iOSエンジニアがきつい理由は?将来性や仕事内容を解説!

「iOSエンジニアがきついって聞くけど実際はどうなの?」

上記のようなお悩みを持っているあなたに、今回はiOSエンジニアがきつい理由、iOSエンジニアの将来性、仕事内容について深掘りしていきますので、参考にしていただければ幸いです。

iOSエンジニアがきつい理由を理解したうえで、今後iOSエンジニアを目指していくかどうかを決定しましょう。

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iOSとは

Mac PC

そもそもiOSとはどのようなことを指すのでしょうか?

iOSとは、Apple社が提供するiPhoneなどApple社製品向けのモバイルオペレーティングシステム(組込みプラットフォーム)です。

オペレーティングシステムはOSとも呼ばれ、コンピューターを動作させるための重要な役割を担っています。

iOSの特徴として、「マルチタスク管理」「メモリ管理」「周辺機器の管理」「API」などがあげられます。

マルチタスク管理とは、複数の作業を同時並行で行える機能です。

たとえば、音楽を再生したまま、Webブラウザを開いてネットサーフィンできることを指します。

メモリ管理とは、複数開いているアプリケーションの中からメインで使用しているアプリケーションにメモリ使用量を多く割り当てて、バックグラウンドで動作しているアプリケーションにはメモリの使用量を少なくするといった役割です。

サクサクとアプリケーションを起動できるのはiOSの機能のおかげだとわかります。

周辺機器の管理は、Bluetoothを用いたワイヤレス接続が代表的です。

APIは、アプリケーションプログラミングインターフェースと呼ばれ、Webサービス間やソフトウェア間、プログラム間を結びつけるインターフェースのことを指します。

たとえば、WebサイトページにAppleのアカウントでログインする際に、ログイン情報が暗号化されて認証できたり、電子マネー決済時にAPIで決済情報がやり取りされたりと非常に便利に活用できるのです。

iOSエンジニアがきつい理由

ソースコード画面が映る2つのPC

それでは、iOSエンジニアがきつい理由について紹介していきます。

次の項目に分けて解説していきましょう。

仕様変更の対応がきついから

まずは、仕様変更の対応がきついからという理由です。

Swiftというプログラミング言語が2014年にApple社からリリースされました。

Swiftはリリースから日が浅いため、アップデートが頻繁に行われています。

よって、Apple社の製品を開発するにあたって、Swiftのアップデートに合わせて、アプリなどの仕様を変更していくことが求められるのです。

アップデートが多いことは、セキュリティ面やユーザビリティ面ではプラスに働くかもしれません。

しかし、実際に現場で働いているエンジニアからすると、工数が増えて作業の大変さを感じ、きついと感じてしまうでしょう。

仕様変更により実務作業の負担が増えるから

続いては、仕様変更により実務作業の負担が増えるからという理由です。

Swiftというプログラミング言語のアップデートが頻繁なため、実務作業を行うエンジニアにしわ寄せがきています。

たとえば、かつて「AnyObject」を使用していたのにも関わらず、Swiftのアップデートにより「Any」を使用しなければならなくなりました。

そして、アップデート後に「AnyObject」を使用すると、コンパイルエラーや実行エラーとなってしまい、現場のエンジニアの混乱を招いてしまっているのです。

また、今まで使用していた機能が、アップデート後に廃止となった事例もあり、変化についていくのが難しいという声もあがっています。

Swiftというプログラミング言語のアップデートが頻繁に行われることによって、昨日まで使用できていた機能がいきなり使用できなくなるというトラブルが起き、エンジニアの心身を疲弊させていくのです。

よって、iOSエンジニアがきついと感じてしまうのでしょう。

Swiftの汎用性が低いから

続いては、Swiftの汎用性が低いからという理由です。

Swiftというプログラミング言語は、Apple社が開発したため、iPhoneやApple Watch、iPadといったApple社製品のアプリ開発にしか使用することができないため、汎用性が低いと言えます。

Webアプリケーション開発の際に、Swiftを使用することも可能ですが、おそらくJavaやRuby、Pythonを使用するほうが一般的です。

よって、Swiftをマスターするメリットが少なく、iOSエンジニアにとって負担となっていると言えます。

だからこそ、iOSエンジニアがきつい理由として、Swiftの汎用性が低いことがあげられるでしょう。

iOSエンジニアの将来性

キーボード

それでは、iOSエンジニアの将来性について見ていきましょう。

結論から申し上げますと、iOSエンジニアの将来性は明るいと言えます。

理由として、iPhoneなどのスマートフォンアプリ市場が伸びていくことが予測されているからです。

体温計アプリや睡眠時間記録アプリなどが開発されていますが、まだまだ身の回りのサービスでアプリとして利用できるものがたくさんあります。

だからこそ、iOSエンジニアがやるべきアプリケーション開発は今後増えていくでしょう。

さらに、既存のスマートフォンアプリの運用・保守作業での需要も高いので、iOSエンジニアに求められる業務は山のようにあるのです。

そして、スマートフォンアプリ市場の成長によって、iOSエンジニアの需要が高まる一方、全体の母数は少ないです。

つまり、iOSエンジニアにこれからなる場合は、売り手市場で採用されやすいと言えます。

さらに、StatcounterというWebサイトによると、日本国内のOSシェアにおいてiOSが68.81%となっており、Androidよりも需要が高いことがわかります。(2023年4月時点)

参照:

statcounter.

