30代の方がエンジニア職への転職を検討する際に役立つ情報をお伝えします。
エンジニアは将来性が高く、需要も多いため、30代の方にとって魅力的な職種と言えます。
未経験からでも転職は可能であり、本記事では30代でエンジニアに転職するメリットやポイントを解説しています。
さらに、未経験者が転職を成功させる方法も紹介しますので、ご参考ください。
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30代未経験でエンジニアに転職できる?
モノを生み出す専門家を指すエンジニアという言葉は、機械設計や電子デバイス開発の分野に限らず、システムやWeb、セールスなど幅広い領域で使われています。
エンジニアとして活躍するには、その専門分野の知識が不可欠です。
そのため、20代と比べると30代で未経験からエンジニアに転職するのは難しいと言えるでしょう。
- 年齢的に若手ではなく失敗を恐れがち
- 上司が年下であることの抵抗感
- 知識習得の大変さ
などが理由として挙げられます。
しかし、30代未経験でもエンジニアを目指すことは可能です。本人の強い意志さえあれば、実際に転職に成功した例もあります。
30代未経験でエンジニアに転職するメリット
確かに30代で未経験からエンジニアへの転職は容易ではありませんが、その困難を乗り越えるメリットも存在します。
- エンジニア職は将来性が高く需要も多く、収入面でも恵まれています。
- さらにフリーランスとして独立する選択肢もあり、様々な利点があげられます。
それらの具体的な内容を見ていきましょう。
メリット | 内容 |
---|---|
将来性 | IT業界は成長が見込まれ、エンジニアの需要は高い |
収入 | 平均年収は高水準にある |
フリーランス | 独立して自由に働ける選択肢がある |
エンジニア需要の高まりと人材不足
将来的には人工知能の発達により、エンジニアの職務は淘汰されていくと指摘されています。
しかし、経済産業省の2019年3月の報告書では、新たな技術の登場によりIT系エンジニアの需要は高まると予測されています。
さらに、
- 少子化の影響でIT人材が不足し、2030年までに43万人から79万人のIT人材が不足すると見られています。
このため、エンジニアの仕事は今後ますます必要とされ、需要は高まる見通しです。
従って、将来を見据えてエンジニア職への転職は価値があると言えるでしょう。
エンジニアの年収と転職
エンジニアの職務には高度な専門性が求められ、人材不足も影響して、一般の会社員よりも収入水準が高くなる傾向にあります。
実力次第では経験が浅くても年収アップのチャンスがあり、転職後に前職よりも低い収入になることもありますが、スキルを磨けば以前と同等以上の収入を得られます。
30代エンジニアの平均年収の具体的な数値については後に説明します。
フリーランスエンジニアのメリット
エンジニアは独立してフリーランスとなることが容易だと言われています。
フリーランスエンジニアには、以下のようなメリットがあります。
- 仕事の選択権
- 報酬の直接受領
- 働き方の自由
- 人間関係の心配がない
会社員は人間関係や企業の事情に左右されがちですが、フリーランスならそうした状況を避けられます。
自分のペースで業務に従事できることがフリーランスエンジニアの長所と言えるでしょう。
30代エンジニアの平均年収
エンジニアの収入水準は他業種を上回ることが知られていますが、30代の実際の平均年収はどの程度なのでしょうか。
この点について、求人サイトdoda(デューダ)が公表している「平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」を参考にしました。
それでは、30代のIT/通信技術職(エンジニア)の男女別平均年収について、詳しく見ていきましょう。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30代前半 | 550万円 | 420万円 |
30代後半 | 650万円 | 480万円 |
- 30代前半の男性エンジニアの平均年収は550万円
- 30代後半の男性エンジニアの平均年収は650万円
- 30代前半の女性エンジニアの平均年収は420万円
- 30代後半の女性エンジニアの平均年収は480万円
このように、30代のエンジニアの平均年収は男女ともに高水準にあり、特に男性エンジニアの収入は30代後半で650万円と高額になっています。
エンジニアは給与面でも魅力的な職種であると言えそうです。
エンジニア平均年収の男女格差
就職情報サイトの調査によると、男性技術者の平均年収は約447万円と高水準にあります。
30代の技術者では、平均年収が502万円と他業種を上回る高収入が確認されました。
職種別では、
- サーバーエンジニアが478万円
- ネットワークエンジニアが473万円
- Webサービスエンジニアが432万円
と、技術分野全般で高い年収水準となっています。
