「Webエンジニアはやめとけと言われるけれど、目指しても大丈夫?」
「Webエンジニアに向いている人はどのような人なのか?」
もしあなたが、上記のようなお悩みを抱えているのであれば、今回の記事がおすすめです。
今回は、Webエンジニアはやめとけと言われる理由、Webエンジニアに向いている人、Webエンジニアになる前に意識するポイントについて解説していきます。
Webエンジニアは、非常に自己学習を求められ、向上心がなければ継続が難しい職種です。
しかし、だからこそ、自分の成長につながり、新しい知識を吸収できることの楽しさを実感できます。
ぜひ、Webエンジニアを目指そうか考えているのであれば、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
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Webエンジニアはやめとけと言われる理由
まずは、Webエンジニアはやめとけと言われる理由について見ていきましょう。
いざWebエンジニアになってから後悔することがないように、自分の中で納得することが大切です。
特殊なスキルが身につくというわけではない
まずは、特殊なスキルが身につくというわけではないということです。
Webエンジニアが使う技術は、開発の規模によって違いますが、コードの単純なものが多く、特別なスキルは身につきません。
よって、多様性に欠けるため、次の転職や別の職種に活かせるということは少ないです。
企業によっては、古いシステムを使い続けていることもあり、今回のプロジェクトだけにしか使えないスキルを吸収していかなければならない場合もあります。
自ら学び続ける必要がある
続いては、自ら学び続ける必要があるということです。
Webエンジニアの業務は属人的なものが多く、引き継ぎや連携が難しい面があります。
プロジェクトにアサインされて、業務の進め方をレクチャーしてもらえるという心構えで臨むと、うまくいかないかもしれません。
常に何が問題でどのように解決していけばいいかを考えることで、自ら学び続ける姿勢を持つことが大切です。
休日のプライベートの時間を利用して、独学に励むこともあるため、損をしていると感じることもあるでしょう。
しかし、一流のWebエンジニアとして長く継続して働き続けるには、新しい知識を吸収しなければなりません。
勉強して新しい世界を知ることを楽しみに感じるようになれば、Webエンジニアとして本当に認められるようになるでしょう。
キャリアの拡張性がない
続いては、キャリアの拡張性がないということです。
Webエンジニアとして働く際に、開発担当になることが多く、そのほかの分野の業務がわからないという事態が発生します。
なぜなら、開発だけでも非常に難易度が高く、前述したように、休日にもプライベートの時間を使って勉強する必要があり、ほかの分野を学習するには時間が足りないからです。
しかし、実際に開発の業務だけを経験した後、転職しようとしても、同じく開発の業務にしか就けないでしょう。
ほかの運用や要件定義といった分野を担当する場合、また一から学び直さなければならず、キャリアもまっさらな状態からのスタートになります。
当然、給与も下がるため、なかなかこれまでの経験を活かしてステップアップをするということが難しいのです。
フリーランスとして独立するのが難しい
続いては、フリーランスとして独立するのが難しいということです。
会社員のWebエンジニアとして経験とスキルを積んだら、独立してフリーランスのWebエンジニアとして働きたいという願望を持つ人も多いでしょう。
しかし、フリーランスとして案件を獲得するのには、自ら営業をかける必要があります。
会社員のWebエンジニアとして勤務している場合、営業を行う機会がないため、営業スキルはほとんど皆無と言っていいでしょう。
その中で、ほかのライバルであるフリーランスWebエンジニアと差別化し、競争に打ち勝てるようになるのは至難の業です。
また、要件定義や開発、運用というフェーズを一貫して任される可能性が高く、より高いスキルや苦労を乗り越えた経験がないと厳しいかもしれません。
だからこそ、フリーランスになって簡単に稼げると考えていると苦労してしまうのです。
業務が大変
続いては、仕事にスピードを求められるため、業務が大変ということです。
