Webデザイナーという職種は、IT業界の人手不足から注目を集めています。
この職種の年収や仕事内容、必要なスキルや資格、将来性などについて詳しく説明します。
Webデザイナーの平均年収や最高年収、年収アップに役立つ要素、フリーランスの需要状況なども解説しています。
Webデザイナーの年収に関心がある方、この職種を目指している方、現役のWebデザイナーの方は、この記事を一読することをおすすめします。
気になる内容をタップ
Webデザイナーの仕事内容
Webサイトの外観やレイアウトを設計する役割を担うのがWebデザイナーです。
クライアントから依頼されたWebサイトのコンセプトに沿って、ビジュアル面での美しさと機能性を両立させるデザインを行います。
ワイヤーフレームで構成を決めたうえで、全体のイメージを磨き上げていきます。
ユーザビリティの観点から、サイト訪問者が使いやすく、意図した行動がとれるようなデザインが求められます。
プロジェクトによっては、
- HTML
- CSS
- JavaScript
などを用いてコーディングを担当する場合もあります。
Webデザイナーの年収
この章では、Webデザイナーの収入状況について説明します。
フリーランスとして働く場合と会社員として勤務する場合の年収を比較し、それぞれの特徴を明らかにします。
フリーランスのWebデザイナーの平均年収は633万円、最高年収は1,320万円、最低年収は240万円となっています(ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」調べ/2021年7月時点)。
月額単価では、
- 平均が52.8万円
- 中央値が50万円
- 最高が110万円
- 最低が20万円
です。
時給単価では、
- 平均が3,712円
- 中央値が3,570円
- 最高が9,500円
- 最低が1,780円
となっています(ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」調べ/2021年7月時点)。
一方、会社員全体の平均年収は479万円とされています。
年代別では、
20代 | 345万円 |
30代 | 442万円 |
40代 | 507万円 |
50代以上 | 622万円 |
となっています。
会社員のWebデザイナーの平均年収は424万円と、全体平均を下回っています(厚生労働省賃金構造基本統計調査)。
フリーランスのWebデザイナーと会社員のWebデザイナーを比較すると、フリーランスの方が209万円程度(約1.5倍)高い年収を得られることがわかります。
Webデザイナーとして活躍するなら、高年収が期待できるフリーランスがおすすめです。
Webデザイナーの年収アップに必要なスキル
この節では、ウェブデザイナーの収入向上に役立つ能力について説明します。
ウェブデザイナーとして求められる技術を身につけることで、高い報酬を得られる可能性が高まります。
今後ウェブデザイン業界に携わる予定の方も、この内容を参考にしていただき、収入アップのための一助としていただければ幸いです。
Webデザイナーの年収アップに必要なスキル
Webクリエイターにとって収入を向上させるためには、デザイン力が不可欠です。
Photoshop、Illustrator、Sketchなどのツールを駆使できることは基本中の基本と言えるでしょう。
加えて、UI/UXデザインの知識も重要な要素となります。
- UIとは利用者にとっての使いやすさ
- UXとは利用者の体験を指します
UI/UXデザインの目的は、利用者が快適に製品やサービスを利用できるようにすることにあります。
利用者の視点に立ったデザインを実現できれば、満足度が高まり、結果的に成果につながります。
そのため、WebクリエイターにはUI/UXデザインの力が求められるのです。
Webデザイナーのための開発スキル
Webクリエイターにとって収入を向上させるためには、コーディングの技術が不可欠です。
- HTML、CSS、JavaScript、jQuery、Dreamweaver、PHP、WordPressなどのマークアップ言語やスクリプト言語、CMSの知識が求められます。
フロントエンド開発者やWebコーダーと協力する機会も多いため、それらの言語に関する理解が重要視されます。
さらに、
- React.jsやAngular.jsといったフレームワークの習得により、より幅広い分野で活躍できる可能性が高まります。
コミュニケーション力がWebデザイナーの年収アップに不可欠
Webデザイナーが収入を増やすためには、円滑なコミュニケーション能力が不可欠です。
上司の意向を正しく理解し、他の技術者と協力して作業を遂行するには、適切なコミュニケーションが欠かせません。
さらに、急速に進化するIT/Web業界やテクノロジーの動向を把握するためにも、情報を入手できる人的ネットワークを構築することが重要となり、そのためにもコミュニケーション力が求められます。
Webデザイナーの年収アップに必要なスキル
Webクリエイターにとって収入を向上させるためには、デジタルマーケティングの知見が不可欠です。
ウェブサイトの制作時にSEO対策を意識したコーディングを行ったり、公開後もGoogleアナリティクスによるアクセス分析やサーチコンソールでの検索結果の確認など、運用面でのサポートも求められます。
このように、デザインスキルに加えてSEOを含むSEMの知識、マーケティングツールの活用力があれば、クリエイターとしての価値が高まり、収入アップにつながるでしょう。
