アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違いとは?

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニア、両方の職種について詳しい業務内容などを知っている人は少ないのではないでしょうか。

それぞれIT関連の職種ということもあり混同されがちですが、そこには大きな違いがあります。

この記事ではアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い、そしてそれぞれの職種の必要なスキルや年収、将来性などを徹底解説致します。

それぞれの違い、詳しい仕事内容を知りたい方はぜひ参考にしてください!

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アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違い

結論から、アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアはまったく別の職種です。業務内容はまったく違うものになりますので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアは読んで字の如く様々なアプリケーションを開発するエンジニアです。

イメージして頂くと分かり安いのはスマートフォンのアプリです。そのようなアプリケーション開発に関わる要件定義・設計・コーディング、そしてアプリケーション開発後の保守作業や運用・メンテナンスまでを担当する場合もあります。

しかしアプリケーションと一言で言っても、そこには様々な種類のアプリケーションがあります。アプリの種類別にアプリケーションエンジニアの業務内容を簡単にご紹介していきましょう。

スマートフォンアプリの開発

まず最初はスマートフォンアプリの開発です。

スマートフォンアプリの開発は、読んで字の如くスマートフォンで使用するアプリを開発します。

今や多くの方が使っているLINEやInstagramなどのSNSのアプリ、ショッピングサイトのアプリの構築などの案件があるでしょう。

スマートフォンが世界中に普及した現代では、スマホアプリの需要が無くなる事は考え難いです。

そしてスマホアプリ開発で使用されるプログラミング言語はAndroidとiOSで違います。

Androidアプリ開発ではJAVAを簡略化したKotlinが多く用いられています。iOSアプリであれば、Appleから正式なアプリ開発ツールとしてXcodeが提供されており、その環境下ではSwiftを使用します。

またいずれのアプリも開発する場合は、GoogleのFlutter、MicrosoftのXamarin、MetaのReactNativeなどのマルチプラットフォームが採用される場合もあります。

規模が大きめな開発であることが多く、やりがいを感じる事もできるでしょう。

WEBアプリの開発

次のアプリケーションエンジニアの業務内容はWEBアプリの開発です。

WEBアプリとは「ブラウザ上で作動するアプリ」のことを指します。Google検索もその一つです。Safariなどのブラウザを使用して検索をするので、WEBアプリに該当すると言えます。

SNSやECサイト、ポータルサイトの開発がメインとなる事が多く、非常に規模の大きい業務内容となることもあるため、やりがいを感じられるとも言えます。

業務系アプリの開発

次は業務系アプリの開発です。

企業や社会が抱えている問題を解決、または改善するためのアプリケーションを開発します。例えば、在庫管理のアプリや受注管理アプリ、お会計などのアプリなどです。

これらのアプリ開発にはJava・Python・C言語などの一般的なプログラミング言語が用いられる事が多いです。

開発したアプリが社会的に貢献することも少なくなく、非常にやりがいを感じられる開発案件です。またスマートフォンなどが普及した今、更なる良い社会を目指すために必要不可欠な業務であるとも言えます。

開発したアプリの保守・運用・メンテナンス

様々なアプリケーションは、開発が終わったらそれで一件落着ではありません。開発したアプリケーションの保守業務やメンテナンスなどを行う必要があるのです。

アプリケーションが問題ないか、ユーザーから不満がないかなどをチェックし、都度バージョンアップを行います。少し地味な作業と感じるかもしれませんが、これもアプリケーションエンジニアのれっきとした業務なのです。

あなたの使っているアプリでもアップデートが必要になることがありますよね?そのように開発後の運用・メンテナンスを行うのもアプリケーションエンジニアの業務内容です。

システムエンジニアの仕事内容

システムエンジニアは様々なシステム開発の全般を担当する事が主な業務内容になります。アプリケーションエンジニアより幅の広い業務をするイメージです。

クライアントからの要求を分析し、システムの全体像や実装する機能などを検討、基本設計などまでの上流工程を担当します。

その後の下流工程は主にプログラマーが担当します。システムエンジニアが作成した基本設計を元に詳細設計、コーディングを行います。

ただ、通常プログラマーが対応する下流工程も、システムエンジニアが対応するケースもあります。

このようにシステムエンジニアは業務の幅が広く専門性と適応力、そして様々な人と関わるため、コミュニケーション能力が必要とされる場合もあります。

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアどっちがおすすめ?

