「C++をやってみたけど案件の探し方がわからない…」
「C++の将来性が不安」「C++でフリーランスになれるの?」
C++は将来性のある言語です。フリーランスになって、案件を受注していく方法も数多くあります。
本記事では、C++でフリーランスになるための方法(仕事内容や必要な経験など)を解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
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独立前に知っておくべきC言語の特徴
C言語の特徴として、「汎用性が高い」「処理速度が速い」「学習に時間がかかる」ことが挙げられます。
C言語の特徴について順に説明していきます。
汎用性が高い
汎用性が高く、多様な開発に応用できるという点が挙げられます。C言語は処理が早く、ハードウェアの制御に強いという特徴を持ちます。
家電やゲームのプログラムに利用されているほか、PCのWindowsやMACなどのOSにも採用されていることからみても、汎用性が高いといえるでしょう。
また、他のプログラミング言語であるPythonやPHP、RubyなどもC言語を元に作成されています。
処理速度が速い
C言語はコンピューターに近い言語であるため、プログラムの実行にかかる時間が、短時間で済むというメリットがあります。
プログラミング言語は2種類あり、コンパイラ言語とインタプリタ言語が存在します。
コンパイラ言語はパソコンが直接理解できる言語で、インタプリタ言語はコンピューターが理解できる言語に変換するため、処理の時間が必要だという違いがあります。
C++はコンパイラ言語で、変換の必要がないため、処理が早く行われます。
そのため、処理速度が早くなっています。
学習に時間がかかる
C++は、習得のための学習にとても時間がかかってしまうことが挙げられます。
C++言語は、もともとあるC言語を発展させて作られた言語です。
C言語自体、コンピューター専用の言語である機械語を元に作られているため、構造自体が難しくあまり読みやすい言語ではありません。
C++はより複雑になっており、それがさらに習得を難しくしている原因です。
C++フリーランスエンジニアの現状と将来性
C言語のフリーランスエンジニアの現状と将来性については、募集案件数や年収から見ても、今後しばらくは必要とされるでしょう。
まずは、C言語の現状について解説していきます。
C言語フリーランスの案件数
レバテックでC++の求人を検索すると1759件(2023年7月23日現在)見つかりました。平均単価は約月60〜70万円で年収にすると約720万〜840万です。
55万円台〜80万円台、100万円台のものまで幅広く見つかりました。主に業務システムの開発やゲームの開発案件まで幅広く取り扱っています。
C言語の派生形であるPytonは3573件、PHPは6721件あり(2023年7月23日現在)比較するとC++の案件は少なく感じます。
しかし、組み込みや制御システム開発においてはC言語が人気の言語となっています。
C言語フリーランスの年収
案件を多く扱っているフリーランススタートの募集記事を見ると、業務委託案件で月収60万円、年収にして約720万円というように出ています。
業務委託として、フリーランスのエンジニアとしての受注での金額だからです。レバテックでは、以下のような案件が見つかりました。
求人例 | 【C++】医療系プロダクト開発の求人・案件 |
給与 | ~750,000円/月 |
勤務場所 | 品川(東京都) |
勤務形態 | 業務委託(フリーランス) |
特徴 | リモートOK/20代活躍中/自社サービスあり/自社内開発が多い/開発環境/C++ |
求めるスキル | ・C++を用いたアプリケーション開発経験3年以上 ・UMLを用いた設計経験 ・5人以上のチーム開発経験 |
募集職種 | システムエンジニア(システムエンジニア) |
C++フリーランスの将来性
結論から言えば今後も1定のニーズのある言語だといえるでしょう。
先述したPytonやPHPといった言語と案件の数で比較すると少ないように感じてしまうかもしれません。
しかし、Pytonなどは処理が重く、PHPはWeb開発などに特化した言語であるため、組み込み系システムなどの開発においては処理に負担のかかりにくいC++が有利です。
加えて、現在運用されている大規模なシステムは、C++をベースに使われているものが多いことも理由の1つに挙げられます。
保守や改修を行う際に他の言語では、システムごと作り変えなければいけません。その普及率と処理の速さから、C++は今後もニーズのある言語だといえます。
C++フリーランスに必要な経験
フリーランスになるためには3つの経験が必要です。
これがあれば、実際に案件を受ける際のアピールにもつながっていくでしょう。
エンジニアとしてアプリやシステム開発の経験
実際にアプリやシステムを開発した経験は、クライアントにとって大きな評価対象です。
これらの経験が案件にマッチする経験であればなおさらです。
案件をどのような形であれ受注する際に、システムの開発の実績があれば、クライアントも安心して依頼をできます。
ポートフォリオなどがあればなおよいでしょう。
C言語の案件はwebサービスやシステムの開発など多岐にわたるため、幅広い経験をアピール出来れば、高単価案件の獲得につながります。
プロジェクトマネージャーとして多様な案件を経験
プロジェクトマネージャーとしての経験や上流工程の経験は、高単価案件がとりやすくなります。
プロジェクトは「要件定義」「設計」「開発」「テスト」「運用」といった工程に分けられ、上流工程はこのうちの「要件定義」「設計」を指します。
この上流工程が、プロジェクトの成功の可否を握っているといえます。「要件定義」ではシステムの目的や実装する機能、導入計画やスケジュールを立てます。
この時にクライアントのニーズを引き出し、実現が可能な案件かをスケジュールや予算を元に判断しなければなりません。
「設計」では、要件定義で決定したことを元に、詳細に設計に落とし込んでいきます。クライアントとの評価も必要なものであるため、認識の齟齬がないようにすり合わせにも使われます。