一方、女性技術者の平均年収は395万円と、男性より52万円低い結果となりました。
30代女性の職種別では、
- サーバーエンジニアが382万円
- ネットワークエンジニアが358万円
- Webサービスエンジニアが375万円
と、男女間で年収格差が見られます。
男女雇用機会均等法の施行にもかかわらず、技術分野においては未だ男女間の年収格差が存在することが明らかになりました。
フリーランスエンジニアの年収事情
フリーランスエンジニアの収入状況に関する調査結果が明らかになりました。
SE HACKが実施した「フリーランスエンジニア100人への年収調査」では、以下の結果が出ています。
- 30代前半で平均780万円
- 30代後半で平均816万円
中には1,000万円を超える高収入者もおり、フリーランスエンジニアの方が比較的高い年収を得ていることがわかります。
ただし、フリーランスに転向すれば必ずしも収入が上がるわけではありません。それは個人の技術力が収入に大きく影響するためです。
技術力 | 営業力 | 収入 |
---|---|---|
優れている | なし | 低収入 |
優れている | あり | 高収入 |
つまり、フリーランスエンジニアにとって技術スキルと並んで営業力も平均年収を左右する重要な要素なのです。
エンジニア転職を成功させる方法
30代で経験がない状態からエンジニアへの職種転換を果たすことは、容易いことではありません。しかし、それが不可能であるということを意味するわけではありません。
ここでは、30代でエンジニアの経歴がなくても転職に成功するための方策をご紹介します。
- 独学でプログラミングスキルを身につける
- ポートフォリオを作成し、実践経験を積む
- 資格取得を目指す
- インターンシップに参加する
- 転職エージェントに相談する
メリット | デメリット |
---|---|
新しい分野に挑戦できる | 収入が一時的に減る可能性がある |
長期的なキャリア形成が可能 | 学習に時間と労力がかかる |
転職に向けた市場調査と業界研究の重要性
転職を視野に入れた際、自身の市場価値を高めるための取り組みが重要となります。
- プログラミング言語の習得難易度や人気の言語動向を把握することで、最短で高収入を得られるエンジニアへの道筋を見出すことができます。
- マーケットの動向を把握し、自身の強みや魅力を分析することで、転職先への訴求力を高められます。
- また、特定業界の内情を掘り下げることにより、自身に適した職種や職場環境を絞り込むことが可能です。
業界全体の概要を把握した上で、詳細な現状や課題、将来性などを深く探ることが肝心です。
このように、自身の市場価値を高め、条件に合致した転職先を見つけるためには、市場調査と業界研究が欠かせません。
無資格でもエンジニアになれる
年齢や経験の有無に関わらず、エンジニアとしての活躍は可能です。
エンジニアの職務には必ずしも資格を要しませんが、スキルの習得は仕事獲得や転職に有利に働きます。
自身の強みとして活かせ、採用につながりやすくなるでしょう。
スキルを証明する資格試験には、
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ITサービスマネージャ
- ネットワークスペシャリスト
- プロジェクトマネージャ
- データベーススペシャリスト
- システム監査技術者
などの国家資格があります。
30代のエンジニア転職に向けたプログラミング学習
技術者として採用されるには、プログラミングに関する一定の知識が求められます。
そのため、30代でエンジニアを目指す場合は、事前にプログラミングの習得が必要不可欠です。
プログラミングを学ぶ方法は多岐にわたりますが、
- オンライン学習サービスを活用すれば、リーズナブルな費用で学習が可能です。
- 場所や時間を選ばず、苦手な部分を繰り返し学習できるのも大きな利点です。
独学で挫折しそうな場合は、プログラミングスクールやオンラインサービスを利用するのがおすすめです。
転職サイトと転職エージェントの活用方法
就職支援サービスには、企業の求人情報を掲載する転職サイトと、求職者の希望に合わせて求人を紹介する転職エージェントがあります。
サービスの内容は類似していますが、利用目的に応じて使い分けることが重要です。
- 転職サイトは自身のペースで活動したい人向け
- 転職エージェントは専門家のサポートを求める人向けです
30代でエンジニア転職を目指す場合、両サービスを効果的に活用することができます。
求職者のニーズに合わせて、
と
を上手に組み合わせましょう。
まとめ
30代で未経験からエンジニアへの転職は可能ですが、年下の上司への抵抗や失敗への不安を感じる方には向いていません。
しかし、その分メリットも多いため、チャレンジする価値はあります。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の活用も有効な手段の1つです。
実際の大変さを乗り越えることができれば、新たなキャリアを歩むことができるでしょう。