プラグラミング言語を学んでいく上で、資格は必要なのでしょうか。
プログラマーやSEなどは資格がなく、独学で学ぶことは可能ですが、資格をもっていることで有利に働くこともあります。
今回はおすすめのプログラミング言語学ぶ上で資格を紹介していきます。
ぜひ最後までご覧下さい。
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エンジニアになる場合プログラミング言語の資格は必要?
エンジニアになる場合、プログラミング言語の資格は必要でしょうか?
近年、IT業界は急速な発展を遂げており、多くの人々がエンジニアとしてのキャリアを追求しています。
プログラミング言語の資格は、そのような競争の激しい業界で一歩リードするための手段として、一部の人々には魅力的に映るかもしれません。
しかし、実際のところ、資格がエンジニアとして成功するための唯一の道ではない状況です。
資格があることで、その言語の知識や技術を一定のレベルで保証されますが、実務経験やチームでの協力スキル、問題解決能力なども重要な要素です。
また、多くの企業は、実際のプロジェクトでの実績やポートフォリオを重視して採用を行っています。
それによって、プログラミング言語の資格が必ずしも必要ではないと言えるでしょう。
ただし、資格を取得することで、自分のスキルを客観的に評価することができ、自信を持って就職活動やスキルアップを行うことが可能です。
このような背景を考慮して、エンジニアになる場合のプログラミング言語の資格の重要性について考察していきます。
プログラミング言語の資格を取得するメリット
プログラミング言語の資格を取得することには、いくつかのメリットが存在しますが、その具体的な効果については個々の状況によって異なります。
次からは、資格取得で得られるメリットについてさらに詳しくまとめていきます。
プログラミングに関する知識理解を深められる
プログラミング言語の資格を取得することで、プログラミングに関する知識や理解を深めることができます。
そしてメリットとなる部分は、次の6つが大きな要素となるのではないかと思います。
①基本概念の習得:
資格試験の勉強を通じて、プログラミング言語の基本概念や構文、データ構造などの重要な知識を習得します。
これにより、より効率的かつ正確なコードを書く能力が向上します。
②問題解決能力の向上:
資格試験では、一般的なプログラミング課題や実際の業務で遭遇する可能性のある問題に対処する方法を学びます。
これにより、様々な状況に対応できる柔軟な思考力と問題解決能力が身につくのです。
③ベストプラクティスの理解:
資格試験の勉強を通じて、その言語のベストプラクティスや推奨されるコーディングスタイルを学びます。
これにより、他のエンジニアと協力してプロジェクトを進める際に、より円滑なコミュニケーションが可能となるのです。
コミュニケーションは、仕事を進める上で本当に大切な要素となります。
④パフォーマンスとセキュリティの向上:
資格試験では、コードのパフォーマンスやセキュリティに関する知識も習得します。
セキュリティーの知識があることは、効率的で安全なアプリケーションの開発が可能となるのです。
⑤自己学習能力の向上:
資格取得の過程で、自ら課題を見つけ、解決策を探る習慣が身につきます。
新しい技術や概念を迅速に学ぶ能力が向上します。
特にプログラミングの業界は、新しい技術が生まれるスピードも早いことから、常に学び続けることが必要になるのです。
⑥応用力の向上:
資格試験では、基本的な知識だけでなく、実践的な応用力も試されます。
したがって、資格取得の過程で、実際のプロジェクトに対応できるスキルが身につきます。
実際に実務経験がなくても、すぐに実務経験に入っても問題ないくらいのレベルを習得することも可能となるのです。
以上の6つのメリットについてまとめてきました。プログラミング言語の資格を取得することは、プログラミングに関する知識や理解を深める効果があります。
そして、実際に実務経験する前であっても、かなりのレベルでこれから仕事に向き合えるための準備が完了すること間違いなしです。
転職や就職の際に有利になる
プログラミング言語の資格を取得することが転職や就職に有利に働く理由を以下に詳しく説明します。
①技術力の証明:
資格を取得することで、あなたが一定の技術力を持っていることが客観的に証明されます。
これにより、採用担当者があなたのスキルを評価しやすくなり、選考過程で競合する他の候補者に対する優位性が向上するのです。
②スキルセットの拡充:
資格取得によって、特定のプログラミング言語や技術に関する知識やスキルが身につきます。
これにより、求人情報で必要とされるスキル要件にマッチしやすくなり、より多くの職種や業界に応募することが可能となるのです。
③新卒・未経験者のアピールポイント:
経験が少ない新卒や未経験者にとって、資格は自身のスキルをアピールする重要な手段です。
資格を持っていることで、採用担当者に自分が学習意欲があり、独学や研修で技術を習得できる能力があることを示すことができます。
