近年、本業以外の収入源を求める人が増加しており、プロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)の副業が注目されています。
PMOはITプロジェクトに不可欠な役割ですが、副業としても取り組めます。
本稿では、以下の点について解説します。
- PMO副業の実現可能性
- 単価相場
- メリット
- 必要なスキル
- 案件獲得方法
- 注意点
PMO副業を検討中の方、PMO副業に求められるスキルを知りたい方、PMO副業案件の獲得方法や単価相場を知りたい方は、ぜひご覧ください。
PMOって副業出来る?
要約すると、PMOは副業として十分に活躍できる職種であると言えます。
近年、企業がIT分野で外部人材を活用する傾向が高まっており、PMOについても同様の需要があります。
実際、企業がIT副業人材に依頼する職種ランキングでは、PMOは上位に位置しています。
また、フリーランス向けサイトにも多数のPMO案件が掲載されており、
- 週2・3日勤務の案件も存在します。
このように、PMOは副業として活躍する機会が増えていると考えられます。
副業PMOの単価
副業としてプロジェクトマネジメントオフィサー(PMO)の仕事を行う場合の単価はどの程度でしょうか。IT関連の求人・案件情報サイト「doocy Job」によると、PMOの平均単価は4,080円、中央値は3,750円、最高値は10,000円、最低値は3,200円とのことです。
例えば、土日のみPMOの仕事に従事し、1ヶ月を4週間、1日8時間労働と想定すると、想定稼働時間は64時間になります。
時給単価相場が約4,000円であれば、約25万円の報酬を得ることができます。
土日のみの稼働でも約25万円は収入として見込めるため、収入面では安定していると言えるでしょう。
フリーランスPMOの高収入事情
フリーランスのプロジェクト・マネジメント・オフィサー(PMO)の報酬水準について、詳しく見ていきましょう。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に掲載されているPMOの案件では、月額単価が20万円から210万円と幅広い範囲にわたっています。
特に60万円から80万円、そして100万円を超える高額案件が多数あり、年収換算で720万円以上、場合によっては1,200万円を上回る高収入が期待できます。
クラウドやコア業務システムなどの分野では、より高い報酬水準が見込めるでしょう。
一般的なフリーランスや副業と比べても、PMOは高収入が望める職種であると言えます。
PMOが副業するメリット
この節では、PMOが複数の職務に従事することによる恩恵について説明します。
PMOが副業を行うことで、金銭的な利益のみならず、様々な利点が期待できるでしょう。
- 新しいスキルの習得
- ネットワークの拡大
- 柔軟な働き方の実現
- ワークライフバランスの改善
副業PMOのメリットと収入増
PMOとして副業を行うことには、さまざまなメリットがあります。
- 本業の収入に加えて副収入を得ることができます。
- 会社員の場合、本業で頑張っても即座に収入アップにつながるわけではありません。
- しかし、副業であれば努力した分だけ収入を増やすことが可能です。
終身雇用制度が崩れつつある現状で、本業以外の収入源を持つことは重要です。
- 将来的にフリーランスを目指す人にとっても、副業から始めるとハードルが低くなります。
- PMOの副業なら、スキルアップしながら高単価での収入増が期待できます。
- 企業が副業ITエンジニアを活用する機会が増えているため、スキルを磨けば単価アップの可能性も高まります。
副業PMOで人脈を広げるメリット
副業を通じて新たな人間関係を構築することは、PMOにとって大きな利点の一つと言えるでしょう。
本業に専念していると、人的ネットワークが限られがちです。
副業を通じて異なる業界や企業との交流が増えれば、新たなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
PMOの副業先は主にエンジニア以外の分野であることが多く、視野を広げるのに適しています。
クライアントとの信頼関係が構築できれば、副収入も安定してくるはずです。
- 将来的にフリーランスを目指す場合、人脈作りは不可欠です。
