RPAエンジニアの仕事内容や需要、将来性などの徹底調査

近年、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)という用語が広く知られるようになってきました。
RPAとは、ホワイトカラーの定型業務をソフトウェアロボットが代行・自動化する技術のことを指します。
RPAの導入により、業務負荷の軽減や効率化が期待されています。
このようなRPAシステムの構築や開発を行うのがRPAエンジニアです。

本稿では、RPAエンジニアの職務内容、必要なスキル、需要動向や将来性について詳しく解説します。
特に以下の方々にお読みいただきたい内容となっています。

  • 今後RPAエンジニアとしてフリーランス活動を検討している方
  • 現在RPAエンジニアとしてフリーランスで活躍中の方
  • RPAエンジニアの仕事に興味・関心がある方
  • RPAなどの最新テクノロジーに興味・関心がある方

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RPAエンジニアとは?

RPAエンジニアとは?

RPAの専門家は、IT分野の中でも特に自動化ソリューションの導入時に重要な役割を果たすエンジニアです。
ロボットの設計から運用、サポート、コンサルティングまで幅広い業務を担うスペシャリストと言えます。

海外では「デジタル・ワークフォース」と呼ばれるこの分野は、日本国内で2016年頃から「RPA」という言葉が浸透し始め、その簡潔さと即効性から2017年には急速に普及しました。
事務作業の多い金融・保険、不動産、食品、製造業、ITなどの業界でRPAが活用されています。

RPAエンジニアの主な職務は、以下のようなものがあります。

  • 要件定義・設計
  • 開発
  • 保守・運用

RPAエンジニアの仕事内容

RPAエンジニアの仕事内容

RPAスペシャリストの業務は、担当する段階によって異なります。
RPAスペシャリストでも、担当する作業によって必要な能力が変わるため、将来RPAスペシャリストを目指す人は、その違いを確実に理解しておく必要があります。
RPAスペシャリストの職務は、主に2つに分類されます。

  • RPA開発スペシャリスト:RPAスペシャリストとしてシステム開発を担当
  • RPA運用・保守(サポート)スペシャリスト:導入されたRPAシステムのサポートを担当する

RPA開発エンジニア

RPAの実装を行う際、開発者は主に導入後の段階から関与することになります。
システムの方向性が定まった後、RPAツールを用いてロボットの構築を行います。
開発者は、クライアントの要望に沿ったRPAの動作シナリオを作成することに注力するべきでしょう。
シナリオとは、実際の業務プロセスに基づいてデザインされたRPAの動作パターンを指します。
RPAの活用方法はクライアントによって異なるため、開発者は業務プロセスを十分に把握しておく必要があります。
また、導入フェーズにも携わる場合があるため、

  • RPA自体の知識
  • クライアントの要件を理解しておくこと

が望ましいでしょう。

RPA運用・保守(サポート)エンジニア

RPAの導入が完了し、クライアント側での運用が開始された後は、保守段階に移行します。
この保守フェーズでは、RPAの運用・保守(サポート)を担当するエンジニアが、以下の業務を行います。

  • エラーや問題が発生した際にロボットの修正対応やクライアントへの指示
  • 軽微なカスタマイズ対応の実施
  • ロボット構築作業の効率化と品質向上を目的としたマニュアル作成

さらに、サポート役割として、以下の業務も求められます。

  • RPAの導入に伴う調整
  • 社内説明会への参加
RPAエンジニアの求人・案件
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RPAエンジニアに必要な知識・スキル

RPAエンジニアに必要な知識・スキル

RPAの専門家として活躍するためには、主に3つの重要な要素が求められます。
ただし、ここで紹介する3点以外にも、RPAに関連する経験や知識は多岐にわたります。
そのため、今回の説明以外にも、RPAエンジニアとして必要不可欠だと感じる事柄があれば、積極的に取り入れていくことが肝心です。

