Djangoを使いできることと将来性について

この記事ではDjangoについて分かりやすく解説しています。

プログラミングを習得したい方や、webアプリの開発を目指している方に向けた記事となっています。

開発に必要な機能がひとまとめになったフレームワークのDjangoは処理スピードも早いことで非常に人気があります。

シンプルな機能で学習コストが低く、簡単なWebアプリケーションならすぐに開発することが可能です。

最後までこの記事を読んで頂ければDjangoについて理解を深めることができます。

Djangoとは

Django(ジャンゴ)とは、Pythonという言語を利用したwebアプリケーションのフレームワークです。

フレームワークとは、便利でよく使われる機能がひとまとめになったソフトウェアのことです。

またフレームワークを利用することで、さまざまなアプリケーションの開発をより効率的に進めてくれます。

Djangoを使用しているアプリケーションは「Instagram」や「YouTube」「Spotify」「DropBox」「Udemy」などと数多く使用されています。

Djangoのフレームワーク

jangoを習得する上で難しいところは「全体像がつかめず、何をしているのかわからない」ということかもしれませんので、全体像がつかめるようにご説明します。

まずdjangoにはフレームワークという仕組みがあります、簡単にいうと便利な機能が集まった物です。

普段お使いのwebサーバーの場合

ブラウザ上でhttps://abc.com/news/z.htmlという検索した場合。

サーバーは、abc.comとドメインに関係したnews/z.hmtlというファイルを探して表示してくれます。

z.htmlというファイルをブラウザに表示しブラウザのリクエストに対して、一対一の動きで

一直線に情報を取りに行くイメージです。

フレームワークを使用した場合

ブラウザでhttps://aa.com/postと検索すると、普通のウェブブラウザで検索すればpostというファイルを一直線に探しにいくのですが、フレームワークを使う場合は異なります。

フレームワークの場合は、まずはurls.pyというファイルでURLを管理しますurls.pyはユーザーからのHTTPリクエストを受け取りどんなページが最適なのかを判断してくれるところがすごいところです。

ところがウェブサイトというのはフレームワークを使わなくても作ることができますが、ウェブサイトの作成は複雑なので、フレームワークを使わないでサイトを作ることは、データの管理をエクセルを使わないで、紙などのアナログでデータ管理をするようなものです。膨大なデータの作業にはフレームワークが必要になります。

Djangoができること

ここではDjangoを使って可能な作業やメリットについて解説致します。

管理画面を作ることができる

Djangoを使い管理画面を作ることができます、基本的に便利な機能が揃っていて簡単に間画面を作成することができます。

Djangoにはフルスタックフレームワークというものがあります、Webアプリケーション実装に必要な機能が一式になっていてサイトの作成・追加・参照・変更・削除などができます。

ユーザー認証ができる

Djangoのフルスタックの一部にはユーザー認証の機能も含まれています。

ユーザー認証はDjangoのPythonを使いユーザー認証が行えます、またユーザー認証ではセキュリティ面も考慮しつつ入力のミスなどを軽減できます。

RSSフィードがつかえる

DjangoではRSSフィードを付けることができます。

RSSフィードの機能はフルスタックに含まれていて、必要な機能を自分で探すよりはスムーズに作成できます。

RSSフィードとは更新情報を配信する文章フォーマット（RSSフォーマット）の総称です、見出しや概要などを外部に提供する機能です、例えばブログなど更新を伝えたい時に有用な機能です。

テンプレートエンジン

テンプレートエンジンとは、テンプレートとそのデータを加工・出力できるようにひとまとめにしたソフトウェアです。

テンプレートエンジンはWebサイトやアプリケーションの保守性が向上する効果があります。

具体的な例として Web サービスでよく見られる「マイページ」機能を例にして考えてみますと、webサイトで全体的な画面レイアウトは同じでも「名前・年齢・性別」といった情報はログインするユーザーごとに異なります。