- 会社員時代から副業を行い、ネットワークを広げておけば、独立後の収入確保にも有利になります。
- 転職の機会にもつながる可能性があり、PMOにとって副業のメリットは大きいと考えられます。
人間関係が広がれば、仕事面だけでなく、プライベートな生活の充実にも寄与するかもしれません。
副業でスキルアップ
副業を通じて、様々な新しい経験を積むことができます。
普段の業務とは異なる分野の案件に携わることで、新たなスキルを身につける機会が増えます。
副業を成功させるためには、真剣に取り組み、学び続ける姿勢が不可欠です。
そうすることで、確実に経験値を蓄積していくことができるでしょう。
案件の獲得自体も大きな経験となります。
- 自ら仕事を見つけ出す営業活動は、従業員としては経験しがたいプロセスです。
- また、企画段階から開発を請け負う場合は、マーケティングなどの知識も必要となります。
エンジニアやPMOとしてのスキルアップはもちろん、ビジネスマンとしての成長も期待できます。
収入を得ながら新しい経験ができることは、副業の大きなメリットです。
空き時間を活用して副業に取り組めば、自身の成長に向けて時間を最大限活用できるでしょう。
副業PMOに必要なスキル
この節では、副業PMOに必要とされる能力について説明します。
副業を成功させるためには、これらの能力が不可欠です。
ご確認ください。
副業PMOに求められるスキル
副業としてプロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)を務める際に求められる能力は、プロジェクト運営の経験と知識です。
PMOは計画策定や進捗管理など、プロジェクトの指揮監督に深く関与します。
そのため、マネジメント能力と実践経験が重視されます。
- 予算編成や人員配置など、PMOの職務は多岐にわたります。
- 特に中大規模のプロジェクトを手がけた経験は、高い評価を受けるでしょう。
- プロジェクトの規模が大きくなるほど、運営の難易度も高まります。
- 大型案件の実績があれば、高額の報酬を期待できます。
また、プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル(PMP)の資格取得も有効です。
PMPは実践的な試験を通じて、プロジェクト運営における高度な専門性を証明する資格です。
PMOの文章作成スキル
プロジェクト管理オフィサーには、データを収集し文書化する能力が求められます。これは、スケジュール作成に活用されるためです。Microsoft Officeツールの基本的な操作スキルは必須と言えるでしょう。
また、関係者に理解しやすい資料を作成できることも、優秀なPMOとして活躍する上で重要な要素となります。
現場業務を円滑に進めるには、必要な情報を簡潔にまとめた資料作成力が不可欠です。
資料作力はマストスキルとは言えないかもしれませんが、幅広い案件に対応するためには、この能力を身に付けておくべきでしょう。
PMOに求められるITスキル
副業PMOの役割を果たすためには、ITに関する知識が重要視されます。
PMO自身がコーディングを行う必要はありませんが、開発チームとのコミュニケーションを円滑に行うには、一定のIT知識が求められます。
プロジェクトのスケジュール管理やリスク予測には、開発プロセスの理解が不可欠です。
エンジニアと同等のスキルは必要ありませんが、技術的な対話ができる程度の知見は欠かせません。
また、様々なステークホルダーと円滑に連携するためには、幅広い分野の知識と経験が役立ちます。
PMOに求められるコミュニケーション能力
PMOの役割を果たすためには、優れたコミュニケーション力が不可欠です。
技術的な能力だけでなく、様々な関係者との橋渡し役を担う必要があります。
- プロジェクトを円滑に進めるには、チームミーティングの進行役を務めたり、メンバーのマネジメントや環境改善を行う必要があります。
- そのためには、細かい部分にも気を配り、オープンな雰囲気作りが重要です。
- さらに、経営陣やクライアントとの調整においても、高いコミュニケーション力が求められます。
PMOには総合的なコミュニケーション能力が必要不可欠な職種だと言えるでしょう。
副業PMOの案件獲得方法
本文では、副業PMOが新規案件を確保するための一般的なアプローチについて説明します。