Webデザイナーの年収アップにおすすめの資格
この節では、Webデザイナーの収入向上に役立つ資格について説明します。
Webデザイナーには多岐にわたる能力が求められるため、関連資格の取得により、自身の専門性を裏付けることができます。
- Webデザイナーには多岐にわたる能力が求められる
- 関連資格の取得により、自身の専門性を裏付けることができる
ウェブデザイン技能検定の概要
ウェブサイト構築に必要な知識やテクニックを評価する試験が、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会によって実施されています。
この検定試験は、
- 厚生労働省が公認する唯一のWeb関連の国家資格であり、
- Webデザイナーを目指す方にとって有益な資格と言えます。
Webデザイナー検定の概要
Webデザインの分野における専門的な能力を評価する試験が存在します。この検定は、コンセプト立案から制作、テスト、評価、運用に至るまでの幅広い知識を問うものです。
レベルに応じて、
- 基礎的な内容を扱う「ベーシック」
- 高度な問題が出題される「エキスパート」
の2種類があります。
Webデザインの業務全体を理解できるため、この資格の取得はWebデザイナーにとって有益です。
Webクリエイター能力認定試験の概要
Webサイト制作に必要な技能を評価する資格試験があります。主催団体はサーティファイWeb利用・技術認定委員会で、コーディングやデザインの実力が問われます。
認定レベルは以下の2種類があり、実技試験が中心となっています。
- 上級のエキスパート
- 初級のスタンダード
スタンダードは基礎的な知識問題が出題され、エキスパートではタグの理解度や画像編集技術など、より高度な問題が出題されます。
Webデザイナーを目指す方におすすめの資格試験です。
ACEの意義とWebデザイナーへの価値
ここでは、Adobeが主催する公認資格であるアドビ認定エキスパート(ACE)について説明しています。
この資格は、Adobeのソフトウェアに関する知識と技能を有していることを証明するグローバル規模の認定資格です。
Adobeのソフトウェアは、デザイン業界で幅広く活用されているため、Webデザイナーにとって有益な資格と言えます。
フリーランスWebデザイナーのニーズ
この節では、ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」の情報を基に、Webデザイナーの需要について説明します。
ITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」に登録されているWebデザイナーの案件は多数存在しており、
- UI/UXデザイナー
- イラストレーター
など、クリエイティブ分野の案件も多数存在しています。
Webデザイナーの案件数と類似職種を含めた割合から、IT/Web業界においてWebデザイナーへの需要が存在すると言えるでしょう。
Webデザイナーの将来性
この節では、Webデザイナーの将来展望について説明します。
Webデザイナーの需要は今後も高水準で推移する可能性が極めて高いと考えられます。
Webデザイナーの需要が旺盛な理由として、
- フリーランス求人サイトにおいても一定数のWebデザイナー向け案件が存在すること
が挙げられます。
フリーランス求人サイトで取り扱われている職種の中でも、Webデザイナー向け案件は一定の規模があり、需要の存在が窺えます。
IT/Web業界の市場動向を分析し、Webデザイナーの需要が旺盛である理由を探っていきましょう。
- Web業界の市場規模は2010年の9.9兆円から2020年には47.2兆円へと拡大すると予測されており、この10年間で約4.5倍の成長が見込まれています。
- 2019年の日本の広告費調査によると、2020年のインターネット広告費は前年比11.0%増の1兆8,459億円に達する見通しとのことです。
- AI、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、xR、5Gなどの技術進歩によるIT/Web業界の飛躍的拡大や、エンジニアの高齢化などを考慮すると、Webデザイナーを含むIT人材の需給ギャップが生じる可能性が高くなります。2030年までに79万人のITエンジニア不足が生じるとの予測もあります。
以上の分析を踏まえると、Webデザイナーの需要は今後も旺盛であり続ける公算が高いと言えるでしょう。
ただし、需要が減退する時期を予測することは難しいため、常にスキルアップと業界動向の把握に努める必要があります。
まとめ
この記事では、Webデザイナーという職種に焦点を当て、その年収の詳細、仕事内容、スキルアップに必要な要素、将来性などについて詳しく解説しています。
Webデザイナーとして活躍するためには、以下の点が重要となります。
- 明確な目標を設定すること
- 常に学習を続けること
目標を持つことで、行動の方向性が定まり、自然と年収もアップしていくでしょう。
高年収を望むならITフリーランス向けダイレクトスカウト「xhours」を活用するのがおすすめです。
未経験者がすぐにフリーランスとなるのは難しいため、まずは会社員としての実務経験を積んだ上で、独立を検討するのが賢明です。
Webデザイナーとして高年収を手にするための第一歩を踏み出してみませんか。