④企業の評価基準:
一部の企業では、資格を持っていることを採用の評価基準としています。そのような企業では、資格を持っていることで選考過程で優遇されることがあります。
⑤キャリアアップのサポート:
資格を取得することで、キャリアアップを目指す際にも有利に働くことがあります。
プロジェクトリーダーやマネージャーなどの役職に就く際、資格を持っていることがプラスに評価されることがあるのです。
⑥ネットワーキングの機会:
資格試験の勉強や試験を受ける過程で、同じ目標を持つ人々と出会うことがあります。
このようなネットワーキングの機会は、将来的に転職や就職の際に役立つ人脈を築くことができます。
以上の理由から、プログラミング言語の資格を取得することは、転職や就職に有利に働く可能性があります。
特に、技術分野で競争が激しい現在の市場状況では、資格を持っていることで他の候補者と差別化を図ることができ、自分のスキルや知識をアピールする大きな武器となるのです。
プログラミング言語に関して取得がおすすめの資格
※それぞれで必要なプログラミング言語も記載
今回は、おすすめのプログラミング言語に関連する資格について紹介します。
これらの資格は、ITパスポート試験や基本情報技術者試験(FE)から、各プログラミング言語に特化したものまで、さまざまなレベルや目的に対応したものとなっています。
ITパスポート試験
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の一種で、IT業界における基礎的な知識を測る試験です。
試験内容は、「情報技術・プログラミング基礎・ネットワーク、データベース・システム開発・プロジェクトマネジメント・セキュリティ・業務知識」など、幅広い分野をカバーしています。
ITパスポート試験のプログラミング言語に関する内容は、「基本的なアルゴリズムやデータ構造・制御構造(条件分岐や繰り返し処理)・変数や配列などのデータ型の理解・関数やオブジェクト指向プログラミングの概念についての理解」が求められます。
具体的なプログラミング言語についての知識は必須ではありませんが、CやJava、Pythonなど、代表的な言語の基本的な文法の特徴に触れることになります。
また、ITパスポート試験は、エンジニアだけでなく、IT関連の営業や企画、マーケティングなど幅広い職種の人々におすすめです。
試験に合格することで、IT業界における基本的な知識やスキルを証明できるほか、職場でのコミュニケーションや問題解決に役立ちます。
また、試験対策として基礎的なプログラミング言語を学ぶことで、今後のキャリアにおいても有利に働く可能性があるのです。
基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験(FE)は、IT業界で働く人が持っておくべき基礎知識を測る国家試験です。
試験範囲は広く、「コンピュータシステムの基礎・ソフトウェア開発技術・ハードウェア技術・ネットワーク技術・データベース技術・セキュリティ・システム監査・システム企画・プロジェクトマネジメント」など、多岐にわたります。
基本情報技術者試験(FE)では、「プログラムの基本構造・アルゴリズム・データ構造・制御構造(条件分岐、繰り返し処理)・データ型(変数、配列)・関数やオブジェクト指向プログラミングの概念」など、プログラミングの基本を問う問題が出題されます。
特定のプログラミング言語に依存しない形で問題が出題されることが一般的ですが、C、Java、Python、JavaScriptなどの主要な言語については、基本的な文法や特徴を把握しておくことが望ましいです。
この資格の対象となるのは、ITエンジニアを目指す人や、既に業界で働いているがスキルアップを図りたい人におすすめです。
試験に合格することで、IT業界での基本的な知識とスキルを証明でき、就職や転職においてアピールポイントになります。
国家資格というのもポイントの1つとなり、実力を証明する力としては大きいです。
PHP技術者認定初級試験
PHP技術者認定初級試験は、PHP言語を使用したWebアプリケーション開発の知識と技術を測る試験です。
この試験は、「PHPの基本的な文法や構文・データ型・制御構造・関数・オブジェクト指向プログラミング」など、PHPプログラミングの基礎」を問います。
また、「Webアプリケーション開発におけるセキュリティやデータベース操作・エラー処理」なども試験範囲に含まれているのです。
PHP技術者認定初級試験では、PHP言語の基本的な知識が必要になります。
PHPは、サーバーサイドで動作するスクリプト言語で、Webアプリケーション開発に広く利用されているのです。
また、PHPの文法やデータ型、関数、制御構造、オブジェクト指向プログラミングの基本を理解し、実際の開発で活用できることが求められます。
実際に資格を取得するのにおすすめの人は、PHPを使ったWebアプリケーション開発に興味がある人や、PHPエンジニアとしてスキルアップを目指す人です。