副業PMOは、以下の手段を講じることができます。
- クラウドソーシングサイトに登録する
- 知人や関係者にアピールする
- 自身のウェブサイトやSNSで宣伝する
ただし、過度な自己売り込みは避け、誠実かつ専門的なアプローチを心がける必要があります。
案件獲得には地道な努力が欠かせませんが、着実に実績を積み重ねることで、良質な案件に恵まれる機会が広がるでしょう。
副業PMOの案件獲得方法
副業PMOが新たな案件を獲得するための有効な手段として、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の利用が挙げられます。
「xhours」は、高い専門性を持つ人材と企業とをマッチングさせるサービスです。
- 登録することで、自身の経験やスキルに適した案件を紹介してもらえます。
クラウドソーシングサービスを活用した案件獲得
クラウドソーシングプラットフォームを利用することで、案件を獲得する機会が広がります。
このプラットフォームは、発注者と受注者をマッチングさせるサービスです。
- 業界や分野に特化したものから、幅広い案件を扱うものまで様々な種類があります。
現在では、
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
など、多くのクラウドソーシングサービスが存在しています。
一般的に、受注者は報酬の一部を手数料として支払う必要がありますが、登録自体は無料が基本です。
副業を検討している方は、まずはこれらのサービスに登録することをおすすめします。
副業案件の獲得方法
副業の仕事を自ら生み出す方法は多岐にわたります。
- 知人からの紹介を活用するのも一つの選択肢ですが、人脈がない場合は難しくなります。
近年では、SNSやブログなどのオンラインメディアを利用して実績や作品を公開し、クライアントの目に留まることで案件を獲得する方法が増えています。
さらに自身のウェブサイトを立ち上げて営業活動を行うなどの方法もあります。
直接受注は即座の収入につながらない場合もありますが、上手く営業を行えば収入アップや独立のチャンスが広がる可能性があります。
副業PMOの注意点
副業としてプロジェクトマネジメントオフィサーの役割を担う際には、様々な留意点があります。
事前に十分な理解がなければ、将来的に深刻な問題に発展する恐れがあるため、慎重に対応する必要があります。
副業と確定申告の注意点
副業収入に関する税務上の注意点について説明します。
会社員が副業から得た収入が20万円を超えた場合、確定申告を行い、所得税などの納税義務が発生します。
確定申告に不慣れな方も多いですが、手続きを怠ると脱税とみなされるリスクがあります。
一方、住民税については
- 副業収入があれば申告が必要です。
- 確定申告を済ませていれば、住民税の申告は不要となります。
したがって、副業をする際は、原則として確定申告を行うことが賢明です。
副業と本業のバランス
本業と副業のバランスを保つことが肝心です。
副業に熱中し過ぎて本業を軽視してしまえば、本末転倒となってしまいます。
平日の夜や週末に副業の仕事を詰め込み過ぎると、睡眠不足や過労で健康を損なう恐れがあります。
収入アップは望ましいものの、本業に支障が出れば生活全体に悪影響が及ぶ可能性があります。
副業を始める際は、
- 労働時間を明確に定め
- 節度を持って取り組むこと
が不可欠です。
自己管理能力は、ビジネスパーソンに求められる重要な資質の一つです。
まとめ
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の副業人材を求める企業は多数存在し、副業PMOとして活躍する機会は十分にあります。
PMOにとって副業は収入増加だけでなく、人脈形成や経験の場としても魅力的です。
副業PMOには、以下が求められるでしょう。
- プロジェクト管理のスキル
- プロジェクト管理の経験
- コミュニケーション能力
- IT技術
案件獲得には、
- ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の利用
- 知人の紹介
- 自身のウェブサイト作成
が一般的です。
副業を行う際は、本業とのバランスや確定申告への注意が前提条件となりますので、しっかりと計画を立てる必要があります。