責任のかかる業務だからこそ、高度な経験をもっているというアピールになります。高単価案件などの応募の際には、ぜひアピールするとよいでしょう。
規模の異なる企業での案件を経験
案件に近い業界や、システムの開発経験はクライアントから信頼が得られやすくなります。エンジニアに業界の知識があることで、クライアントのニーズに沿ったシステム構築につながります。
C++という言語は、幅広く開発に使うことのできる言語のひとつです。
大企業がシステム保守に使っていたり、ベンチャー企業が機械学習に使ったりと、幅広い用途で利用されています。
そういった案件をこなしていくことで、スキルアップにつながっていくでしょう。
C++フリーランスエンジニアが成功するポイント
エンジニアがフリーランスで成功していくために必要なこととして3つの要素があります。
- マルチ言語対応で案件獲得の幅を広げる
- リモートワーク対応で柔軟な働き方を実現
- 組み込み開発やゲーム開発で専門性を磨く
以下で、順に解説します。
マルチ言語対応で案件獲得の幅を広げる
1つの言語だけでエンジニアとしてずっとやってくことは、将来的に考えて厳しいといえるでしょう。なぜなら、新しい言語が誕生している昨今、今まで使われていた言語が徐々に新しい言語に変わっていっているからです。
C言語は需要のある言語で、既存のシステムなどに利用されていますが、新しいものはどうでしょう。新しいシステムは、違う言語を使っているかもしれないし、いつか置き換わる時が来るかもしれないものです。
変化に対応していくためにも、いろいろな言語に対応していくことが必要になっていきます。
リモートワーク対応で柔軟な働き方を実現
リモートワークであれば、場所や時間に縛られることなく仕事をすることができます。
リモートワークにも、出社を一切しない「フルリモートワーク」や、リモートワークは週に何日など決まっている場合もあります。
リモートワークにはワークライフバランスが整えやすく、人間関係の負担が少ないというメリットがあります。
例えば午前中に家で仕事を済ませ、午後は出かける予定を入れるなど、自由に働くことができるでしょう。
組み込み開発やゲーム開発で専門性を磨く
プロのフリーランスとして成功するためには、自身のスキルアップは欠かせません。
スキルに応じて大きく収入が変わるため、高単価な案件を受けるためには知識をつけ、学び続けることが必要となってきます。
加えて、IT業界は技術革新が速いため、変化についていくためにも専門性を磨くことは必須の案件だといえるでしょう。
C++フリーランスエンジニアが案件を獲得するには
フリーランスにとって、最も重要なのが、「どのように案件を見つけていくか」という事です。
仕事を獲得するための営業に時間が割かれてしまうと、業務時間に影響が出てしまうため、なるべく避けたいものです。
今回はなるべく営業を避けて案件を受ける方法を4つご紹介します。
「知人から紹介してもらう」
「SNSを活用する」
「クラウドソーシングサービスを利用する」
「フリーランス向けのエージェントサービスを利用する」
以下で順に紹介していきます。
知人から紹介してもらう
フリーランスの仕事の獲得先として、知人の紹介が挙げられます。
「フリーランス白書2023」によると仕事獲得経路は70.6%が知人の紹介を含む人脈から獲得しており、1位となっています。(ちなみに2位は過去・現在の取引先64.7%、3位が自身の広告活動によるもの)
知人からの依頼や、知人を通しての紹介であれば、お互い信頼できるというもの。ミスマッチを減らして、継続的な案件につなげられるかもしれません。
SNSを活用する
ユーザーが集まるSNSでの情報発信が、案件獲得につながることが挙げられます。案件を持っている企業へのアピールや、フリーランスとの情報共有にもつながります。
Facebookなどは、ビジネスでの利用目的が多く、フリーランスのコミュニティやアドバイスを受けられるでしょう。
そのため、SNSの活用をおすすめします。
クラウドソーシングサービスを利用する
ある程度のスキルがあるのであれば、インターネット上で多様な案件の受注ができるクラウドソーシングを利用することをおすすめします。
個人だけではなく、近年は企業もクラウドソーシングで案件を出しているため、継続案件を受けることができれば、フリーランスとして安定した生活を送ることができます。
しかし、実績がかなり重視されるので、しっかりとC++の知識をつけておくことが重要です。
フリーランス向けのエージェントサービスを利用する
フリーランス専門のエージェントから、案件の紹介を受けるという方法もあります。
自身のスキルや希望にぴったりの案件を紹介してもらえるほか、個人では難しい大手企業や高単価の案件の受注につながるというメリットがあります。
先述した「フリーランス白書2023」でも、エージェントからの案件を主な収入源にしている人は、コロナ以前と比較すると増加傾向にあります。
フリーランスエンジニア向けの福利厚生があったり、キャリア相談だけでなく事務的な手続きの代行もしてくれるため、フリーランス初心者にもおすすめです。
まとめ
C++の特徴として、汎用性が高く多様な開発に応用でき、処理速度が速いことが挙げられます。しかし、コンピューター語に近い言語のため、理解するためには時間がかかることが挙げられます。
C++は組み込みや制御システム開発において人気があり、将来もニーズのある言語とされています。案件の平均単価は月額約60〜70万円で年収にすると約720万〜840万です。
成功するために必要な経験として、アプリやシステム開発の経験やプロジェクトマネージャーとしての経験が挙げられます。
また、規模の異なる企業で経験を積むことによって、多様な業務に対応できるエンジニアになれるでしょう。
フリーランスエンジニアとして成功するポイントとして、専門性を磨き一つの言語に頼らないことで案件獲得の幅を広げることができるでしょう。また、リモートワークを活用することで、柔軟に働くことができます。
案件を獲得する方法としては、クラウドソーシングサービスや知人の紹介がメインになっています。他にも、SNSの活用やエージェントサービスで案件を獲得するという方法もあります。