IT業界は非常に移り変わりが早く、プロジェクト単位で常に新しいルールやマニュアルを覚えなくてはなりません。
そのため、業務を吸収したり、アウトプットしたりするのに時間をかけられずに苦労します。
また、ミスも許されないため、正確性も求められて優秀な人材しか生き残れない構造です。
だからこそ、上司や先輩がお手すきの時間を見つけて、積極的に質問や確認を行っていきましょう。
供給過多のため単価が安い
続いては、Webエンジニアが需要に対して供給過多になっているため、単価が安いということです。
基本的にWebエンジニアの業務は、企画やデザイン、サービスの仕様がマニュアルや要件定義で決定しており、依頼通りにコーディング作業を行っていくことが求められます。
つまり、個人の圧倒的なスキルを発揮できるシーンは少なく、可もなく不可もなく成果物を納品することが第一です。
よって、Webエンジニアの人口が増加した現在、案件の数に対して、Webエンジニアの人口が多すぎて、需要に対して供給量が上回ってしまっています。
その結果、一人ひとりのWebエンジニアに支払われる報酬単価が低く設定されるのです。
クラウドソーシングサービスの浸透により、今後ますます単価の値下げに拍車がかかっていくことが予測されます。
AIに取って代わられる可能性が高い
続いては、AIに取って代わられる可能性が高いということです。
Webエンジニアは開発業務において、プログラミング言語を使用しますが、プログラミングは正確に入力していかないとシステムに反映しません。
そこで、正確性に定評のあるAIを使用することで、今後はWebエンジニアの需要が下がっていく可能性があります。
しかし、実際にすべての業務をAIに任せるのには無理があるため、ある程度は人間が見極めてコントロールやチェックをしていくことになるでしょう。
Webエンジニアに向いている人
ここまで、Webエンジニアはやめとけと言われる理由について解説してきました。
Webエンジニアになるにあたって考えられる懸念事項は、上記にあげたものがほとんどです。
反対に、懸念事項をクリアできるのであれば、Webエンジニアはおすすめの職種ということになります。
それでは、実際にどのような人がWebエンジニアに向いている人かを見ていきましょう。
臨機応変に行動できる柔軟性と冷静さを持っている人
まずは、臨機応変に行動できる柔軟性と冷静さを持っている人です。
Webエンジニアは、システム開発の現場で仕事をすることがメインであるため、突発的な変更や短納期での依頼が発生します。
せっかく納期通りに完成させたシステムを「やっぱり〇〇を△△に修正してほしい」と急に言われたら、イラっとしたり、もやもやしたりするかもしれません。
しかし、そのようなときにこそ、臨機応変に行動できる柔軟性と感情的にならずにいられる冷静さが求められます。
常に変更ポイントが発生すると想定して、あらかじめ備えて業務を行っていくと、ショックを受けずに淡々と対応することができるでしょう。
冷静にスケジュール管理をして、納期に合わせてシステムを再構築していくことで、優秀なWebエンジニアとして認められます。
新しく出てくるIT知識や業界のツールに対しても、苦手意識を持たずに、柔軟に受け入れることで自分のスキルアップにつながっていくのです。
集中力がある人
続いては、集中力がある人です。
Webエンジニアとして働くのであれば、プログラミング作業でコードを書くことがメインになります。
コードを書く作業は、少しでもミスがあるとシステムにはじかれて反映できないため、非常に集中力を求められる作業です。
バグやエラーが生じた場合も、冷静に丁寧にエラー箇所を探す胆力が必要なため、我慢強い人間が向いています。
さらに、業務量が多いため、時間をかけすぎることなく、スピード感を持って、作業を行っていくことも大切です。
勉強が好きな人
続いては、勉強が好きな人です。
何度も述べているように、Webエンジニアとして働くのであれば、日頃から新しい情報や知識をインプットすることが求められます。
最先端の技術や業界のルールを理解していないと、業務を行う際に、最適解を導き出せなかったり、余計な工数をかけてしまったりしてしまうからです。
業務時間では、業務に集中し、休日などのプライベートの時間で自己学習することがメインになるため、勉強して世界が広がっていく感覚が好きな人がWebエンジニアに向いていると言えます。