システム開発の経験

RPAエンジニアとしての活躍には、システム開発の経歴が重要となります。
これはRPAエンジニアに限らず、エンジニアとして様々な開発経験を積むことで、多角的な視点と考察力が身につくためです。
RPAエンジニアとしての活躍においては、関連性の有無にかかわらず、あらゆるシステムやプログラミング言語の開発経験が役立つでしょう。
システム開発経験がない場合、RPAエンジニア求人や案件への参画は難しくなる可能性があります。
ただし、

  • VB
  • VBA
  • Java

など他言語での開発経験があれば、これまでの経験を活かしてRPAエンジニアとしてチャレンジできる機会は高まるでしょう。

Excel VBAなどの経験

RPAエンジニアとしての活躍には、Access、Excel VBAの知識が役立つでしょう。
RPAは事務作業の効率化を目的としており、データベースの集計や分析業務の自動化が重要な役割の一つとなります。

  • Accessはデータベースを扱うツールで、大量のデータを収集・保存・活用する機能があります。
  • 一方、Excel VBAはExcel上でデータを組み合わせて一連の処理を行うマクロを記述するためのプログラミング言語です。

RPAはこのようなマクロと類似した側面があります。
Excelではデータベースを使わずともシート上のデータを組み合わせて処理できます。
RPAエンジニアとしてExcel VBAやAccessを用いたシステム開発経験やそれらのスキルを有していれば、活躍の場が広がるでしょう。
実際、多くのRPAエンジニアの求人・案件では

VBA、Access、Excelなどのスキル

が求められています。

RPAツールの経験

RPAソリューションの提供に従事した実績があれば、プロジェクトへの参画機会が増えるでしょう。
代表的なRPAツールには、以下のようなものがあげられます。

  • UiPath
  • Automation Anywhere
  • WinActor
  • BizRobo!
  • Blue Prism

また、RPAベンダー以外でも、ユーザー企業においてRPAツールを活用した経験があれば、その知見は有益です。
RPAツールの利用経験があれば、クライアントとのコミュニケーションにおいて、要件の可否を的確に説明できるでしょう。

RPAエンジニアの年収相場や将来性

RPAエンジニアの年収相場や将来性

RPAエンジニアの収入水準と将来展望について説明します。
フリーランスのRPAエンジニアの年収は概ね600万円から960万円程度、正社員の場合は400万円から600万円前後となっています。
月額換算すると、フリーランスで50万円から80万円、スキルや経験次第では100万円以上の高単価案件にも携わることができます。

RPAエンジニアの需要は今後も高まると見込まれています。
その背景には、少子高齢化による生産年齢人口の減少があります。
企業は人材確保が困難になり、生産量や生産スピードの低下が避けられません。
ITエンジニアの有効求人倍率は約10倍と人材不足が深刻化しており、日本のGDPは2050年までに世界8位まで低下すると予測されています。

一方で、国内RPAの市場規模は2016年の8億円から拡大を続け、2022年には400億円に達すると見られています。
世界市場は2020年に約5,500億円に至ると言われ、日本よりも先行して技術が発展しています。

  • 2025年までに1億人のホワイトカラー人材がRPAに置き換えられ
  • 20年後には47%の雇用が自動化・機械化されると予想されています

企業のRPA導入が進めば、相対的にRPAエンジニアの需要も高まることでしょう。

まとめ

まとめ

この記事では、RPAエンジニアの概要、業務内容、収入水準、そして将来性について説明してきました。
現在、多くの企業でRPAが導入されており、ロボットの構築、運用、メンテナンスを行うRPAエンジニアの需要が高まっています。
RPAエンジニアを目指す方や未経験からチャレンジしたい方は、

  • Excel、Access、VBA、VBの開発経験
  • RPAツールの実践

が推奨されます。
今後、RPA技術はさらに進化し、知能化されたプロセス自動化(IPA)へと移行すると考えられています。
RPAエンジニアに関心がある方は、自身で情報を収集することをお勧めします。

また、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」でRPAエンジニアの案件を探すことができます。
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この記事がみなさまのお役に立てば幸いです。