あなたはJavaScriptの資格をとって、仕事の幅を広げていきたいと考えているでしょう。
JavaScriptは人気のプログラミング言語で、転職市場や実務の現場でも重宝されるスキルです。
今後も、ますます需要が高まることが予測されています。
ぜひ、JavaScriptの資格を取得して、今後のあなたが仕事で活躍していけるように、こちらの記事を参考にしていただければ幸いです。
この記事では、おすすめのJavaScript資格を4つ紹介するだけではなく、資格をとることによるメリットや、勉強方法についても徹底解説します。
気になる内容をタップ
JavaScriptとは?5つの特徴を紹介
まず、JavaScriptとはどのようなものなのでしょうか?
ここではJavaScriptの5つの特徴を紹介していきます。
資格を取得するにあたって、モチベーションの維持は大切です。
JavaScriptの特徴を理解することで、今後自分がどのようなプログラミング言語のスキルを身に付けることができるかをきちんと把握しておきましょう。
- プログラミング言語として最も人気が高い
- 初心者でも習得しやすい
- 主要なブラウザに対応している
- ブラウザで動きを加えられる唯一のプログラミング言語
- アプリ開発も可能
①プログラミング言語として最も人気が高い
JavaScriptは、プログラミング言語として最も人気が高いことで知られています。
理由としては、JavaScriptはWebブラウザにさまざまな動作をさせることを可能にするためです。
たとえば、カルーセルを設置して商品をスライドさせることができたり、ポップアップを表示してユーザーの離脱を防止することができたりします。
このように、非常に使い勝手がいいJavaScriptは1995年に登場しています。
最初は、LiveScriptという名称で開発が進められていたのですが、ある時点でJavaScriptという名称に変更されました。
なぜなら、当時有名で人気が高かったJavaというプログラミング言語にあやかって、近しい名前にしたからです。
JavaとJavaScriptは「Java」の部分までが同じため、よく間違えられます。
しかし、両者はまったく異なるプログラミング言語なので注意しましょう。
Javaと間違えないように、JavaScriptを省略したい場合は、「JS」という表記を用いることをおすすめします。
②初心者でも習得しやすい
JavaScriptは、初心者でも学習しやすいプログラミング言語としても有名です。
なぜなら、JavaScriptは「コンパイル」の必要がないからです。
コンパイルとは、「我々人間の理解しやすいようにわかりやすく書かれたプログラミング言語を、コンピューターが解釈できるように機械語として翻訳すること」です。
JavaScriptは、環境を構築することなく、学びたいと思ったときに即学習できるプログラミング言語なのです。
実際に実務でプログラミング言語を使用していない社会人や学生でも、手軽に学習を始めることができます。
動画サイトや書籍などで豊富な情報を得ることができるので、上達も早くなる可能性が高いでしょう。
また、JavaScriptは今後ますます需要が高くなっていくことが予測されていますので、初心者におすすめのプログラミング言語です。
JavaScriptは、代替が効かない唯一無二のプログラミング言語のため、マスターしていくことで付加価値の高い人材に成長できるでしょう。
Javascriptの将来性は抜群!将来性が高い理由や年収相場、稼ぐコツを徹底調査!【2023年版】
③主要なブラウザに対応している
あなたは調べものをするとき、どのブラウザを使用することが多いでしょうか?