ここまではアプリケーションエンジニアはアプリ開発・保守・運営、そしてシステムエンジニアはシステム開発の上流工程を担当すると、両職種の業務内容をご説明させて頂きました。

ここからはそれぞれの職種の詳細な内容を深堀していきましょう。必要なスキルや資格、年収や向いている人などをご紹介していきます。

アプリケーションエンジニア・システムエンジニアに必要なスキル・資格・経験

まずは必要なスキルとは何があるのでしょうか。これによってあなたが身に着けるべきスキルなどがわかるので、ぜひチェックしましょう。

アプリケーションエンジニアに必要なスキル

アプリケーションエンジニアに求められるスキルの一つ目は、コミュニケーション能力です。これはシステムエンジニアと共通していますね。

アプリケーションの設計する際に要件定義をする必要があり、要件定義のためにはクライアントの要望・要求を把握する必要があるためコミュニケーション能力が必須であると言えます。

次は向上心です。スキルとは言いにくいかもしれませんが、昨今急速に発達するWEB関連の事業では、新しい技術に関心を持たなければあっという間に淘汰されてしまいます。常に新しい情報・新しい技術で自分の成長を促す必要があります。

最後は、アプリケーション開発に必要なプログラミングスキルです。複数のプログラミング言語が使えるなど汎用性の高い技術を身に着けておくと重宝されるでしょう。Java、C言語、Rudy、PHP、HTML、CSS、JavaScript、Swift、Kotlinなど。

システムエンジニアに必要なスキル

システムエンジニアに求められるスキルの一つにコミュニケーション能力が挙げられます。クライアントとやりとりする事が多く、クライアントの要望・要求を汲み取る必要があります。そしてそれらの要望を正確にプログラマーに伝達する必要があるため、コミュニケーション能力は非常に大切です。

次は文章能力です。仕様書を作成しプログラマーにそれらを展開しクライアントの要望・要求を伝達します。論理的で分かりやすい、伝えたい事を伝える文章が書ける必要があります。

最後はコンピュータシステムやネットワークを構築、運用、保守するためのスキルです。実際の作業はプログラマーなどがしますが、プログラマーと専門的なやりとりをする事はあるためそれらのスキルも必須です。

アプリケーションエンジニア・システムエンジニアの年収

次にアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの年収についてご紹介していきましょう。両者にやや差はありますが、今後の需要を考えるといずれの職種も更に年収が上がってもおかしくありません。

アプリケーションエンジニアの年収

アプリケーションエンジニアの平均年収は523万円(出典:厚生労働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」)です。2020年の平均年収が512万円であったことを考慮すると、この先更に上がっていく可能性があると言えます。

システムエンジニアの年収

システムエンジニアの平均年収は569万円(出典:厚生労働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」)です。アプリケーションエンジニアよりもやや年収は高めです。

アプリケーションエンジニアと同じく、システムエンジニアもこの先更に年収が上がってもおかしくない職種です。

アプリケーションエンジニア・システムエンジニアに向いている人の特徴

次にアプリケーションエンジニア・システムエンジニアに向いている人の特徴をご紹介していきましょう。ただ向いている人というだけで、こうでないとなれないという事ではありません。

アプリケーションエンジニアに向いている人

まずはユーザー視点で考えることができる人です。アプリケーションエンジニアは、ユーザーが使いやすい、使い勝手が良いアプリケーションを開発する必要があります。そのため、ユーザー視点で考えることができることが必要です。

次はコミュニケーション能力やチームワークを大切にできる人です。アプリケーションエンジニアは、複数人での開発が必要となることが多いため、チームワークを大切にできることが必要です。

システムエンジニアに向いている人

まずはコミュニケーション能力が高い人です。プロジェクトチームの一員として、他の開発者やプロジェクトマネージャーと協力して仕事を進めることが求められます。またクライアントの要望・要求を丁寧に汲み取る必要があるため、コミュニケーション能力が高く、協調性があることが必要です。

またトレンドに敏感である人にも向いているでしょう。システムエンジニアは、常に最新の技術動向を追いかけ、新しい技術やツールを取り入れる必要があります。そのためトレンドに敏感で、向上心の高い人が向いています。

