C言語はまだまだ人気?今後の需要やフリーランスで高単価案件を獲得するスキルを紹介

C言語は非常に歴史が長く、人気も高いプログラミング言語です。
初心者でもプログラミングと聞くと真っ先に思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。

そんなC言語ですが、これからフリーランスエンジニアを目指す人にとっては、今後の将来性やどのような案件があるのか、気になることでしょう。

この記事では、C言語の特徴から今後の将来性について深堀りして紹介していきます。
これからC言語フリーランスを目指す人に役立つ記事ですので、ぜひ参考にしてみてください。

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C言語の特徴を紹介

C言語はエンジニアじゃない人でも言葉は知っているという人も多いのではないでしょうか。

誰もがキーワードとして知っているC言語ですが、意外とプログラミング初心者だと理解しづらい部分があります

名前は知っているけど具体的にどういう言語なのか知らない、という人に向けて、まずはC言語の特徴について紹介していきます。

実行速度が速い

C言語の代表的な特徴と言えば、処理の実行速度が速いことが挙げられます。
そのため、高速度な処理が求められる開発で用いられることが多いプログラミング言語です。

C言語は「コンパイラ型言語」という種類になり、コンパイラで事前にプログラム全体を変換する特性があります。

そのため、プログラムの実行時に1行ずつ機械語へ変換するインタプリタ型言語よりも速い処理速度を出すことができます。

汎用性が高い

C言語はいろいろな種類のOSやプロセッサで実行でき、汎用性が高いことも特徴的です。
特定のOSやプロセッサに依存しない仕様となっており、WindowsOSやmacOS、Linuxをはじめとするさまざまな環境で動作が可能です。

C言語は動いても、他の言語を使用すると動かない…ということはよくあります。
最終的に他の言語を使用することを視野に入れていても、まずは汎用性の高いC言語をベースに考えてみる、というケースもあるくらいです。

また、C言語は高い速度性能があることに加え、ハードウェアの細かい制御も可能です。
ハードウェア分野で使えるプログラミング言語は限られるため、C言語の大きな特徴と言えます。

ライブラリが豊富

プログラミング言語はライブラリというものを使って開発の効率化をしますが、C言語はライブラリを簡単に利用できることも特徴的です。

「.h」という拡張子のヘッダファイルを取り込むことで利用でき、「math.h」「stdio.h」などが有名です。

C言語は人気で歴史が長いこともあり、今からC言語を学ぶ人でもこのように豊富な過去の資産を使って活用ができます。
ライブラリを活用することで、開発の負担や効率にいい影響を与えることができます。

C言語の今後の需要

C言語は今でも人気で知名度も高いプログラミング言語ですが、今後の需要はどうなるのでしょうか。

結論から言うと、C言語が爆発的な人気がでることはないでしょうが、需要は今後も続くと言えます

現在も世界で幅広く使われているプログラミング言語であり、今後もIoTをはじめ組み込み制御や業務系システム開発など、プログラミング言語の性能が求められる領域で選ばれていくためです。具体的に見ていきましょう。

C言語は普及度が高い

C言語の普及度はかなり高いと言えます。
後ほど紹介しますが、TIOBE IndexによるとC言語の人気は第2位と今でもその人気をキープしていることが分かります。

今後、新しいプロジェクトが立ち上がるときも信頼されているC言語は選ばれ続けるでしょう。

また、LinuxなどのOSもC言語で作られていることが多く、基盤となるソフトウェアのベース言語であるC言語は、今後も市場性が強いと言えます。

C言語はまだまだ人気な言語

下の表のとおり、C言語の支持率はまだまだ安定しており、新興言語には負けていません。
また、世界ですでにC言語で作られたシステムは無数にあり、そのシステムの改修も今後増えていくはずです

システムが良い状態であるためには、適切な運用保守が必須になるため、そのような仕事も今後ニーズが高まるでしょう。

順位 プログラミング言語 支持率
1 Python 13.42%
2 C言語 11.56%
3 C++ 10.80%
4 Java 10.50%
5 C# 6.87%

〈出典〉https://www.tiobe.com/tiobe-index/
ただし、C言語は爆発的に人気が上がるというわけではなく、今後も適材適所で新興言語が開発されるはずです。
したがって「C言語が最強」ではなく、必要に応じていろいろな言語を使うという視点が大切です。