「Google Chrome」「Safari」「Firefox」「Microsoft Edge」などさまざまなWebブラウザが存在していることはご存じかと思います。
JavaScriptの強みとして、主要なブラウザにほとんど対応しているということがあげられるでしょう。
上記にあげたどのブラウザでも、JavaScriptを利用できるのです。
なぜなら、主要なブラウザにJavaScriptの実行環境が整備、搭載されているからです。
ほかのプログラミング言語だと、初期設定として実行環境を整備することが、第一の作業となります。
しかし、JavaScriptは実行環境がもともと搭載されているため、第一の作業を省くことができるのです。
先ほど、JavaScriptは初心者にも学習しやすいプログラミング言語だと述べましたが、初期設定作業を省略できるという点も一つの理由です。
プログラミング言語の初期設定作業は非常に難しく、途中で投げ出してしまい、学習をあきらめてしまう人も多いといいます。
JavaScriptは、WindowsやMacを問わず、「Google Chrome」「Safari」「Firefox」「Microsoft Edge」といったあらゆるブラウザで利用できる非常に優秀なプログラミング言語なのです。
④ブラウザで動きを加えられる唯一のプログラミング言語
あなたはWebサイト上で、カルーセルと呼ばれるような複数枚並んだ商品画像が横にスライドしていく光景を見たことがあると思います。
実は、上記のカルーセルのスライド動作もJavaScriptの機能なのです。
JavaScriptは、ブラウザ上で、動きを加えることができる唯一無二のプログラミング言語と言われています。
通常、Webサイトを制作するとなれば、HTMLでレイアウトや文章の構築をして、CSSで背景色やフォントなどの装飾をします。
しかし、Webサイトに動きを追加したい場合、JavaScriptの利用を避けては通れません。
JavaScriptを利用することで、ダイナミックなアクションでユーザーを惹きつけたり、ポップアップ表示などでユーザーがWebサイトページから離れるのを防止したりすることができるのです。
なぜなら、JavaScriptは、「マウスカーソルの移動」「クリック」「ダブルクリック」「Webサイトページの遷移」「画面のスクロール」などのユーザーの動作を検知ができるためです。
よって、ユーザーの動きに反応して、さまざまな動作をWebサイトページに反映することができます。
ユーザビリティーを意識してUI設計をすることは、ユーザー体験を高めるために必要不可欠です。
そういった魅力的なWebサイトページを制作するためには、JavaScriptによって動きを加えることが求められるでしょう。
⑤アプリ開発も可能
JavaScriptは、アプリの開発にも利用することができます。
サーバーサイドだけでなく、フロントエンドまでまとめてWebアプリを開発できることが、JavaScriptの強みと言えるでしょう。
JavaScriptで制作するアプリの特徴は下記です。
・アニメーションで動きをつけることができる
・チャット機能を搭載することで、コミュニケーションをスムーズにできる
・ボタンに独自の機能をつけることで、クリックした際に目的を達成できる
・リアルタイムに取得した情報を、瞬時に汲み取って処理することができる
たとえば、Twitterではさまざまな機能がJavaScriptによって搭載されています。
下記に、例をあげていきます。
①Twitterで投稿をつぶやいた瞬間に、タイムラインに自分の投稿が表示される
②自分に合ったおすすめのツイートやおすすめのユーザー、自分のいいねに合ったタイムラインが表示される
③マウスカーソルをボタンの上に合わせると、ボタンの色が変化する
このように、アプリをユーザーが使いやすいように、ユーザビリティーを高めるためにはJavaScriptは必要不可欠なのです。
【2023年版】JavaScriptの副業案件には何がある?獲得方法は?副業獲得に向けて必要スキルなども徹底解説!
JavaScriptの資格取得が必要な職種とは?
ここまでJavaScriptの5つの特徴を紹介してきました。
JavaScriptは非常に需要が高く、スキルとして身に付けておいて損はないということが理解できたと思います。
そこで、あなたがJavaScriptの資格を取得した際に、どのような職種に就けるのでしょうか?
逆に言うと、JavaScriptの資格を持っていないと就けない仕事はどのような職種なのかを見ていきましょう。
下記に職種を紹介します。
・Webデザイナー
・UIデザイナー
・UXデザイナー
・フロントエンジニア
・サーバー開発者
・アプリケーション開発者
上記のように、フロントに関わるWebデザイナー、UIデザイナー、UXデザイナー、フロントエンジニアだけではなく、バックエンドに関わるサーバー開発者やアプリケーション開発者などの職種もあるのです。
JavaScriptのスキルを手に入れるだけで、幅広い職種に挑戦できることがわかったと思います。
ご覧のように、JavaScriptは非常に需要が高く、1つのスキルでさまざまな仕事にチャレンジできるコストパフォーマンスの良いプログラミング言語であると言えるでしょう。
JavaScriptのおすすめ資格4選
ここまで、JavaScriptは非常に学ぶ価値のあるプログラミング言語であることを解説していきました。
ここからは、いざあなたがJavaScriptの資格を取得するにあたって、おすすめの資格を4つ紹介していきます。