アプリケーションエンジニア・システムエンジニアの将来性

次にアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの将来性についてです。いずれの職種も今後の需要アップが期待されると言えます。

アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアは、スマートフォン等の普及により、ますます重要性が増しています。さらに、AIやIoTの発展により、アプリケーションエンジニアの役割は多岐にわたるものになっています。今後、さらに多様な分野での需要が見込まれており、アプリケーションエンジニアの需要は増加傾向にあると言えます。

システムエンジニアの将来性

企業や組織のITシステムはますます複雑化しており、システムエンジニアの役割はますます重要性が高まっています。

また、AIやビッグデータなどの技術の進歩により、システムエンジニアはより高度な技術力を求められるようになっています。そのため、システムエンジニアの需要も今後増加傾向にあると考えられます。

アプリケーションエンジニア・システムエンジニアのキャリアパス

ここではアプリケーションエンジニア・システムエンジニアのキャリアパスをご紹介していきましょう。

いずれの職種も多種多様なキャリアパスがあり、自由度が高い職種です。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニアのキャリアパスを多用ですが、ここでは代表的なものをあげます。

まず一つ目はリードアプリケーションエンジニアやシステムエンジニアへのステップアップです。自身で作業する立場だけでなく、プロジェクトのマネジメントや技術的な指導を行うなどエンジニアを纏める立場となるのが一つのキャリアパスです。

次は独立です。会社に属さずフリーランスとして、一つの事業として起業をするという選択肢もあります。専門的な知識を有しており、仕事を貰える人脈があれば、独立しやすい分野であると言えます。

システムエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニア同様、システムエンジニアのキャリアパスも多種多様です。

一つ目はより専門的な分野への転身です。データサイエンティストやIotエンジニア、またコンサルタントなどこれから更に需要が高まると予想される専門的な分野への転身が一つのキャリアパスであると言えます。

二つ目は独立です。アプリケーションエンジニアと同じく、専門的な知識を有しており、仕事を貰える人脈があれば、独立しやすい分野であると言えます。

アプリケーションエンジニアやシステムエンジニアに関してよくある質問

最後にアプリケーションエンジニアやシステムエンジニアに関してよくある質問をご紹介していきましょう。

未経験からアプリケーションエンジニアやシステムエンジニアに転職するのはきつい?なるにはどうすればいい?

未経験からアプリケーションエンジニアやシステムエンジニアになるのはもちろん大変です。

しかしどんな職業であれ、未経験から始めるのは一から勉強する必要があり大変です。しっかりと学ぶという意識があれば、無理な挑戦ではありません。

最近では、未経験から採用OKの求人もでているのでぜひチェックしてみてください。

「アプリケーションエンジニアはやめとけ」と言われるのはなぜ?

恐らく長時間労働が問題となっていた事があるためです。今でも長時間労働が解決していない会社もあると予想されますが、アプリケーションエンジニアが問題なのではなく、会社そのものに問題があります。

アプリケーションエンジニアを諦めるのではなく、良い企業を見つける事が解決策です。

アプリケーションエンジニアと「プログラマー・ ソフトウェアエンジニア・インフラエンジニア・テクニカルエンジニア」などとの違いは?

いずれもソフトウェア開発の分野であるという点は共通していますが、それぞれの業務が変わります。

アプリケーションエンジニアは、主にアプリケーションの設計・実装・保守などを行います。

プログラマーは、主にコーディングの作業に特化した職種であり、コードの作成やバグ修正、機能追加などの開発業務を行います

インフラエンジニアは主にネットワークやサーバー、ストレージ、データベースなどのインフラストラクチャの設計、構築、保守、運用などの業務を行います。

テクニカルエンジニアは、技術サポートやトラブルシューティング、お客様とのコミュニケーションなどの業務を担当し、ソフトウェアの導入支援やカスタマイズ、トレーニングなどを行うことがあります。

まとめ

いかがでしょうか。今回はアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違いをご紹介致しました。

それぞれIT関連の職種ということもあり混同されがちですが、そこには大きな違いがありますしたね。

それぞれの職種に興味がある人はぜひこの記事を参考にしてください。