終身雇用制度の衰退や個人資産形成の重要性が叫ばれる中、独立してWebマーケティングの仕事を請け負おうと考える人も少なくありません。
Webマーケターには様々な職種があり、それぞれについて理解を深め、自身の市場価値を高めていくことが肝心です。
そこで今回は、フリーランスのWebマーケティング職種の種類や業務内容、報酬水準について解説します。
特に以下の方々にお読みいただきたい内容です。
- 企業でWebマーケティング業務に従事している方
- より良い案件を求めているフリーランスのWebマーケター
- フリーランスWebマーケティングの職種について知りたい方
- フリーランスWebマーケターとしての働き方を知りたい方
フリーランスのWebマーケティング求人・案件の種類
この節では、自営業者向けのWebマーケティング関連の仕事や案件の種類を説明していきます。
- Webライティング
- SEO対策
- Web広告運用
- SNSマーケティング
- アフィリエイト
仕事内容 | 概要 |
---|---|
Webライティング | 企業のWebサイトに掲載する記事を書く仕事です。 |
SEO対策 | 検索エンジンに上位表示されるようWebサイトを最適化する仕事です。 |
Web広告運用 | 広告を運用し、Webサイトへの集客を行う仕事です。 |
SNSマーケティング | SNSを活用して商品やサービスをPRする仕事です。 |
アフィリエイト | 自分のWebサイトで他社の商品を紹介し、売上に応じて報酬を得る仕事です。 |
SEO
SEOとは、検索エンジンに対するウェブサイトの評価を高め、検索結果の上位に表示されることで訪問者を増やす取り組みのことを指します。
検索エンジンの最適化と呼ばれ、ウェブマーケティングにおいて欠かすことのできない重要な施策です。
ほとんどのユーザーは検索結果の最初のページに表示されたリンクにアクセスするため、SEOは集客に不可欠です。
Web広告運用(SNS・リスティング)
Web広告の配信先や入札設定などの準備作業、さらには配信結果の分析と次の戦略立案が、Web広告運用の主な業務となります。
検索連動型のリスティング広告やSNS広告など、様々な種類の広告がWeb上に存在します。
- リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果に表示される入札制の広告です。
- 一方で、TwitterやFacebook上に表示される広告も、近年では重要な運用型広告の一つと言えるでしょう。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値の高い一貫性のあるコンテンツを制作し、集客したユーザーのニーズを高め、購買行動に導く手法を指します。
Webサイトへの流入だけでなく、見込み客の育成のため、段階的にコンテンツを用意し、ユーザーとの関係性を強化していきます。
そのため、
- ペルソナの設定
- コンテンツの内容
- 必要な情報を伝える順序
を考えることが重要となります。
UI・UXデザイン
ユーザーインターフェイスを表すUIデザインと、ユーザー体験を指すUXデザインは密接に関係しています。
UIデザインは、コンピューターやモバイル端末などを操作する際の入力方式や表示方式などの仕組みを指しますが、UXデザインはサービスの利用によって得られる総合的な体験を意味します。
UIはUXの質を左右する重要な要素の一つであり、UIの品質を高めることがUXの向上につながります。
コーディング(LP・バナー・サイト制作)
プログラミングとは、コンピュータにテキスト、画像、音声などのデータを表示・再生させるための命令を、コンピュータが理解できる言語で記述することを指します。
プログラミングスキルを磨くには、
- HTMLやCSS、JavaScript、jQueryなどのフロントエンド言語に加え、
- CMS(コンテンツ管理システム)の知識を深めることが賢明です。
さらに、PHPやRubyなどのバックエンド言語を習得すれば、エンジニアとしての業務範囲を広げることができます。
データ分析
Webマーケティングの現場では、ウェブサイトを訪れる人々の特性や行動パターンを把握することが肝心です。サイトの解析を通じて、コンバージョン率の最大化を目指します。ユーザーの属性、離脱率、滞在時間などを分析し、サイトの課題や改善ポイントを特定します。その上で、次の施策を立案する際の参考にします。Webマーケターには、マーケティングに関連する幅広い能力が求められる場合もあります。
データ分析の求人や案件をお探しの方は、以下からご確認ください。
CRM
CRMとは、顧客との関係性を管理する取り組みを指します。
企業にとって価値ある顧客を特定し、個別のアプローチを検討・実行することが、CRMの核心です。
顧客の基本情報に加え、購買意欲やニーズなども属性データとして把握します。
顧客データベースに基づいてアプローチを行い、その結果を分析し、さらなる改善サイクルを重ねていきます。
CRM関連の求人・案件をお探しの方は、以下からご確認ください。
マーケティングオートメーション
MAとは、マーケティング活動におけるデジタル化された業務を自動化するためのツールを指します。
このツールは、獲得した潜在顧客の情報を一元管理し、スコアリングを行うことで、成約率の向上を目指しています。
MAに関する求人や案件をご覧になりたい方は、以下のリンクからご確認ください。
フリーランスのWebマーケティング求人・案件の働き方