①Webクリエイター能力認定試験
まずは、Webクリエイター能力認定試験という資格をおすすめします。
Webクリエイター能力認定試験は、W3CというWeb開発の基準を決定している組織に、完全準拠している認定資格です。
レベルによって2つの区分に分かれています。
下記に表としてまとめて紹介していきます。
・エキスパート
レベル区分 | 初級~中級 |
出題範囲 | HTML5、CSS、JavaScriptが中心の知識問題&実技問題 |
推定勉強時間 | 40時間 |
受験費用 | 7,500円 |
・スタンダード
レベル区分 | 初級 |
出題範囲 | HTML5、CSS、が中心の実技問題 |
推定勉強時間 | 25時間 |
受験費用 | 5,900円 |
上記のように、エキスパートとスタンダードという区分に分かれています。
JavaScriptの知識を必要とするのはエキスパートのほうなので、ぜひエキスパートに挑戦していただければと思います。
JavaScriptの出題範囲の詳細としては、下記の項目があります。
「ファイル操作」「テキスト操作」「ソース操作」「ブラウザー」「ドメイン」「ファイルの種類」「ページ構成」「基本構造」「レイアウト設計」「パーツ設計」「HTML5移行」「ユーザビリティ」「アクセシビリティ」「文字参照」「コメント」「コンテンツモデル」「カテゴリー」「外部スタイルシート」「ID名」「クラス名」「見出し」「段落」「改行」「リスト」「ハイパーリンク」「画像」「テーブル」
非常に多くの分野が出題されることがわかります。
勉強する際も、1つの分野を細かく掘り下げていくよりも、全体的にざっくりと網羅的に学習していくほうが効果的だと思われます。
試験会場は全国各地に存在しているので、わざわざ受験をするために都内を訪れる必要はありません。
合格の基準としては、エキスパート、スタンダードともに、65%の正解率をクリアすることが求められます。
40時間の勉強時間を確保すれば、合格率が高まるというデータもあるので、社会人でも比較的挑戦しやすい資格なのではないかと思います。
(Webクリエイター能力認定試験:https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/)
②HTML5プロフェッショナル認定試験
続いては、HTML5プロフェッショナル認定試験という資格をおすすめします。
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTMLやCSS、JavaScriptのスキルがどれほどのレベルのものかを明示してくれる資格です。
具体的には、プログラマー、グラフィックデザイナー、サーバーエンジニア、アプリケーション開発者といった職種の方を対象にしている試験と言われています。
2000年に設立されたNPO団体である「LPI-Japan」が実施をしています。
レベル1とレベル2という2つの区分に分かれているため、詳細を下記の表にまとめておきます。
・レベル1
対象者 | 初級~中級 |
具体的な実務レベル | HTMLを使用してWebサイトページを作成できる |
・レベル2
対象者 | 中級~上級 |
具体的な実務レベル | 動きをつけたコンテンツをWebページに挿入できる
APIアプリを開発できる |
下記に、出題範囲を記載します。
レベル1
「Web基礎知識」「HTMLの書式」「CSS」「HTTPSプロトコル」「Web関連技術の概要」「CSSデザイン」「要素」「属性」「インタラクティブ要素」「メディア要素」「API基礎知識」「通信系API概要」「マルチデバイス対応」「レスポンシブWebデザイン」「デバイスアクセス系API概要」「オフライン・ストレージ系API概要」「マルチメディア・グラフィックス系API概要」
レベル2
「JavaScript」「WebブラウザにおけるJavaScriptAPI」「ストレージ」「グラフィックス・アニメーション」「マルチメディア」「通信」「デバイスアクセス」「パフォーマンスとオフライン」「セキュリティモデル」
JavaScriptの勉強をしているのであれば、ぜひレベル2に挑戦していただければと思います。
難易度としては、基本的な知識問題が多いため、実務経験が少なくても、合格できるレベルとなっています。
JavaScriptの出題範囲に関しては、1つの項目を深掘りするというよりも、幅広い分野を網羅的に理解しておくことが求められるでしょう。
ぜひ、JavaScriptの出題範囲を網羅して合格を勝ち取りましょう。
(HTML5プロフェッショナル認定試験:https://html5exam.jp/)
③CIW JavaScript Specialist
続いては、CIW JavaScript Specialistという資格を紹介していきます。
名称からお分かりのように、CIW JavaScript Specialistは日本発祥の資格ではありません。
CertificationPartnerという会社が提供しているものです。
技術者が、特定のベンダーに依存しないようにするための、中立的な世界共通の国際IT資格です。
1998年のアメリカでスタートし、現在は70か国以上で行われており、累計で約20万人の合格者を出しています。
下記に、CertificationPartnerが公開している、出題範囲を記載します。
「基本概要」「変数」「関数」「データ」「メソッド」「イベント」「DOM」「デバック」「オブジェクト」「セキュリティ」「フレームワーク」「ライブラリ」「API」
