みます。

受験料は7,500円(税込)です。

情報処理安全確保支援士試験の概要

企業や組織の情報システムの安全性を確保するための専門的な知識と技能を持つことを証明する資格が情報処理安全確保支援士です。
この資格を持つ者は、以下の業務を行います。

  • サイバーセキュリティ対策の調査
  • サイバーセキュリティ対策の分析
  • サイバーセキュリティ対策の評価
  • その結果に基づいて指導やアドバイスを提供

試験は年2回実施され、

午前中 共通問題とマークシート式の選択問題
午後 記述式の問題

受験料は7,500円(税込)となっています。

CISSPの概要

CISSPは、世界的な情報セキュリティの専門家認定資格です。
大手企業では、情報セキュリティ分野の従事者にこの資格を求めることが一般的です。
試験は年間10回程度実施され、6時間の時間が与えられます。
コンピューターベースの試験形式で、受験料は749米ドルとなっています。
試験の間に休憩を取ることができます。

プロジェクトマネージャー・ITコンサルタント向けの資格

プロジェクトマネージャー・ITコンサルタント向けの資格

本文では、プロジェクト管理やIT分野で活躍する専門家に適した資格情報を提供します。
資格取得は、スキルアップと専門性の証明につながり、キャリアアップのチャンスを広げてくれます。
内容は、

  • 業界で評価の高い資格を中心に構成されており
  • 受験対策のヒントなども含まれています

詳細は当サイトの別ページをご覧ください。

ITストラテジスト試験の概要

ITストラテジスト試験は、企業の経営方針に基づき、情報技術を活用して事業を改革、高度化、最適化するための基本戦略を立案、提言、推進できることを証明する資格です。
経営における意思決定に関わる重要な職種であり、受験資格は特に設けられていませんが、最難関の試験と言えます。
試験は年1回(春期)に実施されます。

  • 午前は共通問題50分、選択問題40分
  • 午後は記述式90分、論述式120分

午前はマークシート式、午後は記述・論述式の形式です。
受験料は7,500円(税込)です。

プロジェクトマネージャ試験の概要

プロジェクトリーダーを志す方に適した資格試験があります。
この試験を通じて、プロジェクトを主導する上で必要不可欠な基礎知識と技能を習得できます。
試験は年に一度、秋に実施されます。

  • 午前中は共通問題とマルチプル選択式の問題に取り組み
  • 午後は記述式と論述式の問題に挑みます

受験料は7,500円(税込)です。
試験の詳細については、公式サイトをご確認ください。

プロジェクトマネジメント国家資格PMP

PMPは、プロジェクト管理の専門性を認定する国際的な資格制度です。

  • Project Management Instituteが運営しており、プロジェクト管理に関する経験、教育、知識を評価の対象としています。
  • 受験には35時間の研修受講が義務付けられており、合格後も3年間にわたり一定の学習時間が求められます。
  • 試験は選択式のCBT方式で、時間は230分、受験料は555ドルとなっています。

まとめ

まとめ

エンジニアとしてキャリアを積み重ねるには、実践的な経験を重ねることに加え、専門分野に関連する資格を取得することも重要な意味を持ちます。
資格試験には様々な種類があり、難易度も様々です。
自身の専門性に合わせて適切な資格を取得することで、キャリアアップの機会が広がるでしょう。
資格取得を通じて、エンジニアとしての能力を高め、第一線で活躍することができます。