幅広い領域で活躍できる言語

C言語は家電や電子機器、ゲーム機などの組み込みシステムなど、幅広い領域で活躍ができる言語です。

特に電子機器の組み込みシステム開発で圧倒的に需要があり、組み込みシステム開発のエンジニアを目指すならC言語は必須と言えます。

また、C言語に加えてC++やJavaも習得することで、インフラ情報システムや業務系システムなどに応用ができます。

今後IoTの新技術がどんどん開発されていく見通しなので、そこに参画するためのベース言語としても、C言語は活用することができます。

C言語フリーランスの案件内容

C言語の特徴や将来性について紹介してきましたが、今後C言語フリーランスを目指す人は、フリーランスとしてどのような案件があるのか気になることでしょう。

ここでは、C言語フリーランスの仕事として一般的なものを紹介していきます。
今からフリーランスとして働きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてイメージを作ってください。

ロボット開発

C言語は産業機器やロボット開発に使われています。
最近は、ファクトリーオートメーションや農業のIoT化など、モノづくり現場でもシステム開発が活発になってきました。

ライン工場でもロボットアームによる部品の自動組み立てなど、人の労働を極力減らし、人件費削減や作業精度の向上を目指す企業も少なくありません。
このようなシステム開発にC言語は使われています。

パッケージソフト

パッケージソフトとは、市販されているソフトウェアのことで、例えばセキュリティソフトやoffice、画像編集ソフトウェアなど、パソコンにインストールすれば使えるものです。

一般ユーザーから見ると、ソフトをインストールするだけですが、そのソフトはC言語で作られていることが多く、プロダクト製品と呼ばれています。
このようなよく一般ユーザーの目に見えるようなソフト開発案件も存在します。

ゲーム開発

近年需要が高まっているのがゲーム開発です。
プレイステーションやswitch、PCゲームなどは、ゲーム内でとても高い処理速度が求められます
少し処理が遅れて画面遷移が遅くなるだけで、ユーザーへ与えるネガティブな印象はかなり大きいためです。
そのようなゲームでは、高い性能を誇るC言語が採用されることが少なくありません。

C言語フリーランスの単価相場について

C言語フリーランスの仕事内容を紹介してきましたが、単価相場はどれくらいなのでしょうか。「よく知られている言語=希少性がないのではないか?」と考える人も多いでしょう。

実務経験年数である程度単価が示せるため、参考にはなりますがそれぞれの単価相場を紹介します。

これからフリーランスを目指す人は、自分が希望している収入額と合っているのか、ぜひ参考にしてください。

実務経験年数 単価相場
1〜2年 20万~40万円
3~5年 50万~75万円
5年以上 80万円以上

 

実務経験1~2年

C言語フリーランスの実務経験1〜2年の単価相場は20万~40万円です。
既存の組み込みシステムに対しての改良や、新規システムの開発があります。

より単価相場を上げていくためには、例えばC言語がよく使われる自動車制御や電子制御など、高度な技術を磨いていくか、C++などの他のプログラミング言語を習得すると良いでしょう。

実務経験3~5年

実務経験3〜5年では、大体50万〜75万円が単価相場になります。
先ほど紹介したC言語だけでなく、他の専門スキルなどを習得するとこれくらいの相場になる感覚です。

また、プロジェクトリーダーのようなマネジメントのスキルも経験していくと、仕事の幅が広くなり、活躍できるはずです。

実務経験5年以上

実務経験5年以上では、いろいろな仕事へ挑戦できる経験が積まれているでしょう。
ここまで単価を上げようと思うと、アーキテクチャの作成や、AIなどの最新技術まで手を広げていることが求められます

また、プロジェクトマネージャーとなり、大規模案件を指揮するような人材になるのも良いでしょう。エンジニアはそういったいろいろなスキルに精通することで、単価を上げていけると言えます。

初心者がC言語フリーランスになるには

今後も需要があるC言語ですが、初心者がフリーランスとして活躍するにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。