ご覧のようにJavaScriptの出題範囲は幅広いだけでなく、実際に実務を経験していないと理解が難しい範囲も出題されることがわかります。
そして、国際資格であるがゆえに、もちろん英語表記で問題文が出題されます。
JavaScriptの知識もさることながら、英語という語学レベルが求められることも難易度を高める理由となっています。
また、JavaScriptに関する問題は、基礎知識というよりも中級〜上級向けの問題となっているため、表面的な理解だけでは解くことが難しいでしょう。
さらに、日本のJavaScript資格は正解率65%で合格することができるものの、CIW JavaScript Specialist資格は正解率70%に満たないと合格することができません。
合格のハードルは高いですが、ぜひ今後の仕事の幅を広げるために資格取得に挑戦していきましょう。
(CIW JavaScript Specialist:
https://www.ciwcertified.com/ciw-certifications/web-development-series/javascript-specialist)
④JavaScript Certification
W3Schoolが提供する資格である、JavaScript Certificationは、JavaScript開発者向けのものです。
試験は英語のみなので、語学力も求められるでしょう。
受験費用は約1万円となっています。
(JavaScript Certification : https://campus.w3schools.com/collections/certifications/products/javascript-certificate
)
JavaScriptの資格を取るメリット5つ
ここまで、JavaScriptの資格の種類について紹介してきました。
それでは、資格を取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
①JavaScriptのスキルは市場価値が高い
まずは、JavaScriptは市場で求められているスキルのため、非常に重宝されるということです。
ぜひ、市場価値を高めたいと思っている若者にはもってこいの資格です。
これからの時代、生き残っていくために、ぜひ資格を取得しましょう。
②キャリアアップに役立つ
キャリアップに役立つというメリットもあります。
これまでJavaScriptのことをまったく知らなくても、学習を繰り返していくことで着実に身についたJavaScriptのスキルを各方面の仕事で活かせるでしょう。
③年収アップの可能性を高める
エンジニアへ転職する際など、JavaScriptのスキルが特に役に立ちます。
そして年収アップの可能性が高くなるのです。
年収は高ければ高いほどいいので、そのためにJavaScriptの資格を取得しましょう。
④転職で有利になる
エンジニアへ転職するなどの目標がある場合は、ぜひJavaScriptの資格を取得しましょう
転職面接でJavaScriptを使えるとアピールすれば、即戦力として採用される確率が高まります。
転職を視野にいれて、新しいスキルを身につけましょう。
⑤アプリやサイトの開発の仕事ができる
現在、Web系の仕事をしていて、スキルアップのためにJavaScriptの資格を取る場合もメリットがあります。
それはアプリやサイトの開発ができるようになることです。
今までできなかった分野の仕事ができるようになることで、心機一転で初心に帰って仕事を楽しむことができるでしょう。
JavaScriptの勉強方法3選
最後に、JavaScriptの勉強方法について紹介していきます。
①参考書で学習する
まずは、参考書を購入して学習することです。
今は動画学習なども流行していますが、やはり書籍に勝る情報はありません。
自分の気になった部分はとことん読み込み、復習することで自然と身につきます。
おすすめの参考書を周りに聞いたり、ネットで調べて購入して、学習していきましょう。
②スクールに通う
続いては、スクールに通うことです。
最近は、プログラマーを目指して、プログラミングスクールに通うことが当然になっています。
初期投資だと思って、自分にお金をつぎ込んで、これから活かせるJavaScriptのスキルを身に付けることは素晴らしいです。
スクールで出会った仲間とわからない部分を聞き合ったりできることもあるでしょう。
独学よりもスクールに通いながら知識を身に付けるのも一つの戦略です。
③実務で働きながら習得する
実務で働きながら学習するという方法もあります。
これは今現在エンジニアとして働いている人だけではなく、未経験でエンジニアとして転職をして学びながら成長していくこともできるのです。
スキルを身に付けてから転職するという方法だけではないというのは、衝撃的かもしれません。
しかし、働きながら学校に通う人がいるように、働きながら会社で勉強してもいいはずです。
あなたに合った方法でぜひ、勉強時間を確保していってJavaScriptのスキルを身につけましょう。
JavaScriptの資格を取得して仕事の幅を広げよう!
いかがでしたか?
今回は、JavaScriptの特徴と、資格の種類、資格を取得するメリット、勉強方法を紹介していきました。
あなたがJavaScriptに目を付けたのが幸運でした。
今後需要が高くなっていくJavaScriptの資格を身に付けることで、仕事の幅を広げていきましょう。
あなたのスキルが高くなっていくことを期待しています。