よって、iOSエンジニアは将来性が明るく、これからiOSエンジニアとして活躍したい方にはおすすめできる職種だと言えるでしょう。
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iOSエンジニアの仕事内容

PCで仕事をする人

ここまで、iOSエンジニアの将来性があることを説明してきました。

それでは、iOSエンジニアの仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか?

下記の項目に分けて解説していきます。

市場調査

まずは、現状分析のために行う市場調査です。

App Storeでは、常に新しいiOSアプリがリリースされ、非常にライバル企業が多いと言えます。

そのような中で、いかに競合に打ち勝つアプリを開発できるかがカギとなるでしょう。

だからこそ、市場調査で現状分析をして、どのようなアプリが最近の主流でユーザーの支持を得ているのかを知る必要があります。

使いやすい操作性や、見やすいUI設計、ユーザーをワクワクさせるような仕掛けを用いている競合アプリを見つけて、自社のアプリにも取り入れていくことが大切です。

アプリのダウンロード数が多いかどうかやTwitterやInstagram、TikTokなどで話題となっているかどうか、口コミでの評判がいいかどうかもチェックし、世間の反応を見ることも業務の一環となっています。

アプリケーション開発

続いては、アプリケーション開発です。

iOSエンジニアが担当するのはiPhone、Apple Watch、iPad、iPod touch、MacといったiOS上で動作するアプリケーションの設計や開発(コーディング、仕様テスト)です。

主にWebアプリやネイティブアプリを開発することが多くなっています。

WebアプリとはWebブラウザ上で動作するアプリのことで、ネイティブアプリとは特定のプラットフォーム上で直接動作するアプリのことを指しています。

さまざまなアプリを取り扱えることがiOSエンジニアの強みです。

アプリのジャンルとしては、ゲーム、漫画などのエンターテインメント系やEC系、便利機能系などさまざまな種類があります。

iOSエンジニアは、主に「Swift」「Objective-C」のどちらかのプログラミング言語を使用していきます。

また、iOSエンジニアは、フロントエンド開発だけでなく、サーバーサイド開発を行うことも可能です。

フロントエンドは、実際にエンドユーザーが目にしたりクリックなどの操作をしたりする部分を指します。

一方サーバーサイド開発は、サーバーの内部での処理を実装する開発を指し、バックエンド開発とも呼ばれています。

運用・保守

続いては、アプリの運用・保守作業です。

アプリケーション開発(アプリの設計、コーディング、仕様テスト)を行って、実際にアプリを使えるようになって終わりというわけではありません。

問題なくアプリが動作するように、サーバー構築やシステムの保守、アプリのバージョンアップデートなどの作業を行う必要があります。

日頃我々が不自由なくアプリを利用できているのは、運用・保守を行ってくれているエンジニアの方がいるおかげなのです。

万が一発生するアクセスエラーなどのトラブル・インシデントを想定して、ユーザーが混乱しないようにあらかじめ対策をしておくという業務です。

Apple社の最新情報のチェック

続いては、Apple社が公開した最新情報をチェックする業務です。

iOSエンジニアの業務は、アプリを開発して終わりではありません。

なぜなら、Apple社は定期的に最新情報が更新されるからです。

Apple社の公式カンファレンスにて、新製品の情報や、新機能情報、バージョンアップの告知などが含まれています。

よって、iOSエンジニアのアプリケーション開発をするにあたって、iOSの最新情報をチェックして、開発に反映させることが重要です。

例をあげると、iOSでアプリの機能に追加があった場合、早急にアプリに反映させる必要があります。

また、機能の廃止が発表された場合、素早くアプリから削除しないと、エラーが発生し利用ユーザーとトラブルになる可能性があるでしょう。

ちなみに最新情報が更新されるApple社のドキュメントは英語のため、注意が必要です。

日本語に翻訳されるまではある程度時間がかかるため、語学堪能なメンバーを採用して対応してもらうのがよいでしょう。

また、翻訳したドキュメントが公表されたとしても、一般のエンジニアや民間企業が翻訳していた場合、誤って翻訳している部分もあるので注意が必要です。

よって、iOSエンジニアとして活躍するには、英語の文章を読解するスキルも求められます。

まとめ

女性3人で歓談

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回はiOSエンジニアがきつい理由、iOSエンジニアの将来性、仕事内容ついて深掘りしてきました。

iOSエンジニアとして働くメリットをご理解いただければ幸いです。

iOSエンジニアがきついのは、iOSアプリの需要が高まり、iOSエンジニアが必要とされているからです。

よって、今からエンジニアを目指すのであれば、iOSエンジニアが非常におすすめだと言えます。

ぜひ、あなたの背中を押す記事になっていればうれしいです。