Webエンジニアになる前に意識するポイント
ここまで、Webエンジニアに向いている人について紹介してきました。
それでは、実際にWebエンジニアの求人に応募する際に、意識しておくポイントにはどのようなものがあるかについて解説していきます。
自社開発or受託開発
まずは、自社開発or受託開発かというポイントです。
自社開発は、企画から納品までを一貫して任されている状態のことを指します。
スケジュール管理などを自社の都合で調整できるため、非常に融通が利く手法でプレッシャーを抱えることなく、業務を行うことが可能です。
ただし、調整ができる分、どこまでの成果物を作ればいいかという基準を決めるのが難しい場合もあります。
反対に、受託開発は他社からの依頼で開発の一部分を請け負うことです。
クライアントからの要件を満たすために成果物を製作するのですが、スケジュールを思わぬ形で変更される可能性があります。
また、成果物の修正依頼をされることもあり、臨機応変な対応が求められるのです。
それぞれ一長一短ありますが、自分がやりたい業務はどちらで、入りたい企業はどちらの配属になるのかを明確にしておきましょう。
具体的な業務内容
続いては、具体的な業務内容がどのようなものかというポイントです。
Webエンジニアといっても、開発、運用、設計、企画、要件定義、マネジメントなど幅広い分野があります。
開発に配属されることが多いですが、あらかじめ自分がどのような業務を担当するのかを確認することが必要不可欠です。
担当する範囲が、自社のシステムなのか、他社のシステムなのかでマニュアルも変わります。
ぜひ、自分の希望する働き方であるかどうかを確認しましょう。
残業時間
続いては、残業時間がどれくらいかというポイントです。
一般的に、Webエンジニアは、クライアントのスケジュールに合わせて納期通りに成果物を納品するため、締め切り日間近になると、残業時間が増える傾向にあります。
しかし、スケジュール変更や修正依頼などの突発的な要因の残業なら良いですが、定常的に残業が発生するような職場であれば、注意が必要です。
なぜなら、残業時間が常に発生する理由としては、一人ひとりの業務量が多いため調整できていないこと、人手不足であるにも関わらず人員補填をしていないこと、ということが考えられるからです。
よって、内部の情報を手に入れるために、転職サイトなどの口コミサイトで実際に勤務していた人間からの情報をチェックするようにしましょう。
離職率
続いては、離職率がどれくらいかというポイントです。
これから働く企業の離職率が高い場合、人が定着しないほど職場環境が悪いか、人材の成長が著しいため独立を支援しているかの2種類に分かれますが、たいていは前者のほうが多い傾向にあります。
だからこそ、ブラック企業に入社して酷使されないように、自分を大切に扱ってくれるかどうかの指標として、離職率はチェックしておくべきです。
企業の公式ホームページや採用ホームページ、四季報などに掲載されています。
また、転職サイトに一年中掲載されている求人は、常に人手不足であることが予測されるため、離職率が高い可能性が高いので注意しましょう。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は、Webエンジニアはやめとけと言われる理由、Webエンジニアに向いている人、Webエンジニアになる前に意識するポイントについて解説してきました。
Webエンジニアはやめとけと言われる理由には、自ら学び続ける必要があることや、キャリアの拡張性がなく、フリーランスとして独立するのが難しいこと、案件に対して供給量が上回りすぎて単価が安くなっていることなどがあげられます。
その中で、Webエンジニアに向いている人は、集中力があり、臨機応変に行動できる柔軟性と冷静さを持っていて、勉強が好きな人です。
また、Webエンジニアになる前に、自社開発か受託開発かなど具体的な業務内容を確認し、離職率や残業時間を見てブラック企業ではなく働きやすい職場環境かどうかを意識して確認しておくとよいでしょう。
目の前の仕事を「きつい」と思うか、「勉強できる環境で楽しい」と思うかどうかはあなた次第です。
ぜひ、Webエンジニアはやめとけと言われる理由をクリアしたうえで、Webエンジニアを目指すのであれば、後悔することはないので、自分の決めた道を歩んでいくことをおすすめします。