このように「常時変更のない静的な部分」と「状況によって変更が起こる動的な部分」が、HTML では混ざっていて「状況によって変更が起こる動的な部分」についての仕組みがテンプレートシステムを使うことでミスなどを解消できます。

ORMでデータベースの管理

DjangoのORM(Object-Relational Mapping)を使いデーターベースにデーターを生成(Create)して、読んで(Read)、更新(Update)削除(Delete)することができます。

ORM(Object-Relation Mapping)とは、データベースのテーブルとオブジェクトを連結してテーブルにCRUDする時、SQLを一切書かなくてもRDBの操作が行えます。

フォームのバリデーション

Djangoのフォームバリデーションとは、入力チェックのことです。

フォームに入力された内容が要件を満たしているか妥当性があるかを検証し、意図しない値が入力された場合にはエラーを発生させることができます、また柔軟にバリデーションを改造することも可能です。

キャッシュ機能

Django にはキャッシュ機能があります、キャッシュにはさまざまな方法があります。

例えばキャッシュ機能の対象と保存先については

• サイト全部
• １ページ全部
• HTML の一部
• 関数
• 変数

• メモリ
• ファイル
• Memcache
• Redis
• その他

この様なキャッシュをファイルに保存することができます。

「キャッシュ」とはウェブページのデータを一時的にコンピューターに保存する機能です。

次に同じページにアクセスしたときには保存されたデータを参照するため、すばやく表示できるようにしたものです。

Pythonとは

DjangoはPythonという言語を利用していますのでPythonについて解説します。

Pythonは1991年にオランダ人により開発されたプログラミング言語でアプリケーションの開発、AI、データ解析などさまざまな用途に使用できます。

Pythonは海外で人気のある言語でコードがシンプルで学びやすいために、プログラミングの初心者にもおすすめです。

Pythonは官公庁、民間企業や教育機関など幅広い機関で使われ最近ではAI知能や機械学習の分野でもPythonが使われています、データ収集、解析などの作業効率化ができて膨大なデータを高速に処理することができるため、Pythonを必修科目としている大学もでてきています。

Djangoとnode.jsの比較

結論的にはDjangoとnode.jsどちらを使っても、好み次第となっています、自分にとってどちらを使う方がよいのか比較をしてください。

フレームワークの傾向

フレームワークの世界のwebサイト全体でのリサーチによると

Django：0.122％　node.js：0.254％

この結果からnode.jsの方が世界で多く使用されていますが、両方ともさまざまな業界でよく使われています。

特にnode.jsはコンピューターやテクノロジー分野で広く使われていて、Djangoはサイエンスや教育、飲食業の分野で需要が高いです。

ベース言語は

Django：Python

Node.js：JavaSCript、C、C++

パフォーマンス

Django：フレームワークのシステムにそって、問題を解決できるテンプレートシステムが使える。

Node.js：デベロッパーによる自由度が高い。

セキュリティ

Django：ビルトインがレベルが低いのでマニュアルで管理カバーしていく。

Node.js：ビルトインでのセキュリティが高い。

アークテクチャ

Django：デベロップメントが早くコンポーネントの編集が容易く、セキュリティ面やメンテナンス面もしっかりしている。

Node.js：複数のリクエストを簡単に早く処理できることで、ユーザーへのリスポンスが早く、リアルタイム性の高いアプリに最適です。

DjangoとNode.jsの比較

Djangoのメリット

セキュリティ面が安心・リレーショナルデータベースとの相性が良い・比較的簡単に学べる・デベロップメントのスピードが早い。

Djangoのデメリット

自由度が低め・Pythonがベースなのでややスピードが遅い

 

Node.jsのメリット

ビルトインがレベルが低いのでマニュアルで管理カバーしていく

ライブラリが豊富・パフォーマンスが早い・APIの構築との相性が良い・フロントエンドと同じ言語が使える・MongoDBとの相性が良い

Node.jsのデメリット

シングルスレッドなのでCPUの負荷が高い処理が難しい

 