プログラミング言語が初めての人は、なかなかイメージができないと思います。
そこで、C言語フリーランスに必要なスキルを紹介していきます。

C言語の基礎知識

まずはC言語を習得していきましょう。
C言語の習得とは、C言語を記述する際の文法や、アルゴリズムを理解することで、プログラミングができることを指します。

まずはIDEと呼ばれる統合開発環境をインストールし、ソースコードを書いてみましょう
まずは簡単なソースコードを組むことから始まり、徐々に案件に応募していって実務経験を積むことが大切です。

勉強の手段としては、最初からある程度一般知識がついている人は書籍から、まったくの初心者であればスクールや学習サイトの活用が考えられます。
自分のレベルや求めるサービスによって選択しましょう。

WindowsやLinuxなどのOS知識

WindowsOSやLinuxOSなどのスキルや知識も身に着けておきましょう。
どの組み込み開発でも、アプリのベースとなるのがOSであり、その特性や操作方法などは違ってくるため、案件が始まって一から勉強していると苦労するはずです。

そういった地道な知識の習得や経験が、将来のエンジニアとしての可能性になっていきます。

コミュニケーションスキル

ソフトウェア開発では、人とのコミュニケーションが必須になっています。
まず、クライアントとの打合せや、大規模な開発ではチームで作業をするため、チーム内のコミュニケーションがあります。

クライアントは、ソフトに詳しい人とは限らず、あまり詳しくない場合はエンジニア側の分かりやすいコミュニケーションが求められます。

エンジニアとしてプロジェクトマネージャーになった場合は、複数のチームリーダーとの調整なども発生し、場合によっては技術スキルよりも重要になる場面もあります。

C言語フリーランスが高単価案件を獲得するためのポイント

C言語は人気な言語がゆえに、高単価を狙うのであれば他のフリーランスと差別化が必要になってきます。

チャレンジしてすぐに高単価を狙うのは難しいですが、高単価を狙いやすい案件はあるため、どのような経験があることが望ましいか、紹介していきます。

アプリ開発やシステム開発

フリーランスとして高単価の案件を受注するには、豊富な経験と技術スキルが必要です。
アプリやシステムの開発経験を積み重ねていくことで、スキルアップができます。

C言語は組み込みシステムや業務系システムなど、幅広い案件があり、自分の進みたいキャリアに応じて案件を選んでいきましょう。

また、スマホアプリの開発ニーズも年々高まっています。
IoTにはスマホとの連携が必須であり、アプリから何かを操作したり、機器の状態をアプリで見るようにするなど、スマホの活用方法が広がっています

組み込み、制御開発

自動車やロボットの制御ソフトを開発するには、C言語を使用した組み込み制御のスキルが必要になります。

その為、C言語だけでなく、ハードウェア系の知識や、C++などの開発スキルがあるとより可能性が広がるでしょう。

C言語の仕事は、自動車の自動運転やゲームなど、他の技術スキルも兼ね備えたものも少なくありません。最新の開発に参加したい場合は、いろいろなスキルに精通できるようにすると良いでしょう。

PLや上流工程

フリーランスの案件の中でも高単価が多いのは、プロジェクトリーダーや上流工程の案件です。プロジェクトリーダーの需要は高く、技術スキルだけでなくコミュニケーションスキルや交渉力も必要になり、単価も高くなっています。

また、企画や要求分析などの上流工程も高単価が期待できます。
これはC言語というよりは、クライアントの要求を上手く形にしたり、システムにどう反映するかの経験が必要になるため、希少性や難易度が高いものになります。

エンジニアとしては、ソースコードの実装だけでなく、システムの設計までできるように考えていきたいものです。

まとめ

C言語は圧倒的な普及度を誇り、確かな処理性能と安心できる実績を兼ねたプログラミング言語と言えます。

その性能は最新の技術ともマッチしているため、将来性もあると言え、これからフリーランスエンジニアとして活躍を目指している人にもおすすめの言語です。

C言語は専門的な部分も多く、習得には多少時間がかかりますが、時間をかけるだけの価値はあると言えます。

また、記事で紹介した通りC言語は他のプログラミング言語とも親和性が高く、IoTや自動車の制御には欠かせないものになっています。

そういった最新の案件に参加したい、これからフリーランスエンジニアとして活躍したい、という人は、ぜひC言語の習得を考えてみてください。