この節では、自由契約のWebマーケティング関連の仕事機会における就労形態について、副業との親和性と在宅勤務との適合性に分けて説明いたします。
-
- 副業との親和性
・Webマーケティングの仕事は、副業として行うのに適しています。 |
・自分の空いた時間を有効活用できます。 |
・本業との両立が可能です。 |
-
- 在宅勤務との適合性
・Webマーケティングの仕事は、在宅で行うことができます。 |
・通勤時間が省けるため、効率的に働けます。 |
・自分のペースで作業ができます。 |
副業との相性
ネット上での販売促進活動と最近人気が高まっている副収入を得る仕事は、非常に相性が良いと言えるでしょう。
ネット上での販売促進活動には参入障壁が低く、誰でも簡単に始められるため、そのスキルを活かせる副業の種類も多数存在しているからです。
- ブログの運営
- アフィリエイト広告
- ライティング業務
などであれば、副業の初心者でも取り組みやすく、ネット上での販売促進のノウハウを生かすことで、他者と差をつけることができます。
もちろん、ネット上での販売促進の専門家の活躍の場は、それらに限られるものではありません。
- SNSの運用
- ウェブサイトの企画・運営
- 企業サイトのコンサルティング
など、幅広い分野で活躍が期待できます。
自宅でのワークスタイル
Webプロモーション業務は、テレワークとの親和性が高いと言えます。
テレワークでは作業態度を把握することが困難なため、業務の評価は主に成果物に基づいて行われます。
その点で、Webプロモーションは成果が分析・可視化しやすいため、テレワークに適しています。
さらに、
- PCとインターネット環境さえ整えば業務が可能なこと
も、テレワークとの親和性が高い理由の一つと考えられます。
フリーランスのWebマーケティングの月額報酬
この節では、独立系Webマーケティング分野における月々の収入の目安を、職種ごとに整理して説明します。
※ここでは、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を基準としています。
職種 | 月収の目安 |
---|---|
Webデザイナー | 30万円〜50万円 |
Webディレクター | 40万円〜70万円 |
Webコーダー | 30万円〜50万円 |
SEO対策 | 30万円〜50万円 |
Webマーケター | 30万円〜50万円 |
- Webデザイナー、Webコーダー、SEO対策、Webマーケターの月収は30万円〜50万円が目安となります。
- Webディレクターの月収は40万円〜70万円が目安となります。
フリーランスWebディレクターの月額報酬
フリーランスのWebプロジェクト管理者の平均的な月収は65万円程度と見られており、想定年収は780万円前後となります。
この職種では、企画立案や進行管理だけでなく、技術面での関与も多く求められるため、ITやWebに関する幅広い知識が必要不可欠です。
さらに、コンサルティング能力や現場でのリーダーシップを発揮できる資質があれば、月収80万円以上、つまり年収960万円を超える水準も十分に期待できるでしょう。
フリーランスWebデザイナーの月額報酬
フリーランスWebデザイナーの平均的な月収は、およそ50万円(年収換算で600万円前後)と見積もられています。PhotoShopやIllustratorといった定番ツールに加え、
- Sketch
- figma
- Adobe XD
- Dreamweaver
など多様なデザインアプリケーションを習熟することで、より幅広い案件に応募できる機会が広がります。さらに、プログラミング言語の習得やマーケティングに関する理解を深めることも、Webデザイナーとしての市場価値を高める一助となるでしょう。
2024年6月フリーランスUI・UXデザイナーの月額報酬
フリーランスのUI・UXデザイナーの月々の収入は、概ね65万円(推定年収780万円)程度が平均的な水準となります。
デザインの感性やコンセプト構築力に加え、以下の能力がデザイナーとして求められます。
- UIの設計
- ユーザーニーズの把握
クライアント企業の経営課題への対応力の有無も、収入に影響を与えます。
さらに、フロントエンド開発の言語習得によりエンジニアリングの業務も担うことで、報酬のさらなる増額が期待できるでしょう。
フリーランスデータアナリストの月額報酬
データ分析の専門家として活躍するフリーランスの報酬水準は、データサイエンティストと同等の範囲にあり、概ね月額70万円(年収換算で840万円前後)が一般的な目安とされています。
企業が保有する大量のデータから、ビジネス活用に資する有益な情報を抽出することが主な役割であり、ディープラーニングの台頭以降、その需要と重要性が高まっている職種です。
個人の持つ専門知識やキャリアによっては、年収1,000万円を上回る高額報酬を得ることも可能な存在と言えるでしょう。
まとめ
Webマーケティングの分野では、SEO、コンテンツマーケティング、MA、UI・UXデザインなど、様々な職種が存在し、幅広い知識とスキルが必要とされます。
この分野はリモートワークや副業との相性が良く、さまざまな業界で需要の高いフリーランス人材と言えるでしょう。
- ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に少しでも関心がある方は、ぜひ登録をご検討ください。
本記事が皆様のお役に立てば幸いです。