Djangoで作られた有名サイト

Djangoは世界で多数有名なサイトで使用されています、データの管理・制御・テンプレートがしっかりしていて、なおかつ迅速な開発とセキュリティ面の充実していることが選ばれている要因です。

 

• YouTube
• Instagram
• Spotify
• DropBox
• BitBucket
• Udemy
• Mozilla
• NASA Official Website
• The New York Times
• National Geographic

CMS「デジタルマーケティングシステム」

「CMS」とは、「Contents Management System：コンテンツ・マネジメント・システム」の略です、簡単に説明するとWebサイトのコンテンツを作成するテキストや画像、デザイン・レイアウトなどを保存・管理するシステムのことです。

企業などのwebサイトでは規模や目的により最適なCMSは異なります、自社の目的に合うCMSを選ぶことが大切です。

もしもCMSを導入しないでWebサイトを作成した場合、1ページずつWebページのデータを作成し、ファイルを保存・管理していきますのでとても労力がかかります。

しかしCMSを導入しているWebサイトでは、「データベース上に保存されているデータを、CMSが自動的に構成しWebページを作成」してくれますので非常に効率的です。

Djangoのデメリット

若干処理が遅めなことです

多機能ではありますがやや古いフレームワークのため、コードベースも大きくなっています。

アーキテクチャなどを使ったフレームワークよりも、やや処理速度が遅い傾向にあります。

しかし、膨大で高速な処理が求められるアプリケーションでなければ問題なく、効率的に作業をすることができます、また高速化させる方法も存在します。

 

全ての機能を理解するまで時間がかかる

全ての機能を理解して実務するまでに時間がかかります。

数多くの機能を搭載しているため全ての機能を理解して使えるようになるまでには、相当の知識と経験が必要で時間がかかることが見込まれます。

 

セキュリティ面への配慮が難しい

セキュリティ面への配慮が難しいというハードルがあります。

しかしDjangoはセキュリティ面への配慮として、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングの脆弱性に対応していますので、セキュリティについてある程度の知識があれば大きな問題にはならないでしょう。

Modelへのマッピングに注意

Modelへのマッピングに注意が必要です。

マッピングとは特定の項目に対し別の項目の位置付けや割り当てを行なう規則で、データをインポートする際に異なるデータを同じ項目に関連付ける作業のことを言います。

DjangoでURLをマッピングする際は正規表現での記述が必要です。

Djangoの将来性

DjangoはPythonでのWebアプリ開発をよりスムーズで効率的に行うためのフレームワークで、世界中で多く使用されています。

しかしPythonでの案件にはDjangoが適切というわけではなく、開発シーンに合わせてさまざまなフレームワークを使い分けることが必要です。

Python自体は今後さらに需要が増えるとみられています、それにともないDjango案件も多くなることが予想されます。

しかしトレンドの変化によって需要が変わることが多く流行をしっかりと把握しておくことが大切です、クラウドやデータベース、インフラなどの知識も持っておくと幅広い案件に対応することができるようになります。

さらにDjango案件で安定した収入を目指すには、Webアプリ開発経験を積む必要がありデータ分析と機械学習の知識、AIやIoTの知識を習得することが必要で、Djangoを深く学び、しっかりと活用できるスキルを身に付けることが大切です。

まとめ　Djangoできること

Djangoでできることは、Pythonを使ったWebアプリケーション開発です。

管理画面の作成・ユーザー認証・RSSフィードの設置など多くのフレームワークがあり、機能を把握して有効活用しましょう。

日本の現状ではDjangoはメジャーとは言いがたいですが、AIや機械学習の分野に強いPythonを使用した開発においては需要が期待できます。

 

Pythonでの開発に必要なさまざまなフレームワークを習得することで、エンジニアとしての価値を高めることになります、安定して案件を取れる実力さえあれば高収入が期待できますので、実績を重ねて少しずつ高い単価の案件へと挑戦していきましょう。

 

この記事を最後まで読んで頂き有難う御座います、Django・Pythonを使ったエンジニアを目指す方に少しでもお役に立てたなら幸いです！ありがとうございました。