PHPをこれから始めようとする方にとっても、1つの目標としてチャレンジするのはとても良いと思います。
応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験(AP)は、基本情報技術者試験(FE)の上位資格であり、IT業界で働く中堅〜上級者が持っておくべき知識を測る国家試験です。
試験範囲は、「システム企画/開発/運用/保守・プロジェクトマネジメント・要求分析/設計/実装/テスト」など、より高度な知識と実践力が求められます。
応用情報技術者試験(AP)では、特定のプログラミング言語に依存しない形で問題が出題されることが一般的です。
しかし、C、Java、Python、JavaScriptなどの主要な言語については、より高度な知識やプログラム設計・開発・テストの技術を理解しておくことが望ましいです。
ITエンジニアとして実務経験を積んでいる人や、より高度なスキルを習得し、マネジメントやリーダーシップにも関心がある人におすすめです。
試験に合格することで、専門性の高い技術力とリーダーシップを証明でき、キャリアアップに繋がります。
オラクルマスター
オラクルマスターは、オラクル社のデータベース技術に関する知識と技能を証明する国際的な認定資格です。
オラクルデータベースを利用した開発や運用、管理のスキルを評価し、分野ごとに様々なレベルの認定資格が用意されています。
主な資格には、オラクルマスター Bronze(オラクル認定アソシエイト)・オラクルマスター Silver(オラクル認定プロフェッショナル)・オラクルマスター Gold(オラクル認定マスター)などがあります。
オラクルマスター試験では、特定のプログラミング言語に焦点を当てるわけではなく、「オラクルデータベースの設計・運用・管理・チューニング・バックアップやリカバリなどの知識」が重視されるのです。
ただし、SQLやPL/SQLなどのデータベース操作に関連する言語の知識は必要です。
SQLはデータベースとやり取りするための標準言語で、PL/SQLはオラクルデータベースで利用されるプロシージャ言語になります。
オラクルマスターは、オラクルデータベースを使用した開発や運用に携わるエンジニアやデータベース管理者(DBA)におすすめです。
試験に合格することで、オラクルデータベースに関する専門知識と技能を証明できることが大きな利点となります。
Ruby技術者技能検定
Ruby技術者技能検定は、Ruby言語を使用したソフトウェア開発の知識と技能を評価する日本発の認定試験です。
「Rubyの基本的な文法や構造・ライブラリの利用・デバッグ技術・テスト技術」など、Rubyに関する幅広い知識が問われます。
この試験は主に、Ruby技術者認定試験Silver(初級レベル)とRuby技術者認定試験Gold(上級レベル)の2つのレベルがあります。
Rubyの特徴としては、オブジェクト指向プログラミング言語で、シンプルで読みやすいコードが特徴。
ウェブアプリケーション開発においても、Ruby on Railsという人気のフレームワークが利用されています。
日本で開発がされたプログラミング言語では、初めて国際電気標準会議(IEC)で国際規格に認証された事例となったっています。
そのため、日本人の誇りとしてRubyをおすすめするプログラマーも多いのが実情です。
Ruby技術者技能検定は、Ruby言語を使った開発に関心があるプログラマーや、既にRubyを使用しているエンジニアにおすすめになります。
マイクロソフト認定試験
マイクロソフト認定試験は、マイクロソフトの製品や技術を利用した開発や管理に関する知識とスキルを評価する一連の認定試験です。
マイクロソフト認定資格は、プロフェッショナルレベルからエキスパートレベルまで様々な分野で提供されており、それぞれの分野で高い技術力を持つことを証明できます。
マイクロソフト認定試験では、主にC#・Visual Basic .NET、C++、JavaScriptなどのプログラミング言語が対象となります。
これらの言語は、マイクロソフトの技術スタックである.NET Frameworkや.NET Coreを利用して開発が行われます。
ウェブアプリケーション、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリなど、幅広いプラットフォームに対応した開発が可能です。
マイクロソフト認定試験は、マイクロソフトの技術を使用して開発を行うエンジニアや管理者におすすめです。
Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング能力認定試験は、Javaのプログラミングスキルと知識を評価する国際的な認定試験です。
この試験は、オクラルが主催し、Javaプログラマーの技術力を証明するための資格試験として世界中で認められています。
Java認定試験には、主にOracle Certified Associate(OCA)とOracle Certified Professional(OCP)の2つのレベルがあります。
OCAは、Javaプログラミング言語の基本的な知識とスキルを証明する資格で、「Javaの基本構文・制御構造・例外処理・オブジェクト指向プログラミング」などの基本的な概念を理解していることが求められます。
一方OCPは、Javaプログラミング言語を用いたアプリケーション開発の実践的な知識とスキルを証明する資格で、OCAよりも高度な知識が必要です。
試験の対象となるプログラミング言語は、Javaです。
Javaは、オブジェクト指向プログラミング言語であり、プラットフォームに依存しない特性から、幅広い分野で使用されています。
Webアプリケーション、デスクトップアプリケーション、モバイルアプリなど、様々なアプリケーション開発に対応しています。
Javaプログラミング能力認定試験に合格することで、Javaを用いたアプリケーション開発の知識とスキルを証明でき、キャリアアップや就職・転職活動に有利になります。
Java SE 8 認定資格
Java SE 8認定資格は、Java Standard Edition 8(Java SE 8)を対象としたプログラミングスキルと知識を評価する認定試験です。
この試験は、オラクルが主催し、Java開発者としての技術力を証明する資格として認知されています。
オラクルが主催している点では、Javaプログラミング能力認定試験と同じです。
Java SE 8認定資格には、主にOracle Certified Associate, Java SE 8 Programmer(OCAJP 8)とOracle Certified Professional, Java SE 8 Programmer(OCPJP 8)の2つのレベルがあります。
OCAJP 8は、Java SE 8の基本的な知識とスキルを証明する資格で、「Javaの基本構文・制御構造・例外処理・オブジェクト指向プログラミング・ラムダ式やストリームAPI」など、Java SE 8の新機能に関する基本的な概念を理解していることが求められます。
OCPJP 8は、Java SE 8のアプリケーション開発に必要な実践的な知識とスキルを証明する資格で、OCAJP 8よりも高度な知識が必要です。
対象となるプログラミング言語は、Java SE 8です。
Java SE 8では、ラムダ式やストリームAPIなどの新機能が導入されており、開発者はより効率的かつ簡潔なコードを書くことができます。
Javaプログラミング能力認定試験とJava SE 8認定資格の違いは、対象となるJavaのバージョンにあります。
Javaプログラミング能力認定試験は、Javaの全体的な知識とスキルを評価するものですが、Java SE 8認定資格は、Java SE 8に特化した試験です。
Java SE 8認定資格を取得することで、最新のJava技術を習得していることを証明でき、求職・転職活動やキャリアアップに有利になります。
Pythonエンジニア認定試験
Pythonエンジニア認定試験は、Python言語の知識とスキルを評価し、その能力を証明する国際的な資格試験です。
試験はPython Software Foundation(PSF)が主催し、Pythonプログラミング言語の普及と技術向上を目的として開発されています。
Pythonエンジニア認定試験なので、当たり前ですが、対象となるプログラミング言語はPythonです。
Pythonエンジニア認定試験には、主に2つのレベルがあります。
Python認定エントリーレベル(PCEP)とPython認定プロフェッショナルレベル(PCAP)。
PCEPは、「Pythonの基本的な概念や構文・データ型・関数・制御構造・例外処理」などの基礎知識を評価する試験です。
PCAPは、PCEPよりも高度な知識が求められ、「オブジェクト指向プログラミング、モジュール、ファイル操作、正規表現、データ構造、アルゴリズム」などの実践的なスキルが評価されます。
プログラミング言語の習得におすすめの勉強方法
プログラミング言語の習得において、資格試験の勉強を通じてスキルを身につけることは非常に効果的な方法の一つです。
資格試験のカリキュラムは、一般的にその言語の基本概念や実践的なスキルを網羅しており、試験対策を進めることで効率的に知識を吸収できます。
また、資格試験に合格することで、自分のスキルが客観的に評価されるため、自信に繋がります。
さらに、資格を取得することで、仕事やプロジェクトでの信頼性も高まります。
資格試験の過程で習得する知識や技術は、実際の開発現場で役立つものが多いため、学んだことをすぐに活用することができます。
まとめ
プログラミングには本当にたくさんの試験があります。
中には国家資格として認められているものも存在しているのです。
資格試験の勉強を通してプログラミングを学ぶことで、より効率的にそしてモチベーションを維持して勉強に励むことができます。
それぞれの方が興味がある言語を勉強し、その一環として資格試験を受けてみるのは非常に良い選択になります。